現在『ONE PIECE』のストーリーは「ワノ国編」に突入。アニメ版ワンピースでも2019年7月からようやくワノ国編が始動中。
そこで今回ドル漫では「ワノ国編」に関する最新情報を徹底的に考察してみようと思います。
現在ワノ国が置かれている状況やこれまでの歴史、ワノ国の世界観のモチーフ・モデルなど、今後のワノ国編の展開はどうなるかなども予想してみた。ちなみにワンピース最新号までの展開も含むためアニメ派はネタバレ注意です。
ワノ国とは世界政府に未加盟の鎖国国家
まずは「ワノ国」とは一体どんな国家なのか?
ワノ国とは「鎖国国家」。ワノ国ではこれまでずっと鎖国政策を敷いており、どこの国とも交流を持ってないとされる特殊な国家。そのためワノ国は世界政府にも加盟しておらず、レヴェリー(世界会議)に一度も参加したことがない。
ワンピースの地理で言うと、ワノ国の場所はグランドライン後半の新世界のどこかに存在。
だから、ワノ国では「海外に出ること自体が犯罪」にあたる。ワノ国の学校でも「開国は悪」と徹底的に教え込まれ、「鎖国することで他国の腐った思想に影響を受けない」と子供たちは信じこまされてる。何故ワノ国が世界政府に参加していない理由も「鎖国制度」が関係。
このワノ国は「侍(さむらい)」と呼ばれる剣士たちが支配してる。侍たちの戦闘力は非常に高い。ブルック曰く、海軍たちも迂闊にワノ国には近付けないほど強いとのこと。鎖国国家で情報が入らないことも手伝って、海軍元帥・赤犬ですらワノ国の侍を警戒。
ワノ国に登場するキャラクターは別記事を参照。
一方でルフィたちも忍者や侍の存在を知るなど鎖国国家とは言われつつも、ワノ国の知名度は『ワンピース』の世界では意外と高そう。ワノ国は独自の文化を形成できてるものの、日本の歴史を思い返せば一目瞭然ですが、鎖国というシステムには弊害や軋轢も多い。
そのためワノ国編のストーリーでは、この「鎖国国家」であることの負の側面が重点的に描かれます。
ワノ国の世界観は「日本」がモデル!
だから、ワノ国のモチーフやモデルは「日本」になります。
ワノ国はかつて「黄金の国」と呼ばれていた時代があったそうですが、日本も同様に「黄金の国・ジパング」と呼ばれておりました。マルコ・ポーロの「東方見聞録」では莫大な金が埋蔵されてると記されていたとか。ただし、実際の当時の日本も金輸入国だったとされます。
更に言うと、かつて日本という名前がなかった時代の「倭の国(倭乃國)」が由来と考察されます。倭国(わこく)とも呼ばれますが、ワノ国(倭の国)とはまさに日本のこと。他にも「和の国」と置き換えることも可能です。
実際、ワノ国の町並みは痩せ細った富士山風の山や五重塔、桜など「いかにも日本」を象徴するものがズラリと描写。巨大な松の幹の上にお城が築城され、その左右には巨大な鳥居が鎮座。「ワノ国編は趣味丸出しになるかも」と語っていた作者・尾田栄一郎の言葉に偽りなし。
本来のワンピースであれば「ドン」という効果音を使うものの、ワノ国編ではまさかの「べべんっ!」に改変。Dの一族の考察記事でも触れましたが、ドンは「Dawn(夜明け)」を意味してる可能性が高いため、敢えてワノ国で使い分けられてる意味もありそう。
錦えもんは昭和時代劇のスター・中村錦之助がモチーフとされるなど、ワノ国編の登場人物も日本人に関係するものばかり。主人公・ルフィのギア4も歌舞伎がモチーフ。ワンピースのバトルゲームでもギア4を発動時に歌舞伎独特の音楽が流れたりします。
そして、ワノ国編は「過去最大の敵」「マリンフォード頂上戦争を超える」とハードルを非常に上げてくれてる。ワノ国編の展開予想は後述。
ワノ国のモチーフは「桃太郎」の世界観?
ただし、「ワノ国の世界観」は必ずしも日本だけに限ったわけではなさそう。
実は、ワノ国の世界観は「桃太郎」もモデル。カイドウと同じく四皇のビッグマム(シャーロット・リンリン)のホイールケーキアイランドの世界観が「不思議の国のアリス」で、ワノ国も童話の世界観が反映されてる。
例えば、ワノ国を植民地支配してるカイドウを「悪者の鬼」と仮定すれば、さしずめ光月モモの助は鬼を対峙する「桃太郎」。そして、ワンピースの主人公のモンキー・D・ルフィは「猿」。ネコマムシが探索してる元白ひげ海賊団のマルコが「キジ」。赤鞘九人男のイヌアラシの旦那が「犬」。
まさに鬼退治に向かう桃太郎一行の構図が浮かび上がる。改めて戦力差や勢力図は後述しますが、ワノ国編の構図としては「忍者海賊ミンク侍同盟(赤鞘九人男・麦わらの一味)」と「黒炭オロチ一味・カイドウ百獣海賊団」との戦いが基本的に描かれると考えて良さそう。
ちなみに桃太郎以外にも「光月トキ(トキトキの実)≒浦島太郎」「ミンク族≒かぐや姫」といった日本昔話がモデルとなってるキャラも多そうです。
【巨大な鯉】ワノ国は入国すら困難だが…
鎖国国家のワノ国は単に政治的な国交を閉じてるだけではなく、そもそもワノ国に物理的に入ることすら難しい。
何故なら、ワノ国周辺海域は常に悪天候が続いているから。まさに葛飾北斎の富嶽三十六景の高波が如し。ただし、ワンピースの作者・尾田栄一郎もあまり無意味に展開を引っ張るのはどうかと感じていたのか、麦わらの一味はわりとあっさりワノ国に侵入してます。
具体的なワノ国の侵入方法は「巨大な鯉」を使うというもの。いかにも高波の感じや鯉の描写が日本独特のタッチを彷彿とさせます。この鯉が巨大な滝を登る勢いに任せて、ルフィたちもワノ国に無事入国できる。ビッグマムもワノ国に入国するために使用した方法。
そのためワノ国の場所は聖地マリージョアのように小高い山や丘の上にある。基本的にワノ国に流れ着く海賊などは少ないため、火拳のエースや白ひげなどはどうやってワノ国に漂着したのか甚だ気になりますが、それでもワノ国は地政学的に鎖国国家にならざるを得なかった側面もある?
ワノ国の正規ルートから見る「聖地マリージョア」との繋がり
ただし、ワノ国に入国するための「正規ルート」も存在します。さすがに龍に変身できるカイドウは別として、毎回あんな巨大な滝を鯉を使って登らなきゃいけないとしたら百獣海賊団たちだって大変。黒炭オロチやその他も以下同文。
結論から書くと、ワノ国の地中奥深くに長い洞窟が形成されてる。その空洞を使ってワノ国の地上までゴンドラを使って移動する。このゴンドラはワノ国・白舞のモグラ港に通じるんですが、ワノ国の地名や港など地図マップは後述。
この正規ルートがある洞窟の位置は鯉がいる滝とは真逆の反対方向。同じく滝は流れてるものの、一時的にせき止めることが可能。カイドウの許可がなければ通ることができず、どのみちワノ国が難攻不落であることに違いはない。
だから、ワノ国の構造は天竜人が棲まう「聖地マリージョア」の構造と似てるっぽい。考えてみると、空白の100年の歴史で勝利した側が天竜人。この天竜人に敗北したと思われるのがDの一族側。そして直後、光月一族が何かしらの目的をもって「ポーネグリフ」を作った。
つまり、ワノ国の職人たちを無理やり拉致して聖地マリージョアを建築させた可能性もありそう。海楼石など今でも世界政府に通じる部分も匂わせており、少なくとも聖地マリージョアの構造はワノ国を真似して建設された可能性は高そう。
そう考えたら鎖国どうこう以前に、ワノ国が世界会議に参加しない理由も納得。
光月家は「ポーネグリフ」を800年前に作った一族
このワノ国を800年以上前から統治していた大名家が「光月家」。
光月一族は「ポーネグリフ(歴史の本文)」を800年以上前に作った一族とされます。実際、光月おでんはポーネグリフの文字を読めた数少ない一人。ポーネグリフは世界中に散らばってる謎の古代文字が刻まれた巨大な石。大砲でも壊れないほど固い。
光月の家系はワノ国で代々ずっと石を切り出して加工する「石工」の一族だった。光月家は「ワノ国の大名家」でありながら「石工の職人集団」でもあった。非常に分かりづらいですが、海楼石を加工する技術も光月一族の技術が流用されてる。
光月一族は800年前にポーネグリフを「何かしらの意図」をもって作っていることから、ワノ国と「空白の100年」が関係してることは言うまでもない。だから、光月一族はDの一族との関連性すら強く匂わせており、光月一族がワンピースの真の歴史に関連してそうな気配がビンビン丸。
そら敵対関係にあったワノ国が、そら世界政府に加盟できるはずがない。
光月一族の家紋の動物は「鶴」。
鶴は日本の国鳥にして、渡り鳥。光月家の家紋を見る限り、いずれ真の歴史に舞い戻る…という願いなども込められているのかも知れない。ズニーシャに住まう戦獣民族「ミンク族」にも光月家と同じ家紋が彫られ、ミンク族と光月一族の関係も深い。
光月一族はロードポーネグリフを守るように頼み込み、ミンク族たちは800年以上もズニーシャで律儀に約束を守り続けている。ミンク族の正体は月の民とも予想されてますが、月とDの一族の関係性も深い。まさに全てのピースが繋がっていく。
ワノ国がオロチとカイドウに支配された経緯は?
一方、40年前当時のワノ国将軍・光月スキヤキの息子が光月おでん。後に光月モモの助の父になる男ですが、アシュラ童子など不良共がのさばる荒廃した九里をケンカで統治して繁栄させた。おでん城の周辺に桃源農園を作るなど、ワノ国の民衆の誰からも慕われていた。
ただし、光月おでんは「ワノ国が鎖国国家であること」にずっと疑問を抱いていた。若い頃から「ワノ国は窮屈」と感じていた。まさに開国思想を持つ光月おでんはワノ国を飛び出て、白ひげ海賊団→ロジャー海賊団と最強の海賊団に立て続けに入る。
そして、光月おでんはロジャー海賊団のメンバーとして船長ゴールド・ロジャーと共に最後の島・ラフテルに到達した。そこで光月おでんは空白の100年という「世界の秘密」を知り、ワノ国を開国する意志を更に強くする。光月おでんの遺言もまさに「ワノ国を開国せよ!」。
しかし、おでんがワノ国を空けた期間が長すぎた。
光月おでんがワノ国を留守にしてる間、黒炭オロチは徐々にワノ国の権力を掌握。マネマネの実を使う黒炭ひぐらしといった黒炭家の生き残りと共にスキヤキを暗殺。光月おでんは反旗を翻そうと試みるも、最終的に20年前に黒炭オロチによって処刑された。
当初は黒炭オロチが一気にクーデターを起こしたと考えたんですが、実に巧妙にワノ国は内部侵略されたカタチ。その後、ワノ国では光月一族のことを「悪霊一族」と忌み嫌う教育が行われてる。もしワノ国が開国すればこれまで築いてきた利権や思想や歴史など、まさに「国家の根幹」が壊れてしまう。
モモの助たちが登場したばかりの頃は最近の話かと思ってたんですが、実はワノ国は数十年年近く前から支配されてた状態。エースがワノ国に4年前にやって来た時点で既に荒廃していたことから考察しても、既に序盤から伏線めいたものは描かれていました。
ワノ国のラスボスはオロチ?カイドウ?
だから現在ワノ国は四皇カイドウ(百獣海賊団)や黒炭オロチによって支配された状態にあります。
カイドウと手を組んだ黒炭オロチによって、数十年以上前からワノ国の権力は徐々に掌握されてしまう。最終的に20年前に光月おでんは処刑。四皇・カイドウがオロチと手を組んだ理由は「お金」と「ポーネグリフ」というシンプルなもの。
ただし、当初こそ「ワノ国≒カイドウ」という構図が目立ってましたが、実質的にワノ国を支配してるのは黒炭オロチ。カイドウが表立つ機会は少なく、ワノ国をカイドウが植民地支配してるとドル漫では表現してましたが、カイドウ(百獣海賊団)の存在は「軍事力のみ」に過ぎない。
だから実際の日本に置き換えて考えると、黒炭オロチを「日本のアホな総理大臣」としたら、カイドウはさしずめ「在日米軍」といったところ。
41年以上前のワノ国は緑や木々が広がる美しい自然にまだ溢れていた。でも黒炭オロチがワノ国の権限を掌握するようになった28年前からは、かつての豊かな自然は兵器を量産する軍需産業の犠牲となった。まさに「オロチこそが全ての悪の元凶」と言えます。
そのためカイドウの悪役っぷりはそこまで目立つことはなく、現在はオロチの方が風格たっぷりだったりします。
○ワノ国の「竜の正体」は四皇カイドウだった?
あとワノ国編で興味深いネタに「竜やドラゴンがいるのか?」という疑問がありました。随分前からネット上でチラホラと散見されていた考察ですが、確かにワノ国には竜殺しの剣豪・リューマが伝説として未だに語り継がれてる。
例えば、ワノ国の侍・錦えもんがパンクハザード編でベガパンクの飼い竜をフルボッコしたこともありました。麦わらの一味のブルックが思わず何故そこまで怒るのかと尋ねると、錦えもんは「親の仇…同然にござる」と語った。
普通に読めば錦えもんの両親と考えるのが自然ですが、ワノ国編のストーリーの流れを考えたら、錦えもんにとって親同然に信頼を寄せていたキャラクターは「大名の光月おでん」しかいない。つまり、錦えもんが憎んでいる対象は「親同然のおでんを処刑したカイドウ」と読み取れます。
だからワノ国を侵略したカイドウの正体は「竜(ドラゴン)」の変身できる動物ゾオン系悪魔の実の能力者…というドル漫の予想は結果的に大当たりでした。そう考察したら錦えもんが無関係のドラゴンを徹底的に憎む理由も理解できる上、カイドウが空島まで簡単に辿り着けた理由も納得。
ちなみに、かつて「黄金の国」と呼ばれた時代にワノ国は竜の侵攻にあってる。この竜を次々とリューマが切り倒したとされるため、ワンピースの世界を大昔に遡っても竜がいたのは「ワノ国以外の場所」と考えるのが自然でしょう。
かつて光月家に仕えた「5大名」とは?
前述のように、ワノ国を統治していた存在が光月家でした。かつて800年前にはポーネグリフを作った一族であり、それ以降も光月家が支配していたとされます。
一方、光月家を頂点とし、その下には「5つの大名家」を従えておりました。いわゆる分家。徳川家で例えるなら「御三家」と呼ばれた尾張家、水戸家、紀州家などに類するか。もしかすると光月家に仕えた5大名にも別名があったのかも知れない。
具体的には「霜月家」「黒炭家」「雨月家」「天月家」「風月家」の5大名。天月家は光月トキの先祖と推察されます。雨月家は髪型的にイゾウやお菊を彷彿とさせますが、現在のところ雨月家や風月家は確認されておりません。
これは一体何故なのか?
○黒炭家によって他の大名はほぼ全滅?
実は80~100年ほど前のワノ国では、光月家に「世継ぎ」が生まれなかった。そこで大名の一つだった黒炭オロチの祖父がワノ国の乗っ取りを目論み、次々と他の大名家を毒殺していったそう。しかしながら、光月おでんの父親・スキヤキが生まれたため、黒炭オロチの祖父の計画は道半ばで破綻。
その後、暗殺計画がバレたオロチの祖父は処刑され、黒炭家も完全にワノ国から追放されてしまった。結果、その後のワノ国では光月家と霜月家しか残ってなかった可能性が高い。
一方、霜月家がその後も残った理由は「屈強で名高き一族」だったからか。確かに霜月リューマや霜月コウ三郎(子供はゾロの師匠だったコウシロウ?)や霜月康イエ、霜月牛マルといったそうそうたるメンバーがいた。黒炭オロチの祖父も手出しはできなかったか。
だったら何故光月おでんに加勢しなかったのかは不思議ですが、他の大名名にはもれなく「月」という文字が入ってるのに、黒炭にはなし。月といえばDの一族ですが、当初からワノ国では仲間外れだった。じゃあ黒炭オロチの目的は「かつて祖父が成し遂げられなかった夢を叶えるため」なのか?
でもオロチの目的は「単なる腹いせ」。
黒炭家という名前で迫害された復讐に、腐敗政治でワノ国を凋落させてやろうとしてるらしい。動機が腑に落ちない上に、ワンピース終盤にしてはスケール感がないのは内緒。当初は「謎の老婆(黒炭ひぐらし)」がオロチの祖父も裏で操っていた説など考察しましたが、あまり深い意味はなさそう。
でもワノ国の光月家はポーネグリフと密接に関係する一族。光月家を根絶やしにして喜ぶ一族と言えば、もちろん天竜人。ずっと数百年も前からワノ国を潰すために、イム様や五老星が暗躍していたとすればまさに驚愕の展開が待ってる。
ワノ国が鎖国した理由とは?
続いては「ワノ国が鎖国された理由」を考察。
ワノ国が鎖国した理由は「巨大な力から国家を守るため」でした。そして、光月おでん曰く、同時にワノ国は「800年前からある人物を待ち続けてる」んだそう。その人物と協力して何かをするために光月家は鎖国制度を始めワノ国を守り続けた。
もちろん光月家と言えば、ポーネグリフを作った一族。800年前と言えば、空白の100年が終わった直後のタイミング。状況証拠から察するに、空白の100年で敗れた光月家は現在の世界貴族(天竜人)の侵略を回避するために海外との交流を完全に絶った。
光月おでんは鎖国制度に強く疑問を抱いていたものの、ロジャー海賊団のメンバーとして最終的にラフテルに到達したことで「世界の真実」を知った。そこでワノ国に抱いていた強烈の違和感の全てを知り、更に開国に動こうと目論む。
ただし、四皇カイドウの軍事力を背景に黒炭オロチの謀略によって、光月おでんは20年前に処刑される。
○ワノ国にジョイボーイが到来か?
そして、光月家が待っていたある人物とは「ジョイボーイ」なる謎の存在。
処刑シーンで具体的な名前の言及はありませんでしたが、ラフテルから帰還後にジョイボーイの存在に言及してる。当初は特定の個人名と考察しましたが、もしかすると「海賊王」のような称号に近いニュアンスなのかも知れない。
結果として「閉鎖的な空間」はワノ国に政治的な腐敗や不正がはびこる温床ともなったわけですが、未だにワノ国ではジョイボーイを待ちわびてる状態。逆に考えると、かつて光月家はジョイボーイと協力して現在の天竜人の打倒に動いた可能性が高い。
まさに光月一族はいつの時代も「真の歴史」に関わる運命にあるのも納得。例えば、空白の100年以前はラフテルとワノ国との間に交流もあったのかも知れない。
もはや光月家そのものがDの一族なのかも知れない。当初はミンク族と同様に単なる協力関係に過ぎないと考えてましたが、おでんやモモの助がロジャーと同じような特殊能力があったことを踏まえると…。少なくとも、今後ワンピースの伏線を回収していくにあたって、ワノ国編は非常に重要な鍵を握る模様。
○史実の「倭の国(ヤマト政権)」から考えるワノ国の正体
そこでリアルの日本史を振り返ってみると、実は「日本という国」が生まれたのは7世紀から。それ以前の日本は「倭国(倭の国)」とざっくり定義されてる。縄文時代や弥生時代の歴史は、厳密には日本の歴史と呼んでいいかは微妙。
そして、倭の国は「ヤマト政権(大和王朝)」とも呼ばれ、3世紀から7世紀にかけて「古墳時代に勃興したと言われてる。
ただし、当時の日本は「文字」を持たずに歴史の詳細を残すことができなかった。最近だと安倍政権の不祥事が典型ですが、未だに1000年以上経過しても文書管理がまともにできない日本は未開の三流国家なんだなと痛感させられるのが悲しいところ。
だから当時の倭の国を知るには、日本と交流があった中国の歴史書を紐解くしかないんですが、どうやら266年から413年の間で「倭」の名前すら一切登場しないとか。そして、この時期を俗に「空白の4世紀」などと呼ばれるそう。
まさに『ワンピース』における「空白の100年」を彷彿とさせます。だから、ワノ国そのものが「失われた国家」や「失われた歴史」という見立てで世界観が設定されてる。
ワノ国編最終ゴールは「鬼ヶ島」
ワノ国編の最終ゴール地点が「鬼ヶ島」。ワノ国編は「カイドウを倒すこと」によってストーリーが完結するため、まさに「鬼退治」を軸としたストーリーの桃太郎の世界観が踏襲されてることが分かります。
鬼ヶ島とは、カイドウと百獣海賊団たちが根城にしている本拠地。鬼ヶ島の中央部には山と一体化した「巨大な角をはやしたドクロ」が鎮座。この屋敷が一つの城として機能。山をあとからドクロ風に掘って作ったのかも知れない。
ワノ国編では二週間後に行われる「火祭りの日」のタイミングで鬼ヶ島に向かう。火祭りは年に一度、ワノ国を守る明王・カイドウを崇める祭りですが、あくまで表面上の話。実際にはワノ国の将軍・黒炭オロチも「参拝」と称して鬼ヶ島に向かい、そこで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎを行うのが慣例。
そこでルフィや赤鞘九人男たちは酩酊状態の百獣海賊団や役人たちをフルボッコしようという算段。おそらく「火祭りと血祭り」が掛けてある可能性もありそう。
カイドウの城に入るための「正面の門」が存在するものの、その裏側には「裏口」も存在。そこでルフィや赤鞘九人男は裏門から入ることを目論む。鬼ヶ島の周辺には巨大な渦潮が発生しており、本来は正面以外からは侵入不可能ですが、ローの能力で対応する予定。
ただし、鬼ヶ島のカイドウの屋敷は非常に広いとのこと。ワノ国編は簡単に終わる気配はないか。ちなみに、鬼ヶ島の前方には「鳥居」が存在。ここには大量の兵器が隠されており、半ば要塞化してる。
○ワノ国編後にラフテル到達か?
まさにワノ国編は「桃太郎の世界観」を踏襲してるわけですが、ルフィたちが到着した二週間後に行われる「火祭りの日」のタイミングで鬼ヶ島に襲撃をかけてる。火祭りとは年に一度、ワノ国を守る不動明王・カイドウを崇める祭りとのこと。
ワノ国の将軍・黒炭オロチも「参拝」と称して鬼ヶ島に向かい、そこで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎを行うのが慣例。しかも、今年はビッグマムもいる状態。それでもみんなが酩酊状態の百獣海賊団たちをフルボッコしようという算段。
そして、ニコ・ロビン曰く、カイドウが所持するロードポーネグリフも鬼ヶ島に隠されてるそう。鬼ヶ島に乗り込んだ際に一挙に3枚のロードポーネグリフを集まる伏線が早くもビンビコビン。
ビッグマム編を参考にすると実際にカイドウを倒すかどうかは不明ですが今回のワノ国編後にはゴールド・ロジャーが到達したラフテルに一気に近付く予定。
【ワノ国】地名地理を地図マップ付きで解説
続いてはワノ国の「地理情報や地名」を解説。ワノ国の世界観は『鬼滅の刃』と空気感が似通ってる雰囲気もありますが、当初は地理情報がいろいろ混同してたものの、ワノ国の地図がようやく判明。
ワノ国全体の地図を見ると、主に「6つの地域」にワノ国は大別されるそう。
具体的には「九里(くり)」「兎丼(うどん)」「希美(きび)」「鈴後(りんご)」「白舞(はくまい)」「花の都」の合計6箇所。かつてそれぞれの地域には大名が存在し、独立した行政や政治が行われていた可能性が高そう。
名前を見ても分かるように、どうやらワノ国の地名の由来は「食べ物」に関するものがほとんど。九里の由来もまさかの「栗」。ワノ国の首都である花の都はさておき、何故兎丼だけ調理された料理名なのかは不明。さすがにここまで深い伏線は張られてないはず。
○ワノ国の地図は「ウサギ」を表してる?
一方、コメント欄で教えてもらいましたが、このワノ国の地図には重大な伏線が隠されてる可能性も?
結論から書いてしまうと、ワノ国の地図を傾けて眺めると「ウサギ」を表してる可能性がありそう。鈴後と白舞は「ウサギの耳」を表し、真ん中3つの地域は「ウサギの鼻」を表してるように見えます。考えてみると、何故ここまで大地を分ける必要があるのか?
ウサギと言えば、十五夜の月。月と言えば、Dの一族。光月家やワノ国がDの一族と関連してることを改めて予感させる演出や伏線。今後、月の古代都市を根城にしてるエネルがワノ国にめがけて襲来し、ワンピースで再登場する可能性もあるのか。実際、ミンク族とも関連が深い。
ワノ国には各地域に「港」が一つ存在
一方、ワノ国のそれぞれの地域に最低でも一つの「港」が存在する模様。ただし、ワノ国中央の海に面してない花の都にはありません。
九里は「伊達港(イタチみなと)」、希美には「根子港(ネコみなと)」、鈴後は「帰港(カエルみなと)」、兎丼は「常影港(トカゲみなと)」、白舞のみは「刃武港(ハブみなと)」と「潜港(モグラみなと)」の2つの港が存在。
当初は刃武港のモデルを「ハブ空港」などで使われる英語の「HUB(交通結節点)」が由来と考察しましたが、港名は全て動物に由来するそう。ただし、地名と港名にそれぞれ関連性はなさそう。
日本は海に面した海洋国家ですから、とにかく漁港も多い。ワンピースの作者・尾田栄一郎出身の熊本県でも30以上の漁港が存在する模様。ワノ国も同様に港が多かったとしても不思議ではない。
○結局、鬼ヶ島にはどの港から向かうのか?
じゃあ、鬼ヶ島にはどの港から向かうのか?
まずおさらいしておくと、当初の集合地点は錦えもんが白舞の「刃武港(はぶ)」と決めていた。それを表した判じ絵(落書き)を秘密裏に仲間の侍たちに配って回った。しかしながら、内通者の黒炭カン十郎のせいでオロチに全て計画がバレてしまう。
そこで白舞の大名だったトの康(霜月康イエ)が自ら犠牲となるカタチで「新たな判じ絵」を作って集合地点を変更させる。このトの康案では兎丼の「常影港(とかげ)」が集合地点に変わった…と解釈したのが錦えもん。
考えてみると、刃武港の近くにはワノ国に正規に入国するための潜港(もぐら)も存在する。ナンバーズやスクラッチメン・アプーなどが潜港を使ってワノ国に出入りするなど、今後百獣海賊団など外部からの仲間の補充も予想される。
でも、裏切り者のカン十郎のせいでやはりトの康の計画は筒抜け。常影港に集まった仲間や船が次々と襲撃されてしまう。
○結局、集合地点は「刃武港」だった
ただし、錦えもんの解釈は結果的に間違いでした。
鬼ヶ島に向かう集合地点は「刃武港」で良かった模様。傳ジロー曰く、ハブの腹の2本の線は文字抜きを意味しており、「はぶみなと」の最初と最後の文字だけ見ると「はと」。刃武港の波止が最終的な集合場所でした。
波止(はと)とは、波止場のこと。オッサンが休みの日に釣りをしてるような場所と言えば想像しやすいか。ワノ国の地名はどれも独特なので、一瞬地名の類いと勘違いしましたが、トの康版判じ絵は「刃武港の更に詳細な場所」を示していただけ。
傳ジローは「錦えもんがスパイを撹乱させるために常影港と言った」と勝手に解釈し、秘密裏に忍者海賊ミンク侍同盟の一部を刃武港に身を隠し、既に鬼ヶ島に向けて出港済みだった。もちろん錦えもんの誤読はガチでしたが、まさに結果オーライ。
でも、これはあくまで傳ジローの解釈に過ぎない。
霜月康イエは既に死亡済みのため、判じ絵には実際どんな意図が隠されていたか定かではありません。それでも錦えもんのポンコツっぷりやトの康が白舞の大名だったことを踏まえると、兎丼に集合場所を大きく移動させる判断はしないか
花の都は黒炭オロチがおさめる現在の首都
そこでワノ国のそれぞれの地域を簡単に解説していこうと思います。
まず「花の都(はなのみやこ)」はワノ国の現在の首都。ただ花の都はずっと昔から花の都ではなかったはずなので、光月おでんが支配していた時代は別の名前だった可能性もありそう。
ワノ国に圧政を敷く将軍・黒炭オロチがオロチ城で夜な夜なエチエチな宴会が開かれるなど、花の都はワノ国で唯一栄えている地域。大相撲なども開催されるなど、街の雰囲気も明るい。
ただし、花の都でも身分格差は激しい。同じ花の都でも「えびす町」や牢屋敷がある「羅刹町」など都心部から少し離れただけでも貧民は多い。
真ん中のオロチ城の近くには謎の巨大かつ珍妙な「藤山」も鎮座。藤山のモデルは「日本一の富士山」。また藤山寛美といった喜劇役者もモデルとすれば、藤山が変なカタチしてるのも納得。わざわざワノ国のマップにも描かれてる以上、今後藤山は重要なカギを握る場所かも。
兎丼で3500人規模の囚人兵を仲間に!
続いては「兎丼(うどん)」。ワノ国の南地域に位置し、かつての大名が誰だったかは不明。
兎丼は「武器製造工場」がある地域。この武器工場から毎日のように垂れ流される汚い工場排水でワノ国の川は汚染され、土地は荒れ果て農作物が生産できない。まさに健康被害が多発してる根源。
ここで製造された大量の武器をドフラミンゴにカイドウは密輸し、代わりに人造悪魔の実(SMILE)を入手していた。海楼石も兎丼で製造され、海軍との繋がりも強く感じさせる地域。
そして、大量の武器製造を支えていたのが「囚人採掘場」。ここには花のヒョウ五郎といったヤクザの親分衆や赤鞘九人男の河松など、かつてワノ国で光月おでんを慕っていたが黒炭オロチに背いた勢力が収監。
また麦わらのルフィやユースタス・キッドといったカイドウに逆らった人間も収監され、徹底的に心が折られるまで武器製造のために日夜働かされていた。
この囚人採掘場を仕切っていたのが百獣海賊団のクイーン。でも結果的に記憶喪失のビッグマムが介入してきたこともあって、現在はルフィたちが兎丼・囚人採掘場を完全掌握。そして、約3500人の囚人を仲間に引き入れる。
だから、ワノ国・兎丼は「忍者海賊ミンク侍同盟」の主力部隊がある場所。今後、カイドウと黒炭オロチ軍打倒のために必要な「人材や兵力」が兎丼に隠されてる。
鈴後の風習「常世の墓」とは?
続いては「鈴後(りんご)」。ワノ国の北東に位置し、季節は極寒で雪が常に降りすさぶ地域。かつて鈴後を治めていた大名が霜月牛マル。相棒はおそらく妖怪の牛鬼丸ことオニ丸でした。
この鈴後で重要な場所が「北の墓場」。オニ丸が牛鬼丸として、おいはぎ橋の前で長年守っていた場所。何故なら、鈴後地域には他のワノ国には存在しない独特の風習があり、その風習が北の墓場と強く関係してるから。
その鈴後独特の風習とは「常世の墓(とこよのはか)」。
常世の墓とは「必ず墓標に刀を使用する」こと。鈴後出身の人間は生まれた瞬間に必ず「刀を一本」贈られる。それを墓標代わりとして使う。まさに鈴後の人間は刀と共に生きて死ぬ人生を送る。
○鈴後はワノ国の「武器庫」
そのため北の墓場には「大量の刀」が結果的に埋蔵されてる。ワノ国編ではカイドウを打倒するため、それらを数千人規模の兎丼の囚人たちが使用する予定。さながら鈴後は「ワノ国の武器庫」と言えそう。
また鈴後はとにかく極寒の土地。そのため桶に入れられた遺体は数百年は腐らないとされます。常世とは「永遠」といった意味があり、ざっくり言うと死後の世界。まさに死後も侍の魂が生き続ける…というニュアンス。
そのためゲッコー・モリアに奪われたワノ国の大剣豪・リューマの遺体も鈴後に埋葬されていたはず。そのためリューマの出身地もワノ国・鈴後の可能性が高く、実際に本名は「霜月リューマ」とのこと。ここまで名前が後世に残ることを踏まえると元々はリューマも大名だった?
九里は光月おでんが治めたかつてのワノ国首都
続いては「九里(くり)」。ワノ国の西部に位置し、かつて将軍・光月おでんが支配下に治めていたかつての首都。
ワノ国の食糧事情は昔から深刻だったのか、九里の「桃源農園」はワノ国で唯一安全な農作物が量産。かつて光月おでんが「おでん城(正式名は九里城)」の周辺に作った農園で、安全な農作物がワノ国の住民たちに分け与えていた。
しかし、桃源農園はカイドウの支配下に置かれたことで、現在は百獣海賊団たちなど一部の上流階級の人間たちで上質な農作物は独占されてる状態。花の都以外のワノ国の地域はとことん虐げられている様子。
九里には他にもお玉がいた編笠村、アシュラ童子が支配する頭山、博羅町が存在しますが、光月家の没落を示すようにワノ国でもとりわけ貧しい雰囲気。
ちなみに、博羅町(ばくらちょう)のモデルは東京都・日本橋にある「馬喰町(ばくろちょう)」。もともと馬喰町は旅館街だったんですが、その後、問屋町として発展した町だそう。特に覚えなくて構いません。
○【九里の方言】スナッチ(捨名知)の「意味」とは?
「九里」にはおでん城跡以外にも、編笠村、博羅町といった荒んだ地域が多い。まさに凋落。黒炭オロチが徹底的に弾圧した痕跡も読み取れます。そして、このワノ国・九里には独特の方言が存在します。
そのワノ国・九里の方言が「スナッチ」。方言というよりも掛け声の一種に近いですが、漢字で書くと「捨名知」。スナッチの由来は「名前を捨てろ。知恵を捨てろ」の頭文字を取った言葉。
九里の人間は「度胸試し」のシーンでスナッチという掛け声を使うことが多いんだそう。例えば、黒炭オロチに追い込まれたアシュラ童子の仲間が「餓死するぐらいなら」とカイドウの鬼ヶ島に特攻して犬死にしてる。
だから、スナッチの意味はおそらく「旧日本軍の特攻隊」を皮肉った言葉なのではないか?
一切思考を捨てて君主様のために死ぬことは愚か…ということを暗に伝えてる。名前という個人のアイデンティを捨てるという発想も、どこか創氏改名など日本の過去の歴史も彷彿。
そこまで政治的なメッセージが込められてなかった場合、ゾロが言うように「単なる死ぬ気で頑張ればなんとかなる」程度の意味合いかも知れませんが、実はスナッチ(SNATCH)は英語にも存在する言葉。
そこでSNATCHの意味を調べると、「捕まえる・かすめ取る・ひったくり・うばう」などネガティブな意味しかない。いかにも侵略行為や植民地を彷彿とさせるワード。少なくとも、「良い意味」が込められてる可能性は低いか。
ただし、スナッチの由来がそれだけであればモモの助が口走ってもなんら問題ないはず。スナッチには「負の意味」が隠されてると素直に考えて良さそう。
○スナッチは「光月家のために犬死しろ」という意味なのか?
だから実際、光月モモの助がゾロに教えられた掛け声として「スナッチ」を連呼するものの、赤鞘九人男のお菊から「モモの助様が使うにふさわしい意味ではありません」とたしなめられてる。
薩摩地方(現在の鹿児島県)や剣術示現流の「チェスト」という掛け声がベースとも言われてます。チェストは「知恵捨てよ」が訛ったもの。実際には司馬遼太郎あたりが創作した言葉とされますが、確かに「知恵を捨てろ」というスナッチと酷似してる。
でも、スナッチの由来がそれだけであればモモの助が口走ってもなんら問題ないはず。スナッチには「負の意味」が隠されてると素直に考えて良さそう。
もちろん九里を治めていた光月おでんの存在を考えると、「支配者・カイドウから再びワノ国を奪い返せ(スナッチしろ)」というニュアンスも暗に含まれている可能性もゼロではなさそうですが…。
ちなみに、ゾロが何故スナッチという方言を知っていたのかと言うと、東の海のシモツキ村が「ワノ国出身者」で開墾された可能性が高いから。実際、前述のように霜月家の大名も存在し、自らの名字を村名に付けたはず。
だから、コウシロウもワノ国の侍の血を引いてる可能性が高く、少なくともサムライの子孫だったからこそくいなはゾロよりも強かったに違いない。つまり、ワノ国編はワンピース超序盤から構想されていた世界観だったと考察されます。
希美や白舞はワノ国で活躍する日が来るのか?
一方、「希美」や「白舞」はワノ国でも未だに謎が多い
ワノ国北部に位置する希美には、井戸らしきものが描かれてますが謎。ただし、ワンピースの扉絵の伏線などを確認すると、どうやらオロチ城がある花の都は上下から二手に分かれて攻撃しそう。
実際、花の都の南部には兎丼の囚人採掘場があり、北部には希美があり、上下からオロチ城を攻め入るパターンが十二分に考えられます。井戸は花の都に侵入するために使われる?
当初ワノ国で一番重要な場所とされた「白舞」ですが、既に兎丼の常影港から鬼ヶ島に向かうことが決まってるため、今後ワノ国編でどこまで活躍するかは不明です。
ただし、白舞にはモグラ港が存在する。今後、海軍や黒ひげ海賊団といった組織がワノ国に入国する時や、ルフィたちがワノ国を脱出する場合にも白舞がクローズアップされるはず。そのため白舞に焦点が当たるのはワノ国中盤から後半にかけてか。
ワノ国の勢力図はどうなってる?
続いては「ワノ国編」の戦力図や勢力図を確認。簡単に言うと、主に「4つの勢力」がひしめき合っております。
- 麦わらの一味…ルフィ、ゾロ、サンジ、ジンベエetc
- ハートの海賊団…ロー、ベポ、ジャンバールetc
- キッド海賊団…キッド、キラーetc
- 赤鞘九人男…錦えもん、傳ジロー、アシュラ童子、河松etc
- ミンク族…キャロット、シシリアンetc
- その他…ヒョウ五郎、ヤクザの親分衆、しのぶetc
まずは「忍者海賊ミンク侍同盟」の勢力図がこちら。
やはりルフィを筆頭に麦わらの一味がカイドウとの戦いでもメインの働きをするはず。今後はいずれかのタイミングでキャベンディッシュやバルトロメオといった傘下の海賊団も参加してくるはず。勢力的には5600名前後。
続いてハートの海賊団。ルフィと同じくDの一族のトラファルガー・ローが率いる海賊団。他にもキャプテン・キッドが率いるキッド海賊団も正式に参戦してます。どっちも詳細な勢力は不明。
続いては赤鞘九人男(あかざやくにんおとこ)。錦えもんや傳ジロー、アシュラ童子、河松など合計9名しかおりませんが、かつて少数精鋭で百獣海賊団と互角の戦いを展開したほど強いとされます。ただし、裏切り者と判明した黒炭カン十郎が抜けて現在は8名に留まります。
他にもキャロットといったミンク族も仲間に数えられます。スーロン化と呼ばれる最終奥義の真価が発揮されるか。また花のヒョウ五郎を筆頭にかつての親分衆など含めると、光月家に従えた侍とミンク族で合計4200名前後の勢力とされます。
だから、ルフィたちの仲間の勢力は「おおむね1万人前後」になります。
○カイドウオロチ陣営の勢力があまり大きい
- 総督…カイドウ
- 災害…キング、クイーン、ジャック
- ナンバーズ…?
- 飛び六胞…ドレーク、ページワン、ササキetc
- 真打ち…ホーキンス、アプー、ホールデムetc
続いては敵陣営にあたる「カイドウの百獣海賊団」の戦力図がこちら。カイドウをトップに火災のキングと疫災のクイーンと干害のジャックの3名の大幹部が続く。おそらく同程度か、それ以上の戦力に「ナンバーズ」が数えられそう。
他にもカイドウ陣営にはディエス・ドレークを筆頭に「飛び六胞」などもおります。更に下にはバジル・ホーキンスやスクラッチメン・アプーといった「真打ち」が連なる。さらに雑魚メンバーも含めると、百獣海賊団の兵力は2万にも及びます。
- 将軍…黒炭オロチ
- 幹部…黒炭カン十郎
- お庭番衆…福ロクジュ、風刃、雷刃etc
- 見廻組…?
続いて「黒炭オロチ陣営」の勢力がこちら。判明してるキャラクターは少ないですが、兵力は概ね1万前後とされます。つまり、カイドウ陣営を含めると敵勢力は全体で「3万人」も及びます。ルフィたちとは約2万人ほど勢力の面で勝る。
しかも、更に敵勢力が拡大したことは記憶に新しいです。
- 船長…ビッグマム
- 将星…カタクリ、クラッカー、スムージー
- 幹部…ペロスペロー、ダイフク、コンポートetc
- その他…モンドール、アマンド、プリン、シュトロイゼンetc
- 戦闘員…タマゴ男爵、始末屋ボビン、ペコムズ?
続いて「ビッグマム海賊団」の勢力がこちら。個人的に全メンバーをまとめるのは大変だった記憶しかありませんが、シャーロット・リンリンを頂点としてメンバー数は約90名ほど。戦闘員なども含めると、全体の勢力はもっと多そう。
やはりカタクリがワノ国編で再び活躍するのか?また謎多き過去が明らかになるのか気になるところ。例えば、ビッグマムと瓜二つの長女・コンポートの暴れっぷりなど個人的に期待。実際、コンポートはかなり強いという触れ込みでした。
扉絵ではローラとシフォンが再会するなど、ワノ国編後もビッグマム海賊団のキャラは活躍しそう。ただし、麦わらの一味戦で戦力がやや削られてるのが救いか。ペロスペローも片腕を失うなど、以前ほどの強みがどこまで発揮されるかは疑問。
それでも錦えもんは「戦力差は5倍以上」と分析。まさにワノ国編では「マリンフォード頂上戦争超えの展開」が待ってることは想像に固くありません。
【ワノ国の今後】海軍大佐や四皇たちが大集合へ!!??
でも、ここで考察が終わらないのがドル漫。前述のように、ワノ国の世界観は「桃太郎」も含まれてる可能性が高い。一方、ワンピースの中にまだ「桃太郎」に関連するキャラクターたちがいました。
そう!海軍大将(元も含む)の「赤犬(サカズキ)」「黄猿(ボルサリーノ)」「青キジ(クザン)」の3名。「犬猿雉」と桃太郎のモチーフとしたキャラ名。ここでワノ国に集結しないわけがない。
しかも「最悪の世代から海賊王が誕生する」という伏線が張られており、既にワノ国はアプーなど最悪の世代たちが多く集結。海賊王に選ばれるのは「黒ひげ・ティーチ」とドル漫では考察済み。この黒ひげは海軍を辞めた青キジことクザンとつるんでいる。
もし四皇と海軍大将も全員が集まれば、ワノ国でシッチャカメッチャカの大戦争が起きる火種がバチバチ。「ワノ国はマリンフォード頂上戦争以上のことが起きる」というワンピース作者・尾田栄一郎の大胆不敵な予言とも符合。
○ワノ国編の終盤は「ルフィ侍同盟 vs 四皇同盟 vs 海軍一味」が勃発?
しかも、カイドウとビッグマムが四皇同盟を結成してしまってる。ビッグマム海賊団のカタクリの必殺技や最悪の世代のウルージさんの海賊船など、何故か日本家屋を彷彿とさせる描写が見られるためワノ国編での絡みも当然予想される。
一方、ワノ国編と並んで世界会議(レヴェリー)編も同時進行中。ここには緑牛や藤虎など新海軍大将が出席。ドラゴンやサボなど革命軍メンバーも潜り込んで既に戦いが勃発。天竜人直轄のCP0の動向も当然気になる。
しかも、赤髪のシャンクスが五老星とも秘密を会談を行うなど先の展開が読めない。
そこでドル漫の予想をまとめると、ワノ国最終局面では「ルフィ一派 vs 四皇一味 vs 海軍大将」たちの壮絶な戦争が勃発する可能性は高い見た。そして、その後にラスボスのイム様や黒ひげたちを含めた最終決戦がONE PIECEの最終回でいよいよ描写されるはず。
コメント
丁寧なまとめで、これまでの経緯を分かりやすく知ることができました。ありがとうございました。
私の個人的な気づきを、以下に記します。
お菊が示した「ワの国」の地図を、「鈴後」が上に来るようにして眺めてみると、「ウサギ」に見える気がします。それも、地球から月を眺めた時の「ウサギ」にも見えるような。何かと話題の「月の民」が、地球に戻る時の目印だったり・・・
以上、妄想です。
ワノ国編の内容が解りやすくまとまってて感謝です!!
ワノ国の登場人物の別記事も参考になりました!!!
ちなみに黒炭オロチと安倍晋三って
ほんとそっくりのクズですよね(笑)
貴重なコメントどうもです。
その発想は全くなかったので参考にさせてもらいました^^;
光月家と関連が深いミンク族も月から来た生き物と考察されてますので、
ワノ国の地図に何かしらの意図が込められてる可能性は高い?
なんで「九里」を「久里」と書いているときがあるんですか?
単なる誤字でした^^;
ありがとうございます修正しときました。
すみません、上の史実云々の長文コメを書いたものですが……今見返したらだいぶ間違っているところがありました。コメントの削除って、ドルジさんの方で可能ですか?ほんとうに申し訳ないのですが、削除してください。厚かましいお願いをしてすみません、返信くださると嬉しいです。
ご要望どおり削除しておきましたm(_ _)m
対応ありがとうございます。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
また興味深い情報があればいつでも気軽にコメントしてください(*^^*)
スナッチの由来は旧日本軍の特攻とかの話ではなく、薩摩の示現流の掛け声チェストから。
俗説では、知恵を捨てて、無心で打ち込めが訛ったもの。
確かに旧日本軍を皮肉ったものだと思います。
ワノ国編勉強になりました
ドル漫を超えるワンピース考察ブログってなかなか見当たりませんね、、、
コメントどうも。確かに「知恵を捨てる」という由来を考えるとチェストの可能性もありそう。
でも、スナッチの由来がチェストであればモモの助に相応しくない理由にはあたらなさそう。
過去最大の敵云々は確かに尾田先生自信が言ってますが、それがワノ国とはまでは言ってないのでそこが何ともですね..(結果的にワノ国編というのは有り得ますが)
ただどちらにせよ、ワノ国編然り今後の展開が楽しみですね!
日本の国鳥ってキジだよね
せっかくいいもの作ってるのに、その中に人を蔑むことを交えるのはもったいないなぁ