『ワンピース』の海軍大将と言えば、赤犬、黄猿、青雉でした。でも新世界編以降、海軍大将に新たに加入したのが藤虎と緑牛の2名。
そこで今回ドル漫では「藤虎・イッショウの正体&能力強さ」を徹底的に考察していこうと思います。最近判明した悪魔の実の正体など、海軍大将の中でも異質な存在を誇る藤虎を解明。
【解説】藤虎は「世界徴兵」された全盲の海軍大将
まずは現在判明している藤虎・イッショウの正体をおさらい。
藤虎は、2年前に世界徴兵で集められた海軍大将の一人。だから叩き上げで育った海軍出身の赤犬や黄猿たちと違って、緑牛と同様に天竜人たちの思想に深く染まってないとされます。
ちなみに藤虎はコードネームみたいなもので、本名は「イッショウ」。
藤は紫色を意味するため、これまでの海軍大将と同様にカラーを使ったキャラクター名の法則にはしっかり則ってる。実際、当初は「紫虎」が候補だった。
そして、藤虎の最大の特徴は「盲目」であること。要するに「目が見えない」。
そのため藤虎は日頃は杖を使って移動しており、おそらく見聞色の覇気のかなりの使い手。また「猛虎」と呼ばれる武装色の覇気は、遠くの巨大な岩を破壊するほど。
ただし、藤虎は覇王色の覇気だけは使えない模様。
でも、藤虎は病気などで視力を失ったわけではなく、トラウマ級の過去が原因で自らの手で両目を潰したと自ら語ってる。藤虎の過去は不明ですが、おそらく陰惨な境遇に長期間置かれていたことが想像されます。
そして現在、藤虎・イッショウは緑牛と共に聖地マリージョアで世界会議(レヴェリー)で各国要人の護衛にあたってる。黒ひげ曰く、既にモンキー・D・ドラゴンが率いる革命軍と戦闘が勃発。
ただし、天竜人直轄のCP0とは直接的な協力関係にはなく、藤虎と革命軍の戦いがどうなったのかは不明。
藤虎イッショウが「王下七武海の撤廃」を掲げる理由とは?
そして、藤虎・イッショウの特徴的な思想が「王下七武海の撤廃」。藤虎・イッショウの言い分を聞く限り、海賊に権力を与えるなど何事か?ということ。
現状、王下七武海は抜けメンバーも多く、既にまともに機能してるとは思えない。いつでも七武海制度を潰そうと思えば潰せるだろうし、七武海が消えたところで特に影響は少なそう。
そもそも藤虎の理屈を借りるのであれば、じゃあ四皇のメンバーはどうなんの?と思ったのは内緒。むしろ影響力的には七武海の数倍も上回るのが四皇。
それでも、藤虎が七武海制度撤廃を掲げる理由はシンプル。
何故なら、王下七武海のメンバーに入ると「懸賞金がゼロになる」から。何故か、七武海だけ指名手配されなくなる。一方、四皇はそのまま指名手配されて懸賞金が付いたまま。
この七武海制度の「不条理」を藤虎・イッショウは是正したいんだろうと考察されます。また藤虎が自身の目を潰した理由も、七武海の誰かが「悪事」を働いたのも原因か。
素直に考察するとドフラミンゴが思い浮かびますが、かつて暴虐の限りを尽くしたとされるバーソロミュー・くまも候補として考察できるため、人間関係が複雑に入り組み合ってて面白い。
今後、藤虎・イッショウが七武海にだけ意味不明の権限が与えられてるのか解説してくれるはず。
とりあえずミホークが「妙な議題が出ている」と反応してるように、既に世界会議で七武海撤廃が取り上げられており、おそらく海軍側が本気で七武海殲滅に動くのは既定路線。
今後、七武海メンバーがどうなるかはワンピースの大きな伏線になるはず。ワイらのボア・ハンコックの「たわわに実った乳房」がどうなるか心配で夜も8時間しか眠れません(T_T)
【十二支説】藤虎の正体は「海賊の味方」なのか?
だから緑牛と共に、藤虎・イッショウの正体は海軍の味方ではなく、むしろ敵になる可能性が考察されております。つまり、藤虎の正体は「海賊側の味方」なのではないかということ。
この根拠が「十二支」の方位・方角を示す関係性にある。
赤犬は「戌」、青雉は「酉」、黄猿は「申」だったように、藤虎は「寅」、緑牛は「丑」と見事に十二支がモチーフであることが分かります。
そして、南西を示す「坤(ひつじさる)」と北東を示す「艮(うしとら)」と方位がある。艮はいわゆる「鬼門」にあたり、陰陽道では鬼が出る忌むべき方向とされる。
また鬼の見た目は「トラのパンツ」を履き、「牛のようなツノ」を生やしてるのが一般的な特徴。
つまり、海軍にとっての鬼門とは「まさに裏切り者」のことを意味してる。だから藤虎だけではなく、おそらく未だに正体不明の緑牛も海軍を今後裏切って海賊側の仲間に入る可能性大。
ワンピースの作者・尾田栄一郎が反応してる以上、ほぼ確定的な伏線であろうと思われます。主人公・ルフィも「おれ、おっさん嫌いじゃねぇから」と藤虎について語ってる。
ただし、これまでの「目の傷の伏線」を考えると、両目に傷を持つ藤虎は海賊たちの味方とまで言えるかは個人的に微妙な気もします。
だから、藤虎は海軍と海賊のどちらの味方でもない「中間派や中庸に近い立場」に留まる可能性も。
藤虎のモデルは「座頭市の勝新太郎」だが…
この藤虎・イッショウのモデルは一体誰なのか?これまでの海軍大将は赤犬が菅原文太、黄猿は田中邦衛、青雉は松田優作でした。
結論から書くと、藤虎・イッショウのモデルは『座頭市』の勝新太郎。明らかに見た目からして藤虎を寄せてきてます。
これまで『座頭市』はビートたけしなどが演じましたが、勝新太郎がやはり有名。映画の内容は座頭市に呼ばれる盲目の侠客が数々の悪人を切り倒していく時代劇。まさに座頭市は「ダークヒーロー」。
例えば、藤虎・イッショウはサイコロで物事を決める博打好きの性格も、映画「座頭市」の設定や場面でサイコロ博打のシーンが何度か描かれてる。
まさにモデルからして藤虎・イッショウは「悪を倒す悪」として描かれがち。
もちろん海軍大将のモデルとしては、やや不適当な印象も拭えない。でも前述のように、緑牛と共に藤虎・イッショウが味方だった可能性を考えると見え方が変わってくる。
○藤虎・イッショウ vs 赤犬とのバトルも予想される
結論から書くと、藤虎と赤犬・サカズキのバトルも今後予想されます。
何故なら、イッショウを漢字に変換すると「一升」。一方、サカズキを漢字に変換すると「盃」。どちらも「お酒」に関連するキャラクター名であることが分かります。
また和風の名前から藤虎イッショウなどは同じワノ国出身も匂わせる。ただ赤犬のこれまでの発言を聞く限り、そこまでワノ国や侍には詳しくなさそうだったので赤犬=ワノ国出身説は薄いか。
でも、藤虎イッショウと赤犬の性格は真反対これまで既に何度も衝突済み。
また映画「座頭市」では平手造酒(ひらてみき)と呼ばれる同じく侠客と戦ったことがある。これこそ藤虎・イッショウは酒絡みのキャラクターと戦う布石・伏線を示しているのではないか?
赤犬は「仁義なき戦い」の菅原文太がモデルでしたが、この作品では広島県のヤクザ絡みの抗争が描かれていた。赤犬・サカズキのマグマグの実は「原子爆弾」をモチーフにしてる可能性も。
もし赤犬・サカズキを裏切る場合、藤虎・イッショウは当然にして五老星やイム様を裏切る可能性もありそう。五老星と赤犬も仲が悪いものの、少なくとも藤虎・イッショウはどちらか一方にだけ与する可能性は低そうです。
藤虎の出身地は「ワノ国」なのか?
続いては藤虎の出身地。
一応、藤虎・イッショウの出身地は「グランドライン(偉大なる航路)」であることがビブルカードなどで判明済み。ただし、グランドラインは範囲がめちゃくちゃ広いため、詳細な出身地はほぼ不明に等しい。
でも「イッショウ」という本名からも分かるよう、藤虎はワノ国出身である可能性はありそう。
ワノ国の登場人物の多くは明らかに日本風のキャラクター名ばかり。たしぎなども含めてワノ国から流れてきた血筋である可能性は否定できない。
そう考えると、藤虎イッショウが現実逃避したくなるほどヒドい過去も「ワノ国」に関係してる可能性が出てくる。実際、ワノ国は四皇・カイドウが20年以上前から植民地統治してる格差国家。
藤虎・イッショウの年齢は現在54歳なので、いつ両目を潰したのか定かではないもののタイミング的には十分考えられそう。でも、それなら七武海ではなく四皇制度廃止に動きそうな気もするのでいささか微妙な考察か。
藤虎・イッショウの悪魔の実は「ズシズシの実」
最後は藤虎・イッショウの「悪魔の実」を考察。
結論から書くと、藤虎の悪魔の実は「ズシズシの実」。
画像のように地面をベコッと凹ませるなど、どうやら「重力」を操る能力。実際、藤虎は「重力刀(グラビトウ)」と呼ばれる重力を匂わす能力(もしくは愛刀の名前?)を使用してる。
ドレスローザ国中の家屋など巨大なガレキも、大量に空中に浮遊させてルフィを攻撃しようとしたことも。ズシズシの実の効果範囲は「数km単位」であると考察されます。
ズシズシの実は「重力波」のようなものを飛ばすのが特徴。そのため上空に飛んでいる隕石に触れれば、意図的に落下させることも可能。
だからズシズシの実は、かつて四皇のメンバーだったシキの「フワフワの実」の完全上位互換と表現できましょう。シキはいちいち手で触れなきゃいけませんでしたし、逆に重くさせることはできなかった。
ちなみに、ウィキを見たらズシズシの実は超人系パラミシアにカテゴライズされてました。
一応ドル漫でもそれに倣いましたが、改めてビブルカードを確認すると悪魔の実の種類については何も言及がありませんでした。
そのためズシズシの実の効果範囲の広さを考えると、やはり自然ロギア系悪魔の実に該当するか。
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四皇って制度なんですか?