『ワンピース(ONE PIECE)』で再び脚光を浴びるかも知れないキャラクターが「くいな」。ワンピース1巻に登場しているものの、未だに謎多き少女。
そこで今回ドル漫では「くいなの正体」について徹底考察してみたいと思います。もしかすると既に死亡済みのくいなの正体や存在が、今後ワンピースで重要なカギを握るかも知れないらしい。
【解説まとめ】くいなはゾロに完勝した最強の剣道少女
まず最初は「くいなの正体」について解説しておこうと思います。
くいなとは、一心道場の師範・コウシロウの愛娘。この道場には幼い頃の麦わらの一味・ゾロも通っており、さながら2人は幼馴染の関係性でした。そして、くいなとゾロはいつも道場で切磋琢磨していた。
ただ、くいなはゾロよりも年上ということもあってか非常に強かった。どんだけ強いかと言うと、くいなは一度もゾロに負けたことがなかったというのだから驚き。そのため剣道の試合では我らがゾロはくいなにフルボッコされていた。
ちなみに、こんなくいなに勝つためか、当時からゾロは二刀流だったらしい。
真剣を使った戦いでも、ゾロはくいなに敗北。「私の2001勝目ね」と、くいなはニヤリ。一方、ゾロは今では見られない涙を流して、ザブングル加藤並に「悔しいです」と自身の不甲斐なさを表現。
今のワンピースでは考えられない状況。まさにゾロからしたら黒歴史ってヤツか。
○ゾロは「くいな」のために世界一の剣豪を目指す
ただ一方、くいなは女性であることを思い悩む。今はゾロに圧勝してても、大人になれば男女の体格差は広がる一方。くいなはいずれゾロに負けるだろうと自覚していた。現実世界でもプロであればあるほど、男女間の格差が生まれがち。
でもゾロは「いつか必ず俺かお前が世界一の剣豪になる!どっちが早くなれるか競争だ!」と半分本気で宣戦布告したものの、ゾロなりにくいなに対して励ます。この時のくいなとの約束が、ゾロが世界一の剣豪を目指すキッカケになってる。
『ワンピース』では非常に有名な場面。まさに「くいな」こそゾロの出発点。
くいなが強すぎたのか?ゾロが弱すぎたのか?
でも、くいなはさすがにいくらなんでも強すぎる。
いくら幼少期とはいえ、ゾロに完勝するなんてさすがに大げさ。きっとJAROなら怒ってくるレベル。そろそろロシアワールドカップですが、いくら弱小のサッカー日本代表でも2000回も戦えば、さすがにブラジルやスペイン相手に一度や二度は勝つことだってあるでしょう。
もしかすると当時のゾロが弱すぎただけ?
ただ結論から書くと、答えはやはり「くいながひたすら強すぎた」だけらしい。ゾロは決して弱くはなかった。
何故なら、サボがドラゴンなど革命軍メンバーたちに救出された夜、くいなは剣道の練習をしているのに対して、ゾロは巨大な岩を持ち上げてスクワットするという修行を行ってるから。しかもスクワットの数が600回にも迫る勢い。
これでゾロが弱いはずがないwww
くいなは天賦の才というより努力の賜物によるものだとは思いますが、ここまで身体能力を強化してるゾロに余裕で勝つ以上、くいなという少女がめちゃめちゃ強かったことは紛れもない事実でありましょう。
【死亡】くいなの死因がひどいwww
ただ既にくいなのお墓もあるように、残念ながらくいなは死亡済み。
前述の「世界一の剣豪になろうぜ」とゾロと約束した翌朝、くいなはあることが原因で亡くなってしまう。結果的に、ゾロは「くいなの遺志」を継ぐカタチで世界一の剣豪を目指すこととなる。ゾロの愛刀・和道一文字も、実はくいなの形見。
じゃあ、どういったことが原因でくいなが亡くなったのか?結論から書くと、くいなの死因がヒドい。
その死因が「階段で転んで」という呆気ないもの。父・コウシロウも「人間はなんて脆いんだろうね」って言ってるんですが、いやいや脆すぎるやろ。この程度で死んでたら、ワンピースのキャラ全員死亡してるやろ。
まだギア4など常人離れしたゴム人間のルフィとかならいざ知らず、ウソップあたりの凡人キャラは既に数十回は死んででもおかしくない。おまえ何回後頭部をどつかれてんねん、という話。
【生存可能性】くいな=海軍たしぎ説
だから、随分前からワンピースマニアの間では「くいなは本当に死んだのか?」といった考察されてるらしい。
実際、くいなと瓜二つのキャラクターに「たしぎ」という海軍の女兵士がいる。
もし「くいな」が今もなお生存していれば、ちょうど「たしぎ」の年齢(23歳)ぐらいになってる。画像のたしぎは髪が伸びてますが、初登場時はくいなのようなヘアースタイルだった。ゾロもたしぎの姿とくいなの面影を重ねることがしばしば。
特に自分が女性であることにひどく「劣等感」や「コンプレックス」を持っている点で、たしぎもくいなも共通してる。画像は「女の子が世界一強くなれないってパパが言ってた」と涙するくいなの姿。
一方、たしぎもゾロ相手に完敗を喫するだけではなく、お情けで手心を加えられたこと対して「私が女だからですか」と詰め寄る場面。女性特有の逆ギレにしか思えませんが、ゾロはゾロで亡きたしぎの姿と重ね合わせる。
この場面からも分かるように、くいなとたしぎは実際にワンピース内でも同一人物かのように描写されてる。
○意外と多い「くいな」と「たしぎ」の二人の共通点
他にも「くいな=たしぎ同一人物説」を更に疑わせる根拠や共通点が存在します。
それがくいなもたしぎも「鳥の名前」をモチーフにしたキャラクター名であること。
「くいな(水雉)」は普段は「水田などに生息」する半夜行性の鳥のこと。一方、「たしぎ(田鴫)」は世界各地に生息し、日本だと春や秋に飛来する「渡り鳥」のこと。「ワンピースの扉絵伏線一覧」でもまとめましたが、意外と鳥に関するネタが多い漫画。
そのためグランドラインに到達できなかったのが「くいな」の名前を使用し、グランドラインにに到達できたのが「たしぎ」名で使い分けられた可能性がある。少なくとも、ワンピースの作者・尾田栄一郎が何かしらの意味や伏線をくいなたち2人の名前に込めたことは間違いないはず。
他にも海軍兵士・たしぎの「メガネ」も重要アイテムだった。
たしぎは事あるごとに指でクイクイっとメガネを調整する仕草を行う。一方、くいなの父であるコウシロウもメガネをかけてる。つまり、くいなは幼少期こそ裸眼でしたが、成長するにつれて近眼になった可能性が考察される。
たしぎが執拗にメガネをクイクイっとさせるのも、父である「コウシロウの遺伝」を暗に伝えてる伏線なのではないか。
「光月くいな説」なるものを検証してみた
そして最近どっかのワンピース考察サイトで確認して、ちょっとハッとした「くいな」に関する考察がありました。スマホのマイフィードに表示されてただけなのでサイト名は失念。確か拾い画など使って毎週ネタバレしてるワンピースブログの一つ。
それがモモの助などと同じように「くいなは光月一族の一人ではないか」という考察。正直、意外っちゃ意外な盲点でした。そこでドル漫でも「くいな=光月一族説」を検証してみたいと思います。
『ワンピース』も現在までに90巻程度の巻数が発売されてるだけあって、これまで様々なキャラクターの本名が判明済み。それにも関わらず、くいなやコウシロウも「名字」は未だに不明のまま。
確かに、くいなやコウシロウの名前はワノ国風である以上、本名に伏線が隠されている可能性は十分考えられ、その候補が「光月一族」である可能性も否定できません。光月くいなや光月コウシロウといったパターンは大いにある。
くいながワノ国のサムライだった可能性は高い!
まず結論から書くと、くいなやコウシロウが「ワノ国出身」である可能性は高いとドル漫では考察します。「くいな」「コウシロウ」「たしぎ」など日本的なキャラクター名からもほぼ間違いないと言ってもいいぐらい。
要は、くいなやコウシロウはワノ国出身の「サムライ」の可能性は考えられる。くいなの圧倒的な強さもサムライの血を引いているから、と考察すればすごく自然。巨大な岩を背負ってスクワットしてるゾロをフルボッコできる少女って、なかなか普通では考えられない。
実際、ワノ国に登場するサムライは非常に強い。例えば、赤鞘九人男の一人であるアシュラ童子(酒天丸)はカイドウの側近・ジャックとほぼ同等の強さを持つ。最近になって自信を失いましたが、コウシロウが赤鞘九人男だった可能性も考察済み。
○くいなの死を隠蔽するメリットや意味があるか?
ただ、当該サイトの光月くいな説の考察はいささか微妙。
何故なら、「くいなは世界政府に狙われる重要人物の家系であり、死亡は偽装である」という前提の上に成り立っていた考察だから。どうやらくいなとコウシロウを「弟子師匠の関係」に基づいて考察しているらしいんですが、前述のように二人の関係は「親子関係」。
仮に世界政府に狙われるとしても、何故くいなの生死だけが偽装されてコウシロウがのうのうと生きたままなのか。むしろ命を狙われるとすれば真っ先に親のコウシロウであり、またストーリーの流れ的には世界政府ではなく四皇・カイドウや百獣海賊団の方でありましょう。
せめて一時的な偽装ならいざ知らず、くいなの死を10年近くもどうやって偽装し続けられるのかも疑問。ましてや世界政府に狙われる存在と仮定すれば、くいなを海軍に入れるのはいかにも悪手。
そもそも仮に二人が同一人物だとしても、「なりすます」という行為がいかにも女々しいではないか。まさに、くいなの考え方とは相反するもの。またたしぎはゾロと何度も遭遇してる以上、何故「自分がくいなであること」を黙ったままなのか。
もちろん階段で頭を打って記憶喪失の可能性はあるものの、何故コウシロウもゾロにくいなの正体を黙ったままなのか。あまりに不自然な点が多すぎる。そのため「強引な考察」とドル漫では否定的な評価を下しております。
「くいな=たしぎ説」は大間違いの根拠まとめ!
だから、残念ながら「くいな=たしぎ説」は大間違いと結論付けます。
やはり死亡したキャラクターは今後『ワンピース』上で復活しないことは確定したことも大きい。これまで存在が取り沙汰されていたトキトキの実が登場したものの、「未来」にしかタイムスリップできないことが明確に説明されてる。
つまりタイムスリップできる悪魔の実ですら過去に戻れない以上、どうやっても死亡済みのくいなを復活させることはできない。そのため「現在生きているたしぎ」と「大昔に死亡したくいな」の存在は別物と考察するのが自然。
じゃあ、たしぎの正体が今度は気になってくる。ここまでくいなと雰囲気も年齢的にも似通ってる以上、たしぎに「何か大きな秘密」が隠されてることは間違いなさそう。何故、こうもくいなとそっくりになってしまうのか?
結論から書くと、ドル漫では「たしぎの正体は光月日和」と考察しております。
兄・光月モモの助はトキトキの実で20年後のワノ国にタイムスリップさせて、母親の光月トキは妹・日和をまた少し時間をずらして1年後あたりのワノ国に逃した。この光月日和が名前を変えて育ったのが、おそらく海軍・たしぎ。詳細は別記事も参照。
○くいなとたしぎは親戚関係か何か?
じゃあ、くいなとたしぎの姿が似るのか?
先程は否定したばかりなんですが、実はくいなもたしぎも「光月家の血を引く可能性」がある。言っちゃえば、二人は親戚や従姉妹の関係性。もしくは光月おでんの腹違いの姉妹関係などが考えられます。
当初不明でしたが、どうやら当時のワノ国は光月スキヤキの子供たちが国内の様々な地域を統治していたらしい。要するに、光月一族は子沢山で色んな兄弟がいたと予想される。コウシロウもワノ国大名の一人で、その娘がくいなだったのではないか。
くいなとたしぎも面識が実はあったものの、当時は幼かったので覚えてなかったか。
現時点では情報が少ないので一概に言えないものの、また親戚と従姉妹のルックスが似るというのも強引ですが、おそらくコウシロウも光月日和たちと時を同じくして、追われるようにしてくいなと一緒にワノ国を脱出していたのではないか。
「くいな≠たしぎ」だけど「くいな≒たしぎ」という両方の条件を満たすとすれば、これぐらいの考察しか現時点ではなさそうです。
コメント
自分は最近の公式の血統関係が重要視され始めた時期を考えると妥当な線は…
くいな と たしぎ が遠い親戚関係でワノ国に本家がある説を押したいですね。
何だかんだとゾロの話から日本刀のコレクター用語が広がりましたし
初期の海軍じゃ洋刀を使うモブが殆どだった印象がありますね
亡くなったコウシロウの妻が光月か天月一族だったから
娘のくいなは衆人環視の状況で偽装死を行い
血筋を根絶やしにしようとする五老星の追手CP0からの
追跡を逃れた
コウシロウは霜月一族なのでスルーされた
ということなのでは