『ONE PIECE』のビッグマム編でシャーロット・カタクリを倒した後に始まった展開が「世界会議(レヴェリー)」編。
そこで今回ドル漫では改めて「世界会議(レヴェリー編)」について徹底的に考察してみました。この世界会議が最初に話題になったのはチョッパー編と相当昔の話。一体どういった国が世界会議に参加してるのかなどおさらいしてみました。
【解説】世界会議とは?
世界会議とは聖地マリージョアで4年に一度だけ開催される世界政府加盟国の代表による会議のこと。聖地マリージョアは天竜人しか暮らしてない聖地ですが、世界会議のときだけは入国できる模様。
画像は若き日のアラバスタ王国のネフェルタリ・コブラ。やはり各国の国益が絡むため王族や為政者同士で喧々諤々の議論が行われてる。さながら世界会議は「政治のオリンピック」といったところ。
世界会議への参加国はおよそ50カ国ほど。世界政府加盟国全体は170カ国程度だったので、どうやら世界会議に参加できる国は厳選されてる模様。例えば非加盟のワノ国などはもちろん世界会議に参加できません。
世界会議では主に世界が直面する問題が議論されます。8年前の世界会議では革命軍を率いる「モンキー・D・ドラゴン」の存在が議題に取り上げられてました。主に世界会議では凶悪な世界海賊たちが取り上げられているのか。
8年前の世界会議でワポルが少女ビビにケンカを売る珍事発生
だから世界会議では各国首脳が一堂に会するため、ちょっとしたイザコザが国同士の戦争にも発展しかねない。ドラゴンが話題に上った8年前の世界会議では、サクラ王国の国王ワポルがまだ幼かったアラバスタ王国の王女・ビビに大人げないケンカを売った事件も勃発。
ただし、少女・ビビが大人の対応を示したことで戦争は回避された。ビビの対応を見たサクラ王国のドルトンが「何という子だ…」と感心してる場面は有名。自国の王様との国政意識の差を感じ取り、ドルトンは情けなさでいっぱいになってる。
無能な為政者は存在するだけで国民や家臣を苦しめる。日本もつくづく他人事ではありません。
○レヴェリーの意味は英語で「平等」
ちなみに、世界会議の読み方は「レヴェリー」。検索ワードでいろいろ調べると主に「世界会議」でドル漫にたどり着いてるワンピース読者が多いようですが、世界会議は「レヴェリー」と読むのが正しいです。
このレヴェリーは英語に置き換えると「Levely」。当初はReverie(夢想)と翻訳されていたようですが、Levelyを日本語訳すると「平等」といった意味になるそう。グーグル翻訳で調べると、Levelyはもともとはチェコ語?
これが意味する所は「世界会議の参加国はみな平等」ということ。聖地マリージョアの虚の玉座を紹介する際にも「平等」という文字だけ強調されてたりするんですが、これもレヴェリーの語源や世界会議のモットーを暗に示していた形。
世界会議編で判明した新たな伏線とは?
そして世界会議編が始まる前に「重大な伏線」が次々と判明。
まずは聖地マリージョアに住む「イム様」と呼ばれる謎のラスボスキャラが登場しました。五老星ですら跪かせる存在。空白の100年やDの一族との関連も匂わせますが、世界会議直前にルフィやしらほし姫、黒ひげの暗殺を五老星に命じてる。
また世界会議直前には赤髪シャンクスが五老星と謎の密談を行うなど、シャンクス二人説や悪人説もネット上では賑わせました。
他にもバーソロミュー・くまの正体が判明。くまは元革命軍の王下七武海ということは判明してましたが、それ以前は「ソルベ王国の元国王」であったことが発覚してます。しかも最悪の世代のジュエリー・ボニーとの関係も匂わす。
またバーソロミュー・くまはベガパンクによって完全にサイボーグ化されて、現在は一切の意志を持たないロボット状態。しかもどうやら聖地マリージョアでは天竜人の奴隷として毎日こき使われてる。くまと天竜人との関係とは?
「王下七武海の撤廃」がレヴェリーの議題に
一方、今回の世界会議の議題は一体何なのか?
それが「王下七武海制度の撤廃」。
何かと海軍のしきたりに疑問を抱く新海軍大将・藤虎イッショウもドフラミンゴに語っていたように、七武海は所詮は悪い海賊。海軍や世界政府がつるむ相手としては不自然。外部から中途採用された藤虎だからこそ特に違和感を覚えた。
現在の王下七武海のメンバーも主人公・ルフィに倒されまくって、世界会議直前ではわずか5名。七武海は制度としてほぼ機能してない状態。しかも七武海のメンバーは意外と弱い。ドフラミンゴも抜けた後、そもそも七武海が崩壊してもおかしくなかった。
藤虎はあくまで海軍に過ぎないので直接関与したわけではないものの、今回の世界会議では「王下七武海制度の有無」が議題に上りました。改めて世界会議での結果がどうなったかは後述しますが、七武海の個別記事も参照。
今回の世界会議に革命軍が乗り込むも?
ただ世界会議(レヴェリー)編はまだまだ波乱含み。
何故なら、世界会議にはドラゴンやサボといった革命軍幹部たちが次々と乗り込んでいるから。どうやら革命軍のサボは天竜人のお膝元である聖地マリージョアで宣戦布告を行おうと画策していた模様。サボは元仲間であるバーソロミュー・くまの救出を目論んでいた?
しかも天竜人を守るため海軍大将の藤虎以外にも「緑牛(りょくぎゅう)」も集結。この世界会議でようやく緑牛のシルエットが確認できました。他にもCP0のロブ・ルッチなど懐かしいメンバーも再登場してました。
だから今回の世界会議では「革命軍 vs 海軍大将」といった戦いの構図が展開されるんですが、そのネタバレは後述します。次に世界会議編が描かれる際にはどれかの勢力の壊滅してる可能性がある…というドル漫の予想は見事当たります。
世界会議(レヴェリー)の参加国一覧まとめ
続いては今回の世界会議(レヴェリー)に参加する国の一覧まとめ。並びは順不同。
例えば、「バリウッド王国」のハンバーガー王。「ロシュワン王国」のビール6世やマトリョー姫。現実世界の国々を彷彿とさせる新キャラクターが登場します。バリウッド王国は今回の世界会議の議長国だったため、今後も登場しそう。
さながら監獄署長マゼランの親族を彷彿とさせます。実はマゼランはどこかの国の貴族の血を引くのか。
○アラバスタ王国…世界会議参加国メンバー
世界会議の参加国は「アラバスタ王国」。当初は元七武海のクロコダイルに占領されかけた砂漠の国。元々は創造主の一人であるものの、800年前に天竜人になることを拒んだ唯一の王族。
国王のネフェルタリ・コブラも随分とヨボヨボになってるのが泣かせますが、コブラは「ニコ・ロビンに会ったあの日からずっと世界政府に問うてみたいことがあった」と語っているように、ポーネグリフの鍵を握る存在ではある模様。
アラバスタ王国の王女と言えば、ネフェルタリ・ビビ。世界会議に当然にして参加。麦わらの10人目の仲間説も依然として濃厚ですが、ビビの性格は相変わらず自由奔放。周りの側近たちも思わず狼狽える状況はあまり変わってはいないのか。
アラバスタ編後に麦わらの一味の仲間に入らなかった理由は、このワンピース最終盤の世界会議でビビに重要な働きをさせたかったからなのかも知れない。ただ結果的にこの予想は外れてたものの、アラバスタ王国の閉幕後はやはりビビが鍵を握る模様。
○ゴア王国…世界会議参加国メンバー
続いては「ゴア王国」。場所は東の海。麦わらのルフィが育ったフーシャ村の北に存在する王国。また革命軍幹部のサボが生まれた国でもあります。サボはもともとゴア王国の貴族。
ゴア王国は天竜人たちがやって来る日に、国家の恥であるグレイターミナルというゴミ山地帯を一斉に燃やすなど、いかにも「王族らしい王族の方々」ばかりでした。現在の王妃の名前は「サリー・ナントカネット」と尾田さんのやっつけ感もひどい。
サボがゴア王国の生活に嫌気を指して主人公・ルフィやポートガス・D・エースと山中で暮らすのも納得。
ゴア王国の現在の王様がまさかの「ステリー」。
覚えてる人は割とワンピースマニアだと思いますが、サボの義理の弟。貴族の親に捨てられて、サボの父親が引き取った少年。性格が腐ってるんですが、サボの父親は「将来有望」と評価するなど潜在的な優秀さものぞかせる。
ただ大人に成長したステリーはやっぱりクソのままでした。コビーなど例外はありますが、『ONE PIECE』ではクソガキやネタキャラはそのまま成長することが多い。
後述するリュウグウ王国の魚人族を見て、ステリーは「魚人族の分類は魚で触れれば奇病にかかる」と間違った知識に基づいてガクブルしだす。おすすめジジイキャラのガープにクソガキ呼ばわりされるのも納得。
○サクラ王国…世界会議参加国メンバー
続いての世界会議参加国は「サクラ王国」。当初ワポルが統治していた極寒地帯にあるドラム王国でしたが、最終的にルフィがワポルを撃破して現在の国王はドルトン。元ワポルの側近。ドルトンが国王になった際に国名も改名された模様。
このサクラ王国(元ドラム王国)ではチョッパーが仲間に入った印象的な国でもありました。
世界会議編にはドクターくれはも参加していた模様。二人の関係性やキャラクター性は良くも悪くも何も変わってなかった様子。ルフィの存在を知っているだけに、ビビたちとどう絡んでくるか楽しみでしたが、そこらへんの描写は結果的にありませんでした。
○ドレスローザとプロデンス王国…世界会議参加国メンバー
続いて世界会議に参加する国は「ドレスローザ」と「プロデンス王国」。
ドレスローザはかつてはドンキホーテ一族が支配していた圧政国家。しかし、ドン・キホーテ一族は創造主(天竜人)として聖地マリージョアに移り住んだ後、リク一族が統治したことで「まともな国」に変貌した。
しかし、天竜人から民間人落ちしたドフラミンゴが再びドレスローザを統治した…という経緯がありました。ルフィたちがドフラミンゴを撃破し、リク一族が統治し始めた平和を取り戻す。
一方、プロデンス王国の王様は「戦う王様」という異名を持つエリザベロー二世。自称・四皇も打ち沈める一発を持つ武闘派すぎる王様。ドレスローザ編で最後はバルトロメオのバリバリの実に負けるものの、ベラミーを瞬殺するなど実力は本物。
どうやら世界会議にはリク王とエリザベローが仲良く出席。もしかすると軍師のダガマなども再登場?
○リュウグウ王国…世界会議参加国メンバー
続いては「リュウグウ王国」。レッドライン(赤い土の大陸)の海底奥深くに存在する魚人島の国。
魚人と人間の間では長らく対立の火種があった。ただ融和を唱える故王妃・オトヒメの精力的な働きもあって、「魚人島の地上移住」の計画が本格的に進みそう。魚人族側の嘆願書を今回の世界会議にてようやく提出する流れ。
今回の世界会議では国王・ネプチューン、フカボシ兄弟、王女・しらほし姫などもこぞって参加。
ちなみに、しらほし姫の正体は古代兵器ポセイドンと判明済み。だから世界会議では一波乱起こしそうな気配もありましたが、結果的にはなし。古代兵器ポセイドンであることが世界会議でバレてしまう事態もありませんでしたが、どうやらビビの事件と絡んでくる気配も?
○悪ブラックドラム王国…世界会議参加国メンバー
続いての世界会議の参加国は「悪ブラックドラム王国」。場所はワンピースの地理ではほぼ登場してない南の海(サウスブルー)。
悪ブラックドラム王国の国王はワポル。元々はドラム王国の国王でしたが、一度は黒ひげに追われて国を捨てて逃亡。その後、再び国に戻ってくるもののルフィに倒される。まさに散々な目にあったワポルですが、その後の展開はワンピースの扉絵で描かれました。
その後、ワポルは荒んだ生活を送りながらも「新合金ワポメタル」を開発して事業で大成功を収める。そして、ワポル財閥まで築いてミス・ユニバースと結婚して再び権力を手にする。悪運の持ち主。
まさにジェットコースターのような人生を歩んだワポルも世界会議に参加してた模様。ちなみにワポルの年齢はこれでもまさかの29歳というのが驚きwwwビビにケンカを売るのも納得。
○花の国…世界会議参加国メンバー
最後の世界会議参加国は「花の国(かのくに)」。
場所は西の海(ウェストブルー)。さながら花の国は中華風の国家。ワノ国(和の国)が日本と仮定すると、花の国(華の国)で中国というノリで命名したのかも知れない。そう考えたら、花の国は意外と重要な国家なのかも知れない。
実際、ドレスローザ編に登場したチンジャオやサイは花の国出身。ギャング・八宝水軍の棟梁として、花の国では伝説扱い。既に麦わら大船団のサイも世界会議に参加してた模様。他にも世界会議に参加した国はいますが、現状だと各国の詳細はほとんど描かれません。
世界会議が「閉幕」したその後もヤバすぎた
ただ世界会議(レヴェリー)編はあっさり終了。CP0のロブルッチなどが再登場したものの、ワノ国編の最中で世界会議は閉幕します。
世界会議が閉幕したタイミングは、ワノ国でカイドウとビッグマムが手を組んだ直前あたりになります。カイドウ襲撃を目論む火祭りが行われる前後には、既に世界会議が閉幕して参加国メンバーは帰路についてた模様。
ルフィと親交が深かったビビやしらほし姫、ドルトンたちが多数参加してましたが、そういったキャラの昔話などは一切なし。各国のつばぜり合いなど詳細は描かれてませんでした。
ただし、今回の世界会議では「重大な変化」をもたらした。
○七武海制度はつつがなく撤廃
その最たる例が「王下七武海制度」の撤廃。海軍大将・藤虎の念願が叶ったカタチ。
藤虎そのものは大した仕事はしてないと思いますが、主にアラバスタ国王とドレスローザ国王によって提案され、傘下国の大多数の賛成を得て了承されたそう。王下七武海の治外法権は消滅したことで、世界中の海賊や市民も歓喜。
どんだけ嫌われててん七武海。
その後、バギーやジュラキュール・ミホーク、ボア・ハンコックなどの元七武海の海賊たちの捕縛に海軍が動く。七武海の影響力など所詮知れてた気もしますが、今回の世界会議以降の「世界秩序のバランス」が崩れつつある模様。
○サボが聖地マリージョアで死亡した?
一方、前述のように世界会議には革命軍の幹部も乗り込んでいました。
黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)が情報を掴んでいたように、世界会議の最中に革命軍と海軍と戦いが勃発していた模様。ただ世界会議が問題なく閉幕したことからも分かるように、蓋を開けてみると「革命軍側の遁走」で結果は終わった模様。
しかも「革命軍参謀・サボの死亡」という手痛い失敗で終わる。サボはどうやら藤虎と戦った形跡が見えるんですが、エースのメラメラの実を入手するなど強化されていたものの海軍大将には敵わなかった模様。
ただよく分からない点が、ドラゴンやエンポリオ・イワンコフはサボの死の詳細を把握してないこと。聖地マリージョアに一緒に乗り込んでいたはず。藤虎と直接戦闘したはずですから、そこに何故加勢しなかったのか?などツッコミどころ満載。
少なくとも、サボは世界会議中に単独でバーソロミュー・くま救出に暴走した可能性は考えられそう。とはいえサボの死亡シーンや死体などは一切描写されないなどモヤモヤします。
○世界会議閉幕後の「アラバスタ王国」に何が起きた?
そして、世界会議(レヴェリー)閉幕後に「とある事件」が勃発。この事件がワンピース後半にも絡んでくる最も重要な出来事でしょう。
それが「アラバスタ王国で起きた事件」。
海軍中将・ガープがリュウグウ王国に向けて出港した直後に起きたそうですが、詳細は不明。ただ普段チャラついてるガープが真面目に話している内容からは、どうやら世界全体に与えそうな事件。ガープが何故しらほし姫(古代兵器ポセイドン)に話しているかも意味深。
かつてクロコダイルが奪取を目論んだように、アラバスタ王国といえば古代兵器プルトン。コブラの「世界政府に問うてみたいことがあった」という発言も意味深。腐っても元創造主。空白の100年の当事者。そこの秘密に迫ろうとしてるフラグっぽい。
他にもトリトリの実の能力者でもある世界経済新聞社社長・モルガンにもたらされた「ワポルのリーク情報」も気になります。まだまだ謎が残るという点で世界会議(レヴェリー)が「完全に閉幕した」とは言えない模様。
コメント
ワノ国はふつうに古事から「和の国」だし
花ノ国はストレートに中国(中華)からモジってあるだけだと思うけど…
「彼の国」だと、ネット上じゃ北朝鮮とかあっち系じゃない?
四皇はええんかいって七武海は制度だけど四皇は認知だから いいも悪いもないだろ
サボが死んだならビブルカードでわかるはずなのでドラゴンたちの反応はおかしいのでは?
コブラが問うてみたかった相手はロビンじゃなくて世界政府じゃない?
レヴェリーの綴りlevelyですよね。
今更ですが訂正しておきました。
海外のwikiでは当初reverieと解説されてたと思うんですが、
ラフテルの綴りなども実際には変わってたりしましたね。
https://d-manga.net/onepiece-rafuteru
URLに関しては変えられないので
引き続きreverieのままですがご容赦ください。
誤解を生む表現だったので修正しておきました。
腐ってもアラバスタ王国は元創造主の子孫ですから、
世界政府に問い詰める内容は「空白の100年」のはず。
この禁忌に関して世界会議で迫ったが故に
アラバスタ王国はイム様一派に狙われた?
確かに言われてみると納得。
ただビブルカードを革命軍ではいちいち作ってないのかも知れません。
麦わらの一味も一人ひとりのビブルカードをお互い持ってませんしね。
サボの死亡描写が明確に書かれていないので死亡と決めつけるのは早計かと
・サボが囚われた
・サボの処刑が決まった
・サボが敵に寝返った 等
死亡でなくてもあの場面に合う展開は多いと思います
あと、世界経済新聞社の社長はモルガン「ズ」です
え、ハン・バーガーって顔フォクシーに似てんなってずっと思ってたら「マゼラン」ってワード出てきて、あ。そっち?ってなった( ‘-‘ )フォクシーだと思ってるのわしだけなんかな。鼻とか髪の毛の感じとか歩遅いとかフォクシー感満載なだが(笑)