『ONE PIECE』で海軍と同じぐらい海賊にとって脅威を与える諜報機関が「サイファーポール(CP)」。
CP1からCP9まで存在するんですが、その中でも最上級にヤバすぎる諜報機関が「CP0(サイファーポールイージスゼロ)」。CP0の初登場はドレスローザ編の序盤だったので、かなり以前から登場しているものの謎が多かった。
ただ世界会議(レヴェリー)編でCP0が再び登場した際には、懐かしのロブルッチの姿などが確認できて話題を呼びました。
そこで今回ドル漫では「CP0」の正体やメンバー構成などを徹底的に考察していこうと思います。

CP0は天竜人直属の諜報機関
まずCP0の正体を改めて解説します。
CP0とは前述のように「サイファーポール(Cipher Pol)」と呼ばれる最上級の諜報機関。これまでのCPは数字が上がるほど実力が上でした。そのためCP0は本来だと最下層に当たるはずですが、漫画の世界では【存在しない】とされてるヤツほど強い理論。
だからCP0はサイファーポールの中で最強。一般的には「シーピーゼロ」と呼ばれることが多い。
ただCP0の正式名称は「サイファーポール・イージス(AIGIS)・ゼロ」。これまで数字だけで呼ばれることが多かったんですが、イージスという副題が命名されています。おそらくイージスとは同名の「世界最強の戦艦」が由来だと推察します。
諜報機関のCP0は周囲にバレないように、本来は素性や正体を隠す必要があります。ただ、いかんせんCP0のメンバーの大半は「奇抜なお面」を被っている。もちろんは仮面でスガを隠すことはできますが、白のスーツという点も合わせて目立って仕方ない。
CP9はルフィたちバレるまで相当時間がかかっていましたが、CP0は麦わらの一味のニコ・ロビンやローなどはひと目見て存在にすぐ気付く始末。もはやCP0の存在は世界公認の事実ですらありそう。逆に一体何を隠せているのか気になるところ。

○CP0は天竜人直轄の諜報機関
そして、CP0は天竜人(世界貴族)直属の諜報機関という点も特徴です。CP9以下のサイファーポールも世界政府の直轄ではあったものの、天竜人直属だけあって格が全く違う。天竜人はパッパラパーなので、正確には五老星から勅令が下されて動く模様。
だからイージスは「天竜人を守る戦艦」というニュアンスが込められているのでしょう。
海軍大将ですらCP0の動向を把握できないことも多いため、徹底した正義を掲げている海軍元帥の赤犬サカズキはCP0の存在を疎んでおり、「CP0は天竜人の傀儡(かいらい)」と五老星を前に堂々とディスったこともありました。
ただセンゴクの発言などを聞く限り、海軍大将も組織的には天竜人直轄だったはずなので、CP0と対立している理由は不明。いわゆる内紛や縄張り争いっぽい気もしますが、五老星からするとCP0の方が信頼度が高いということか。
CP0の活動内容は「天竜人の利益」のためなら何でもござれ
一方、CP0の活動内容は一体何なのか?CP9の場合、世界政府に楯突く反逆者の消去など主に暗殺がメインでしたが、CP0にも「特別な任務」や権限が与えられているのか?
端的に言うと、CP0の活動内容は「天竜人の利益」に繋がる仕事であれば何でもこなす【何でも屋さん】的な位置付けっぽい。そのためCP0の活動は闇貿易や資金洗浄、天竜人への奉納金を輸送する護衛など多岐に渡ります。
例えばドレスローザ編だと、CP0が裏で「世論操作」などを行っておりました。だからCP0の正体がバレバレだったとディスったばかりですが、世論操作する場合などCP0の存在は世間に認知されていた方が、むしろ好都合な一面もありそう。
ちなみにドフラミンゴが天竜人経由でCP0を動かせていた理由は、聖地マリージョアに隠されていた謎の麦わら帽子の存在を知っていたから。ドフラミンゴは半ば脅し気味に天竜人とCP0を動かしいたことから、まさに札付きの悪。
ドフラミンゴが表舞台から去った後は、CP0がワノ国将軍の黒炭オロチと直接交渉して、ドフラミンゴの代わりに武器の仕入れを行っていました。だからCP0の仕事内容はまさに「何でもござれ」といったところ。

CP0メンバーまとめ一覧
続いてCP0のメンバーをフルカラー画像付きで紹介していきます。現在死亡しているのか生存しているかなど合わせて考察しますが、最終的に名前が判明しないままフェードアウトしたキャラクターもいます。ここはいずれビブルカードで明らかになるか。
○ステューシー…CP0メンバー【生存】
まず最初のメンバーは【ステューシー】。年齢は秘密ですが会話などから推察すると、こう見えておそらく50代前後っぽい。声優CVは金月真美。
ステューシーは当初「歓楽街の女王」として、ビッグマムのお茶会に参加していました。そのためCP0の中でもトップクラスの潜入能力、諜報能力を供える模様。大掛かりなバトル描写はないものの、当然にして六式の指銃は使えます。
少なくともCP9のカリファどころの強さではないでしょう。後述するロブ・ルッチたちと共に行動することも多く、現在も生存しているメンバー。

○ロブ・ルッチとカク…CP0メンバー【生存】
続いてのメンバーは【ロブ・ルッチ】と【カク】。ルッチの年齢は30歳。声優CVは関智一。カクの年齢は25歳。声優CVは置鮎龍太郎。
ロブルッチは元々はCP9のリーダーだった男。レオパルド(豹)に変身できる動物ゾオン系能力者でしたが、司法の島エニエス・ロビーでルフィに敗北。大きなダメージを背負うものの、部下の助けもあって紆余曲折を経てCP0に返り咲く。
殺し大好きの異常者として描かれていたものの、意外と部下からの信頼は厚い。肩には常に鳩のハットリを乗せているのも、実はナチュラルに愛嬌のあるイケオジ。それでもCP0でも「天竜人の命令」を名目に殺しは楽しんでいる模様。
カクも元々はCP9の副リーダー的な立ち位置でしたが、ロブ・ルッチと共にCP0に返り咲いていた模様です。カクもロブ・ルッチもビブルカードを読む限り、覇気はルフィに敗北した後に覚えた模様。だからCP0の実力的には海軍中将より少し強い程度か。
ただし、どういった経緯を経た(扉絵を読む限りはスパンダムを脅した?)のか、他のCP9のメンバーがどうなっているかなどは不明。また画像の立ち位置的にロブ・ルッチがCP0でもリーダーを務めている雰囲気ですが、それぞれの階級も不明です。

○スパンダム…CP0メンバー【生存】
続いてのメンバーは【スパンダム】。現時点で確定情報があったかは覚えていませんが、CP0特有の白いスーツを着用している点からも明白でしょう。
スパンダムもやはり元々はCP9の長官だったんですが、父親のスパンダインのコネを使って上り詰めただけなので実力は皆無。ゾウゾウの実を食べたファンクフリードを愛用するものの、事あるごとにボコボコにされていた可哀想な男。
そのためCP0でも父親の威光を使ったのだろうと推察されるため、世界貴族に近い血統を持つのかも。ただCP0ではスパンダムとルッチの立場は逆転しています。良くも悪くも新鮮味のないメンバーですが、ワンピース最終回が近づく中、CP0はどう描かれていくのか。

名称不明…CP0メンバー【死亡】
続いてのメンバーは【名称不明】。
右目は白く、左目は黒いという奇抜な仮面を被っていた男でした。口ひげを蓄えているように見えるものの、フルカラー版を読むと顔全部が真っ白なので仮面のデザインの一部のはず。ただ口元の描写は普通に描かれていることから仮面ではない?
CP0初登場時でも真ん中を陣取るなど、さながらリーダー格のキャラクター。左胸には腕章を掲げるなど実力の高さを匂わせます。事実、ワノ国編でも中心的な役割を担うなど、五老星からの信頼も厚そうです。ただルッチとの会話から察するとリーダーとまでは言えないか。
ただワノ国編ではディエス・ドレークと息も絶え絶えの戦いを演じます。ドレークには一矢報いるものの、死期を悟ったのか、最終的に四皇のカイドウと麦わらのルフィとの戦いに割って入る。これにブチ切れたカイドウの金棒制裁を食らって死亡。
最後の最後まで「五老星の命令」に従うなど、まさにCP0 オブ CP0的な生き様を見せてくれたキャラクターでした。これはルフィがギア5を覚醒するキッカケともなったため、本来はもっと重要な役割を担わせる予定だったのかも知れない。

マハ…CP0メンバー【死亡】
続いてのメンバーは【マハ】。古代巨人族のナンバーズを一人で倒すだけの実力があったものの、最後は元白ひげ海賊団のイゾウと刺し違えるカタチで死亡しています。
一番右端でアフリカで売ってそうな仮面を、自分の手で持っているキャラクターがマハになる模様です。一応バトル時は仮面が外れないようにもできるっぽい。
最後まで素顔は不明でしたが、マハというキャラ名からはマハトマ・ガンジーに似た素顔だったのかもと予想できます。『HUNTERxHUNTER』でもゾルディック家にも同名のキャラがいますが、キャラ被りを避けるために仮面を被ったままフェードアウトさせたのか。

ゲルニカ…CP0メンバー【生存】
続いてのメンバーは【ゲルニカ】。
詳細は不明ですが、腕の長さから種族は「手長族」と予想されます。ワノ国での戦いではCP0の中でも、ちょっと後ろに引いて戦争を眺めていただけでした。そのこともあってか戦闘で深い傷を負うことはなく、最終的にワノ国を脱出して生き延びることに成功。
ルフィたちの懸賞金額が30億ベリーに達した際の手配書も、このゲルニカが持ち帰ったもの(内通するスクラッチメン・アプーに撮影させた?)が使われていました。
ゲルニカはやはり初登場時に登場しているメンバーですが、右端の「赤い仮面の男」もCP0のメンバーにいることが予想できます。
ちなみに、キャラ名からはピカソが描いた『ゲルニカ』がモデルではないかと想起されます。これは戦争や軍隊に対する憎悪をモチーフに描かれた抽象画のため、CP0や天竜人を裏切る伏線も予感させます。生き残った点も含めて意外とカギを握るキャラなのか。

CP0のメンバーは「羊の家」で育った元孤児だった?
続いてはCP0のメンバーたちの出生の秘密を考察します。
結論から言うと、CP0のメンバーはもともと「羊の家の孤児」だった可能性が考察されます。
羊の家とはマザーカルメルが運営していた孤児院のこと。かつて巨人族を救った聖母として崇められたカルメルは、およそ100年ほど前にエルバフの地で羊の家を作った。人種や出自に関係なくさまざまな子供を引き取り、そこには幼少期のビッグマムの姿もあった。
ビッグマムのトットランド(万国)の理念も、このマザーカルメルの思想が根底に流れている。
ただ羊の家を拠点として、マザーカルメルは人身売買を行っていた。このカルメルの取引先こそが「CP0」だった。巨人族初の海軍兵士のジョン・ジャイアントもカルメルが斡旋し、かつてのビッグマムも「歴代最高の商品」として売り渡される直前だった。
だから羊の家の子供はサイファーポールや海軍に売り渡されていたとしたら、「CP0」のメンバーも元々は羊の家の出身だった可能性が非常に高い。
そこで改めて羊の家の孤児を見ると、左端の仮面の男の子はCP0の「マハ」をまんま彷彿とさせます。また右から二番目の手長族の男の子はCP0の「ゲルニカ」を思わせます。ワンピースの世界でも手長族は早々描かれない。単なる偶然なのか?
そのため何故仮面を被ったまま死亡したかというと、尾田さんはCP0の「出自」を隠したかったからではないか。
だからもしかすると一番右端のブサイクな女の子はステューシーの可能性も考えられそう。圧倒的に若々しい美貌も「整形しているから」と考えたら、顔の骨格や構造そのものが大きく変わってるはず。羊の家に滞在していたタイミングも年齢的にも合致しそう。
そのため素顔が明らかになっていないCP0のメンバーも「羊の家時代」から予想できる可能性も高そうです。
コメント
CP0の仮面のキャラ、謎みを帯びててかっこいいよね!
ドルジくんの天才的なマンガの考察はいつも勉強になります!
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