ワノ国編が完結して、いよいよ『ONE PIECE(以下ワンピース)』の最終回もいよいよ迫っています。まさにストーリー終盤に突入しているわけですが、正体が不明なキャラクターも依然として多いです。
その中でも代表的な敵キャラクターが【五老星】と呼ばれるお歴々。世界のすべてを牛耳ってるとされる謎の5名の老人。ワンピース序盤から登場していたものの、五老星の正体については終盤までほとんど解明されることはありませんでした。
ただようやく五老星の一人の名前が判明しました。
そこで今回ドル漫では「五老星」のヤバい正体とメンバー一覧について画像付きで考察します。残る五老星のキャラ名は「ジミヘン・マーキュリー」「オズボーン・ジュピター」「エルビス・ビーナス」「ミックジャガー・マーズ」だった?

五老星とは5名の最高権力者
まず「五老星」の正体について解説しようと思います。
五老星とは世界政府の頂点に君臨する5人の「最高権力者」のこと。名前の読み方は「ごろうせい」。
そのため五老星も「天竜人」の一員になります。いつもいる場所も聖地マリージョアのパンゲア城内。アホっぽい見た目と言動から天竜人は飾りだけの権力者と思われがちですが、世界の政治を裏で牛耳っているのが五老星という天竜人。
作中では五老星とは「天竜人の最高位」と表現されています。「世界の均衡など永遠には保てぬのだ。ここらで一度大きく掃除する必要がある」と物騒なことも語っています。

○五老星はどうやって選ばれる?
ただし、五老星がどう選ばれているかは不明です。
天竜人は空白の100年で勝利した20の貴族の末裔(正確には天竜人と名乗っているのはネフェルタリ家を除く19貴族)ですが、この中でも別格扱いされてる家系がそもそもあるのか?はたまた19の貴族から有能な天竜人が定期的に選出されているのか?その詳細は不明。
ちなみに、五老星の英語表記は【Five Elders】とのこと。Elderはお年寄りという英単語になりますが、日本語だと「長老」という意味でも使われます。つまり、Five Eldersとは「5人の長老たち」というニュアンスで海外のワンピファンには解釈されているか。

五老星と赤髪のシャンクス
五老星が常に居座るパンゲア城では世界会議(レヴェリー)が4年に一度開催されています。ここでは革命軍のモンキー・D・ドラゴンが取り沙汰されたり、王下七武海制度の撤廃が決まるなど、世界の安寧や治安の安定が議論されている。
この世界政治の方向性を裏で決めているのが、まさに五老星。
かつて世界貴族と戦った「巨大なDの王国」の謎に迫ったクローバー博士に処刑命令を即座に下すなど、五老星はリアルタイムで世界政治を動かしている責任者と言えそう。古代兵器プルトンの設計図の対応を元CP9のスパンダム(当時CP5主管)に一任したことも。
また五老星は赤髪海賊団船長の赤髪のシャンクスと密かに会談するなど、世界の安寧のためであれば海賊とも結託することも厭わない。そのため御老公であっても、五老星は意外とフットワークが軽く、柔軟な考え方を持つ模様。
ただし、実際にはシャンクスの正体はフィガーランド家という元貴族説が濃厚であるため、どちらかというとシャンクスの裏切り者説を裏付ける伏線とも見られます。

五老星はイム様の部下
しかし、五老星は世界政府の頂点ではありません。
この五老星を支配下に置く存在が【イム様】になります。いわばワンピースのラスボスとも言えますが、イム様は五老星の上司にあたります。世界の誰もがひざまずく天竜人の頂点である五老星ですら、イム様の前では頭を深く垂れざるを得ない。
五老星がいつも滞在するパンゲア城内には【虚の玉座】がありました。「どの世界貴族も平等の地位にあり、世界に王という王はいない」という建前の元、五老星ですら座ることは許されなかった。この理由はまさに世界の王であるイム様が座るから。

○五老星は本当に不老不死か?
だから実際にはイム様が世界政治の舵取り役を担っており、五老星が海軍などに「イム様の命令」を伝えている橋渡し役に過ぎない。世界政府が800年以上も世界を統治できていた理由も、まさにイム様のおかげ。ただこれは裏を返すと、イム様が800年以上生き続けている証拠。
五老星は名前のイメージから不老不死説も考察界隈では昔からありますが、実際にはイム様の不老不死説が濃厚でしょう。オペオペの実で不老不術を行えるのは能力者一人分だけ。いくら大量の奴隷を従えてると言っても、5人も10人も不死身の人間がいるとは考えにくい。
両者の関係性を考えると、19の貴族から五老星に相応しい天竜人をイム様がピックアップしているのかも。

ジェイガルシア・サターン…五老星
ここからは五老星の5名のメンバーを紹介します。
まず最初の五老星は【ジェイガルシア・サターン】。声優CVは「園部啓一」。出身地はおそらく聖地マリージョア。だから他の天竜人と同様、正確には「サターン聖」と名乗っています。五老星で初めて名前が判明したキャラクター。
サターンは海軍大将の黄猿ボルサリーノと共にDr.ベガパンクの捕縛に動くなど、五老星であっても前線に出てくるなど戦闘力の高さも予感させます。アホアホマンの天竜人と真逆のイメージを持たせるという点で、悪魔の実の能力者である可能性も高そうです。
実際、サターンは顔の左半分に大きな傷を負っているなど、五老星の中でも激しい戦闘の痕跡が見とれます。杖を常に付いて移動しているものの、なかなかの武闘派と予想できそう。当然にして覇王色の覇気も使えるに違いない。
年齢といったその他の詳細は不明ですが、サターンはドレッドヘアーと黒い帽子を着用しているのが特徴。世界最大の頭脳を誇るベガパンクとも顔見知りでしたが、他の五老星も同様に顔見知りなのかは不明。
ジェイガルシアという名前の由来は、ほぼ同名の「アメリカのロック歌手」とのこと。またサターンの由来はそのまま「土星(Saturn)」と思われます。

キャラクター名は「太陽系の天体」がモチーフか?
ただし五老星の見た目や声優は明らかにされて久しいですが、サターン聖以外の名前は未だに分かっていません。それでもサターンという名前が判明した今、どうやら五老星のキャラクター名には「とある法則」が関係していた模様です。
五老星の名前のモデルは「太陽系の主な天体」と思われます。具体的には火星・水星・木星・金星・土星の5つの惑星。ワンピース終盤は宇宙にまつわるワードが増えてきたことも踏まえると、サターンという名前には大きな意味が含まれているはず。
つまり残る五老星は【マーズ(火星)】【マーキュリー(水星)】【ジュピター(木星)】【ビーナス(金星)】がキャラクター名を冠している可能性が高そう。この法則が正しいとしたら、五老星は「惑星」にまつわるキャラクター群になります。

太陽を除く「七曜」がモデル?
一方、尾田さんは素人時代に【月火水木金土】というペンネームで活動していました。
これは「七曜」と呼ばれる地球から肉眼で見える太陽系と「中国の五行」という概念を組み合わせたものになります。正確には尾田さんの旧ペンネームには日が抜け落ちてるものの、いわゆる一週間を指します。
具体的には「火星・水星・木星・金星・木星・太陽(日)・太陰(月)」の7種類を指します。最初の5つの七曜は、前述のように五老星のキャラクター名を指している可能性が高いはず。でも、残る【日】と【月】は誰を指すのか?
『ワンピース』における月と太陽を思い出すと、【月(ルナ)】に関連する名前を持つルナーリア族、【太陽】は太陽の神・ニカそのものが想起されそう。ただ五老星は明らかに敵サイドだったので、残る【月】はイム様を意味していると考えたほうが自然か。
実際、尾田さんの旧ペンネームである【月火水木金土】には、何故か「太陽」を意味する【日】だけがありませんでした。だから五老星の名前のモデルは「太陽を除く七曜」と考えるのが妥当かも知れない。まさかの旧ペンネームすらも伏線に生かしてくるという尾田っちマジック。

五老星の全キャラのフルネーム予想
続いては五老星のフルネームを予想します。
サターンは下の名前にアメリカの【ロック歌手】が採用されていましたが、他の五老星も同様の法則が組み合わされているはず。何故なら、五老星の「星」とロック「スター」をかけ合わせている可能性が高いから。後述しますが、五老星という名前のモデルも五芒星でした。
おそらく五老星は名前通り《星》が大きく関わってくるキャラに違いない。
だから、残る五老星は「ジミヘン・マーキュリー」「オズボーン・ジュピター」「エルビス・ビーナス」「ミックジャガー・マーズ」といった具合に、往年のロックスターの名前と太陽系が組み合わさった名前に違いない。
ただこれらはあまりに有名すぎるロックスターのため、音楽好きの尾田さんらしく世間的にはマニアックなロックスターの名前も起用されるか。

五老星のモデルは五芒星
最後は「五老星という名前そのもの」のモデルを考察します。
五老星という名前のモデルは「五芒星(ごぼうせい)」になります。
五芒星とはいわゆる「星マーク」のこと。5つの角を結んでできあがる幾何学模様なんですが、これは黄金比で構成される美しいマークの一つとしても知られます。五光星や五稜星とも呼ばれますが、それゆえに昔からは魔術や悪魔崇拝に用いられてきた過去もあります。
例えば、フリーメイソンのエンブレムも「五芒星」をベースにしたデザインでした。
実際、フリーメイソンのロッジや施設には五芒星が刻印されています。『ワンピース』でも石工職人の光月家が登場したあたりからフリーメイソンとの関連を伺う考察が増えましたが、五老星が登場した時点でフリーメイソンと繋がりがあったことになります。
五芒星は英語で「five-pointed star」と呼びます。他にもpentagram(ペンタグラム)と呼ばれるんですが、五老星は英語で「five elders」という名称が使われているそう。何故、five starsではなかったのかというと、五芒星のイメージを読者に簡単に想起させることを防ぐためか。

○星は「夜を象徴する敵」の証拠だった?
冷静に考えてみると、何故「星」という文字が名前に付いていたのか?五老星は登場機会こそ少ないですが、キャラデザなどを見ても「星」を伺わせる要素は少ないように思えます。例えば、「五老聖」や「五天王」という名前でも良かったはず。
でも「五芒星」がモデルだったからこそ、五老星は「五老星」という名前でなくてはいけなかった。「ごぼうせい」と「ごろうせい」で呼び方もほぼ同じ。両者の文字面を並べても分かるように、いかに似通った言葉であるかが分かるはず。
五芒星は「五光星」「五稜星」と別名で呼ばれることもあるんですが、やはりどれも名前に「星」という文字が入っています。そのことからも尾田さんが五老星の名前はあくまで「星」と強調づけたい意図があることが分かります。
考えてみると、星はいつのタイミングで確認できるかというと「夜」。まさに夜空に輝くからこそ星。日中にはほとんど確認できない。つまり夜明けを目指すDの一族にとって、五老星という名前は「敵を強く暗示している名前」だったということ。

五芒星はサタニズムの象徴
一方、五芒星は「魔除けの呪符」として使用されてきた過去があります。
例えば、安倍晴明に代表されるように「陰陽道」では五芒星の紋が頻繁に使われていました。そのため陰陽師を扱った映画や漫画などで、五芒星のマークを見る機会は多いはずです。
そのため旧日本軍の陸軍の正帽には「弾除け」の願掛けとして五芒星が刺繍されていたこともありました。
ただ五芒星を逆さに反転させると、サタニズム(悪魔崇拝)の象徴としても使用されていることも多いです。昔からは魔術や悪魔崇拝に用いられてきたと先程も言いましたが、五芒星に良いイメージを持たない理由はこういった背景があります。
悪魔崇拝の象徴として用いられる際には、五芒星は「デビルスター」と呼ばれるんだそう。そして、『ワンピース』で悪魔と言えば悪魔の実。そのため五老星は「とんでもない悪魔の実の能力者集団」という可能性も十分考えられそうです。
またサタンは男女の両方の特性を持つことから、イム様の性別は女性説を裏付けるのかも知れない。

サタンは五老星?神はDの一族?
一方、『ワンピース』の世界では五老星といった天竜人は「神」と位置づけられています。しかしながら、前述のように五老星はサタニズムや悪魔崇拝を象徴する「五芒星」がモデルである可能性が高そうです。だから天竜人が神と仮定すると、五老星という名前は不自然極まりない。
ただサタンとは「神の敵対者」とされますが、実はキリスト教の世界だとサタンはもともと神に仕える御使いだったとされます。いわば神の右腕(片腕)的な存在だったんですが、その後、堕天使と成り下がって最後は地獄の悪魔と化す。
だから天竜人はかつて「神と敵対した裏切り者」だったとしたら、五老星も「もともとDの一族の仲間」だったのではないかなどと考察できます。後の天竜人を名乗る20の貴族たちは900年前にDを裏切って大戦が勃発し、そこから空白の100年の歴史が始まったのではないか。
つまり天竜人をサタンと位置づけると、Dの一族こそが元々は神だった。もし五芒星をモデルに命名したとしたら、五老星という名前は最初から「Dの一族と天竜人の関係性」をネタバレしていたことになるのかも知れません。
また『ヨハネ黙示録』12章か13章に赤い竜が登場します。これはエデンの園の蛇の化身にして、大魔王サタンの化身とされる邪竜。サタンを五老星と仮定すると、赤い竜はさしずめ赤髪のシャンクスと位置付けられる。何故、シャンクスは五老星に内通していたのか?
まさに「一心同体の敵」だったから。ヨハネ黙示録の赤い竜という視点で考えると、赤髪のシャンクスと黒ひげが仲間になる説なんかも読み解けたりします。
コメント
穿った見方は存在しないって、五老星には本質を見抜く力はないってことですか?
もしかたら刀を持ってる五老星がミホークかも「ネタ」