『ONE PIECE』で海賊を取り締まる組織が「海軍本部」。
この中でもトップクラスの戦力を誇る3名が【海軍大将】。当初海軍大将は青雉(クザン)と黄猿(ボルサリーノ)と赤犬(サカズキ)の3名でした。ただ新世界編以降は赤犬が海軍元帥に昇格し、そのサカズキに敗北した青雉は海軍を離脱しました。
この海軍大将の空いた2席に付いた新海軍大将が「藤虎(イッショウ)」と「緑牛」の2名。藤虎・イッショウはドフラミンゴ編で初めて登場しましたが、緑牛(右のシルエット)の正体は長らく不明でした。尾田さん曰く、緑牛の素顔は「メチャメチャカッコイイ」と長らく語っていました。
そのため緑牛の顔は「不細工に違いない」と冗談半分で予想するワンピース読者もいましたが、ワノ国編終盤でようやく緑牛のご尊顔や能力が完全に判明しました。
そこで今回ドル漫では「新海軍大将の緑牛(りょくぎゅう)のヤバすぎる正体」を徹底的に考察したいと思います。
緑牛は世界徴兵で選ばれた新海軍大将
まずは緑牛の正体を改めておさらいします。
緑牛とはマリンフォード頂上戦争後に就任した新海軍大将の一人。赤犬と青キジが抜けた穴を埋めるために、藤虎イッショウと共に「世界徴兵」された元民間人。そのためこれまでの海軍大将と違って、藤虎と同様に緑牛も生え抜きの海軍兵士ではありません。
ちなみに、緑牛の声優は藤原啓治ですが2020年4月に亡くなっておられるので、今後は別の声優さんが充てられるはずです。アニメ版ワンピースの進捗度合いを考えると、2023年中には新らしい声優さんが判明するはず。
元王下七武海のドフラミンゴの言葉を信じるなら、緑牛の強さは藤虎と共に「折り紙つきの化け物」とのこと。海軍中将のガープや元海軍元帥のセンゴクも生え抜きの海軍兵士だったため、緑牛は「実力のみ」で海軍大将に選ばれているっぽい。
ちなみに声優が藤原啓治が起用されていたことからも、緑牛の性格は女性好きを伺わせる言動が多かったんですが、どうやら赤犬サカズキの男気にゾッコン。そのため現在の性格はチャラいというよりも、実は男気にあふれるむさ苦しいキャラ。
緑牛の読み方は「リョクギュウ」
続いては「緑牛」の読み方。これまでの海軍大将の読み方の法則は「あおきじ」や「きざる」「あかいぬ」など、いわゆる訓読みが多かった。だから緑牛も同じ訓読みのノリで「みどりうし」と読むのかと思いきや、答えはNO。
緑牛の読み方は「リョクギュウ」。ワンピース作中の緑牛のフリガナを見ると「りょくギュウ」が正しい読み方になります。ただ音読みと訓読みを使い分ける意味があるかは不明ですが、作者・尾田栄一郎の発言を聞いている限りは特に意味はなさそう。
藤虎の異名も当初は「紫虎(しとら)」だったそうですが、語呂が悪いという理由で却下されてます。だから緑牛も同様に「ミドリウシだとミドリムシと間違えそう」「リョクギュウの方がカッコええやん」という感覚以上でも以下でもないのかも。
ちなみに、緑牛もあくまで「異名」。赤犬の本名はサカズキ。黄猿の本名はボルサリーノ。藤虎の本名はイッショウだったように、緑牛の本名も用意されています。本名については後述しますが、「緑牛のモデル」が関係していた模様です。
【植物系】悪魔の実はモリモリの実?
続いては緑牛の悪魔の実の能力を考察します。
緑牛の悪魔の実は「モリモリの実」になります。あらゆる自然を産み出すことができる能力。緑牛も「海に並ぶ命の生みの親」と豪語しているように、当初は超人パラミシア系の可能性も考えましたが、結果的には自然ロギア系に該当する模様。
また【自然ロギアそのもの】という表現を見る限り、自然ロギア系でも上位種に該当するのか。ただ木々は炎に弱いはずなので、サボのメラメラの実や赤犬のマグマグの実には滅法弱そうな印象も受けます。炎に弱い弱点をどうカバーするのか。
ただ緑牛のモリモリの実は自らの指をツタのように伸ばし、このツタの吸盤などから敵の水分を吸収します。さながら『ドラゴンボール』のセルの尻尾攻撃も可能。いくら麦わらの一味との戦いで手負いだったとは言え、百獣海賊団のクイーンやキングも瞬殺するレベル。
自らのツタを使って酒をグビグビと飲み干すなど、緑牛の全身が植物状態になっていることが読み取れます。緑牛は数年ずっと何も食べなくても生き延びてているとされますが、実際には「水分そのものは補給」していることが分かります。
だから周囲から水分を大量に集めることができるのであれば、炎の弱点はある程度はカバーできそう。
○緑のイメージカラーが能力にも反映
だから予想通り、緑牛は「植物を操る悪魔の実の能力」でした。尾田さんが唯一のライバルと認める『NARUTO』には木遁系の能力を使うキャラクター(千手柱間)がいました。木は弱そうなイメージがあるものの、木遁の能力は汎用性が高かった。
例えば、緑牛は背中にはタケコプターのような花を回転させて浮遊するなど、モリモリの実の汎用性の高さが伺えます。当初はベガパンクが作った兵器の一つとも言われていましたが、普通に考えると緑牛自ら出した花でしょう。
他にもユキユキの実の能力者・モネのように自身の肉体も変化させるなど、モリモリの実の汎用性の高さが伺えます。
だから緑牛の悪魔の実も「緑」から連想できる能力でもありました。事実、海軍大将の悪魔の実は異名の「イメージカラー(色)」と似通った能力が多かった。赤犬であればマグマ、青キジは氷、黄猿は光、藤虎は重力といった具合。
あえて「りょく」と読ませた理由も自然の緑を即座に連想されたくなかったからでしょう。
緑牛の本名は「アラマキ」【モデルは荒牧源内】
続いては緑牛の本名とモデルを考察します。
緑牛の本名は「アラマキ」になります。つまり、緑牛アラマキといった感じで今後呼ばれていくのかも知れません。ただサカズキ(赤犬)やボルサリーノ(黄猿)などと同様、アラマキにも何らかの意味が込められているはず。
これは1990年に放映された『浪人街』と呼ばれる時代劇の主人公の「荒牧源内(あらまき・げんない)」がモチーフになります。元々は戦前の1928年に撮影された時代劇映画だったんですが、後に原田芳雄でリメイクされる。
つまりDVDのパッケージ写真だけだと分かりづらいですが、緑牛の顔付きは原田芳雄の見た目にわりと寄せてきている模様です。
しかも、この『浪人街』には黄猿ボルサリーノのモデルとなった【田中邦衛】、藤虎イッショウのモデルとなった【勝新太郎】などが登場していました。つまり『浪人街』に登場した俳優は、現在の海軍大将のメンバー構成と全く同じということ。
そのため自分の考察通り、緑牛のモデルは原田芳雄だったわけですが、緑牛のデザインは随分前から固まっていると言っていた理由も、この『浪人街』という時代劇が着想の原点だから。
だからここまで『浪人街』という作品が尾田さんに影響を与えていることを考えると、今後は「石橋蓮司」や「樋口可南子」をモチーフとした海軍キャラが登場してもおかしくなさそう。
3年間何も食べない理由とは?
また「3年間は何も食べない」という緑牛の発言もありました。
だから本名のアラマキから「新巻き鮭(あらまきじゃけ)」なども想起されます。
普通の鮭と違うのは、新巻き鮭は【内臓】を除いて塩漬けにされている点。そのことで貯蔵や保存に向いている。現代は冷凍保存技術が確立されていますが、庶民の間では江戸時代以降に普及したそう。
だから緑牛も悪魔の実の能力の影響で「内臓が失われている特殊体質」という点も予想できそう。複数の悪魔の実を持つ黒ひげも特殊体質ですが、緑牛の体内に内臓がないと仮定したら数年単位で断食を続けられる理由にも合点がいきます。
そのため緑牛の場合は生まれ持ってというより、悪魔の実を食べた数年前から体質が変化したと考えるのが自然でしょう。だから「らはは」という緑牛の笑い方も「腹(内臓)がないという特殊体質」に所以しているのかも。
緑牛は海軍大将でありながら海賊の味方?
続いては緑牛≒裏切り者説を考察します。
海軍元帥の赤犬を筆頭に、海軍は悪役キャラも多いですが、藤虎・イッショウは王下七武海の撤廃(後に世界会議で廃止)を主張するなど、「海軍のあり方」に批判的な立場を取るキャラでした。そのため緑牛も性格や信念は藤虎と近いのではないか?
悪魔の実が植物系かつ空腹でも死なないことを加味すると、緑牛は「太陽光で生き延びている可能性」が高い。ワンピースで太陽と言えば太陽の神・ニカ。そして、夜明け(朝)を目指すDの一族との関連性が伺えます。つまりは緑牛は味方なのではないか?
他にも「緑牛=良いヤツ(裏切り者)説」の根拠がコミックス76巻で投稿されたとあるワンピース読者(トサカ後輩)の考察。
実は、海軍大将の異名に登場する動物は「干支の動物」を参考にしているそう。この干支の図に各々の海軍大将を置いて考えると、赤犬・青雉・黄猿は「桃太郎(世界政府)側」に位置してるのに対して、緑牛や藤虎は「鬼(海賊)側」に位置してる。
つまり、緑牛は最終的にいずれルフィなど海賊側に付く可能性が指摘されてる。作者・尾田栄一郎の動揺っぷりからも、緑牛が海軍側を裏切る可能性は高そう。
○赤犬に惚れ込む緑牛が海軍を裏切るか?
強いて言うと、緑牛の性格が「赤犬サカズキのやり方」に惚れ込んでいること。「あの人の徹底的スタイルが大好きなんだ」と語っているように、緑牛が今後裏切る可能性は低そう。事実、「差別とは安堵だ」と開き直るなど性格はなかなか嫌なヤツ。
また「緑牛=良いヤツ説」に穴があるとしたら、青雉・クザンの存在。この青雉は現在黒ひげ海賊団とつるんでる裏切り者。そのため干支の位置説で考えると、青キジは緑牛などに近い位置でなければ不自然。だからこの伏線をどこまで鵜呑みにしていいかと言うと?
他にも緑牛の正体がゾロの父親説や霜月牛マル説などもありましたが、結果的には間違いでした。
コメント
藤虎はどう見てもパラミシアでしょ
青キジはオハラへのバスターコールに賛同するなど基本的に世界政府寄りの考え方をしているので矛盾はしないと思います。
緑牛の言ってた、3年はなにも食べてないってのがヒントなんじゃないですか?仮に植物系の能力者と推察すれば「光合成で生きていけるから」とつじつまが合うかもしれないですね。
コメントありがとうございます。
「絶食状態」はヒントの可能性が高そうですね。
緑牛の悪魔の実が菌やウイルスの場合、
体内で何かしらを発酵させて生き長らえてるパターンもありそう。
コメントどうもです。
確かに青キジはどちらかというと「赤犬嫌い」の特徴が強いかも知れないですね。
結果的に海軍元帥を目指してたわけですし。
ゾロは三刀流じゃね
エメラルド、ビームだとしたら粒子人間、緑の光線を放てるなら光合成でもありでしょ、植物より強力な粒子人間
ビムビムの実の能力者では
修正しときましたm(_ _)m
ビムビムの実は面白い説ですね。
ビームは緑色のイメージも強いですし。
粒子人間だったら海軍大将としては格落ちしませんもんね。
強いて言えば「空腹」の問題ですかね。
緑牛の能力を推し量る上では「空腹」「緑」「笑い方」が鍵を握りそう。
ロズロズ(薔薇)
藤原さん死亡って言い方やめてください。亡くなったとかって書けないの?
死むのほうがいいと思う
大看板を瞬殺はできないんじゃない?
ゾロとサンジとの戦いで弱ってたから
植物系の能力なのは確かなようだけど海軍大将がクサクサとかツタツタ、ツルツルみたいなチープな名前の実ではないでしょ。もっと樹木樹木とか森森とか植物多岐に渡って広範囲に使える名だと思う。
「ジュモジュモの実」や「モリモリの実」とかですかね?
個人的に【木】のニュアンスが強すぎる気がしますが、
それがアリなら「キキキキの実」でも良さそうです。
ビッグマム海賊団にククククの実の能力者がいたぐらいなので、
植物広範に使えるという意味ではシンプルな方がより強いイメージが湧きます。
あとは緑牛、新緑や緑黄などから「リョクリョクの実」あたりが候補ですかね。
緑は「ロク(6)」とも読めるので、ルフィの「ゴムゴム(5)」を数字的に上回る。ワンピース1053話でゴムの体質を持つルナーリア族のキングが、緑牛で一瞬で干からびさせられていたましたが、ゴムは水分を失うと伸縮性をかなり失うはず。
まさに緑牛はゴムのニカと天敵だった?
ワンピースの緑牛の悪魔の実(仮)クサクサの実神樹種モデル《ユグドラシル》
・ラフテルに存在する全ての悪魔の実を産み出した樹木を直接食べたことで生まれた能力で正確には悪魔の実ではなく悪魔の樹木。
・緑牛はロックスの息子で実はラフテルに到達済み?
・身体から草木を生やし、突き刺した相手の養分(生命力)を吸い取る。これの応用で悪魔の実も吸い取れ、実の状態に戻せる。→スマイルの被害者を唯一救える。
・空を飛行することが可能
・食事は養分で補えるので餓死しない
・吸い取りは武装色や覚醒したゾオン系のタフネスを貫通し効果的に相手を無力化する。
・目的は《全ての悪魔の実の管理又は消滅》掲げる正義は《管理された正義》
こんな感じじゃないですかね。
死川心中はやはり落語の「品川心中」のもじり?
これも何かの伏線なのかなあ。
いよいよ最終章も間近。今後の展開も、それからここの考察も楽しみです。
藤虎、緑牛が海賊なら、また新しい大将あるでしょう、ビムビムの実の粒子人間。黄緑色の黄緑鳥ッて鳥は実際いるし、ミズミズの果実やウミウミの果実の水と海のロギアの大将水竜とかも多分出すンでは、粒子人間もロギアだけど、