『ONE PIECE』も最終回が近付いていると言われる中、未だに謎に包まれているキャラクターが何名か存在します。
その最たる例が「ベガパンク」。
まだ元気だった頃のバーソロミュー・くま曰く、「世界最大の頭脳を持つ男。奴の科学力は既にこれから人類が500年をかけて到達する域にいるといわれている」ほどの科学者でした。現実世界ではアインシュタインやエジソンすらも超える存在でしょう。
そこで今回ドル漫では「ベガパンクのヤバすぎる正体」をフルカラー画像付きで考察してみたいと思います。正体はツキミ博士?実は未来人のDの一族だった?

Dr.ベガパンクとは海軍が誇る世界一の科学者
まずはベガパンクに関して判明している情報などをおさらい。
ベガパンクとは海軍の特殊科学班に所属する科学者。通称はDr.ベガパンク。兵器開発や軍事開発などの全権を握るリーダー。また「世界一の科学者」として名を馳せており、海楼石の仕組みを解明するなどベガパンクが開発した功績は数知れず。
後述しますが、ベガパンクの同僚にはシーザー・クラウンなどがおり、ボディーガードには戦桃丸などがいる。
ベガパンクの出身地は「未来国バルジモア」の【カラクリ島】。幼少期からベガパンクは天才だったものの、貧乏だったものの思い通りに開発できないことに苦悩。とりわけ自分の発明品で「周囲を幸せにできない」と悩むなど、ベガパンクの性格は善人寄り?
この出身地は重大な伏線となっている可能性があるので覚えておいてください。
○ご尊顔は?年齢は?
一方、ベガパンクのご尊顔は不明です。海軍大将・緑牛のように【シルエット】は公開されているものの、その詳細は不明。影の出っ張り部分は肩なのか?メガネなのか?
ただアニメ版ワンピースでもいくつか登場シーンは存在するので、ベガパンクの声優には安原義人があてられています。
またベガパンクの年齢も不明。
ただ元同僚のシーザー・クラウンが40歳。後述するヴィンスモーク・ジャッジとクイーンはどっちも56歳でした。そう考えると、ベガパンクの年齢も40代50代と何となく想像できそう。ジャッジなどと同じく、ベガパンクの年齢もタメの56歳?

ベガパンクの現在と過去まとめ
続いてはベガパンクの略歴や人生を考察します。現在は一体何をしているのか?
まずはベガパンクの幼少期を振り返ると、出身地の未来国バルジモアは冬島だったため、まさに極寒の地。そこで「島全体を暖める土暖房システム」を作ろうと試みるものの、ベガパンクは開発資金が不足しているせいでその計画は失敗に終わる。
ベガパンクは確実に成功させるアイデアがあるのに、それが実現できなかった不遇の時代を送る。それでも子供だったベガパンクが必死に書き溜めたアイデアノートの中身は凄まじく、後に麦わらの一味・フランキーのサイボーグ化などに活かされる。
ベガパンクは生まれ持っての天才科学者だった。
○MADS時代に血統因子を発見するベガパンク
その後、ベガパンクは何らかの経緯を経て無法な研究チーム「MADS」に所属する。
そこには後に百獣海賊団に入るクイーンやサンジの父親であるヴィンスモーク・ジャッジなどがいたっぽい。クイーンはサンジを「ジャッジのせがれ」と蔑むなど二人の因縁が垣間見えるので、ベガパンクとも当然にして顔見知りのはず。
改めてベガパンクの発明品は後述しますが、そこで「血統因子」と呼ばれる生命の設計図を発見してしまう。おそらくDNA遺伝子のようなもの。
でも、これをキッカケにMADSの存在を危険視した海軍によって、ベガパンクを逮捕されてしまったそう。ジャッジたちは海軍の追及から逃れて再び自国に戻って血統因子の研究を再開するものの、MADSは世界政府に買収されてしまう。

○ベガパンクの現在は特殊科学班SSGに所属?
つまり、このMADSが後のパンクハザード島にあった研究所の可能性が高そう。そのためベガパンクが海軍に逮捕されたのではなく、「半強制的に海軍に引き入れられた」と解釈するのが自然か。
そしてベガパンクはパンクハザード島で「人類の巨人化」といった研究をシーザー・クラウンと共に重ねることになる。後にモモの助が食べることになる悪魔の実などを人工的に作っていたわけですが、カイドウが人体実験されていた背景には元同僚のクイーンが手引した?
ただ嫉妬に狂ったシーザーの策略で、ベガパンクはパンクハザード島の化学兵器爆発事故の責任をなすりつけられてしまう。
それでもベガパンクは引き続き海軍の科学班で陣頭指揮を取っていることから、いかに様々な功績を海軍に残しているかが分かります。少なくとも海軍に罰せられることはなく、ベガパンクは現在も海軍の特殊科学班「SSG」に所属しているはず。
つまり当初から紹介されていた科学班は「SSG」を指していた可能性が高い。ちなみにSSGが何の略語かは不明ですが、特殊科学班という日本語をそのまま直訳すると「Special Science Group」になります。意外と無難な英語名に落ち着きそう。
そのためベガパンクの略歴をまとめると【未来島バルジモア時代】→【MADS時代】→【パンクハザード島時代?】→【SSG(特殊科学班)時代】と簡単に分けられそうです。パンクハザード島時代はSSG時代に含まれるか。

ベガパンクが開発した発明品一覧まとめ
続いては「ベガパンクが開発した発明品」の一覧をまとめてみたいと思います。コビーの「画期的な技術の裏には必ず軍の科学者Dr.ベガパンクがいる」という発言の通り、海楼石だけではなくベガパンクの発明品はヤバいものばかりだった件。
○【血統因子】ドラゴンや古代巨人族(ヒトの巨人化)
まずは「血統因子」。詳細は解説されていませんが、いわゆる人間のDNA的な存在。ジャッジは血統因子を応用して無数のクローン人間を量産していました。これは海軍のSSGに入る以前の話ですが、ベガパンクの【最大の功績】と言えそう。
この血統因子を応用して、ベガパンクは【ドラゴン(竜や龍)】を復活させること成功している。ドラゴンは『ワンピース』の世界でも空想上の生き物とされますが、数百年前のワノ国に竜が飛来しているため「実在していた生物」だったはず。この血統因子を?
またパンクハザード島では【古代巨人族】を人工的に生み出すことにも成功している模様。この人造古代巨人族は四皇のカイドウに引き渡されて、後にナンバーズと呼ばれています。カイドウの血統因子が人造古代巨人族に使われているという説も有力。
一方、古代巨人族はオーズに代表される希少種ですが、これはビッグマム(シャーロット・リンリン)が長年望んでいた「ヒトの巨大化」に関する技術も匂わせる。ベガパンクはヒトの巨大化に成功していたとしたら、何故か海軍やビッグマムには黙っていたことになります。

○悪魔の実(SADS・SMILE・犬銃ラッスーなど)
続いては悪魔の実に関する研究成果。
伝達条件など、ベガパンクは悪魔の実の謎をほとんど解明したとされます。例えば、複数同時に食べると死亡する説もベガパンクが解明したはずです。どうやって悪魔の実の正体を解明したかは定かではないですが、やはり血統因子の技術を応用して調べ上げたのか。
事実、ベガパンクは悪魔の実を「無機物」に食べさせる(与える)ことにも成功してる。画像はバロックワークスのMr.4の愛銃・ラッスーくんですが、他にもゾウゾウの実のファンクフリードもベガパンクの研究成果によるものでした。
パンクハザード島では【本物の悪魔の実】を人工的に作り出すことにも成功してます。ベガパンクは「人造悪魔の実(SMILE)の失敗作」と説明していたものの、画像の光月モモの助に継承され、後に半強制的に成人して巨大な龍に覚醒してます。
そのためベガパンクが「パンクハザード島でカイドウを人体実験していた過去」が様々な発明品からも読み取れます。また人造悪魔の実(SMILE)を作るにあたって、SADと呼ばれる覚醒成分の抽出にも成功しており、ワノ国編の根底にはベガパンクが強く関係している。
ただヒトの巨大化や悪魔の実の量産化の技術は何故か海軍側に黙っているため、ベガパンクの立ち位置は一方で「聖人説」も改めて匂わせます。

○人間兵器パシフィスタ(バーソロミュー・くま)
続いては「サイボーグ化の技術」。
元王下七武海のドフラミンゴも語っていますが、バーソロミュー・くまをサイボーグ化したのがベガパンク。ちなみに、現在くまは聖地マリージョアで天竜人のオモチャになっています。このサイボーグくまをベースに【人間兵器パシフィスタ】も量産されてる。
実は未来国バルジモアにいた当時からベガパンクは動物たちをサイボーグに改造して労働力として使っている。だから既に幼少期からその技術は確立されていた。この技術は後にフランキーが応用しており、クイーンのサイボーグ化もベガパンクの技術を転用していた?
ただ悪魔の実や古代巨人族の作り方は黙っていたのに、パシフィスタに関しては海軍側に量産させている不思議。ここらへんのベガパンクの奇妙な行動も今後のストーリーに繋がる?

ベガパンクの正体は敵か味方か?
そこで気になるのはベガパンクの立ち位置。要するに「敵か?味方か?」という疑問。
ベガパンクは海軍御用達の天才科学者ですが、これまでの経歴を見る限りは「良い人っぽい匂い」がプンプン漂う。例えばパンクハザード島ではシーザーの毒ガス兵器散布が止めようとするなど、悪の天才科学者シーザーとベガパンクを対比させる描写も多い。
もちろん人間兵器パシフィスタの量産を手伝うなど、海軍の戦力強化・兵器増強に手を貸している事実もあります。でも人工的に悪魔の実を増やしたりヒトの巨大化させる技術は黙ったままなど、どこか海軍の兵力増強を防ぎたがっている一面も垣間見えます。
そこで鍵を握るのがやはり「革命軍」。
元革命軍幹部のバーソロミュー・くまは世界政府と敵対する立場。エンポリオ・イワンコフが疑問を呈していたように、普通は世界政府に与するわけがない。それが海軍の科学者・ベガパンクに身を委ねるのか?革命軍としても了承するはずがない。
○ベガパンクはいずれくまを直す?パシフィスタも味方に?
くまはソルベ王国の元国王という肩書が考察を複雑にさせますが、実はベガパンクと革命軍リーダーのモンキー・D・ドラゴンが裏で繋がっているケースが考えられる。つまりドラゴンがベガパンクの改造を内諾していたケース。
娘のジュエリー・ボニーはベガパンクに父親・くまを元通りにさせようと動くなど、あの状態から復活する余地はあるはず。人間兵器パシフィスタを量産したのも、実はベガパンクのプログラム次第で一斉にストップさせられることも可能なのではないか?
むしろ人間兵器パシフィスタもコチラ側に付かせることも可能なはず。アレだけの数のパシフィスタを使えば海軍も殲滅させられるはず。だからベガパンクは悪魔の実などと違って、海軍側に表面上協力して敢えてパシフィスタを量産させていたのではないか?

【カラクリ島】ベガパンクはツキミ博士だった?
ベガパンクのご尊顔はまだ判明していないわけですが、実は「既に登場していた説」を考察します。
結論から言ってしまうと、ベガパンクの正体は「ツキミ博士」の可能性が考えられます。
え?誰?となったワンピース読者も多そうですが、ツキミ博士とは扉絵シリーズに登場したオリジナルキャラクター。ツキミ博士が登場した扉絵シリーズはエネルが月の古代都市に舞い降りた後のエピソードが収録されていました。
話の内容を少しネタバレすると、ツキミ博士が作った「謎のカラクリロボット」が月まで風船で行ってエネルの仲間に入る。ただ月の古代都市には似たようなカラクリロボットが存在しており、この中には「ツキミ博士に作られたもの」と思しきロボットもいた。
ギャグっぽいキャラクターとして描かれていたものの、ツキミ博士は月の古代都市のロボットを量産した天才科学者だった。ミンク族は月の世界からやって来た説も濃厚ですが、月の古代都市にいたロボットを生み出したのは地球にいたツキミ博士だった。
そう考えると、ツキミ博士の頭脳はベガパンクに匹敵することは確実ではないか?
○正確にはツキミ博士の血縁者か?
ただ厳密にはツキミ博士は扉絵シリーズの中でショック死しているため、正確にはベガパンクの正体は「ツキミ博士の子供(ないしは血縁者)」と考えるのが自然でしょう。
事実、ツキミ博士が住んでいた場所は【カラクリ島】だったんですが、前述のようにベガパンクの出身地は未来国バルジモアの【からくり島】でした。平仮名とカタカナという違いこそあるものの、ベガパンクもツキミ博士も出身地が全く同じ。
せやかて工藤、こんな偶然ありまっか?
そこで改めてベガパンクのシルエット画像を確認すると、影の部分が全て頭だと仮定すると「頭頂部が異様に長い(出っ張り部分は耳?)」ように見えます。ツキミ博士も面長でした。「出身地」と「天才科学者」など共通項が二人には多い。
もし二人の血縁関係が事実であれば、ベガパンクも古代兵器プルトンといったワンピース根幹に関わる兵器を作る可能性も高まりそう。

ベガパンクの正体はDの一族だった?
続いてはDの一族説を考察
先程のツキミを漢字で当てると「月見」になる。ONE PIECEで月はDの一族と切っても切り離せない重要アイテムでした。ツキミ博士がロボットを月に送り出していた理由も、Dの一族の血筋を引くから月の民と交流 or 調べようとしていたからだったと考えれば辻褄が合う。
つまりツキミ博士の血筋を引いている場合、ベガパンクの正体もDの一族ということ。神がかり的な頭脳。「神の領域」に達する世紀の大発見の血統因子。『ワンピース』で神といえばDの一族。神とベガパンク、Dの一族とベガパンク、まさにまさに。
仮にベガパンクとモンキー・D・ドラゴンが繋がっている場合、ドラゴンが「くまの改造」を了承するには「お互いの信頼関係」が必要なはず。そのためドラゴンはベガパンクと長年懇意にしていた可能性も考えられますが、普通の顔見知りというだけでは力不足。
でも、この世で最も強い絆が血筋(Dの一族)。
そもそも科学の醍醐味は「真実の追求」にある。ベガパンクがここまで探究心が強い天才科学者であれば、当然にしてワンピースの世界最大の謎である【空白の100年】にも興味を抱くはず。逆にそこだけベガパンクがスルーすることがあるのか?
そう考えると、ベガパンクが悪魔の実を解明していた理由も「Dの歴史に繋がる」からだったのではないか?カラクリロボットも含めて、これまでの発明品も【世界の真実】に繋がるものばかりにも見えます。

【悪魔の実】未来からタイムスリップした未来人?
更に大胆な仮説を考察すると、ベガパンクはDの一族でも実は「未来からやって来た未来人説」も見えてきます。
「ベガパンクの科学力は500年先まで到達してる」という時間軸的な前フリも、ベガパンクが【実際に500年先の未来からやって来た】と仮定したら何ら不都合はない。現代の科学者も江戸時代に遡れば、きっとベガパンクのような衝撃を持って受け止められるに違いない。
例えば、ワノ国編で光月トキというキャラクターが800年前の過去からやって来たタイムスリッパーと判明してますが、このトキトキの実は【未来に行く】ことしかできなかった。でも裏返すと、【過去に戻れる】悪魔の実がどこかに存在するはず。
つまり、ベガパンクは「未来から過去に戻る」悪魔の実の能力者だったのではないか?光月トキが【過去→未来】の一方方向にしかタイムスリップできなかった理由も、既に【未来→過去】にタイムスリップするベガパンクがいたからと考えると辻褄が合う。
こう考えると、光月おでんは「20年後の未来」に夜明けが来ると確信していたようですが、実際にはそれが失敗に終わって更に500年もの間、イム様の暗黒時代が更に続いたのではないか?そこでベガパンクは「現在を改変するために過去に戻ってきた」のではないか?
ただこの未来人説が苦しいのは「ベガパンクの幼少期」が既に描かれてしまっていることですが…。
コメント
僕はベガバングが時間系の悪魔の実の能力者説は【あり】えそうだと個人的に思います。
ただ、ドフラミンゴの悪魔の実の能力の覚醒がある事から考えると過去に行けるようになるための上の世界(ステージ)には段階を組む必要性と制約があるのではと思います。
特にベガパンク自身は幼少期が記録上は実在する事から仮に過去に戻ったと仮定しても五体が当時のままの年齢は不可能という矛盾があるため。
なので自分は能力の制約上【記憶を持った魂を過去に送る転生の能力】ではないかと結論に達してます。
別に本人が時間を移動しなくたって
未来世界を〝見るだけ〟でも科学力の進展には十分な気がします。
それでも〝未来から来た説〟が消えない理由は
〝500年先の科学力〟の説明をしやすいからなんだと思います。
というわけで
500年先の・・・という言葉も意味を含めて
ベガパンクは 500年先の未来までなら見る力がある能力者
もしくは
バルジモアが〝未来国〟と呼ばれるようになった〝きっかけ〟として
ベガパンクが関わっていて
そのせいでバルジモアは
およそ500年先の未来からの干渉を受ける国になっている・・・とか
うー-ん ないかなぁ(笑)