少年ジャンプで連載中の『ONE PIECE(ワンピース)』の主人公がモンキー・D・ルフィ。Dの一族の一人にして、どうやらジョイボーイという王の資格を持つ男。
このルフィの悪魔の実はゴムゴムの実と呼ばれる超人パラミシア系にカテゴライズされます。文字通り、自由自在に体が伸び縮みするゴム人間。どうやら太陽の神・ニカの名を模したニカニカの実に覚醒するとも言われております。
ゴムゴムの実の必殺技にはギア2(ギアセカンド)やギア3(ギアサード)といった具合に、「ギアシリーズ」という大技があります。
そこで今回ドル漫ではルフィの必殺技「ギア4(ギアフォース)」を徹底的に考察してみたいと思います。ちなみに2はsecond、3はthird、4はforthという英語になります。そのため仮の話ですが、ギア5の読み方は「ギアフィフス(fifth)」と呼ばれるはず。
ギア4の真髄は「覇気」にあり?
まずはギア4とは何かを簡単に解説します。
ギア4の特徴は「武装色の覇気」と組み合わせてること。
ルフィはギア2やギア3でも既に武装色の覇気と組み合わせてるものの、あくまで肉体の一部分に留まります。ただギア4では【身体全体】に武装色の覇気をまとっているのが特徴。そのため他のギアシリーズと比較すると、更に威力や防御力が向上している模様。
またギア4では武装色の覇気を全身に身にまとう方法や部位によって、ルフィの【見た目】や能力も大きく変わってくるのも特徴です。これまでのギアと比較すると、ギア4は「いかにも必殺技」的な要素が強くなっております。
基本的にはルフィのノーマル技やギア2やギア3の技がベースにあるものの、最近では「覇王色の覇気」もまとった攻撃も使用しております。そのため当初は武装色だけかと思われていたものの、ギア5≒覇王色という可能性は消滅しました。
ギア4の反動や制限・制約はキツい?理不尽?
ただギアシリーズは強力な分だけ「反動」がありました。ギア2の反動は「寿命が縮む」、ギア3の反動は「体が幼児並に縮む」だったことを考えると、当然ギア4の反動がどれだけ凄まじいものなのかは気になる所です。
でもギア4発動後の反動は「10分間だけ覇気が発動できなくなる」だけになります。
ネット上ではギアの制限や反動が徐々にショボくなってることにツッコミもチラホラ散見されます。明らかに寿命が縮まるギア2の方が制約としては大きすぎる。ギア3の骨風船は反動でルフィの体は極端に小さくなるものの、ギア4の筋肉風船ではなし。
そう考えると、たかだか一時的に覇気が使えない反動なんてのは知れております。
ただルフィが覇気が強化されたことで「ギアシリーズの制限や反動も弱まった」と考えるのが自然でしょう。また黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)やビッグマムといった四皇クラスの敵と戦っている最中、10分でも覇気が使えなくなることは致命的。
だから反動や制約としてはギリギリ成立してるとは言えそうです。
ちなみに、ギア4が発動できる時間も同じ「10分だけ」とされます。ボクシングの試合が1ラウンド3分ですから、普通に長時間戦える印象です。
ギア4の「バウンドマン(弾む男)」とは?
続いてはギア4の「形態の違い」を考察します。ギア4では「○○マン」といった具合に、ルフィの見た目が変わることが多いです。
まずギア4の基本形態が「バウンドマン(弾む男)」。ギア3の骨風船と同じ要領で、ギア4では筋肉の中に空気を入れて肉体をふくらませる。バウンドマンはドンキホーテ・ドフラミンゴ戦で初めて見せた技になります。ギア4と言えば、まさにコレ。
一見するとゲッコー・モリア戦で「大量に影を注入された時のルフィ」にも見えますが、バウンドマンでは武装色の覇気によって「ゴムの弾力さ」が飛躍的に向上して、その全身からみなぎる弾む力を利用して敵に攻撃を与えるというもの。
ただし、ルフィの上半身だけが異様に膨らんでいることからも分かるように、バウンドマンのデメリットとしては「全身のバランス」が悪化してしまう。何も動かない状態であっても、常にボヨンボヨンと跳ね続けてしまうのがデメリット。
○ギア4「バウンドマン」は汎用性に長ける
でもバウンドマンの強みは「汎用性の高さ」にあります。
例えば、ルフィが「亀」のように頭を体の中にズボッとめり込ませることも可能。このまま自分の頭を弾き飛ばすようにして、ヘッドバットを敵に食らわせることが可能。他にもバウンドマンでは腕や足をギュッと体内にめり込ませることも可能。
だから足を体の中に大きくめり込ませた状態で、空中を何度も蹴り弾けば【空を滑空】することも可能。CP9の「六式」の月歩を遥かに上回る空中浮遊。思わずドフラミンゴも「弾力で空をとぶのか…!?」と驚愕するのも納得であります。
「武装色の覇気×ゴム」という組み合わせを聞くと【硬くなるイメージ】がどうしても先行しがちですが、ゴムの弾力が強くなることで「あらゆる伸び縮み」に耐えられるのがギア4の強みと言えましょう。とりわけバウンドマンではセオリー通りの強さが披露されます。
ギア4の第二形態「タンクマン」とは?
ルフィのギア4はバウンドマン以外にも色んな形態が存在します。
ギア4の二例目の形態が「タンクマン」というモードになります。ちなみにバウンドマンだと「弾む男」という別名が表記されていましたが、タンクマンにそういった日本語の別称はない模様。おそらく肥満男やデブ男のようなニュアンスしか想起されないからか。
タンクマンは先程のバウンドマンよりも更に肉体が巨大化しているのが特徴です。画像は「満腹バージョン」と特殊な状態ですが、実際のタンクマンはもう少し痩せているっぽい。一応、満腹状態ではなくてもタンクマンは発動できます。
先程の上半身が強化されていたバウンドマンと違って、タンクマンは下半身を中心に武装色の覇気で身にまとっていることが画像からは分かります。ちなみに、タンクマン時にルフィの胸の傷が無くなっているのはおそらく凡ミス?
○ギア4「タンクマン」はカウンターに特化
このタンクマンを一言でまとめると「カウンター技」に特化してるモードになります。特にお腹以下の部位を武装色で強化していることで、全身の大部分で驚異的な弾力を誇る。そのため敵の攻撃を容易に弾き返せるだけではなく、ルフィの身体にそのままめり込まれて抜け出せなくなるほど。
だからタンクマンでは呑み込んだ敵をそのまま弾き飛ばして倒すこともあります。画像は「キャノンボール」という必殺技でビッグマム海賊団のスイート三将星のシャーロット・クラッカーをルフィが撃破した場面になります。
さながらバーソロミュー・くまの「ニキュニキュの実」の全身バージョンのようなものか。タンクマンは動きそのものが鈍くなるものの、実はゴム弾力化というギア4の力を一番最大限まで活かされているモードなのかも知れない。
ギア4の第三形態「スネイクマン」とは?
続いてはギア4の「第三の形態」について考察します。
ギア4の第三の形態が「スネイクマン」。先程のバウンドマンやタンクマンと違って、見た目がシュッとしているだけあって、ギア4では唯一まともに動けるモードのはず。一見すると体のサイズは小さそうですが、ノーマルルフィよりも大きいはず。
スネイクマンはルフィ曰く、「スピードに特化」させている形態とのこと。武装色の覇気で強化している部位も両腕・両足のみに留まっていますが、ルフィの顔付きや髪型が変わっているように全身の運動能力は強化されているのか。
雷神様や風神様のように「炎のようなもの」をまとっているのも印象的。この時点で太陽の神・ニカとの関連性も本格的にうかがい知ることができます。
スネイクマンでは「ゴムゴムのカルヴァリン(大蛇砲)」という必殺技が使用されるんですが、四方八方から縦横無尽に敵を攻撃したりします。ゴム人間でありながら途中で攻撃の軌道を変えるなど、両腕に武装色で強化しているからこそなのか。
ルフィ・ギア4の必殺技一覧
続いては「ギア4」の必殺技一覧をまとめてみたいと思います。前述のタンクマンのキャノンボールなど一部の必殺技は割愛しています。
○ゴムゴムの猿王銃(コングガン)…ギア4の必殺技
まず最初のギア4の必殺技は「ゴムゴムの猿王銃(コングガン)」。
ゴムゴムの猿王銃は武装色で硬めたパンチを強烈に繰り出す技。さながらゴムゴムのピストルの強化バージョン。猿の王がジョイボーイのルフィと仮定すると、普通のピストルとの威力の差は歴然か。ギア4では最もベタな必殺技だと思われます。
○ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)」。
ゴムゴムの大猿王銃とは、先程のコングガンから更に巨大化させた拳で攻撃する技。さながらギア3の「巨人の銃(ギガントピストル)」の強化バージョン。前述のように、ギア4では巨大化させても身体が小さくなる反動などはありません。
○ゴムゴムの猿王群鴉砲(コングオルガン)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの猿王群鴉砲(コングオルガン)」。
ゴムゴムの猿王群鴉砲とは、前述の猿王銃の乱打バージョン。ただでさえ武装色化で一発一発のパンチが重くなっているにも関わらず、それを連打で繰り出されたらひとたまりもない。さながらゴムゴムのガトリングのギア4版といったところ。
○ゴムゴムの獅子バズーカ(レオバズーカ)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの獅子バズーカ(レオバズーカ)」。
ゴムゴムの獅子バズーカとは、両拳をグググッと腕の中にめり込ますように引っ込めて、そこから弾き出される反動力と本来の殴るスピードをかけ合わせて敵を攻撃する掌底攻撃。CP9だとロブ・ルッチが唯一使用できた「六王銃」から着想を得たのか。
当初はギア4でも最強と噂されていただけあって、王下七武海のドフラミンゴを追い詰めた必殺技になります。
○ゴムゴムの犀榴弾砲(リノシュナイダー)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの犀榴弾砲(リノシュナイダー)」。【犀】は「するどい・さい・せい」などと読みます。変換時のご参考までに。ゾロの必殺技でも使用されている漢字ですが、きっと尾田さん的にはハマっているんでしょうね。
ゴムゴムの犀榴弾砲とは、両足をそのままグググッと脚の中に引っ込めて、やはり本来の蹴り飛ばすスピードを咥えることで敵にドロップキックをかます必殺技になります。先程の獅子バズーカの脚バージョンといったところ。
○ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)」。
ゴムゴムの大蛇砲は、自在に腕の方向を変えることができる殴り技になります。またカルヴァリンは【敵の気配】を察知して自動的に追尾してくれるのも特徴です。見聞色の達人であるカタクリ相手でも善戦できたのは、このゴムゴムの大蛇砲があったから。
そのためルフィの中に「ニカ(ジョイボーイ)」がいたという伏線だったとされます。要するに敵を自動的に追尾していた正体がニカだったのではないか?そこらへんの超越感は能力以上のものが隠されていた可能性が高いそうです。
そのためルフィのゴムの性質はこれまで伸び縮みするだけだったため、この大蛇砲が「ゴムという概念」を変えた必殺技と言えそう。もちろんルフィ自身の見聞色の覇気も応用されているため、まさにあらゆる覇気を組み合わせた必殺技でもある。
まさにギア4を代表すると言っても過言ではないでしょう。
○ゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ)」。
ゴムゴムの黒い蛇群とは、端的に言うと連打攻撃になります。さながらゴムゴムのガトリングのギア4バージョン。あまりの手数の多さにカタクリもたじたじ。
カルヴァリンはギア4のどのモードでも使えるようですが、スピード重視という点を踏まえると、まさにスネイクマン限定の必殺技でしょう。
特にジャンプして背中をのけ反らせることで、より腕の反動をもたらすことができるため、先程のコングオルガンより威力は落ちそうですが打撃力は必要十分ではあるか。
○ゴムゴムの王蛇(キングコブラ)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの王蛇(キングコブラ)」。
ゴムゴムの王蛇とは、先程のゴムゴムの大蛇砲の骨風船(ギア3)バージョンといったところか。そのためこちらもスネイクマン状態でしか使えなさそう。手数やスピードの面で見劣りしそうですが、威力そのものは大蛇砲を上回るはず。
最終的にビッグマム海賊団のシャーロット・カタクリを撃破した大技の一つになります。
ゴムゴムの九頭蛇(ヒュドラ)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの九頭蛇(ヒュドラ)」。
カイドウとの最終決戦で見せた必殺技だけあって、ここからは覇王色の覇気を身にまとった攻撃になります。先程のゴムゴムのJET大蛇砲の強化バージョンと考えると良さそう。手数の多さとスピードはその比ではなく、カイドウですら攻撃が読めない。
ヒュドラ(9つの首を持つ大蛇)と名乗るだけあって、9本の腕で殴られているような高速さが表現されているに違いない。ゾロの必殺技の九刀流 阿修羅もそうですが、何故か尾田さんは9という数字がお好きらしい。ここにも何か伏線が隠されているのか。
ゴムゴムの覇猿王銃(オーバーコングガン)…ギア4の必殺技
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの覇猿王銃(オーバーコングガン)」。
カイドウとの最終決戦で初披露した必殺技だけあって、覇王色の覇気をまとった攻撃になります。前述のゴムゴムの猿王銃の覇王色バージョンといったところ。ボロブレス(熱息)を吐こうとするカイドウを物ともせず殴り飛ばす威力でした。
今後は覇王色の覇気をまとった攻撃は【覇(オーバー)】という頭文字が頭につくことが多そうです。
コメント
ギア4の必殺技や能力ってこんだけもあったんですねw
ギア3は筋肉風船ではなく骨風船では?
ギア3は筋肉風船じゃなくて骨風船ですよ。だから、ギア4とギア3は全くの別物です。
ギア4の画像たくさん引用ありがとうございます
ドル漫のワンピース記事はいつも分かりやすくて面白いです笑
カイドウにフルボッコされてしまって今後ギア4が活躍するかはさておき
ちなみにカラー画像とジャンプ画像がごちゃごちゃなのはどうして?
いつも思うんですが全部カラーで統一すればよくないですか?
ギア4はギア3と同じ筋肉風船と書いてありますが、ギア3は骨風船です。
よろしくお願いします。
ウィキペディアより全然分かりやすくて草
新世界で覇気が10分使えないって相当なデメリットだと思いますよ
ただ他のギアシリーズと同じでどこまで設定が維持されるかは知りませんが
>いつも思うんですが全部カラーで統一すればよくないですか?
自分もフルカラー画像で引用したいのはやまやまなんですが、
ワンピースのフルカラー版コミックスの発売は遅いんですよ
だから仕方なくモノクロ版のワンピース画像が混ざってしまうんです
紛らわしい表現は修正しておきました。他のコメントもどうも。
ただ「骨風船」と「筋肉風船」は基本的に要領は同じだと思いますよ。
ギア3は局所的に極端に大きくするか、
ギア4は全身をそれなりに大きくするか。
それだけの違いに過ぎないと思います。
前者は部分的な攻撃力を高めてダメージ量を増やす。
後者はスピードなどバトル全体を有利にすすめるための技。
とでも解釈すれば分かりやすくなると思います。
骨を空気で巨大化すれば筋肉より攻撃力が強い、という発想なのかも。
あとギア4でルフィの肉体が縮まらないのは「覇気」のおかげ。
実際、ギア3でも「巨人の銃」ではルフィは小さくなりますが、
覇気をまとった「象銃乱打」ではルフィは小さくなってない。
そういう意味ではギア4もギア3も同じです。
ギア3の足技は ギガントアックスやギガントウィップもありますよ。
ギア5
「覇王化」が一番しっくりくる