少年ジャンプで連載中の『ONE PIECE(ワンピース)』の主人公がルフィ。
このルフィはゴムゴムの実の能力者。体が自由自在に伸びるゴム人間。ルフィはゴム人間である状態を利用して、更に「ギア○(○の中は数字)」という新たな必殺技を武器に敵の海賊と戦ってる。

(ONE PIECE895話 尾田栄一郎/集英社)
そこで今回ドル漫ではルフィの必殺技「ギア4(ギアフォース)」を徹底的に考察してみたいと思います。
実はワンピース最新話では「スネイクマン」というギア4の新しい形態が明らかになったばかり。そこでこれまでのギア4の様々な形態をまとめつつ、今後ギア4に待ち受けてる新たな展開などを個人的に予想をしてみた。
ちなみにthは省略されてますが、正確には「4th(フォース)」という意味になります。
ギア4とは「覇気」に真髄あり!
まずはギア4とはそもそも何なのか?を解説したいと思います。
結論から書くと、ギア4の特徴は「武装色の覇気」と組み合わせてること。
もちろん既にルフィはギア2やギア3でも武装色の覇気と組み合わせてるものの、ギア4は「身体全体に武装色を身にまとう」ような感じの技。もしくは「覇気をまとった状態を維持し続けること」が最大の武器であり特徴。それ以外に関してはギア2やギア3の技がベース。
そして、ギア4では武装色の覇気を全身に身にまとう方法や部位の違いによって、ルフィの見た目や能力も大きく変わってくる。これまでのギアと比較すると、ギア4は能力的には非常に幅が広いものとなっております。
ギア4の「バウンドマン(弾む男)」とは?
文章だけでは分かりづらいので、実際にギア4の画像を確認してみましょう。

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
ギア4の基本形態が「バウンドマン(弾む男)」になります。ギア3の骨風船と同じ要領で、ギア4には筋肉の中に空気を入れてふくらませる。バウンドマンはドンキホーテ・ドフラミンゴ戦でルフィが初めて見せた技。ギア4と聞けばコレを想像するワンピース読者が多そう。
ギア4の見た目的にはゲッコー・モリア戦で「大量に影を注入された時のルフィ」に近いのかなーと筆者ドルジは判断してみた。ギア4は弾力さがめちゃくちゃ増して、更に巨体に膨らんだことでルフィは「強大なパワー」を手にしている模様。
ただ、ルフィの身体が4メートル近くまで巨大化することで、バウンドマンのデメリットとしては全身のバランスが悪化。また武装色の覇気化で弾力が異常に増してしまうため、動かない状態だと常にボヨンボヨンと跳ね続けてしまうのがデメリット。
○ギア4「バウンドマン」は汎用性に長ける
でもバウンドマンが面白いのはゴムの弾力が高まったことで生まれる「汎用性の高さ」にあります。

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
例えば、ルフィが頭を体内にめり込ませた反動を使って、そのままヘッドバットを敵に食らわせることが可能。これまで上下に首を伸ばしていたものを、その場でやっちゃえる。他にもギア4では腕や足をギュッと体内にめり込ませることも可能。

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
だから足を大きくめり込ませておき、その勢いとキック力を使って空を滑空することが可能。バウンドマンの空気抵抗も良い感じに作用しており、CP9の「六式」の月歩のそれを遥かに上回るでしょう。思わずドフラミンゴも「弾力で空をとぶのか…!?」と驚愕。
「武装色の覇気×ゴムゴム」という組み合わせと聞くと、どうしても「硬くなるイメージ」が先行しがちですが、どちらかと言えばギア4は真逆の発想。ゴムの弾力が強くなれば強くなるほど、これまでのギアシリーズ以上にあらゆる伸び縮みに耐えられる。
結果、バウンドマンは反動力を使ってルフィの攻撃力が更に増す…という理屈。
ギア4の反動や制限・制約はキツい?理不尽?
ただギア4は強力な分だけ、他のギアと同様に反動はもちろんあります。ギア2の反動は「寿命が縮む」、ギア3の反動は「体が幼児並に縮む」だったことを考えると、当然ギア4の反動はどれだけ凄まじいかが気になる所。

(ONE PIECE79巻 尾田栄一郎/集英社)
ただ結論から書くと、ギア4発動後の反動は「10分間だけ覇気が発動できなくなる」だけ。だからネット上ではギアの制限が徐々にショボくなってるやんけ!?というツッコミもチラホラ散見されます。むべなるかな。
確かにバトルの真っ只中において覇気が10分も制限されるのは痛いですが、ギア2は「寿命が縮まる」ですからね。人生そのものに関わってくるため、仮に1分でも寿命が縮まればヤバい話。それに比べたら、たかだか10分覇気が使えないことなんて知れてる。
ギア4が発動できる時間も同じ10分程度と限られるものの、ボクシングが1ラウンド3分ですからわりと長々と余裕を持って戦える。ギア3の骨風船は反動でルフィの体は極端に小さくなるものの、ギア4の筋肉風船は発動直後でも小さくならない。
そのためギア4に関してはメリットしかなく、割とツッコミどころ満載。ただルフィが成長して強くなったことでギアの制限や反動も弱まった or 覇気でデメリットが相殺されるとドル漫では好意的に解釈しておきます。みなさんも是非そう思い込んでください(笑)
ルフィのギア4の「タンクマン」とは?
ただルフィのギア4にはバウンドマン以外にも、様々な形態が存在します。

(ONE PIECE84巻 尾田栄一郎/集英社)
ギア4の二例目に登場したモードが「タンクマン」。先程のバウンドマンよりも更に肉体が巨大化。ちなみに「弾む男」とは違って、タンクマンに日本語の別称はない模様。
画像は満腹バージョンと特殊な状況のため、実際のタンクマンはもう少し痩せているのかも知れない。少なくともルフィの顔のホッペはここまで膨らんでいないはず。もしくは満腹状態でのみタンクマンは発動できる?
このタンクマンの特徴はバウンドマンよりも巨漢っぷりは言うまでもなく、下半身を中心に武装色の覇気で身にまとっていること。ちなみにタンクマン時にルフィの胸の傷が無くなっているのは作者・尾田栄一郎の凡ミス?
○ギア4「タンクマン」はカウンターに特化
要するにタンクマンは「カウンター技」に特化してるモード。下半身を武装色化したことで全身の大部分が驚異的な弾力に包まれる。結果、敵の攻撃が強ければ強いほどルフィの身体にそのまま飲み込まれて抜けなくなってしまう

(ONE PIECE84巻 尾田栄一郎/集英社)
つまりはルフィは呑み込んだ敵をそのまま弾き飛ばして倒す。画像の必殺技「キャノンボール」でスイート三将星のシャーロット・クラッカーをルフィが撃破します。
タンクマンモードは、例えるならバーソロミュー・くまの「ニキュニキュの実」の全身バージョンのようなものか。タンクマンは動きそのものが鈍くなるものの、実はゴム弾力化というギア4の力を一番最大限まで活かされているモードなのかも知れない。
ギア4の新形態「スネイクマン」とは?
更に『ワンピース』の最新話を読むと、「スネイクマン」と呼ばれるギア4の新形態も登場したばかり。そこでスネイクマンについて考察したいと思います。

(ONE PIECE895話 尾田栄一郎/集英社)
ギア4の新形態「スネイクマン」の出で立ちがコチラ。
先程のバウンドマンなどとは違って、おそらく唯一まともに動けるモード。ただノーマルルフィよりも体は大きいはず。その分だけスネイクマン時の攻撃力は劣るっぽいですが、ルフィ曰く、このスネイクマンは「スピードに特化」させているらしい。

(ONE PIECE895話 尾田栄一郎/集英社)
だからスネイクマンは「ゴムゴムのカルヴァリン(大蛇砲)」との相性がピッタリ。四方八方から縦横無尽に攻撃の手が飛んで来るため、画像のカタクリ並に強くなければ、ギア4・スネークマンの攻撃はまともに避けられない。
むしろ「大蛇砲」はスネイクマン時にこそ使うべき必殺技だった模様。
ルフィ・ギア4の必殺技一覧
ということで、続いて「ギア4」の必殺技一覧をまとめてみたいと思います。「ゴムゴムのピストル」や「ゴムゴムのガトリング」の更に強いバージョンと考えてください。
ちなみに最初に「ゴムゴムの…」と全て必ず付くんですが、見出しでは省略してます。また前述のタンクマン時のキャノンボールも割愛済み。
○猿王銃(コングガン)…ギア4

(ONE PIECE83巻 尾田栄一郎/集英社)
まず最初のギア4の必殺技は「ゴムゴムの猿王銃(コングガン)」。
武装色で硬めたパンチを繰り出す必殺技。さながらゴムゴムのピストルのようなギア4の中で一番ベタな必殺技だと思われます。
○大猿王銃(キングコングガン)…ギア4

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)」。
先程のコングガンよりも腕や拳を更に巨大化させて繰り出すパンチ。さながらギア3の「巨人の銃(ギガントピストル)」の応用バージョン。武装色で腕をまとってることもあってか、発動後も身体が小さくなることはありません。
○猿王群鴉砲(コングオルガン)…ギア4

(ONE PIECE83巻 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの猿王群鴉砲(コングオルガン)」。
簡単に言っちゃえば、最初のコングガンの乱打バージョン。ただでさえ武装色化で一発一発のパンチが重いのに、それを何発を打ったら反則やん。もう最初からコングオルガンを発動しとけよ的なツッコミを入れたのは私ドルジ露瓶尊だけではないでしょう。
つまり、ルフィがもともと使っていた「ゴムゴムのガトリングのギア4版」と考えると分かりやすいはず。
○獅子バズーカ(レオバズーカ)…ギア4

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの獅子バズーカ(レオバズーカ)」。ギア4の中でも最強に強いとウワサされているらしい。
両腕をグググッとめり込ますように引っ込めて、その反動と移動スピードの威力をかけ合わせての両手による掌底攻撃。さながらドラゴンボールのかめはめ波。『ワンピース』の中だとCP9の六式の「六王銃」のような感じか。
このギア4の「獅子バズーカ」は王下七武海のドフラミンゴを追い詰めた技。筆者ドルジは漫画以外はほぼ全くチェックしてないので分かりませんが、劇場版ワンピースでも使用されたことがあるらしい。
○犀榴弾砲(リノシュナイダー)…ギア4

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの犀榴弾砲(リノシュナイダー)」。難しい漢字使いやがって…と私ドルジ露瓶尊が思ったのは内緒ですが、「犀」は「するどい・さい・せい」などと読みます。変換時のご参考までに。
両足をそのままグググッと引っ込めて反動力を溜める。そして、高速で移動した勢いも加えることでドロップキックのように攻撃する必殺技。身もふたもない言い方をするなら、これまでのギア4の必殺技を単に足に変えて攻撃しただけ。
ただ、この「リノシュナイダー」はこれまでのルフィでも珍しい足技。ギア4以外でもギア3のギガントアクスとかだけ?
○大蛇砲(カルヴァリン)…ギア4

(ONE PIECE78巻 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)」。既にドフラミンゴ戦の時に既に登場済みですが、本来はスネイクマン状態で使うのが正しい必殺技なのかも。個人的にはカルヴァリンは最もギア4らしい必殺技だとドルジ露瓶尊は考えます。
何故なら、これまでのルフィのゴムの性質は、単に前後に伸び縮みするだけだった。でも「カルヴァリン」の場合、ゴムの腕は縮まずグングンと伸びていく。弾力という概念をもはや超えてる気はしますが、その超越感がいかにもギア4らしくて個人的には好き。
しかもカルヴァリンは敵の気配を察知して自動的に伸びていく。ビッグマム海賊団のカタクリ戦で見聞色の覇気を身に付けたことになってるルフィですが、ドフラミンゴ戦の時点で見聞色の覇気とギア4を組み合わせてる可能性が高そう。
あらゆる覇気を組み合わせた必殺技ということで、まさにギア4を代表すると言っても過言ではないでしょう。
○黒い蛇群(ブラックマンバ)…ギア4

(ONE PIECE895話 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ)」。ざっくり言えば連打攻撃。ゴムゴムのガトリングのスネイクマンver。
カルヴァリンはギア4のどのモードでも使えるようですが、ブラックマンバはスネイクマン状態のみでしか使えなさそう。先程のコングオルガンより威力は落ちるものの、連打のスピードや打撃数が上回る感じか。
○王蛇(キングコブラ)…ギア4

(ONE PIECE895話 尾田栄一郎/集英社)
続いてのギア4の必殺技は「ゴムゴムの王蛇(キングコブラ)」。こちらもスネイクマン状態でしか使えなさそうな必殺技。腕を骨風船で巨大化させたカルヴァリンverみたいなもんか。
確かにスピードがアップしてるものの、攻撃力そのものはキングコングガンよりは劣るはず。そう考えたらルフィとカタクリ戦の最終決着に持ってくるような必殺技であったかどうかは個人的に不明。
【ONE PIECE】ルフィ・ギア4 徹底考察・解説まとめ
以上、ドル漫による「ギア4」に関する能力や形態まとめでした。

(ONE PIECE49巻 尾田栄一郎/集英社)
冒頭でも触れましたが、ギア4の見た目はゲッコー・モリアの「カゲカゲの実」を取り込んだルフィの姿とわりかし似てる。いかつい表情と体長4メートル前後のサイズ感。もはやおすぎとピーコ並に似てる。
だから作者・尾田栄一郎はこの時にギア4の原型をおそらく思い付いたはず。カゲカゲルフィの登場シーンはわずか2話3話程度だったものの、かなりインパクト大だった。きっとキャラクターの面白さ的にそのまま捨て去るのはもったいないと考えたのかも知れません。
あと『ONE PIECE』は最近歌舞伎とコラボしてるため、ギア4時の顔の模様は歌舞伎の「隈取り」も参考にしてるはず。そう考えると、ギア4のポージングもどこか歌舞伎テイストに見えてきませんか?
○ギア4に隠された更なる新形態がある?
そのためバウンドマンやスネイクマン以外にも、おそらく他にもギア4には様々な新形態が隠されているのではないかとドル漫では予想。ギア4の必殺技は「猿」と「蛇」といった生き物をモチーフとしてることが分かるため、最低でも「コングモード」は存在するかも。
例えばギア4の必殺技に関しても、CP9の六式を参考にするなら、両手の指を使った攻撃(十指銃)やゴムの弾力を使って威力を飛ばす攻撃(指銃の撥)などがドルジ露瓶尊的に思い浮かびました。
他にも手足をムチやアックス、バネのようにクルクル巻の形状に仕上げても面白そう。ギア4時の「○○マン」モードでは、ルフィの体格を上に細長に伸ばしたり、エンポリオ・イワンコフのように顔だけ巨大化させても面白いはず。
コメント
ギア4の必殺技や能力ってこんだけもあったんですねw
ギア3は筋肉風船ではなく骨風船では?
ギア3は筋肉風船じゃなくて骨風船ですよ。だから、ギア4とギア3は全くの別物です。
ギア4の画像たくさん引用ありがとうございます
ドル漫のワンピース記事はいつも分かりやすくて面白いです笑
カイドウにフルボッコされてしまって今後ギア4が活躍するかはさておき
ちなみにカラー画像とジャンプ画像がごちゃごちゃなのはどうして?
いつも思うんですが全部カラーで統一すればよくないですか?
ギア4はギア3と同じ筋肉風船と書いてありますが、ギア3は骨風船です。
よろしくお願いします。
ウィキペディアより全然分かりやすくて草
新世界で覇気が10分使えないって相当なデメリットだと思いますよ
ただ他のギアシリーズと同じでどこまで設定が維持されるかは知りませんが
>いつも思うんですが全部カラーで統一すればよくないですか?
自分もフルカラー画像で引用したいのはやまやまなんですが、
ワンピースのフルカラー版コミックスの発売は遅いんですよ
だから仕方なくモノクロ版のワンピース画像が混ざってしまうんです
紛らわしい表現は修正しておきました。他のコメントもどうも。
ただ「骨風船」と「筋肉風船」は基本的に要領は同じだと思いますよ。
ギア3は局所的に極端に大きくするか、
ギア4は全身をそれなりに大きくするか。
それだけの違いに過ぎないと思います。
前者は部分的な攻撃力を高めてダメージ量を増やす。
後者はスピードなどバトル全体を有利にすすめるための技。
とでも解釈すれば分かりやすくなると思います。
骨を空気で巨大化すれば筋肉より攻撃力が強い、という発想なのかも。
あとギア4でルフィの肉体が縮まらないのは「覇気」のおかげ。
実際、ギア3でも「巨人の銃」ではルフィは小さくなりますが、
覇気をまとった「象銃乱打」ではルフィは小さくなってない。
そういう意味ではギア4もギア3も同じです。