コミックス累計発行部数が5億部に迫る人気漫画『ワンピース』において、最も不可侵とされる場所が「聖地マリージョア」。
マリージョアのパンゲア城には世界貴族の天竜人が住んでおり、大量の奴隷が天竜人の優雅な生活を維持するために強制労働させられている。他にも虚の玉座と呼ばれる天竜人ですら座れない謎の椅子があるんですが、ここに唯一座れる人物がイム様。
未だに詳細は不明なものの、イム様がマリージョアの地下奥深くに隠している「とあるアイテム」が今後のワンピースの鍵を握りそう。
それが「巨大な麦わら帽子」。イム様≒小人説も一部ではありますが、麦わら帽子のサイズ感がかなり大きい。しかも何故か凍結させられている点が特徴になります。
そこで今回ドル漫では「イム様がひた隠す巨大麦わら帽子の謎」を徹底的に考察したいと思います。何故、普通の麦わら帽子が凍結させられているのか?何故、ゴールド・ロジャーから赤髪のシャンクス、そしてモンキー・D・ルフィと渡ってきた麦わら帽子とは別に存在するのか?
動物ゾオン系の悪魔の実を食べたから意志を持つ?
さっそく結論から言ってしまうと、マリージョアの麦わら帽子は「悪魔の実」を食べた能力者(能力物)の可能性が高いと思います。
例えば、アラバスタ王国編で悪魔の実を食べた銃のラッスー君などが登場しています。他にもCP9のスパンダムが所持していたゾウゾウの実を食べたサーベルなど、動物ゾオン系の悪魔の実には「意志」が宿るとされます。
ただこれまで悪魔の実を食べたのは「武器」系の無機物が多かったため盲点だったんですが、【麦わら帽子】のような非兵器型の無機物でも悪魔の実を食べられるはず。ただ無機物に悪魔の実を食べさせる技術は、天才科学者ベガパンクが最近になって確立されたもの。
でも「初めての悪魔の実はゴムゴムの実説」を既に考察していますが、太陽の神ニカも空白の100年以前に無機物に能力を付与することができたのではないかと自分は考えています。事実、悪魔の実の表面の模様とニカの眉毛と形状が酷似していました。
動物ゾオン系の中にある意志とは「ニカの意志」が入っているからではないか。
麦わら帽子に命が宿るから腐る?
そのため麦わら帽子が悪魔の実を食べていたとしたら、「ニカの意志」が宿った麦わら帽子ということになる。太陽の神・ニカが放つ強大な熱を蓄えている麦わら帽子だと仮定したら、イム様がマリージョアの地下で凍結し封印するのも自然な話。
つまりマリージョアの巨大麦わら帽子は「意志を持った能力者」ということ。アラバスタ王国編の時点で、麦わら帽子も悪魔の実を食べるという発想があったに違いない。
普通に考えると、モノを「凍結」する理由は、そのモノが熱を持っているから。もともと熱がない物体を凍らせる必要性がない。熱を持っているということは、すなわち【生命が宿っている可能性】が高い。まさに麦わら帽子は悪魔の実を食べたからこそ命が芽吹いた。
元王下七武海にして元天竜人のドフラミンゴが「おれがマリージョアの秘密の宝のことを誰にもバラさないように(中略)。権力は足が早い。すぐ【腐っちまう】モンさ」と語っていました。素直に読めば、長期政権は腐敗政治が横行すると読み取れます。
ただドフラミンゴは「地下で凍結された麦わら帽子(秘密の宝)」の詳細を知る数少ない人物。だから権力≒麦わら帽子と仮定したら、「物理的に麦わら帽子が腐りやすい」と言っていたのではないか?麦わら帽子は生き物だから腐るし冷凍する必要がある。
凍結された麦わら帽子は古代兵器?
一方、マリージョアの麦わら帽子のサイズ感は巨大でした。非常に大きいと言っても人間2人3人分のサイズ感なので、ワンピースの世界観では知れているものの、この麦わら帽子は元々は巨人族や人魚族の所有物だった可能性が考えられそうです。
人魚姫で思い出されるのは、ジョイボーイが謎の謝罪文をしたためた800年前の人魚姫こと古代兵器ポセイドンがいました。つまり、マリージョアの麦わら帽子は実は古代兵器だった可能性も考えられそうです。消去法的には古代兵器ウラヌスか。
もし古代兵器が全て麦わらの一味側にあったとしたら、逆に戦力バランスが崩れてしまう。古代兵器 vs 古代兵器という展開があっても不自然ではない。少なくとも相当なバケモノに変身する可能性は高いか。
この麦わら帽子は地下奥深くの堅牢な扉で厳重に隔離されていましたが、まさにワンピース随一のバケモノだったからと考えたら大げさな演出ではないはず。
そもそも何故、重要な麦わら帽子が「2個」も存在するのか?ルフィが被っている麦わら帽子はストーリーを進める上で重要な働きを持つモノだとしたら、残る巨大な麦わら帽子は「兵器的な要素」を強く帯びているのではないかと考えても不思議ではないか。
魔人オーズですら凍死する
でも、ワンピース随一のバケモノに変身できるとしても、凍結保存だけで捕縛するには充分なのかという疑問も湧きます。
ただワンピースには最強の古代巨人族のオーズがいました。オーズはかつて500年前に世界を震撼させた大悪党。討ち取った国ごと自分の領土に持ち帰ったことから、国引き伝説として未だに語られるほど。元七武海だったゲッコー・モリアですら身震いするほど。
事実、モリアも氷の国でオーズの死体を発見しているわけですが、オーズの直接の死因もまさに「凍死」。巨人族の3倍の巨体を誇るオーズであっても同様、寒さは生き物のあらゆる生命活動を奪ってしまう。
つまり麦わら帽子が悪魔の実を食べたバケモノだと仮定しても、冷凍して封印する手段としては手段ということ。
イム様の性別≒女性説もありますが、巨大な麦わら帽子の所有者はもともと人魚姫だったとしたら、イム様はそれを奪い取った犯人という立場になる。人魚姫とジョイボーイには深い繋がりがあることから、二人の恋仲に嫉妬した人物がイム様だった。
そう考えると、かつての人魚姫は「巨大な麦わら帽子」を武器にイム様の勢力と戦った可能性も考えられます。だから人魚姫は海王類を操作する以外に能力も持っていた?
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