現在『ONE PIECE』はワノ国編。
このワノ国編のボスが黒炭オロチと百獣のカイドウ。狂死郎といった武闘派の最側近の部下がいましたが、赤鞘九人男の傳ジローと判明するなどオロチの部下はお庭番衆しか残ってない。敵勢力ではもはやカイドウの百獣海賊団の戦力しか残ってない。
この百獣海賊団の中でも正体不明だったのが「ナンバーズ」。後出しジャンケン的に登場したこともあってか、謎に包まれていたメンバーでした。ワノ国は鬼ヶ島がモチーフのため、シルエット姿からもナンバーズは「鬼」を彷彿とさせます。
そこで今回ドル漫ではナンバーズのメンバー一覧や正体について迫っていこうと思います。果たしてナンバーズのヤバすぎる正体とはいかに?

ナンバーズの正体は人造古代巨人族?
まずはナンバーズの正体を考察していきます。
結論から書くと、ナンバーズの正体はやはり「古代巨人族」でした。画像はマリンフォード頂上戦争で登場した白ひげ海賊団のオーズ。オーズと同様に、ナンバーズの多くも特徴的な歯並びや頭に角を生やすなど共通点が多いです。
ただし、厳密には「パンクハザード島でカイドウが買い取った古代巨人族の失敗作」とはビッグマム。
事実、これまで百獣海賊団ではトランプに関連したキャラ名が執拗に使用されてきましたが、後述するナンバーズの名前は一切トランプとは関連してません。「トランプの名前じゃない≒外部から買い取ったメンバー」というニュアンスが込められていたか。
ビッグマムの口からはそれ以上の情報は語られていませんが、パンクハザードといえば海軍の謎の研究施設があった場所。赤犬と青雉の壮絶な戦いのせいで炎と氷の極端な気候に変わってましたが、更に遡るとシーザーとベガパンクが衝突して毒ガスに覆われた死の島だった。
パンクハザードのパンクは「ベガパンクが由来」とも言われているぐらいなので、ベガパンクの研究の一つが「人造の古代巨人族」の開発だった模様。ナンバーズの肉体に数字が刻み込まれてる理由もベガパンクに開発されていた痕跡の一つだったか。

○ベガパンクは「古代巨人族」の開発に成功してた?
またパンクハザードは光月モモの助が「龍の人造悪魔の実(SMILE)」を見つけた場所としても有名です。モモの助の龍の人造悪魔の実は失敗作とされていましたが、結果的には「本物の悪魔の実」の開発にこぎつけていたことが判明しています。
つまり、失敗作の人造悪魔の実が「完全な成功作」だったように、ナンバーズたちも「成功した人造古代巨人族」だった可能性も考えられそう。パンクハザード島ではカイドウも人体実験をされていた痕跡があるため、カイドウの血統因子が応用されていた?
またベガパンクとも関連が深いCP0(サイファーポール・イージスゼロ)がワノ国では暗躍しておりました。ワノ国編序盤から黒炭オロチがCP0からベガパンクの争奪に動くなど、ナンバーズはベガパンクを引き立てる触媒のような役割を担うのか。
そのため今後ベガパンクが登場する可能性も俄然高まったと考えられます。

メンバーは合計10名?
続いてはナンバーズのメンバー数を考察。
ナンバーズは「合計で10名」になります。1から10までの数字がそれぞれあてがわれたキャラクターが10名いる計算。ナンバーズの古代巨人族の実験体・失敗作と言っても、さすがに20人も30人もいたらチートすぎるのでしょう。
当初ドル漫ではカイドウの海賊旗からメンバーの総数は8名と予想していましたが、「零鬼(ぜろき)」や「十二鬼(じゅーにき)」といったナンバーズは今後も登場しないはず。
ちなみにカイドウの海賊旗の「八」の意味は相変わらず不明ですが、358ナンバーなどに代表されるようにワノ国が舞台だけあって演技の良い数字以上の意味はないのかも。ワンピースの伏線の一つとされますが、最終的に回収されないまま完結する可能性も。

ナンバーズのリーダーはアプー?結成は最近?
続いてはナンバーズのリーダーを考察します。
ナンバーズを率いる調教師は最悪の世代の「スクラッチメン・アプー」になります。百獣海賊団での肩書は情報屋兼調教師。アプーの「お前らは10人でいくつもの街を破壊してきたじゃないか」というセリフからも、ナンバーズの合計メンバー数が改めて分かります。
アプーの悪魔の実「オトオトの実」は音に関する能力だけあって、ハーメルンの笛吹き男のようにナンバーズたちを従えていた模様。ナンバーズの初登場時にアプーがいた理由もそれ。
一方、アプーがいつ百獣海賊団に入団したかは不明なので、ナンバーズがいつ結成されたかも不明です。それでも2年前にホールケーキアイランドに乗り込んでビッグマムに返り討ちにあっていることから、アプーの加入はそれ以降と考察できそう。
そのためナンバーズが結成された時期も「2年以内(新世界編以降)」と予想できそう。だから意外と最近の話になりそう。

七鬼(なんぎ)…ナンバーズのメンバー
ということでナンバーズのメンバーを紹介していきます。
最初のメンバーは【七鬼】。名前の読み方は「なんぎ」。グループ名が数字(Numbers)を意味するだけあって、各メンバーの名前には「数字」が入ってるのが特徴です。
七鬼は巨大なトゲ付きのこん棒を武器に、虎柄のパンツを被った姿はまさにコントに登場する鬼。猛獣のような牙を何本も生やしていますが、見た目ほどの怖さはないか。
ドクロドームの屋上ではカイドウの傍らで赤鞘九人男と戦ってる姿が確認できるため、ナンバーズでも上位クラスの強さを持つ可能性もありそう。ただし、赤鞘九人男たちとの戦いで敗北してます。ほとんどバトルシーンがないので戦闘スタイルなどは不明。

八茶(はっちゃ)…ナンバーズのメンバー
続いてのメンバーは【八茶】。読み方は「はっちゃ」。八茶は見た目的に大木凡人かサモ・ハン・キンポー。ユースタス・キャプテン・キッドが驚愕していますが、ナンバーズは失敗作と言っても巨人族よりも巨大。
この八茶は巨大な混紡を振り回すなど、まさにカイドウの部下の名に恥じない凶暴さを兼ね備えておりました。画像は酩酊して仲間側の百獣海賊団相手に暴れてる場面。そのためクイーンやキングですらもドン引きして酒の席に呼びたくないのも納得です。
ただし、最後はヤマトの覇王色の覇気による攻撃で敗北してます。

四鬼(じゃき)・十鬼(じゅーき)・五鬼(ごき)…ナンバーズ
続いてのナンバーズは左から【五鬼(ごき)】【四鬼(じゃき)】【十鬼(じゅーき)】になります。
真ん中の四鬼の右腹部には「肆(し)」、右の十鬼のお腹には「拾(じゅう)」という数字がタトゥーとして刻まれてることが分かります。そのため他のメンバーも含めて、ナンバーズは肉体のどこかに「数字」が刻み込まれてるのが特徴です。
さしずめ『ハンターハンター』の幻影旅団、『鬼滅の刃』の十二鬼月(上弦の鬼・下弦の鬼)といったところでしょうか。
ただし、麦わらの一味のフランキーのラディカルビームによって3名のナンバーズは敗北してます。ナンバーズは仰々しく登場した割に、あっさりフェードアウトしてるキャラが多いです。百獣海賊団でも強いかと思いきや、結果的には見掛け倒しの側面も。
でもアニメ版ワンピースではバトルでは大立ち回りを展開している?

九忍(クニュン)…ナンバーズのメンバー
続いてのナンバーズのメンバーは【九忍(クニュン)】。ナンバーズでは紅一点の女性キャラクター。ナンバーズはアプー直属の部下ばかりだと思うんですが、この九忍だけは飛び六胞のブラック・マリア直属の部下っぽいです。
女性キャラということもあって、体にタトゥーなどは彫られておらず、「玖」という漢数字が縫われたビキニを着用してます。バイキングメットを被るなど若干の知性も感じます。ただ特殊能力などはなく、強さ的にはビッグマム海賊団のスムージーよりは劣りそう。
ちなみに今更ですが、ナンバーズは「キャラ名と同じ笑い方」を発するのが特徴です。四鬼はジャキキ、五鬼はゴキキ、七鬼はナギギギ、八茶はハチャチャ、九忍はクニュン、十鬼はジュキキといった具合です。

一美・二牙・三鬼…ナンバーズ
続いてのメンバーは右から【一美(インビ)】【二牙(フーガ)】【三鬼(ザンキ)】。
一番左の三鬼は角は細くて、小さい眼鏡を着用してる。首にはしめ縄をかけていたりしますが、やはり顔の形が特徴的。さながら『ちびまる子ちゃん』の永沢君。ただこのナンバーズたちにはとんでもない秘密が隠されていた?
実はどうやら一美、二牙、三鬼は鈴後の元大名でもある「霜月牛マルとその仲間たち」と言われております。確かに見た目が似てるは似てる。
特に三鬼と左端のオニギリ型の顔をした男はそっくり。右の一美も同様に口ひげが生えてるダンディ男。それぞれの立ち位置も同じ。消去法的に真ん中の肉を貪ってるナンバーズが霜月牛マルになるので俄に信じがたいですが、意図的にリンクさせてる雰囲気はあります。

○ナンバーズの正体は元ワノ国の侍たちではない?
だからカイドウに倒された後にパンクハザードに遺体が送られて、ベガパンクがそれを元に人工的に開発した古代巨人族がナンバーズだった?などと考察できそうです。
例えば、フーガ(二牙)はヤマトと仲が良い。ヤマトはずっと鬼ヶ島に幽閉されていたため、ナンバーズたちはヤマトの遊び相手だったか。一方、フーガの肉体は下半身が馬だったりするので、やはり「人体実験感」は強いため元の肉体は誰なのか?はいろいろ想像させます。
フーガのダラしない見てくれは霜月牛マルとは一向に被らせないものの、フーガという読み方は「風雅」という言葉と同じ。風雅は「雅で趣がある。高尚である」といった意味がある。まさに元大名だった牛マルを彷彿させる名前だった可能性は十分考えられる。
今後、フーガはヤマトと共に行動するのも意味深です。人体実験で生前の記憶はなさそうですが、それでも牛マルの記憶が奥深くに眠っていたとしたら、いずれヤマトが呼び起こす可能性もあるか。

六鬼(ロッキ)…ナンバーズ
続いては最後まで登場しなかった謎のキャラクターを紹介します。
それが六(6)を模した【六鬼(ロッキ)】。これまでの名前の法則からほぼ予想された通りでした。読み方もロキと予想されていましたが、遠からず近からず。
六鬼はドクロドームの地下武器庫の門番を務めていたナンバーズでした。ただ敵が侵入してくることが少なかったのか、居眠りの常習犯だった模様。ヤマトに連れられてきたフーガにフルボッコされて、即座にフェードアウトしてます。
ちなみに、元ビッグマム海賊団のローラに一目惚れした巨人族・エルバフの王子「ロキ」との関連も考察されていましたが、結果的に関係なさそう。
やはりナンバーズの正体が死亡したワノ国の侍としたら、少なくともベガパンクは「誰かの遺体」を利用していたことになる。でも、ロキは長寿の巨人族の王子。ローラとの破談から数年で死亡するとは考えにくい。そもそも巨人族→古代巨人族ってどうなん?
他にも光月おでん説なんかもありました。六を「む」と読むと「六月(むつき)」や「六夢(ムーン)」など月との関連も伺えましたが結果的には間違いでした。

ナンバーズの正体は「巨大化した人間」の可能性も?
一方、ナンバーズと古代巨人族の特徴が必ずしも合致していません。
例えば、頭の角にしてもナンバーズは直線的に伸びてるのに対して、オーズは猛牛のように丸まっている。八茶の歯並びはトゲトゲしてない。巨人族の倍ほどデカイとも思えない。だからこそビッグマムの言う通り、「失敗作の古代巨人族」だったとは言えるのか。
ただベガパンクは一体どうやって古代巨人族を作り上げたのか?
例えば、「人間を巨大化させてる」説が考えられます。画像はパンクハザード編でのローの言葉ですが、「人の巨大化は世界政府が何百年も前から推進してる研究」と語ってる。つまり、ベガパンクは「人間の巨大化」については成功していたのではないか?
ベガパンクはやはり天才中の天才。前述のようにパンクハザードで人体実験されていた過去を考えると、カイドウのDNA(血統因子)を使ってナンバーズが造られた可能性は高いのか。

○ビッグマムは何故ナンバーズを欲しがらない?
ただし「人間の巨大化」という視点で考えると、今度はビッグマムの動向がやや不可解に写ります。
ビッグマムの目的は「人工的な巨人族」を集めることでした。シーザークラウンがパンクハザード島で人間の巨大化を目論んでいた理由も、そのビッグマムに依頼されていたから。多少違いはあれど、人造古代巨人族はビッグマムのお眼鏡にかなうはず。
しかも、ビッグマムの反応を見る限り、ナンバーズの正体は知っていたはず。余計にビッグマムが何故ナンバーズを欲しがらないかは気になる所。キングを勧誘していたぐらいなので、ビッグマムがナンバーズの一人ぐらいはリクルートしていてもおかしくないはず。
ビッグマムのワノ国の立ち回りはイレギュラーな部分も多いので、ナンバーズを巡って一悶着ある可能性も?

何故海軍には「ナンバーズもどきの巨兵」がいない?
一方、カイドウが「人間巨大兵士」とも言えるナンバーズを率いておきながら、今の海軍の中に古代巨人族の兵士がいない疑問も残ります。既に海軍にはパシフィスタといった人間兵器がいるものの、その製造コストは莫大。一体だけで軍艦クラスとされます。
それに比べて、どういった手段で生まれたにせよ、ナンバーズの製造コストは知れてるはず。巨大化する薬を一度開発すれば、後は量産化すればいいだけ。血統因子を使うパターンでもジェルマ66の大量のクローン兵士の例を考えたら、やはり容易。
モモの助の龍の悪魔の実も失敗作と語っていたことも踏まえると、ベガパンクは味方に近い立ち位置であることが改めて読み取れそう。海軍にナンバーズのような古代巨人族の兵士を量産することもできるのに、敢えてしてないだけなのかも知れない。
コメント
モモの助が食べた人造悪魔の実はSMILEではない
ナンバーズは名前と鳴き方が一緒だから、名前がわからない奴は“ゴキキキ”と鳴いてるから伍ですかね?
見事、ご明察でした(笑)
自分もモモの助の悪魔の実は「本物の悪魔の実」だと思ってますが、
ベガパンクそのものは「失敗作」と周囲には言っていたはずなので、
一応はまだSMILEという位置づけとしてます。
でもそう考えると、ナンバーズも「古代巨人族の失敗作」とされてますが、
どこまで額面通りに受け取っていいかは微妙なのかも知れないですね。