『ワンピース』は現在ワノ国編の最中。
このワノ国を20年前まで守っていた存在が「光月おでん」。かつて四皇最強のカイドウと戦って処刑された悲しき大名。そのためワノ国編では光月おでんの恨みを晴らし、カイドウから国を奪還するのも大きな目的になります。
そこで今回ドル漫では「光月おでんのヤバい正体と能力強さ」について徹底的に考察してみたいと思います。
当初は誰もが優しい雰囲気を想像してたと思いますが、光月おでんは「とんでもないヤンキー野郎」だったことが判明。また光月おでんのモデルを「まんま織田信長で草www」と割と自信ある考察してましたが、どうやら最近になって石川五右衛門説やオーディン説も濃厚になってきた模様。
光月おでんの過去は?
まず光月おでんの「過去と生い立ち」について解説。
光月おでんとは、元ワノ国の九里大名。ワノ国の過去編を読む限り、ワノ国将軍に上り詰めたことはなかった模様。おでんは光月モモの助と光月日和の父親にして、光月トキの旦那。見た目は服装など含めて、完全な歌舞伎役者。
おでんは当時のワノ国将軍・光月スキヤキの子供として生を受ける。生誕地はおそらく花の都。もし光月おでんが今なお生存していた場合、現在の年齢は57歳前後。屈強な侍たちがいるワノ国を率いてる将軍だけあって、父親の光月スキヤキも戦闘力はそれなりに高そう。
もちろん父親のキャラ名のモデルは「すき焼き」。まさにおでんとすき焼きの関連性。何故、光月おでんは息子に「もんじゃ」といった食べ物名にしなかったかは不明ですが、光月モモの助のモデルが「桃太郎」だからか。一応、桃も食べ物。
一方、おでんの性格は豪放磊落。知人の遺体が火葬される火力を使って、おでんを食べるなどまさに傍若無人。しかし、あくまでおでんなりの粋な手向け。後に九里城が「おでん城」という愛称で呼ばれるなど、ワノ国の国民の誰から愛されていた。
例えば、光月おでんも窮乏で苦しむ国民のために桃源農園を作って食べ物を分け与えるなど民を救った。実際、光月おでんは久里を経済発展させた功績もあって、若干20歳にして九里大名の一人に名を連ねるまで成長。
ただし、国を想う気持ち以上に、光月おでんは「ワノ国の外」に目を向けていた開国派だった。「窮屈でござる」と幼き頃から周囲に語ってはワノ国の脱出を何度も試みるなど、光月おでんはワノ国の鎖国政策に常々疑問視していた。
破天荒すぎる過去は「昔話」になぞらえてる?
続いては「破天荒すぎる過去」を考察。光月おでんは生まれながらにしてヤバいヤツだった。
まずは「0才時」の逸話。光月おでんは産まれた瞬間、自らを取り上げてくれた乳母をまさかの投げ飛ばしたそう。普通は赤ちゃんは泣き叫ぶだけが関の山。まともに喋ることもできないですから、おでんは生まれ持って最強。
例えば、バキシリーズの範馬勇次郎ですら産まれた瞬間、乳母にテレパシーで「無事に取り出せ!失敗は許さん!」と脅迫しただけでした。光月おでん、まさかの範馬勇次郎を人生初っ端から超えてしまう!!!
そして、「2歳」にはピョンピョンと飛び跳ねるウサギを同時に捕獲。何故か、2歳の方がエピソードがショボくなる不思議。せめてライオンぐらい捕獲しろよって話ですが、そこは光月おでん。「4歳」には大岩を投げ飛ばしてクマを倒す。
ただこれら光月おでんの各々のエピソードを見ると、0歳は「桃太郎?」、2歳は「ウサギとカメ」、4歳は「金太郎」といった具合に日本の昔話になぞらえてあるのかも知れない。だから2歳のエピソードだけ変にショボく映った?
でも、それ以降の光月おでんの過去は更にヤバい。
○10代の頃は遊びと逮捕三昧
まず光月おでんは「6歳」にして遊郭に入り浸った上に、城のお金を注ぎ込んで散財。「8歳」には酒の勢いで博徒たちをフルボッコ。「9歳」にはヤクザのブラックリストに載って賭場を出入り禁止にされる。
そして、「10歳」には賭場を仕切るヤクザたちに復讐して、跡取りにも関わらず逮捕されてしまう。いろいろとツッコミどころ満載。遊郭はまず6歳のクソガキが来た時点で拒否れよ。賭場も然り。そもそも酒を飲んでるのが大前提!!
その後、光月おでんは囚人採掘場(兎丼?)に服役してる最中、光月家はポーネグリフを造った家系だけあって、石工の棟梁に上り詰めるなど才能を発揮。ただし、この時点で光月おでんが古代文字まで読めたかは不明。
その四年後の「14歳」のときに光月おでんは釈放されるものの、やはり破天荒続きの日々を送る。日照りや干ばつに苦しむ市民を助けるために、川を無理やり曲げて花の都に水路を引いたものの結果的に大水害を引き起こす。お茶目さん。
「15歳」の光月おでんはとある山寺に勝手に住み込み、女性を集めては夜な夜なハーレムまがいの日々を楽しむ。しかし女性には侍の彼氏がいたため、光月おでんと大乱闘。ここには花のヒョウ五郎も参戦するなど、後にハーレムの乱と呼ばれたそう。
ここまで「女好き」のエピソードを見せられると、ほぼ黒炭オロチと変わらやんやんけ…と思ったのは内緒ですが、息子のモモの助がドスケベな性格は確かに光月おでんの遺伝子を継承してることが分かります。錦えもんの女好きも光月おでんの影響か。
そして、光月おでんが最終的に射止めた存在が「光月トキ」。白ひげ海賊団に入団する直前、偶然二人は知り合った。白ひげ海賊団時代に恋を育んだそうですが、ここらへんの過去エピソードは思ったほど掘り下げられてなかった印象。
光月おでんは「赤鞘九人男」の父親的な存在?
赤鞘九人男のリーダー・錦えもんも「実に破天荒」と光月おでんの過去の生い立ちを述懐するなど、この破天荒さこそが最大の魅力だった。実際、光月おでん(はみ出し大名)の魅力に惹かれて、次々とはみ出し者の仲間が増えていく。
例えば、39年前。光月おでんは花の都を襲ってきた巨大な白猪を撃破して、錦えもんの半ば恋人だったお鶴たちを助け出した。後に「山の神事件」と呼ばれ、この事件をキッカケに錦えもんと傳ジローが光月おでんの子分になる。
その後、父親スキヤキから勘当された光月おでんは「九里」に住み着く。ただ、40年ほど前の久里は当時ワノ国でも治外法権とされるほど犯罪者がたむろする治安が悪い場所だった。そして、この九里を支配していたのが「アシュラ童子」と呼ばれる大悪党。
しかし、当時19歳の光月おでんは敢然とフルボッコ。やはりアシュラ童子も子分にし、「九里」をワノ国随一の活気ある町に成長させたのは前述の通り。
○30年以上前には赤鞘九人男たちを子分にしていた?
この九里に向かう最中に、後の赤鞘九人男(あかざやくにんおとこ)と呼ばれる家来たちと光月おでんは次々と出会う。
例えば、鈴後には花柳流家元の子だったイゾウやお菊を拾い、希美では妖怪と恐れられたカン十郎、兎丼の奥深い森では女忍者にフラれたばかりの雷ぞうを仲間に引き入れる。まさに桃太郎が犬猿雉と出会った展開を彷彿とさせます。
そして33年前には何故かワノ国に漂着し、「しゃべる猫」とイジメられていた若きネコマムシやイヌアラシ、河松たちと遭遇し、光月おでんは「異形を恐れるは己の無知ゆえ」という名言で周囲を説得してミンク族もワノ国に受け入れた。
教育を受けてない彼らの素行は悪かったが、霜月康イエ(後のトの康)に「主君の守り神となれ」叱られてからは改心。光月おでんのために日々奮闘し、30年前に花の都に大名行列した際にはすっかり侍として見違えた姿があった。つまり、赤鞘九人男が正式に結成されたのは30年前か。
錦えもんはかつてパンクハザードで「親の仇同然にござる」と語ってましたが、光月おでんはまさに父親代わりだった。
ただトキトキの実でキャラクターの外見はチグハグになってるものの、当時の錦えもんとの年齢差を考えると5歳前後に留まっているため、厳密には光月おでんの存在は「赤鞘九人男の兄貴分的な立ち位置」だったとは言えそうですが。
光月おでんはカイドウに殺されて死亡済み
だから、光月おでんは息子・モモの助から想像されたような「ボンボン大名」などではなく、実際の正体は「ゴリゴリの肉体派」「武闘派大名」だった。光月おでんの愛刀などは後述しますが、ワノ国の元統治者だけあって覇王色の覇気が使えた一人とされます。
ただ無頼派と語られる一方、光月おでんはポーネグリフの古代文字を読めるなどインテリ要素も併せ持つ。ポーネグリフを作った石工の血筋を持つ光月家では代々古代文字の読み方が継承されていた。しかし、28年前に生まれた光月モモの助に継承されることはなかった。
何故なら、光月おでんは既にワノ国でカイドウに処刑されて死亡済みだから。ネット上では復活論がありがちですが、ワノ国のストーリー展開を考えると光月おでんが今更復活する可能性はあり得ないでしょう。おでんの死亡シーンは後述します。
厳密に言うと、光月おでんはワノ国で「開国」を当初から叫び続けていたものの、それをよく思わない黒炭オロチのクーデターを20年前に起こされる。黒炭オロチと手を組んだ四皇最強のカイドウを前に敗北し、おでんは最終的に釜茹での刑で処刑される。
その後、光月家の根絶やしに動くオロチたちによっておでん城は燃え盛り、そこで妻・光月トキも死亡。トキは息子のモモの助と錦えもんたちを20年後のワノ国にタイムスリップさせ、娘・光月日和は河松と共にそのまま燃え盛るおでん城から逃亡させた。
光月おでんは元ロジャー海賊団のメンバー!
光月おでんはポーネグリフの古代文字が読めることもあって、カイドウに処刑されるまで波乱の人生を歩んでる。
結論から書くと、光月おでんは白ひげ海賊団のメンバーに入っていた過去もあります。たまたま九里の伊達港に漂着した白ひげ海賊団に便乗し、そのままワノ国をほっぽらかして勢い余って飛び出た。ここにイゾウやネコマムシなども帯同。厳密にはまだ赤鞘九人男は未結成だったか。
その後、光月おでんは古代文字を読める人材を欲しがった後に海賊王と呼ばれるゴールド・ロジャーに最終的にリクルートされる。つまり、光月おでんはロジャー海賊団のメンバーでもあった。赤髪海賊団の赤髪のシャンクスやバギー、シルバーズレイリーからも慕われていた。設定が豪華すぎる。
既にワンピースの扉絵の伏線で考察済みですが、「おでん屋で談笑するシャンクスとバギー」がしっかり伏線でした。
だから光月おでんはロジャーたちと共にラフテルにも到達し、錦えもん曰く、「世界の秘密を知ってしまったお方」とのこと。空白の100年の秘密を知ってしまったからこそ、光月おでんは更にワノ国の開国を強く望むこととなる。
実際、光月家とDの一族は当然密接な関係があった。Dの一族が滅んだことで、光月家は800年前に突如としてポーネグリフを量産したに違いない。空白の100年を知るということは、おでんは自らのルーツを知ることに等しい。おでん≒Dの一族説は後述。
光月おでんの愛刀は「天羽々斬」と「閻魔」
だから、ロジャー海賊団の船医・クロッカスですら地味に武闘派だったことからも分かるように、想像以上に強そうな光月おでん。実際、それを裏付けてくれるように光月おでんは「二刀流のサムライ」だった。
モデル・織田信長説は改めて考察しますが、光月おでんはもしかすると『刃牙道』にも登場した宮本武蔵もモチーフなのか。そして、光月おでんが愛用していた二本の刀がまあ強そう。
結論から書くと、光月おでんの愛刀は「閻魔(えんま)」と「天羽々斬(あめのはばきり)」の2本。いわゆる妖刀の類で誰も握りたがらないほど。どっちも黒刀。
光月おでんがカイドウに処刑される直前にトキに託し、それがいつぞやのタイミングで兄・モモの助には天羽々斬、妹・光月日和には閻魔が手渡されてる。ちなみに、その後光月日和はワノ国の宝・秋水を受け取る代わりに、閻魔をゾロに渡してる。
○カイドウに唯一ダメージを与える
そして、この光月おでんの2つの大刀がとにかくめちゃんこ強そう。
何故なら、「閻魔」はカイドウを唯一ダメージを与えたとされる大刀だから。閻魔のモデルは、そのまま素直に地獄の閻魔大王。いかにも強そう。今後、閻魔の現在の所有者であるゾロが最終的にカイドウを倒すという伏線かも知れない。
一方、天羽々斬の詳細は不明。天羽々斬のモデルは「日本神話」に登場する同名の剣(正確には天羽々斬剣)。名前的に閻魔を兄・モモの助に渡した方が良さそうな気もしますが、ダメージを与える以外の作用(回復や飛空など)がある?
また「天の羽」というニュアンスから考察すると、もし飛空能力でもあればドラゴンに変身できる光月モモの助と天羽々斬との相性は良さそう?ただし伝説の一時間の戦いを見る限り、天羽々斬もカイドウの懐に傷を付けてることが分かります。そりゃ、十字傷ですからね。
どのみちワノ国でも最強を誇る二本の刀を振り回して戦っていた光月おでんが弱いはずがない。逆に考えると、この光月おでんにほぼ楽勝で勝ってしまったカイドウの「底が見えない強さ」に改めて震えます…と考察してたんですが、カイドウも割と苦戦していた模様。
【二刀流】光月おでんの必殺技がヤバい
続いては「必殺技」を考察。光月おでんの強さは一体どんなもんなのか?
改めて確認しておくと、光月おでんは「二刀流」の使い手。
画像は光月おでんが18歳だったときですが、前述のように「閻魔」と「天羽々斬」を当時から所有。そのため大人に成長してから授かった or 入手したと言うよりも、光月おでんが幼いながらに2本の愛刀を帯刀していた事実が読み取れそう。
実際、ワノ国・鈴後には産まれた瞬間に刀が与えられる風習がありました。
そこで光月おでんの必殺技「桃源白滝(とうげんしらたき)」を確認。この桃源白滝では巨大な白猪すら真っ二つに切り倒す。そら閻魔は大地を簡単に引き裂くのだから当然の結果。完全にオーバーキル。他にもカイドウを傷付けた技に「桃源十拳(とうげんとっか)」もあります。
桃源白滝という技名はいかにも女好きの性格が現れていますが、桃源という言葉は天国に召されるように痛みなく死に、おでんの白滝のように滑らかに斬り殺す…というニュアンスが込められた技名か。ただ確認してほしいのは「愛刀の色」。
○光月おでんは10代にして黒刀を所持する強さ
そう。
閻魔も天羽々斬も初っ端から「黒刀(黒い刀)」だった。黒刀は武装色の覇気でまとい続けると黒色化すると見られているため、光月おでんは幼い頃から長期間に渡って2つの愛刀を所持していたと予想されます。
現状ワンピースでは、光月おでん以外にも黒刀を所持していたのは元王下七武海のジュラキュール・ミホークとワノ国の剣豪・リューマだけ。
もちろん黒刀の所有者は他にもたくさんいそうですが、未だに20歳を超えて黒刀化できてないゾロと比べると、光月おでんがいかに強かったかが分かります。しかも、前述のように光月おでんは更に覇王色の覇気まで使える。
光月おでんの剣士としての腕前は余裕でゾロよりも強く、仮に含めるとしたらワンピース最強キャラランクでも上位陣に入りそう。でも逆に言うと、最強・光月おでんですら太刀打ちできなかったカイドウの強さって改めてヤバない?(何度目)
仮に懸賞金が設定されていたとしたら、ジャックと同格のアシュラ童子を粉砕した光月おでんは20億ベリーは余裕で超えそうです。残念ながらロジャー海賊団に在籍した経験などあるものの、最後までおでんの懸賞金額は設定されてなかった模様ですが、興味があれば懸賞金ランキングもご参照。
光月おでんのモデルは「織田信長」?
続いては「光月おでんのモデル」を考察。これまで『ワンピース』では海軍大将の赤犬や青キジや黒ひげ海賊団のメンバーなど実在する有名人や海賊がモデルに使われてるケースが多い。光月おでんも実在する歴史上の人物がモデルだったりするのか?
結論から書くと、光月おでんのモデルは「織田信長」でした。
何故なら、光月おでんと織田信長の二人には共通点が多いから。定番の歴史上の人物ですが、光月おでんと同様に破天荒で海外に常に目を向け、舶来物を好んで使っていた織田信長のそれとダブります。
例えば、「自由奔放な生い立ち」もそっくり同じ。織田信長も光月おでんと同様に奔放な性格で毎日のようにケンカに明け暮れ、周囲から「うつけ者」と呼ばれていたことはあまりに有名な話。
また織田信長は「童子切安綱(どうじきりやすつな)」という愛刀を所有してたそう。この刀は源頼光が伝説の鬼・酒呑童子を倒すために用いたとされる天下五剣の一つ。まさにアシュラ童子のモデル。
赤鞘九人男にはモコモ公国を収めるミンク族のネコマムシたちをいましたが、一方、織田信長は「弥助」と呼ばれるアフリカ系の黒人を家臣にしていたことも有名な話。舶来物や異質な存在が大好きという点も似てる。
○【アナグラム】おでん→お+でん→織+田
また「おでん」の名前もアナグラム的に解釈すると、「お+でん」→「織+田」→「おだ」と見事に繋がります。ハンターハンターのキャラクター名の由来語源もかつてドル漫で考察しましたが、意外と漫画家さんはアナグラム大好き。
こういった様々な情報や伏線を見る限り、光月おでんのモデルは「織田信長」と考察して良さそう。実際、ONE PIECEの展開が進むと光月おでんが織田信長、黒炭オロチが豊臣秀吉、霜月康イエが徳川家康という位置付けだった模様。
光月おでんの「モデル」はオーディンだった?
そして、光月おでんのモデルには新たな候補が登場。
結論から書くと、光月おでんのモデルは「オーディン」とする説。
オーディンとは北欧神話に登場する神の一人。日本をモデルとしたワノ国とは全く関係なさそう。もしかして「おでんだからオーディン」という安直な発想が由来?でも侮るなかれ。意外と光月おでんとの関連性が多いことが判明。
例えば、オーディンは「戦死者の父」という呼び名を持つ。実際、光月おでんはワノ国の戦死した侍たちの父親的な存在でした。錦えもんはパンクハザードの竜に対して、光月おでんを思い浮かべて「親の仇同然」などと語っていたのも意味深。
前述のように、光月おでんは「閻魔」と「天羽々斬」の二刀流。前者はカイドウを唯一傷付けた刀とされ、後者のモデルは日本神話に出てきた「天羽々斬剣」。一方、記紀神話の「天羽々矢」という似たような武器も存在します。
さすがに我ながら無理がある考察という気もしますが、もし矢を「尖った武器」と広義に解釈すれば、オーディンが所有していた「グングニルの槍」と見立てることはできはしないか。
○グングニルの槍は「赤鞘九人男」を意味してる?
そして、このグングニルの槍はオーディンが「ルーン文字」の秘密を得るために9日9夜、自分自身に突き刺したとされます。もちろんワンピースでいうルーン文字とは「ポーネグリフに描かれた古代文字」のこと。
そして、「9」という数字はおでんの部下だった赤鞘九人男のメンバーの人数がいかにも想起されます。アシュラ童子の伏線然り、赤鞘九人男そのものを「グングニルの槍(光月おでんの懐刀)」に見立てている可能性が十分ありそう。
オーディンが自らを犠牲にしてルーン文字を得たという設定も、「光月おでんが処刑されて犠牲になった後に赤鞘九人男(グングニルの槍)が立ち上がる」というワノ国編の展開とどこか重なります。まさに「9の数字」や「古代文字」といったオーディンの設定はおでんに全て繋がる。
○【流浪人】光月おでんの左目には傷がある?
またオーディンという言葉は現代英語の「orgin(始まり)」の語源とされます。北欧神話でオーディンを始まりの神と表現していいかはさておき、光月家は800年前にポーネグリフを「最初」に作った民族。まさに光月家が『ワンピース』という物語の始まりを築いたと言ってもいい。
オーディンは各地を転々とした流浪人としての逸話も多く残り、光月おでんの「ロジャー海賊団としてワノ国を飛び出て各地を転々と旅をした設定」と酷似してる。オーディンの放浪グセと光月おでんが白ひげ海賊団→ロジャー海賊団と渡り歩いた過去と重なります。
そして、オーディンは一般的に「左目(片目)」が潰れていたとされる。『ワンピース』の世界において左目や顔や体の左側に傷がついたキャラクターはルフィの味方となることが多い。詳細は【ワンピース】左目に付いた傷の伏線まとめもご参照。
残念ながら光月おでんの左目に傷はなかったものの、釜茹での刑の処刑時に「左胸に傷」が確認できます。
他にも8世紀のイタリアで出版された本にはオーディンの名前は「Godan(ゴダン)」という名前で表記されており、まさに「おでん」という響きと似てないか?光月おでんのモデルは「北欧神話のオーディン」としても何ら不思議ではない。
ちなみに、カイドウと同じく光月おでんも同様に動物系オゾンの「幻獣種・オーディン」説も考えましたが、そもそも悪魔の実の能力者ではなさそう。他にもオーディンの正体は半巨人とされることから「魚巨人(ウォータン)」と呼ばれる種族説も予想通り外れでした。
【釜茹での刑】おでんの死に様がカッコいい!
続いては「おでんの死に様」を考察。
結論から書くと、光月おでんの処刑方法は「釜茹での刑」。火で熱せられた油の温度は700度に上るものの、本来は同じく処刑されるはずだった家臣の赤鞘九人男たちを全員抱え上げておでんは一人だけが浸かった。まさに主君が全責任を負うという覚悟の体現。
おでんは釜茹での刑に一時間耐えられたら全員を救ってくれと懇願し、最終的に有言実行してみせる。しかしながら、卑怯者のオロチは直前で前言撤回し、銃殺の刑に変更。それでもおでんに「ワノ国の開国」を託された赤鞘九人男たちは無事逃げ切る。
一方、おでんは全身ヤケドの状態で肉体は完全に死んでる状態。もはや一歩も動けず。
そのため最後は辞世の句を読もうと、「一献の酒の御伽になればよし!煮えてなんぼの…」と叫ぼうとした瞬間、額にカイドウの弾丸が突き刺さって死亡。しかし、おでんの男気に心を打たれたワノ国の民衆たちが「おでんに候」と続けるように叫ぶことで天国に送り出した。
カイドウ曰く、「見事な死に様」とおでんの最期を評価。おでんの息子・モモの助になりすますなど、マネマネの実の能力者だった黒炭ひぐらしの蛮行を謝罪するなど、カイドウとおでんが心を通わせるシーンもありました。だったら二人のやり取りは丁寧に熱く描いてほしかった気もしました。
おでんの死に方は「石川五右衛門」がモデルか?
一方、先程は織田信長がモデルとお伝えしましたが、どうやら死に方を見る限りは「石川五右衛門」も光月おでんのモデルだった模様。石川五右衛門とは安土桃山時代に活躍したと言われる大泥棒ですが、最期の死に方も同様に「釜茹での刑」でした。
しかも、石川五右衛門は息子の五郎一を華麗に抱えあげて、高温の熱湯は自分だけが耐えたとされます。画像は江戸時代のとある浮世絵師によって描かれた浮世絵ですが、赤鞘九人男たちを持ち上げて熱湯に耐えた光月おでんの「それ」と完全に同じ。
ただ一説には熱湯に耐えきれず泣き叫んで死んだ説や、息子を熱湯に落とした説もあって笑うんですが、また石川五右衛門も同様に「油で揚げられた」とする説もあります。確かにおでんと石川五右衛門の髪型はそっくり同じ。チンフェならぬチンヘア。
しかしそれ以外にも共通点は多そう。
例えば、石川五右衛門が活躍した当時の政権を握っていた大名は「豊臣秀吉」。この豊臣秀吉は晩年を見ても分かるように、当時は庶民から嫌われていたそう。だからこそ石川五右衛門は「義賊のヒーロー」として庶民から愛された。
一方、おでんのモデルは織田信長とも仮定すると、豊臣秀吉はさしずめ黒炭オロチに当たる。当初は明智光秀とも予想されていましたが、実際、豊臣秀吉を彷彿とさせるエピソードも少なくない。そのため光月おでんのモデルは「織田信長と石川五右衛門のミックス」と総括できそう。
実際、石川五右衛門は19歳の頃から盗賊を始めた説があり、19歳の時点でワノ国の九里大名となったおでんのエピソードとかぶります。石川五右衛門は伊賀流忍術を学んだとされ、光月家に「忍者集団・お庭番衆」がいたことも納得。
おでんの正体はやはりDの一族だった?
続いては「光月おでん≒Dの一族説」を考察。
結論から書くと、光月おでんはDの一族だった可能性が高そうです。息子のモモの助がルフィやゴールド・ロジャーと同じくズニーシャの声が聞こえるなどDの血筋を匂わせておりました。もしこれが事実であれば当然父親のおでんもDの一族に当たる。
実際、光月おでんの死に際を見ると「Dの一族らしく笑顔」のまま死亡してる。一見すると妖怪のようにも思えますが、カイドウに射殺された直後におでんはブクブクと釜の中に沈み込んでしまう。画像は沈みゆくおでんを上から見たアングル。
つまり、おでんは笑顔のまま死亡したことが読み取れます。
少し前にロジャーがラフテル到達時に「笑っていた」と堂々と描写していた理由も、このおでんの死の演出に繋げたい狙いもあったのでしょう。さすがにここまで露骨に描写されると光月家≒Dの一族と確信を持てるワンピース読者も一気に増えそうです。
かつて四皇の懸賞金が判明した際に、元海軍元帥のセンゴクが言っていた「大物たちはなぜこうもワノ国に関わるのか?」という疑問も、まさに光月家がDの一族だったからという一言で片付けられそう。
またワノ国を鎖国した理由は「巨大な力からワノ国を守る」ためと判明。そりゃ当然だよなって話ではあるんですが、光月家はまさに「Dの一族という当事者」だったからこそ後の天竜人(世界政府)に命が狙われた。その矛先は当然ワノ国全体にも向く。
そこでポーネグリフを量産し、その秘密を世界中にバラ撒いた。当初は「光月家≒Dの一族の協力者」と考えることもできましたが、今回の件でまさに全てが繋がる。ひとつなぎの大秘宝やジョイボーイに関しても光月家は直接関係してくるはず。
コメント
草に草はやすな
うさぎはことわざの二兎追うものは一兎も得ずからきてると思います
二羽とも捕まえてるからすごいって事で
ラフテルと名付けたのはロジャーですが、笑ったのはクルー全員
アナグラムとは文や単語の文字を入れ替えて別の意味の言葉を作る(例えばTom Marvolo Riddle→I am Lord Voldemort)という言葉遊びのことです。音読み⇔訓読みの読み替えはアナグラムとは言いません。
また、ドル漫さんの文章の癖なのでしょうが、「結論から書くと、」というフレーズが多すぎて正直辟易します。結論ではないところには用いない方がいいように思います。
閻魔も天羽々斬も黒刀ではないです。
知ったか振りのインテリア頭硬い詰まらん奴が態々コメントしてて(笑)面倒臭いからそう言うの要らんって自分だけで思ってろよ、ハイハイ博学でお利口さんですねぇ〜ヨチヨチってママに頭なでなでしてもらいなさいw
すき焼きは、発祥こそスコップ(鋤)でやる鉄板焼きだったけど、
鍋物に変わった。鋤の名残で鉄鍋を使う訳だけど、
文字通り鍋だしな。
関西風は、スープが少なく本当に焼いて作り、タレをかけるが、
関東だと主流の鍋料理として作る。牛鍋ともいう訳だ。
おでんも東西で違う。関東風のおでんは、関西では関東炊きと呼び
関西おでんとはかなり違う。
私の見解は「光月おでんは、ヨミヨミの実の能力者説」です。
以下に、そう考える理由をいくつか記します。
根拠①ブルックのヨミヨミの実はもう役目を果たしているので、世界のどこかにヨミヨミの能力者がいる可能性が高い。その実をおでんが旅の途中な食べたとしても何の不思議もない。
まず、ヨミヨミの実の能力をおさらいしましょう。
1.生きている間はただカナヅチになる
2.一度しんだあと、魂は黄泉の国から現世に舞い戻り、その後すぐに自分の肉体に入れば復活できる
3.復活後に人を動かすのは臓器でも肉体でもなく「魂」
4.2の段階でヨミヨミの実は役目を果たし、その後はカナヅチという「呪い」だけが残る(46巻443話のサンジのセリフより)
以上を踏まえると、ブルックのヨミヨミの実は既に役目を果たしており、ブルックはヨミヨミの実の保有者ではないと考えることができる。何故なら、ブルックのヨミヨミの実は役目を果たしており、カナヅチという呪いだけがブルックに残っていると考えられるから(43巻443話のサンジのセリフより)
つまり、ブルックが一度目に死んだ50年前以降、その後どこかに復活していたとしても何も不思議ではない。(43巻の時点でこの展開を構想してサンジにあえてこのセリフを言わせていたのならば、天才尾田栄一郎恐るべし。)
根拠②おでんの「俺の魂は生きていく」発言。釜茹での刑を1時間乗り越えた後、カイドウは「お前の体はどの道死んでいるはず」と発言している。つまりあの時点でおでんの肉体は死んでいたが「魂」はまだおでんの肉体の中にあり、その魂の力で生きながらえていたと考えられる。
あまりに感動的なシーン故に、あのやりとりの意味がよく分からなくても気にならなかったが、冷静に読み返すと
「お前の肉体は既に死んでいるはず」という発言はよく意味がわからない。
さらに、その後のおでんのセリフが興味深い。
「忘れてくれて構わねえ。俺の魂は生きていく」
この発言が、すごく謎なんですよね。
これまでのワンピースの中で「死者の意思が生きている限り、その人は死なない」という意味合いになることはあっても(ロジー、エース、ヒルルクがそう)
「死者の魂が死後も現世で生き続ける」という表現が使われたのは、ブルックを除いて一度もないのです。
では、あの状態から「魂が生きていく」とはどういうことか。
その答えは「ヨミヨミの実の力により、文字通り魂が生きていく」ことだと考えられます。
それだと「見事な死に様と語り継がれる」というカイドウの発言に対して「忘れてくれて構わねえ。」という返しも納得がいきます。だって、まだ死なないんだから。
根拠③自分が生き返ることを知っていたとすると、生き返らない赤鞘の侍達を処刑から救った行動は非常に合点がいく。
仮におでんがあの場面で自分は生き返ることを知っていたとすると、赤鞘の侍達を庇った行動は非常に合点がいきますよね。
もちろん、おでんという男の男気もあったと思います。家臣を守り、その国の未来を託すために自らが最も苦しい難関を引き受ける。おでんとは、そういう男だと我々読者は知っています。ただ、もし仮に、おでんが自分は生き返ることができると知っていたのならば、未来の戦いのために赤鞘の侍達を生かしておくことは非常に合理的でアツイ判断だと思います。(苦しいことには変わりはありませんからね。男気がすぎます。かっこよすぎ)
根拠④最後の手紙「もし俺が死んだら、、」の続きがヨミヨミの実の力についてだったと考えると、トキとおでんが20年後に現れるという展開は辻褄が合うから。
忘れている方も多いと思いますが(私も忘れてました)おでんの手紙の最後に、トキに何らかの指示を与えているような最後の文がありましたよね。ただ、その分は意図的に伏せられていました。あれが「ヨミがえる」ことに関するものならば
・読者に伏せられたこと
・トキとおでんが揃って20年後に現れること
以上2点を隠す意図だったと考えることができます。(但し、辻褄は合うものの、これを根拠と呼ぶのは少々強引ではありますが)
以上に加えて
・出港時(白ひげの試練)以降おでんが海、または水に落ちる描写は1度も描かれていない
・出港時の演出が読者に「おでんは非能力者である」と認識させるためのミスリードであった、というのは尾田っちの巧妙な罠だったというオチはあり得そう。実際、まんまと引っ掛かっていた。
・釜茹での刑は「油」だったので、力が抜けるルールは適用されなかった。わざわざ「油」を用いた処刑にすることで読者のミスリードを誘うの巧妙な罠だったということになる。うまくできてるなあ。
・新世界編以降、悪魔の実のループが度々描かれていたので、ここでも描かれる可能性はありそう
等ヶ、非常に合点がいく巧妙な作りになっていますし、少なくとも「この説はあり得ない」と否定する材料は今のところ1つもありません。
ただ、懸念点としては
・トキの力で20年後に飛んだとすると、何故今まで姿を表さなかったのか
・トキはあの状況からどう生き延びたのか
等ありますが、上記のものも直接この説を否定することはできず、おだっちならば納得のいくストーリーを我々に叩きつけてくれることでしょう。
以上が私の「1007話の衝撃展開」に対する考察です。外れててもなんか楽しかったし、もうなんか満足です(笑)
おでん様の名前は
お殿様=おでんさま でいい?
おでんの刀は黒刀じゃないっすよ