『ONE PIECE』は白ひげを筆頭とした魅力的なジジイキャラクターが多いんですが、その中でもおすすめジジイキャラが「シルバーズ・レイリー」。
そこで今回ドル漫では「シルバーズ・レイリーの正体や能力強さ」を徹底的にフルカラー画像付きで考察していこうと思います。果たしてレイリーは一体どういう能力を持っているのか?悪魔の実は?正体はミホークの父親だった?
レイリーは元ロジャー海賊団の副船長
まずは「シルバーズ・レイリーの正体」について改めて解説。
シルバーズ・レイリーとはロジャー海賊団の副船長。赤髪海賊団で例えるとベン・ベックマンの立ち位置。百獣海賊団だとキングやビッグマム海賊団のシャーロット・カタクリが該当しそうですが、レイリーやベン・ベックマンと比べると格落ちしそう。
レイリーは「海賊王・ロジャーの右腕」とされます。懸賞金額は不明ですが、ロジャーが55億超えだったことを踏まえると、レイリーの懸賞金は軽く40億は超えそう。レイリーの強さは後述しますが、今尚カイドウやビッグマム並の懸賞金額?
ただし、25年前にラフテルに到達した後にロジャー海賊団は解散させられてるので、あくまで「元ロジャー海賊団副船長」。
ちなみにシルバーズ・レイリーの声優CVは園部啓一。
○空白の100年の秘密を知る数少ない海賊
だからレイリーはロジャーと共にラフテルに到達した数少ない海賊の一人です。そのため世界政府が禁忌としている「空白の100年」の真実も知る数少ない人物。とはいえ光月おでん含めて、ロジャー海賊団のほぼ全員はDの意味なども知っているわけですが…。
考えてみると船長のロジャーだけが処刑されて、何故レイリーたちは未処刑のままなのかは不思議なところ。海賊船のオーロ・ジャクソン号を作ったトムも処刑されてるのに、レイリーを含めて他のロジャー海賊団は放置なのか。
シルバーズ・レイリーの年齢は78歳。完全な後期高齢者。現在でこそ白髪ヘアーですが、レイリーの若かりし頃は金髪ヘアーでした。しかし、右下の光月おでんの圧がすごい。レイリーの誕生日は5月13日。血液型はXF型。好物は煮豆。出身地は不明。
【過去】レイリーとロジャーの出会いは?
続いては「レイリーの過去」を考察。
レイリーとロジャーの出会いがいつかは不明ですが、火事で家を失ったレイリーのもとにロジャーが偶然出会ったんだそう。「この出会いは運命だ!おれと一緒に世界をひっくり返さないか?」と強引にレイリーを誘ったのがロジャー海賊団の始まり。
麦わらの一味のブルック曰く、ロジャーは50年ほど前はルーキー海賊としてブイブイ言わせていたそうなので、おそらくそのタイミングでレイリーとは知り合ったのか。
赤髪のシャンクスもそうですが、海賊は船長自ら一人で仲間をリクルートしがち。元々が幼馴染の関係性で海賊団を立ち上げたパターンは意外と少なそう。一方、ゴールド・ロジャーは海賊団を結成する以前から「麦わら帽子」を被っていたことが分かります。
またロジャー海賊団解散後の過去を紐解くと、レイリーはかつてフィッシャー・タイガーによって天竜人から救出された後、路頭に迷っていた後の王下七武海のボア・ハンコックをニョン婆らと共に保護した過去もあります。
逆にレイリーは海で遭難した際に、幼少期のはっちゃんに助けられた過去もあります。まさに命の恩人。正直、レイリーが海で遭難する事態が想定しにくいですが、これがキッカケでレイリーとはっちゃんとはマブダチのような関係性にあります。お互い呼び捨て。
レイリーの初登場シーンはワンピース3巻
シルバーズ・レイリーと親友はっちゃんはシャボンディ諸島で久しぶりに再会するわけですが、この場面がレイリーの初登場シーンと勘違いしてるワンピース読者もいそう。でもシルバーズレイリーは実はワンピース初期に登場していた件。
実はレイリーの初登場シーンは『ONE PIECE』3巻でした。後にロジャー海賊団の見習い船員と判明する、若かりし頃の赤髪シャンクスとバギーのケンカを真ん中で仲裁した男こそがレイリー。髪色こそ金色ではありませんが、確かに特徴的なヒゲが同じ。
こんなにワンピース初期で登場していた事実を考えると、「ロジャーとレイリーは最初からセットで綿密に構想されていたキャラクター」だったに違いない。まさに作者・尾田栄一郎のレイリーに対する並々ならぬ思いが読み取れます。
レイリーの名前の由来は銀?モデルはウォルター・レイリー?
続いてはシルバーズレイリーの「キャラクター名の由来や元ネタ」を考察。
名前の由来は高齢者→シルバーと何となく勘違いしますが、これはロジャーの「ゴールド(Gold)」と掛けてあるだけ。シルバーズの意味はそのまま「銀(Silver)」。初登場時の髪色が銀色だったことから、キャラ名も初期から構想していた可能性が高そう。
またレイリーのモデルは「ウォルター・レイリー」という実在した海賊が由来とも言われます。
このウォルター・レイリーは当時のイギリス・エリザベス女王の庇護下に入って、アメリカ大陸に最初に進出した海賊としても知られます。ウォルター・レイリーは若い海賊を支援していた逸話もあるそう。ルフィを鍛え上げたレイリーの経歴とも重なる部分があります。
レイリーの現在はシャボンディ諸島で「コーティング屋」を営む
続いては「レイリーの現在」を考察。25年前にロジャー海賊団が解散された後、現在のレイリーは一体何をしているのか?
レイリーの現在はシャボンディ諸島で「船のコーティング屋」をひっそりと営んでる。魚人島に到達したい海賊団相手に日銭を稼いでる様子。「コーティング作業には3日貰おう」などすっかり板のついた感があります。
もしかするとロジャー海賊団時代も「船大工」の役割を担っていた可能性も。オーロ・ジャクソン号を造ったトムは同行してないため、レイリーが普段からの船の修繕やメンテナンスを行っていたと考えれば現在の職業も納得がいきます。
またレイリーはシャボンディ諸島ではシャクヤク(通称シャッキー)の店で一緒に暮らしているそう。『ワンピース』61巻のSBSによると、実際にレイリーとシャクヤクは【夫婦関係】とのこと。キャラ名は変わってない点から、いわゆる事実婚状態っぽい。
ただし、シャクヤク曰く、レイリーは女癖が悪い上に、酒ギャンブルが大好きとのこと。そのため借金を背負ってレイリーは奴隷オークションにかけられたことも。『呪術廻戦』の五条悟のようなチャランポランさも持ち合わせてます。
レイリーとシャッキーはゴッドバレー島で知り合った?
一方、シルバーズ・レイリーとシャッキーが夫婦関係にあるとしたら、一体どこで知り合ったのか?シャッキーは40年ほど前に海賊だったものの、現在では完全に足を洗ってる状態だそう。レイリーとはBarで知り合っただけなのか?
結論から言うと、シルバーズ・レイリーとシャッキーは「ゴッドバレー島」で知り合った可能性が高そう。
シャッキーの正体は実は「ロックス海賊団のメンバー」だった可能性が高い。作者・尾田栄一郎も意味深なSBSを残しております。約40年前にロックス海賊団はゴッドバレー島で解散してるんですが、その際に立ちはだかったのがロジャー海賊団と海軍中将のガープ。
シャッキーとガープの因縁はほぼ間違いなくゴッドバレー島での戦いと考えられるため、ロジャー海賊団副船長のシルバーズ・レイリーともそこで確実に出会ってるはず。その際にレイリーはシャッキーを助けたエピソードでもあるのかも。
シャボンディ諸島でガープは「海軍に二つの伝説を一度に相手にしろというのか?」と意味深に語っておりました。二つの伝説とはラフテルに到達したレイリーと、かつて最強を恣にしたロックス海賊団のメンバーだったシャッキーを意味していた?
○「二つの伝説」のガープの発言の意味とは?
ただガープの「二つの伝説」とは【シルバーズ・レイリー】と【白ひげ(エドワード・ニューゲート)】の二人の海賊を指してる可能性がありそう。「今は特にいかん」というガープの発言を考えると、シャボンディ諸島編前後はエースの処刑が決まったタイミング。
だから「エースの親分である白ひげがマリンフォードにやって来る」というワンピース的な伏線を意味していた可能性があります。
でもレイリーはかつてロジャー海賊団としてラフテルに到達し、ガープと共にロックス・D・ジーベックを撃破してる。そういう意味で、レイリー単独でも「二つの伝説」を持ってると言えば持ってる。ガープが典型ですが、伝説は一人でも何個も持てる。
だから、「二つの生ける伝説」とか「生ける伝説の二人」「伝説の海賊二人」とかもっと表現のしようはあった気がします。生ける伝説とは、それだけ人間を意味する言葉。二つの伝説という表現だけだと言葉不足。未だにガープの発言の真意は分かりづらいです。
「黒ひげは人の二倍人生を歩んでる」というエースの発言も然り、普通に言えばいいだけなのに匂わせようとしすぎて意味不明になってる回りくどい発言もたまーにあります。今回のレイリーと言うか、ガープの発言もまさに「それ」。
むしろガープは死ぬほど天竜人が嫌いだったんなら、人間オークションとかフザケた催し物をレイリー粛清と称して乗り込んで潰してても良さそうですが。
レイリーが「悪魔の実」を持たない根拠まとめ
続いては「レイリーの悪魔の実」を考察。レイリーは齢80に近いにも関わらず、ワンピース最強ランキングでも未だにぶっちぎりで上位に君臨できるほど最強。自然ロギア系悪魔の実なのか?動物ゾオン系幻獣種なのか?
ただ結論から言うと、シルバーズ・レイリーは悪魔の実の能力者ではありません。
何故なら、シルバーズ・レイリーは「普通に海に潜る」ことができるから。女ヶ島にいるルフィに修行を付けるために、シャボンディ諸島から泳いできた過去もあります。この際にカームベルトの海王類すらなぎ倒すなど、もうコイツむちゃくちゃ。
正直、レイリー1人でもう一回ラフテル行けるやろっていうぐらい強いです。
言うまでもなく、悪魔の実の能力者は四皇の海賊であっても力を失う。海楼石でも能力者は等しく力を奪われる。ロジャーが処刑時に手枷を付けていましたが、あれもきっと海楼石だったに違いない。
だからレイリーは悪魔の実による付加能力は持たないものの、海水で力を奪われるという大きなデメリットも存在しません。でも結果的には「捕縛する」という点で海軍側は最も手強い海賊こそがレイリーと言えそう。まさに「強み」しか残ってない。
レイリーは「最強の覇気」の使い手だった件!
そのためレイリーの強みはほぼ「肉弾戦」にあるわけですが、それ故に最大の武器は「覇気」以外に考えづらい。
実際、レイリーは最速の自然ロギアでもある海軍大将の黄猿・ボルサリーノ相手に蹴りや剣だけで難なく応戦しておりました。この時点で覇気の設定は出ていなかったんですが、もはや「レイリー≒覇気」と置き換えて考えてもいいはず。
例えば、流桜(流す武装色の覇気)の設定もレイリー登場時から考えられていたそう。首輪を引きちぎったシーンなど参照。
実際、レイリーは今でも海軍中将・ガープに「老兵とはいえ下手にレイリーを相手にすれば軍は思わぬ数の兵力を失うことになるぞ」と警戒され、黄猿・ボルサリーノにも「色んな覚悟を決めにゃあいかんので」と言わしめるほど。
他にもアニメ版『ONE PIECE』のワノ国過去編では、白ひげ海賊団との戦いで若かりし頃のマルコの攻撃も指先一つの覇気で圧倒。どこぞの『北斗の拳』のオープニング曲でワロタ。レイリーがいかに覇気の使い手として描かれてるかが分かります。
○レイリーの異名が「冥王」と言われる理由
また最近ようやく覇王色の覇気がバトルで活用されてることが判明しました。ロジャー然り、覇王色の正体は黒い稲妻だった模様。『呪術廻戦』の虎杖悠仁の黒閃のようなものか。レイリーも覇王色の使い手であるため、強さの根源は覇王色にありそう。
考えてみると、レイリーの異名は「冥王」でした。王と王。もしかするとレイリーは覇王色の中でもレアな覇王色を持っている可能性もあるか。ルフィを徹底的に鍛え上げた過去も考慮すると、覇王色の応用技が「ギア5」に活かされる可能性は高そうか。
ちなみにONE PIECE図鑑『ビブルカード』によれば、冥王の異名は「レイリーに戦いを挑んでも冥府(あの世)への片道切符になる」という意味が込められてるそう。まさにレイリーは「誰も勝てないぐらい強いよ」ってこと。
未だに海軍に捕まってないことから、レイリーは五老星と裏で繋がっている説もネット上では見られるものの、単にレイリーが強すぎるだけでしょう。逆に海軍が弱すぎるだけ。ローの不老手術を受けずにして、レイリーは実質的に不死身?
レイリーの「裏切り」の伏線とは?
レイリーは色んな意味で元気な好々爺ですが、ルフィ相手に修行を付けて強化させるなど、まさにレイリーは『ONE PIECE』では頼れる存在。ロジャーと長年のライバルだった白ひげの死に涙するなど、いかにもレイリーは「善人キャラ」として描かれてます。
ただし、もしかするとシルバーズ・レイリーは今後「ルフィたちの敵」となって立ちはだかる可能性もありそう。
その根拠がレイリーの「右目の傷」。
実は『ワンピース』ではルフィに近い立場の味方キャラクターほど「肉体の左側に傷」があります。逆に、敵キャラは右側に傷が多い。このドル漫の考察が正しいとしたら、今後レイリーは麦わらの一味を裏切る可能性は非常に高い。
実際、「冥王」という異名もギリシア神話のハーデス(ハデス)を暗示してるためネガティブな意味で使われがち。ニュアンス的にはサタンとかに近い。ハーデスはゼウスの宿敵とされるので、冥王という異名は「恐怖」を象徴する負の側面も併せ持つ。
「圧倒的な力で支配する」という側面は、むしろ自由を追い求めるルフィとは相反するように見えます。確かにルフィに修行を付けましたが、レイリーは覇王色の覇気の使い方までは教えてなかった。内心では「ルフィは強くなりすぎないでくれ」と思っていた可能性も微レ存。
赤髪のシャンクスの裏切り者説もワンピース考察界隈では根強いですが、レイリーと二人で手を組んでルフィの前に立ちはだかったらまさに絶望of絶望。
レイリーの正体はミホークの父親だった?
続いては「レイリーの血縁関係」を考察。
シルバーズ・レイリーは元王下七武海の「ジュラキュール・ミホークの父親」の可能性が考えられそう。事実、二人は特徴的なアゴヒゲを蓄えてる。更に言うと、ミホークの特徴的なモミアゲはシャクヤク(シャッキー)とも酷似。
前述のように、レイリーとシャクヤクは実質的に夫婦。もし二人に子供がいたとしたらミホークのような風貌になる可能性は大いに考えられる。レイリーの年齢は78歳。シャッキーは64歳。一方、ミホークは43歳。レイリーの息子と仮定したら年齢的にも問題ない。
レイリーもミホークもおそらくどっちも非能力者。単純な膂力や身体能力で他を圧倒する戦闘スタイル。そういう意味でも、レイリーとの血の繋がりや共通点を感じさせます。
ただし、ミホークの特徴はやはり「目玉」。でもレイリーもシャッキーも目玉は普通。この二人からミホークのような目玉が生まれるかと言うといささか微妙。ミホークの特徴的な目玉は、どちらかというとワンピースのラスボスとも言われるイム様に近い。
もしミホークに父親がいると仮定したら、やはり「目玉」が鍵を握りそう。そのため海外のワンピースファンを中心に盛り上がってたレイリーの考察ですが、さすがにミホークの父親説はやや考えすぎという印象は否めません。
コメント
感心させられるほど素晴らしい考察でした
説得力あるワンピースの考察でした
お世辞じゃなくすごい参考になりました
「今は特にいかん」「一度に相手」とあるのだから「二つの伝説」は白ひげとレイリーの二人で間違いないでしょう。
二つの伝説って白ひげとレイリーって意味じゃないの?
すごくレイリーについてまとまってて関心しました
ロックス海賊団を壊滅させたのは、ロジャー海賊団とガープな訳だからレイリーはロックス海賊団じゃないと思うんですが。
ビブレカード図鑑ってまちがってる
ありがとうございます。
考察した当時はロジャー海賊団もロックス打倒に加わってることは判明してなかったので許してください。
ただシャクヤクは元ロックス海賊団だった可能性が高そうなので、
もしかするとゴッドバレー島で二人は知り合った可能性が高そう。
改めて思いついた新説を追記しておきました。
記事でも改めて言及し直しましたが、
レイリーと白ひげのことを指してるんだったら
「二つの生きる伝説」などの表現にしてほしかったです。
シャクヤクも元ロックス海賊団の出身っぽいですし、
ガープ自身も含めて、あの場では色んな伝説が混在してるんですよね。
ロックス海賊団も伝説っちゃ伝説じゃね?
そもそも『ワンピース』ではシャボンディ諸島以前以後含めて、
とにかく色んな伝説が多すぎてフックとして効いてない。
チンジャオや巨兵海賊団、金獅子のシキも伝説の海賊扱いですからね。
あくまで「伝説的な海賊」という意味合いで使ってたんなら、
【伝説】の方に焦点が当たるような表現は不自然だと思います。
一応、「相手にする」という表現からなんとなく人や組織だと伝わりますが、
それだったら前フリがもっと欲しかったところです。
白ひげも海賊王に最も近い海賊とされていましたが、
だったら【伝説】よりも【王】とかの方がニュアンスとしてピンと来たと思います。
わかりやすい考察ありがとうございます
レイリーについて画像もあって、すごく分かりやすかったです!ありがとうございます!