コミックス発行部数ランキングで8000万部に迫る人気漫画が『HUNTERxHUNTER(ハンターハンター)』。このハンターハンターといえば、とにかく伏線が多く隠されている漫画とされます。『進撃の巨人』や『ONE PIECE』も真っ青。
そこで今回ドル漫ではHUNTERxHUNTERに登場する「キャラクター名の由来」を徹底的に解説したいと思います。
どうやら作者・冨樫義博はキャラ名に色んな伏線やアナグラムが隠されていた模様。単なるダジャレの延長線上とも言えますが、意外とハッとするHUNTERxHUNTERのキャラ名も多かった。
ゴンの本名と由来・語源
まずハンターハンターの主人公の「ゴン=フリークス(Gon Freecss)」。
フリークスの由来は英語の【フリーク(freak)】説が有力。freakの意味を直訳すると「マニア」「狂信者」。一般的に「○○フリーク」と使われることが多いと思いますが、未知のお宝を集めるハンターがテーマの漫画にはうってつけの名前。
ただfreakの本来の意味は「変わり者」といったニュアンスで使われることが多く、英語圏ではディスりがちに使われている模様。他にも「free(自由・解き放つ)」の意味も込めたダブルミーニング(二重の意味)という説も根強いです。
一方、「ゴン」はシンプルな語感の響きから命名したと考察されます。父親のジンの名前の由来は後述。主人公だから覚えやすい名前…という以上でも以下でもないと思います。
ちなみに「ゴン=フリークスは食べ物の『コーンフレーク」をもじってる」という由来も一部ネット上では考察されております。過去に放送されていたラジオ番組「ハンターハンターR」で、ゴン役の声優(竹内順子)が語っていたとか。
でもこの由来の真偽は不明。個人的には後付っぽい由来のデマと見る。
クラピカの名前の由来・語源
続いてのHUNTERxHUNTERのキャラクターの由来は「クラピカ(Kurapika)」。残念ながら実はまだ本名は判明してません。
クラピカの名前の由来は【暗い(闇)+ピカ(光)】と言われてます。確かにクラピカは闇と光の二面性を持ち合わせたキャラクターでした。仲間のクルタ族が根絶やしにされた暗い過去を持つ一方、現在はゴンといった明るい仲間たちがいる。
他にも『幽☆遊☆白書』に登場した【蔵馬】と『ポケモン』の人気キャラクター【ピカチュウ】の造語という説もあります。『ハンターハンター』の連載が始まった1990年代後半はポケモンがちょうど流行り始めた時期。タイミング的にはドンピシャ。
確かに作者・冨樫義博は大のゲーム好きであるため可能性は否定できません。
○クラピカのクルタ族の由来
また「クルタ族」の由来は紀元前2000年前ほどに栄えた【クレタ(crete)文明】から来てます。クレタ文明はミノア文明とも呼ばれるそうですが、ギリシャで栄えた文明。ギリシャは英語で「Greece」と書くので、ゴンのフルネームも彷彿とされます。
だからクルタ族の由来や語源はほぼ間違いないと思います。
ちなみにクラピカの英語名は「Kurapika」と書いてますが、ハンターハンターの公式ガイドブックを読む限りは「Curarpikt」と書くのが正しい。Curarはスペイン語に直訳すると「治す」なので何となく意味を持ちますが、piktは意味不明なので考察を深堀りする価値はないか。
ちなみにハンターハンター序盤でクラピカと反りが合わなかったトンパの由来は「トンマ(鈍間)なパッパラパー」とかなりヒドい名前だったりします(笑)
レオリオの本名と由来・語源
続いては「レオリオ=パラディナイト(Leorio Paradinight)」。レオリオの本名は長らく明らかにされていませんでしたが、「パラディナイト」と明らかになった時は思わず笑ったのは自分だけではないはず。
レオリオの語源は映画俳優の【レオ←ナルド・ディカプ→リオ(Leonardo DiCaprio)】から。この俳優名の先端と語尾を取って繋げただけ。
風貌は似ても似つかぬですが、確かにハンターハンターの連載が開始した1990年後半当時は『タイタニック』が流行っていました。事実、ハンターハンター序盤の展開を振り返っても、ゴンがハンター試験の会場に向かう最中に船が難破したシーンもありました。
またパラディナイトの語源は【パラディン】と【ナイト(騎士)】から来てる造語と推察されます。どちらも似たような意味の外国語。「医師」という職業とイメージはあまり合致しませんが、レオリオの正義感の強さが体現されたキャラ名っぽい。
キルアの本名と由来・語源
続いてのHUNTERxHUNTERのキャラクターは「キルア=ゾルディック(Killua Zoldyck)」。ゴンの親友。
キルアの英語名からも分かると思いますが、キルアの語源は英語の「killer(殺人者)」が由来。またゾルディックはアメリカで起きた凄惨な事件「ゾディアック事件」が語源とされます。キルアが育ったゾルディック家が伝説の暗殺一家という設定からもほぼ確定的。
ゾルディック家の本名と語源・由来
続いてはキルア以外のゾルディック家メンバーの本名と由来を解説。
○イルミの名前の由来
まずは長男のイルミ=ゾルディック(Illumi Zoldyck)。イルミの由来は秘密結社「イルミナティ」から。イルミが漂わせる秘密性や暗躍性、得体の知れなさを象徴している。
○ミルキの名前の由来
次兄のミルキ=ゾルディック(Milluki Zoldyck)。ミルキの由来は英語の「milky」。祖父・ゼノに「頭は良いけどバカ」と称されていますが、どこか乳臭い(甘ったれた)性格を象徴した名前だと推察されます。
○アルカの名前の由来
四男のアルカ=ゾルディック(Alluka Zoldyck)。キルアと最も強い信頼関係で結ばれてる弟。
アルカの語源は「アルカスマイル」から。アルカスマイルとは「古代ギリシア像のような口元だけ笑ってるような表情」を指します。まんまナニカの表情。作者・冨樫義博も「アルカスマイル」について触れるなどほぼ確定的な由来。
○カルトの名前の由来
五男のカルト=ゾルディック(Kalluto Zoldyck)。カルトの由来は英語の「cult」。そのままカルト宗教のカルト。兄を救出するため幻影旅団に仲間入りするなど、どこかカルト信者が持つ狂信的な性格が由来と考察されます。
○キルアの親の名前の由来
他のゾルディック家のキャラクターも見ておくと、父親の「シルバ(Silva)」は英語の【シルバー】。シルバの銀色の頭髪を意味してるシンプルな由来。祖父のゼノは不明。
母親の「キキョウ(Kikyo)」は花の【桔梗】がそのまま由来。桔梗は不吉な花の代表格として知られてる。花言葉も「裏切り」や「嫉妬」など、キキョウの性格を現す。
ゾルディック家の最長老の「マハ(maha)」はインドの政治家【マハトマ・ガンジー(Mohandas)】が由来だと推察されます。根拠はそっくりの見た目。未だに存在が謎に満ちているジグに関しては「ジグザグっぽい見た目や髪型」が由来?
幻影旅団の登場人物の由来・伏線
続いては幻影旅団のメンバーの名前の由来を考察。
○クロロの名前の由来
まずは団長の「クロロ・ルシルフル(Chrollo Lucilfer)」の由来は薬品の【クロロホルム】と【堕天使ルシファー】あたりと考察されます。少なくともルシルフルの由来は英語名を見ても確定でしょう。
○ノブナガの名前の由来
「ノブナガ・ハザマ(Nobunaga Hazama)」の名前の由来は【織田信長】と【桶狭間の戦い】のミックスと考察されます。
○マチの名前の由来
「マチ・コマチニート(Matiy kohmatiyneit)」は糸を使った能力から【マチ針】。コマチニートは女性を意味する【小町】と【コマネチ】のミックス?さすがに無職のNEETが由来ではないか。
○シズクの名前の由来
「シズク・ムラサキ(Shizuku・Murasaki)」の由来は単に日本人の女性を象徴しそうな名前を何となく取ってきただけだと思います。
○コルトピの名前の由来
コルトピ=トノフメイル(Colhtophy Tounofmaill)は【コピー取る】のアナグラムとされます。トノフメイルと読むかそもそもまだ確定はしていません。
○フランクリンの名前の由来
フランクリン=ボルドー(Franklin)の名前の由来は架空の化学者【フランケンシュタイン】。見た目がそのまんまフランケンシュタイン。ボルドーは【フランスの地名】が由来。フランという語感からフランスの地名をあてがったものと思われます。
○フィンクスの名前の由来
フィンクス=マグカブ(Phinks)の由来は古代エジプト神話に登場する化け物「スフィンクス」。エジプトのスフィンクス像が有名。マグカブの由来はマグカップ?
○ウヴォーギンの名前の由来
ウヴォーギンの名前の由来は【羽状筋(ウじょうキン)】と【紡錘状筋(ボウすいじょうキン)】の一部を切り取ったアナグラムとされます。これらは上腕二頭筋や上腕三頭筋の一つなんですが、脳筋丸出しのウヴォーギンらしい由来。
○ボノレノフの名前の由来
ボノレノフ=ンドンゴ(Bonolenov)の由来は『ジョジョの奇妙な冒険』の人気キャラクター【ポルナレフ】が有力か。ポルナレフが登場したジョジョ3部にはオインゴ・ボインゴ兄弟が登場してるので、ンドンゴの語感はこの二人から来ているのか。
○ヒソカの名前の由来
実は幻影旅団にそもそも入っていなかったヒソカ・モロウ(Hyskoa Morow)の名前の由来は【密か】。裏で常に悪い計画を企てているヒソカらしい名前。morrowは英語で【次の日】を意味するんですが、ヒソカとの関連性はあまり見えません。
そこでコメント欄でも教えてもらいましたが、モロウの由来はフランスの画家【ギュスターヴ・モロー】と予想してみます。「世紀末」をモチーフとした作風や世界観に多大な影響を与えた人物。こちらだと破壊衝動に満ち溢れたヒソカとの関連性は見えてきます。
ジンとカイトに隠された伏線と由来
続いてはハンターハンターの中でも主人公・ゴンに近い「ジン=フリークス(Ging Freecss)」と「カイト(Kite)」の名前の語源を解説。
ジンとカイトの名前の由来はパワーストーンの【ジンカイト】。ジンサイトとも呼ぶパワーストーンなんですが、言うまでもなくキレイに二分割しただけ。もはやアナグラムにすらなってない。
このジンカイトは「復活」を意味してるパワーストーンなんだそう。事実、カイトはメルエム直属護衛軍のネフェルピトーに倒されましたが、後に少女の姿で復活してる。ゴン、ジン、カイトは初期から登場しているキャラクターですから、カイトのその後の展開は考えていたのか。
同じく漫画家のお嫁さん・武内直子の実家が宝石商を営んでいるっぽいので、冨樫義博も鉱物やパワーストーンに詳しかったとしてもおかしくない。この事実はかなり衝撃的でした。今回の考察記事を作ろうと思い立ったきっかけでもあります。
カイトのキャラ名の由来がトルコ語説は真実?
ちなみに「カイトはトルコ語で『復活』を意味する」と今はなきNAVERまとめで噂されていました。
でも、コチラの考察に関しては眉唾情報。何故なら、実際にグーグル翻訳で「復活」をそのままトルコ語に直訳すると「canlanma」だったから。
日本語からトルコ語へ直接翻訳しても精度が低い可能性があったため、英語の「revival」からトルコ語に変換してみた。そうするとトルコ語に直訳した場合でも「canlanma」がやはり翻訳されたため、カイトとの関連性はどうやら低そう。
トルコ語に詳しい方がいれば解説キボンヌ状態ですが、やはりデマの由来とドル漫では判断してみる。
モラウの本名と伏線・由来
続いてのHUNTERxHUNTERのキャラクターはモラウ=マッカーナーシ(Morel Mackernasey)。ちなみにモウラではありません。『HUNTERxHUNTER』特化をアピールする考察ブログですら誤記載が未だに散見される地味にややこしいキャラ名。
モラウの名前の由来は小説家の【中島らも】。いわゆるアナグラム。中島らも→「もら・なかじま」→「もらう・まかなじ」→「モラウ=マッカーナーシ」という具合。キャラ名の由来を知れば、おそらくモウラと間違える人は少なくなるはず。
ちなみに中島らもが死んで既に十数年という事実に驚きますが、もうあんな潔いアル中作家はもう出てこないでしょう。だから、モラウの武器も酒に近い嗜好品のタバコ(キセル)だったんだと推察されます。関西人が何故か好きな冨樫っち。
ノヴの本名と由来
続いての『ハンターハンター』の登場人物はノブ(Knov)。残念ながらノブに関しては本名・フルネームは不明。
ノブの名前の由来は【ドアノブ(Doorknob)】から。何故なら、ノブの念能力「4次元マンション(ハイドアンドシーク)」はドラえもんのどこでもドアのように自由に空間移動できるため、そのドアの持ち手から来ているものと思われます。
ノブの本名は判明してませんが、モラウの語源の法則で考えると「ノブ・アッドー」と適当に予想してみる。もしくは作者・冨樫義博のナゾの関西好きを考慮するなら、「ノブ・チドッリーヌ」あたりも候補としては相応しいか。
パーム・シュート・ナックル・ジャイロの本名と由来・伏線
続いてはモラウとノブの弟子キャラクターたちの由来を考察。
具体的にはパーム=シベリア(Palm Siberia)、シュート=マクマホン(Shoot McMahon)、ナックル=バイン(Knuckle Bine)の合計三名のキャラ。ちなみに当初は頓珍漢な考察をしてたんですが、わざわざメールで由来を教えて頂いたため再編集。
結論から書くと、この三名のキャラの由来は「野球の球種の種類」から来ております。
例えば「シュートボール」「ナックルボール」という球種は野球に詳しくない方でも一度は聞いたことはあるはず。ナックルボールだと回転させないことで不規則なブレ球をする投げ方。シュートボールは利き腕方向に曲がる投げ方。
野球に詳しくないので自分は思い浮かばなかったんですが、「パームボール」という球種も実際にあるんだそう。
一方、下の名前のマクマホンやバインの語源がどこから来ているかは不明ですが、いかにも分かりやすい外国人の人名を用いることで「ベースボール(アメリカの野球)感」を暗に表現したかった?とドル漫では考察してみる。
野球の球種が由来のキャラ名にはジャイロもいる
ちなみに、他にも「野球の球種」が由来のハンターハンターのキャラクターがいます。
それが同じくキメラアント編に登場したジャイロ(Gyro)。いかにも伏線たっぷりに登場したものの、未だに謎多きキャラクター。
実際に野球の試合で使われることは少なそうですが、野球漫画では魔球として頻繁に登場する「ジャイロボール(Gyro ball)」がそのまま由来。事実、ジャイロの英語名も「Gyro」と全く同じ。
ただし、同じく野球用語が由来のナックルやパームとの直接的な関連性は薄そう。いずれジャイロはハンターハンターで再登場すると思いますが、ここでナックルたちが絡んでくるかは微妙。単に同じタイミングで作ったキャラだからという以上の意味はないはず。
ネテロ会長の本名と由来
続いての『ハンターハンター』の登場人物はアイザック=ネテロ(Isaac Netero)。ハンター協会の前会長。
ネテロの名前の由来は【寝てろ】が由来。ネテロが強すぎるため、相手に対しては「おとなしく寝ときなさい」みたいな傲岸不遜な意味が込められてるのか。日本人っぽい雰囲気も由来の一つか。
またアイザックは【初めての特定のジャンルを開拓した偉人に命名」されてることが多い名前。例えばアイザック・ニュートンやアイザック・アシモフなど、暗黒大陸に上陸した過去を持つネテロの業績を暗に伝える語源でした。
ビヨンド・ネテロの由来と伏線
続いてはビヨンド・ネテロ(Beyond Netero)の由来を考察。アイザック・ネテロの息子。
ビヨンド=ネテロの名前の語源はシンプルに英語の「beyond(超える)」から来てる。中学生レベルでもギリギリ分かる英単語。父親の「ネテロを超える存在」という意味が由来。『ハンターハンター』の今後のストーリーを期待させる伏線が込められた名前。
もう少し考察しておくとストーリーの流れ的には、暗黒大陸の最初で頓挫してしまったネテロとは違って、このビヨンド・ネテロが「暗黒大陸という未踏の地をまさにねぶる」という意味でありましょう。
王・メルエムやネフェルピトーの名前の由来
続いてはキメラアントの王であるメルエム(Meruem)。
メルエムの名前の由来は【エジプト神話】に登場する太陽神から来ているっぽい。事実、メルエムのラストシーンでは「光に包まれる」を演出で最後を迎えております。
またメルエムの直属の部下・ネフェルピトーの由来が紀元前14世紀のエジプトの王様「ネフェルティティ」から来てる。そう考えると、メルエムという名前の語源がエジプトに関連する由来だったとしても納得。むしろ自然な話。
同じく王直属護衛軍のモントゥトゥユピーとシャウアプフも何か語源がありそうです。
キメラアント編に登場したキャラの由来・伏線
続いての『ハンターハンター』のキャラ名の由来は、キメラアント編の脇役キャラクターを考察。
○ウェルフィンの名前の由来
まずは「ウェルフィン(Welfin)」の名前の由来を考察。
このウェルフィンの名前の由来は「well fin(物語を終わらせる)」とネット上ではもっぱら考察されております。確かにウェルフィンの一言でメルエムがコムギとの記憶を思い出し、一気にキメラアント編の物語は終盤を一気に迎えました。
ただし、この由来は誤情報になります。「well done(よくやった)」といった表現は使われますが、「well fin」は一般的には使われない。もちろん造語と言われればそれまでですが、そもそもfinはフランス語で英語ではないすからね。
そのためウェルフィンの名前の由来はアメリカのホラー映画【ウルフェン】が語源とされます。コメント欄で指摘してもらいましたが、これは1981年に公開された狼の化け物が登場する映画。作者・冨樫義博の年齢的に青年期に鑑賞したのか、どっちも同じ狼。ほぼ確定的でしょう。
○ラモット・イカルゴ・メレオロンなどの由来は?
他にもキメラアントの師団長の名前の由来を解説しておくと、どうやら動物同士を組み合わせたキャラ名が多かった模様。
例えば、覚醒キルアに瞬殺されたラモットは【ラビット+もず】。高速移動しか取り柄のないヂートゥは【チーター+?】。
キルアとマブダチのイカルゴは【イカ+エスカルゴ】。意外と透明化の能力は役に立たなかったのメレオロンは【カメレオン】のアナグラム。メレオロンのラッパー風の見た目から考えると、歌手のレミオロメンもニュアンス的には含まれてる?
他にもキメラアントではありませんが、東ゴルトー共和国のマサドルディーゴの由来は「金正日」のアナグラム。具体的には「ゴールド(金)まさ(正)デイ(日)」のアナグラム。そのため東ゴルトー共和国は北朝鮮をモチーフとした国家でした。
この東ゴルトー共和国の名前も「日本人拉致」が由来とされます。北朝鮮の東にある国は「日本」。そこからいろんな人間をキメラアントたちはさらってきたわけですが、【(拉致被害者を)取る+GO】のアナグラムでゴルトー。
カキン王国やカキン王子のキャラ名の由来
続いては最近ハンターハンターで登場したカキン王子メンバーのキャラ名の由来を考察。
まずカキン国王のナスビー・ホイコーロは【ナスビ】と【ホイコーロー】が由来。伸ばし棒をいじくっただけ。
第1王子のベンジャミンの名前の由来は【ベンジャミン・バトン】。能力名がまんまそれ。第2王子のカミーラはアメリカの女優の【カミーラ・ベル】。見た目がわりとそっくり。きっと作者冨樫の好みの女優か。
第3王子のチョウライは一度失敗した人間が再び勢いを取り戻すことを意味する【捲土重来(けんどちょうらい)】。第6王子のタイソンの由来は不明ですが、タイソンが好きなニシナカーナという歌手の名前の由来は西野カナ。
第10王子のカチョウと第11王子のフウゲツの名前は二人合わせて「花鳥風月(かちょうふうげつ)」。第13王子マラヤームは「マラヤーラム語」。
○カキン王国のマフィアたちの名前の由来
カキン王国にはマフィアが存在しますが、こちらにも分かりやすい由来が隠されております。
「シュウ=ウ」「エイ=イ」「シャ=ア」と呼ばれるホイコーロの実子が取り仕切る3つの三大マフィアがいるんですが、それぞれ最初の部分だけ繋げると【集英社(シュウエイシャ)】になります。冨樫義博にとって「マフィアとは原稿を求める集英社」と暗に皮肉っている。
末尾のア・イ・ウの順番を敢えて逆転させて分かりにくくしているのが、集英社に対するいくばくかの配慮か?余程漫画を描くことがトラウマになっているに違いない。ハンターハンターがここまで休載が続くのもある意味納得。
一方、それぞれの組長の名前の由来を考察すると、「オニオール・ロンポウ」は【オニオン(玉ねぎ)】と【小籠包(しょうろんぽう)】。見た目が完全にそれ。「ブロッコ=リー」に至っては、言うまでもなく野菜の【ブロッコリー】。もはや何のひねりもなし。
だから割とすぐ死亡しそうなキャラクターという印象。
これに対して、エイ=イの組長の「モレナ=プルード」の名前の由来は不明ですが、少なくとも野菜とか安直なものではない。いばらの冠を被るなど、見た目的にはイエス・キリストがモチーフ。ケツモチがツェリードニヒである点からも今後活躍はしそう。
十二支んの名前の由来
続いては十二支んのキャラクターの名前の由来を考察。
例えば、サッチョウの由来は【薩長(さっちょう)】。明治維新でも活躍した薩長軍が語源でしょう。サッチョウの見た目も侍風。
干支が猿のサイユウは【西遊記】。干支が虎のカンザイは【関西】。服装も阪神タイガースの縦縞ユニフォームやトラッキーがモチーフ。
他にも十二支んでもリーダー格のチードルの語源は「チワワ+プードル」の合成語。
HUNTERxHUNTERのサブキャラ名の由来・アナグラムまとめ
以上、ハンターハンターに登場する有名キャラクターの由来や語源を解説してきたので、ラストはサブキャラクターの由来を解説して終わります。
○レイザーの由来
まずはレイザー(Razor)。グリードアイランドを裏で管理していた元死刑囚。
レイザーの名前の由来はそのまま英語で【レーザー(Razer)】。レイザーとは光を放射する装置や光を指しますが、レイザーの強力な念弾をそのまま意味していた語源。
○ビスケの本名と由来
続いてビスケット・クルーガー(Biscuit Krueger)。ゴンとキルアが念能力を鍛えたBBA師匠。
ビスケの由来はそのまま英語の【ビスケット(Biscuit)】。『進撃の巨人』で頻繁に耳にした名前ですが、クルーガーは外国人にいそうな名前を充てただけだと思います。
他にも食べ物・飲み物系が由来のハンターハンターのキャラクターには「メンチ」「ポンズ」「バッテラ」「バーボン」などがいます。
○ウイングとズシの由来・伏線
続いてのHUNTERxHUNTERのキャラは「ウイング(Wing)」。ゴンとキルアに念能力を教えた師匠であり、ビスケの弟子でもあります。
このウイングの由来は英語の【WING(羽)】。何故なら、ウィングの見た目のモデルが将棋棋士の「羽生善治」だから。イズナビも含めて、『ハンターハンター』では見た目(モデルの有名人)が由来のキャラ名が意外と多かったりします。
ウイングの弟子のズシ(Zushi)の由来は【ズシンと重い】という語感から。ゴンやキルアと共に念能力を体得しましたが防御力が高かった。丸坊主の寿司職人っぽい見た目から【寿司】も大きな語源の一つだと思われます。まさに名は体を現す系。
○イズナビの由来・語源
師匠つながりのハンターハンターの登場人物を見ておくと「イズナビ(Izunabi)」が挙げられます。クラピカの念の師匠。当初はモブキャラ臭もしましたが、現在はクラピカと一緒にカキン王子たちを護衛しております。
イズナビの由来はB’zの【稲葉浩志(いなばこうじ)】。見た目的に両者はあんま似てないと思いますが、「ビーズのイナバ」を組み替えるとイズナビが出てくる模様。
○バショウの名前の由来
クラピカの元同僚のバショウ(Basho)の由来は「松尾芭蕉」が由来。実際バショウは俳句をモチーフとした念能力でした。
○ヴェーゼの由来
続いてのキャラクターはヴェーゼ(Baise)。クラピカの元同僚であり、幻影旅団のシズクに倒された女性ボディーガード。「キスすることで相手を操作できる念能力者」と説明すれば思い出すハンターハンターマニアも多そう。
このヴェーゼはフランス語の【baiser】が由来。これを日本語に直訳すると【接吻(キス)】という意味になる。能力が語源。ただ「Baise」は実際にはかなりドギツい表現に当たるそう。英語で訳すとまさに「fxxk」。いわゆるFワードと呼ばれる禁句。
早めにハンターハンターの中で消えて本当に良かったです(笑)
○ハンゾーの名前の由来
ハンゾー(Hanzo)の由来は【忍者ハットリくん(雲隠才蔵)】から。服部半蔵が由来かと思いきや、ハンゾーの流派が雲隠流であることからおそらく忍者ハットリくん説が濃厚でしょう。
お笑い芸人が由来のハンターハンターのキャラ名
最後はお笑い芸人が由来のハンターハンターのキャラクター名でさっくり締めたいと思います。
まずモタリケ(Motaricke)の由来はお笑い芸人の【竹森巧(アップダウン)】。端役も端役のキャラですが、妙に印象に残ってるHUNTERxHUNTERのキャラとして有名でしょう。
続いてゴレイヌ(Goreinu)の由来・語源はお笑い芸人の【ガレッジセール・ゴリ】とのこと。見た目は言うほど似てないので個人的には眉唾情報。単に【ゴリラ+犬】を組み合わせただけだと思います。
続いては「イックションペ=カットゥーチャ」。
ハンター協会会長選挙でちらっと登場した電脳世界に済む謎すぎるハンター。カットゥーチャが「加藤茶」。イックションが「ヘックション」。ペが「ペ」。つまりは加トちゃんの往年の名ギャグの「加藤ちゃんぺ」と「くしゃみ(ヘックション)」のアナグラム。
最後はプーハット(Puhat)の由来・語源はお笑いコンビ【シャンプーハット】から。顔の形的にモデルはシャンプーハットてつじか。冨樫義博がお笑い好きだとしても、何故プーハットだけ残念な殺され方になったのか、冨樫の心の闇を感じます(笑)
ちなみにお笑い芸人以外のキャラでは、キメラアントのザコ敵にいたインザギはイタリア代表の【インザーギ】、マエノレはフランス代表の【マケレレ】といったサッカー選手が由来だったりします。冨樫義博は野球以外にもちょい前のサッカーも好きだったに違いない。
コメント
ウェルフィンは狼男のホラー映画『ウルフェン』からだと思いますよ。
カキンのマフィアは集・英・社ですよ。
ウヴォーギンは羽状筋(ウじょうきん)、紡錘状筋(ボウすいじょうキン)。
ゴンの名前の由来は神(ゴン)だと思うけど...
父ちゃんの名前は神(ジン)だしねぇ...
イズナビは見た目からしてB’zの稲葉でしょ。
ビーズイナバからバを抜いたアナグラム。
ヒソカのモロウはもののけ姫かな。モロ。冨樫さんジブリ好きだし。
ヒソカはピカソ+ギュスターブモローかな
マフィアは集英社でしょ
キルアもkillじゃなくて
killerじゃないですか?
カンザイは管財でなく
寅=虎
虎=阪神タイガースで
関西がモチーフでは
服装も阪神のユニフォームの縦縞
冨樫先生はトラキチなので
寅と聞いて一番に連想するのが
阪神タイガースなのでしょう
みなさんありがとうございますm(_ _)m
コメントの情報を参考に修正加筆を加えました。
シャルナークはイヌイット神話の海の女神、それから名付けられた土星の衛星シャルナクが由来かもです。
ファミリーネームがリュウセイで天体由来ぽいですしセーラームーンを手掛けた奥さんの武内先生なら詳しそうです。