『ONE PIECE(以下ワンピース)』の主人公・ルフィの祖父が「モンキー・D・ガープ」。海軍の英雄と呼ばれて久しい永遠の海軍中将。海軍に在籍していながら海賊王のゴールド・ロジャーと懇意にし、天竜人を最も忌み嫌う存在。
そこで今回ドル漫では「モンキー・D・ガープのヤバすぎる正体&能力強さ」をフルカラー画像つきで徹底考察してみました。
ガープは40年以上前から「海軍中将」のDの一族
まずはガープの「略歴」を解説します。
ガープの本名は【モンキー・D・ガープ】。海軍での階級は「中将」にあたります。元帥→大将についで3番目の階級。ガープは自らの軍艦(名称不明)を独自に所有するなど地位の高さを物語ります。異名は「ゲンコツのガープ」。身長は「287cm」。
また本名からも分かるように、ガープの種族は「Dの一族」。出身地は東の海の「ゴア王国」。詳細は不明ですが、ガープはこう見えて貴族出身か。年齢は「78歳」。誕生日は「5月2日」。声優CVは「中博史」。好物は「せんべい」「カレー」。
○世界に誇る「海軍の英雄」
ガープは「海軍の英雄」と呼ばれるなど、海軍内での信頼が厚い。78歳のガープは「40年以上前」からずっと海軍中将のまま変わっていません。ただし能力や資質に劣るから出世できないわけではなく、自らの意志で海軍大将への昇格を固辞してる。
そのため階級は中将ですが、ガープの強さは「実質的に海軍大将並かそれ以上」と考察できそう。ガープが何故英雄と呼ばれるのか?また海軍中将に何故留まるのか?などは後述。
ガープの血縁関係がヤバい
続いてはガープの「血縁関係」を考察します。
まずガープの「孫」が【モンキー・D・ルフィ】にあたります。逆に言うと、ガープは『ワンピース』の「主人公の祖父」にあたる重要な存在。詳細は不明ですが、幼少期の時点でルフィの母親などの姿はなく、ガープが実質的な育ての親でした。
ただし、孫のルフィ曰く、「おれは昔ガープに何度も殺されかけた」と述懐しています。それに対して、ガープは「人聞きの悪いことを言うな。全て貴様を強い男にするためじゃ」とスパルタ教育っぷりを誇らしげに語ってくれていました。
まさにガープの「脳筋全開の性格」が垣間見えます。
○ガープの「革命精神の象徴」がドラゴンとゲンコツ
そして、ガープの「息子」が革命軍の【モンキー・D・ドラゴン】。つまりルフィの父親にあたる存在ですが、革命軍は海軍にとって最大の脅威でした。秩序を守る海軍将校であるガープの血筋からは、逆に世界の安寧を壊す子供が次々と生まれ続けていることになります。
世界の英雄であるガープから「秩序を乱す悪逆」を次々と生んでいるのが皮肉な話。でも、ガープのキャラクター性や今後の伏線を考えると「それ」でいい。
何故なら、ガープの息子「ドラゴン」という名前には実は深い意味が隠されているから。ドラゴンは日本語訳で「竜」。改めて後述しますが、ガープは心の底から天竜人が嫌いでした。そのためガープは天「竜」人を倒すために命名した可能性が指摘されています。
だからガープは海軍としての誇りを維持つつも、どこか革命軍の発足を期待してた節はないのか?実際、ガープの異名である「ゲンコツ(拳)」は革命精神や抵抗精神の象徴として、かつての革命主義者はこぞって多用していました。
ガープは海軍での人望が厚い
ガープは血縁関係にない【ポートガス・D・エース】や【サボ】も一緒に引き取って育てていました。厳密には山賊ダダンに押し付けて、海軍の任務優先していたわけですが、ガープは部下の海兵も熱心に育てるなど「面倒見の良さ」を見せます。
そのためガープの性格は破天荒そのものですが、一方で周囲からの人望が厚いのも特徴。
ガープの面倒見の良さを象徴するエピソードが現在SWORDの【コビー】でしょう。ちなみに、初登場時のガープは「犬の被り物」を被っていました。軍艦の船首も同じ犬のデザイン。ガープという同名の悪魔は存在するものの、何故犬なのかは不明です。
コビーはかつて女海賊アルビダにこき使われていたものの、ルフィとの出会いをキッカケに一念発起して海軍を目指す。そして偶然出会ったガープに弟子入りを懇願。ガープは嫌な顔をせずに「わしが預かる」と言ってコビーを受け入れました。
○コビーは「愛弟子」、クザンは「一番弟子」
その結果、コビーは現在海軍大佐にまで昇格し、現在ではガープは「愛弟子」「海軍の未来」と称するほどコビーを溺愛しています。「何で僕なんかの為に」と卑屈さを見せるコビーですが、ガープにとっては孫のルフィ代わりの側面もあったか。
コビーとマブダチの【ヘルメッポ】も海軍少佐に上り詰めるなど、孫のルフィこそ煙たがっていますが、ガープはセンゴクが太鼓判を押すほど「人を育てる」のが上手いことが分かります。
ちなみに、ガープの一番弟子が【クザン・青キジ】。マリンフォード頂上戦争でガープのことを「恩人」と表現していましたが、まさに人を育てる天才とも言うべきか。ガープの愛弟子・コビーが海軍大将になるという伏線も俄然現実味が帯びてきたか。
ルフィ戦で見せたガープの「親」として甘さと弱さ
一方、ガープは「メンタル面」での弱さも見せます。
マリンフォード頂上戦争においてエースが処刑される直前、助けに向かうルフィの前に海軍中将として立ちはだかるガープ。「じいちゃん…そこをどいてくれ」と叫ぶルフィに対して、「どくわけにはいくかァ」と勇ましく怒声を浴びせるガープ。
ガープの強さは改めて後述しますが、白ひげ海賊団でトリトリの実の能力者でもあるマルコを一撃で粉砕するなど、驚異的な武装色の覇気の使い手でした。ガープの強さは海軍大将並に匹敵。当時のルフィがガープに敵うはずがない。
それでもガープは懐かしい過去を思い出して、ルフィに手を出すことはできずに一方的に殴られる。「エース貴様!なぜわしの言うとおりに生きなんだ」と涙した場面に象徴されるように、ガープは半ば孫とも言えるエースを心の何処かで助けたがっていた。
だからガープは人情深いが故に、どうしても身内には甘さや弱みも見せます。コビーを助けに海賊島ハチノスに乗り込んで黒ひげ海賊団と対峙したのも直情的な行動も目立ちます。
ガープが海軍中将でいる理由は「天竜人」
一方、ガープが「海軍中将」の地位に留まり続けられる理由は何なのか?
ガープが海軍大将にならない理由は【天竜人】の存在が関係しています。どうやら海軍中将以下の海兵と違って、海軍大将は天竜人直属の組織に変わる模様。海軍元帥や大目付の位置付けも気になるところですが、海軍大将はどこかCP0と構図は似ています。
ガープは「あんなゴミクズ」と称するなど天竜人の存在が4ぬほど嫌いでした。大嫌いな天竜人にこき使われるぐらいであれば海軍中将に収まるわい、というのがガープの理屈。もちろん天竜人はみな嫌いだと思いますが、何故ここまでガープは天竜人を嫌うのか?
詳細は多く語られていませんが、これはガープの出身地・ゴア王国が関係してそう。幼きサボが感じたように、正義感の強いガープは「貴族のクソっぷり」を身を以て知っているはず。それ故に、天竜人の尊大な振る舞いが許せないのではないか?
同じくゴア王国出身の息子ドラゴンも同様に、天竜人を敵視している点からも合点がいくはず。
ガープが英雄と呼ばれる理由は「ゴッドバレー事件」
一方、そもそもガープが「海軍の英雄」と呼ばれる所以は何なのか?
ガープが英雄と呼ばれるようになった事件が【ゴッドバレー事件】。
かつて世界の覇権を握っていたロックス海賊団の船長・ロックス・D・ジーベックをガープが討ち滅ぼしたことが大きく評価されて現在に至ります。ロックスの悪の進撃を止めた場面のガープは、まさに完全に鬼の形相。
ガープが「破天荒な振る舞い」を取っても天竜人に消されない理由はゴッドバレー事件のおかげ。また海軍組織内での人望が厚いことも、イム様ですらガープに手を出せない理由か。
ちなみに、英雄ガープは「ゴッドバレー事件」、英雄コビーは「ロッキーポート事件」とそれぞれ対比されている模様。ここからもロックスは黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)の父親説を何となく裏付けてくれます。
ガープとロジャーはマブダチ?
ただセンゴクの発言を見ても分かるように、ガープは後に海賊王と呼ばれる【ゴールド・ロジャー】と共闘してロックス海賊団を壊滅させています。海賊と手を組むことはご法度のため、ゴッドバレー事件は海軍でも語り継がれることはなかった。
これだとガープが英雄と呼ばれる理由にならないわけですが、他にもガープの英雄伝・英雄譚が数多く存在していることになっています。あくまでゴッドバレー事件は「ガープ最大の功績」と考えると分かりやすいか。
このゴッドバレー事件がキッカケだったかは不明ですが、ガープとロジャーは「マブダチ」の関係になっています。ガープとは何度も殺し合いに戦いを繰り広げた仲とロジャーは語っていましたが、投獄後に息子・エースをガープに託しています。
警察官が死刑囚の子供を引き取るようなもん。海軍中将の立場でありながら海賊王の息子を守るなど、二人は尋常じゃない間柄。ガープは身内に甘い側面を見せるため、ロジャーのことを「実質的には身内」のように感じていたことは明白か。
24年前に海賊王ロジャーは処刑されているものの、あくまで自らの意思で投降・自首していました。ロジャーは自らが信頼できるガープ相手に投降したと考えるのが妥当でしょう。だからゴッドバレー事件で共闘した日から「全て」が始まったのかも知れない。
ガープの強さは最低でも四皇並か?
続いてはガープの「強さ」を考察してみます。
結論から言うと、ガープの強さは最低でも「四皇」並はありそう。
何故なら、ロックス海賊団のメンバーにはロックス以外にも若かりし頃の【白ひげ(エドワード・ニューゲート)】【ビッグマム(シャーロット・リンリン)】【カイドウ】などがいたから。
エルバフの英雄をわずか5歳で倒したビッグマム、ロジャーと双璧をなす白ひげ、当初から規格外の強さでロックスが直々にリクルートしたカイドウ、他にも金獅子のシキやキャプテン・ジョン、王直など錚々たるメンバーが名を連ねていました。
ガープの懸賞金は40億ベリー超え?
一方、ガープは部下の海兵だけ。ロジャー海賊団にもシルバーズ・レイリーやダグラス・バレットなど当然強いキャラはいたものの、後に四皇として名を馳せるメンバーが何人もいたロックス海賊団と比べると総合的な戦力差は顕著か。
ロックス海賊団は入団の経緯から連携プレーは皆無だったようですが、それでもガープの実力は推して知るべし。懸賞金55億ベリーの世界最強の海賊と何度も死闘を繰り広げている時点で、ガープの強さはロジャー並に担保されてることは言うまでもないか。
海軍でも懸賞金がかけられるようになりましたが、ガープの懸賞金額は余裕で「40億ベリー」を超えるか。
ガープの強みは圧倒的な腕力【非悪魔の実】
続いてはガープの「能力」を考察していきます。
ガープの強みは【圧倒的な腕力】になります。もはや「腕力だけ」と言ってもいい。だから悪魔の実の能力者ではありません。海軍大将の多くは最強の自然ロギア系能力者でしたが、腕力だけで大将並の強さを誇るガープはチート級に強いです。
更に言うと、ガープは「圧倒的な覇気の持ち主」でした。
「ゲンコツのガープ」という異名の通り、ガープの戦闘スタイルも「ゲンコツ(グーパンチ)」が主体。不死身のマルコですらワンパンでしたが、とにかく相手をシンプルに殴るだけ。正確には拳骨に関する技が多いんですが、まさに鉄拳制裁スタイルに誰も勝てない。
ちなみに、ガープが幼少期に愛用していた武器が「鉄パイプ」とのこと。そのため革命軍参謀長のサボとの因縁もどこか匂わせるのは気の所為か。
○ガープの能力&必殺技一覧まとめ
そこでモンキー・D・ガープの能力や必殺技をまとめてみた。
○拳骨隕石(げんこつめてお)
まずガープの必殺技は【拳骨隕石】。読み方は「げんこつめてお」。
拳骨隕石は、砲弾を思いっきり敵に向けて投げつけるだけの必殺技。それでも『バキシリーズ』の花山薫のように「握撃力×重量×速度≒破壊力」を地で行くシンプルイズ最強な威力を持つ。
○拳骨流星群(げんこつりゅうせいぐん)
続いてのガープの必殺技は【拳骨流星群】。読み方は「げんこつりゅうせいぐん」。
拳骨流星群は、先程の拳骨隕石の強化バージョンといったところ。投げつける砲弾の数をシンプルに増やすだけですが、威力と破壊力は乗算的に増えていく。
他にも「超巨大な特大鉄球」をそのまま投げつける攻撃もありますが、この技名は不明。サウザンド・サニー号の何倍も大きい超巨大鉄球を海軍船のどこに隠してたのかは謎ですが、まさにガープの粗暴な戦闘スタイルを象徴するものでしょう。
○海底落下(ブルーホール)
続いてのガープの必殺技が【海底落下】。読み方は「ブルーホール」。
ブルーホールは覇気で硬化させた手で相手の顔面ないし体を掴んで、そのまま地面に叩きつける技になります。文字通り、海底まで叩きつける勢いで地面にめり込んでいく。ガープの覇王色も相まって、元海軍大将のクザンですら為す術もなく地面奥深くに埋まっていました。
カイドウやビッグマム(シャーロット・リンリン)たちが地面奥深くのマグマ溜まりにまで叩きつけられて死亡したシーンを彷彿とさせます。それ故に、氷の能力を持つクザンに対するガープの殺意の高さが見て取れます。
ちなみに、名前の由来は「同名の海底洞窟」になります。地上にあった洞窟が何らかが原因で海中に水没したことで、浅瀬でも大きな穴が形成された場所を指します。ダイビングスポットとして活用されていることが多いそう。
だから、これ自体に宇宙要素はないものの、星野之宣という漫画家が連載していた『同名のSF漫画』が存在します。尾田さんが知っているかどうかは分かりませんが、かつて少年ジャンプ系で連載されていたそう。海外でも賞を受賞するなど、知る人ぞ知るという漫画家さん。
○拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)
続いてのガープの必殺技は【拳骨衝突】。読み方は「ギャラクシーインパクト」。
拳骨衝突は覇王色の覇気をまとった拳で敵に攻撃する技。砲弾などは使わないものの、その衝撃波は周囲100メートルぐらいの障害物を木端微塵に破壊する威力を持ちます。
覇王色の戦いと言えば若かりし頃のロジャーと白ひげの戦いが想起されますが、その際の「触れてない感」が凄まじいことが分かります。ガープは大昔から階級は海軍中将のままですが、実力的には未だに海軍大将クラスであることは明白か。
ガープの必殺技は「宇宙」に関する技名が多い理由
これまでのガープの技名を振り返ると、「メテオ」「流星群」「ギャラクシー」など【宇宙】に関する技名がどうやら多い。最近でこそ露骨に宇宙にまつわるワードが増えましたが、いわゆる「宇宙編」に関する伏線を随分前仕込んでいたことがガープからも読み取れます。
例えば、「眼帯の海賊」の正体は宇宙海賊という考察もドル漫ではしていますが、やはり『ワンピース』の最終回は母なる地球という海から「宇宙という空」に飛び立っていくのかも知れない。
もしくは「お星さまになる」という【死ぬ】の比喩表現に関連付けているとしたら、ガープは技名はまさに【死亡フラグ】だった?他にも天才科学者のDr.ベガパンクも宇宙に関するワードが多かったため、ガープとの関連も考えられるか。
そう考えると、先程のギャラクシーインパクトという技は「ビッグバンインパクト」の方がしっくり来る気がします。ギャラクシーは単なる銀河という意味でしかなく、それ自体に爆発や爆破という意味は含まれていない。
ただこれは『ハンターハンター』に登場する幻影旅団のウヴォーギンが同名の必殺技を使っていたから、あえて被らせないようにした配慮かなと予想してみる。それだけ漫画好きの間ではビッグバンインパクト≒ウヴォーギンというイメージが強い。
コメント
そういや初登場時や扉絵で犬の帽子?を被ってたり軍艦の船首が犬だったりしますが何かの伏線かも?
単純な好みかもしれませんが
ロックスも壊滅させて、ロジャーと何度も死闘を繰り広げたなら覇王色の覇気があって然るべきと思います
昔の過去って表現がおもろい
ロックス=ドラゴン
ビッグマム=ジュエリーボニー