コミックス累計発行部数が5億部に迫る人気漫画が『ONE PIECE』。
この『ワンピース』の物語の最終地点が「ラフテル」と呼ばれる場所。海賊王のゴールド・ロジャーが「Laugh Tale」と命名したことが由来。
このラフテルは4つのロードポーネグリフの場所を地図上で結んだ交差点にあると言われていますが、その詳細は不明なまま。
そこで今回ドル漫では「ラフテルの場所が月だった可能性」を徹底的に考察していこうと思います。どうやらラフテルのモデルはインドの天竺だった模様。つまり、『ワンピース』というストーリーも「西遊記」だった可能性が考えられそうです。
今回のネタも是非パクってみてください。
麦わら大船団のモデルは西遊記?
まずは麦わら大船団(麦わらの一味)のモデルを考察します。麦わらの一味は10人目の仲間説が話題になるほどメンバー数が少ない海賊団のイメージがありますが、実はドレスローザ編以降は色んなルーキー海賊団が傘下に入っております。
麦わら大船団のモデルが『西遊記』になります。
『西遊記』とは、16世紀の明時代に完成した寓話の小説。三蔵法師(玄奘三蔵)という実在した唐時代の僧が、インドに渡って仏教の経典を持ち帰った話をベースに作られているフィクション。日本でも何度もドラマ化されるなど知らない人はいないでしょう。
この『西遊記』の主人公は無敵の仙猿【孫悟空】でした。これは『ワンピース』で例えると、やはり主人公の【モンキー・D・ルフィ】であることは言うまでもないでしょう。モンキーとは猿。ヒトヒトの実モデル・ニカのモデルがインドの神猿・ハヌマーン。猿と猿。
またルフィのギア5の肩あたりにまとわりつく雲も孫悟空の「筋斗雲」を模しているのではないか。
孫悟空が頭に付けている輪っかのカタチもギア5状態の「眉毛のカタチ」を心なしか表しているようにも思えます。
○ルフィは猿、サイが沙悟浄、猪八戒がバルトロメオ、三蔵法師は?
ではルフィ以外の麦わら大船団のメンバーは何に該当するのか?
例えば、猪八戒は【バルトロメオ】。
体型は痩せ型のため全く異なるものの、猪八戒の性格は悪事を積み重ねていた悪童だったそう。また家畜用の豚は鼻輪を着用していますが、バルトロメオの鼻ピもモデルが猪八戒だから。「人食い」という異名も猪八戒の暴食っぷりを意識した名前か。
沙悟浄は【サイ】。さ行から始まるキャラ名以外にも、沙悟浄はドクロの首飾りを着用していたそう。サイも首にシャンプーハットのような首飾りをちゃくようしています。
そして、三蔵法師は【キャベンディッシュ】。日本のドラマだと三蔵法師は女性のイメージが強いですが、実際の『西遊記』では性別は男性でした。何故、1番目がキャベンディッシュだったかというと、モデルが孫悟空を率いる三蔵法師だったからと考えるのが自然でしょう。
またキャベンディッシュは白馬に乗っていましたが、やはり三蔵法師も白馬に乗って移動していました。しかも、この三蔵法師の白馬の名前が【玉龍】と言われます。龍とDの一族とは深い関係性がありますが、いろいろ繋がっていることが分かるはず。
ちなみに、他にも麦わら大船団にはメンバーがいますが、こちらは別の寓話がモデルになっていたりします。
例えば、『一寸法師』はトンタッタ族のレオ、『足長おじさん』はブルーギリーといった具合。そのため正確には西遊記だけではないものの、傘下の主要メンバーが明らかに意識されたキャラ作りが行われていることだけは確かでしょう。
天竺はサンスクリット語で「月(indu)」を意味する
ただ今回の考察の本題は「ラフテル」です。でも、この西遊記からラフテルの場所がどうやら導き出されます。
何故なら、孫悟空や三蔵法師は【天竺】を目指していたから。
天竺とは現在のインドを指します。厳密には国としてのインド国土と合致するわけではないものの、天竺はサンスクリット語で「indu」と呼ばれます。これが後にインド(印度)という名称に繋がるんですが、前述の三蔵法師が印度と初めて命名したと言われます。
そして、問題は「indu」という言葉の意味。
何故ならば、induは日本語で【月】を意味するから。
事実、ギア5のモデルのハヌマーン、ズニーシャのモデルのガネーシャなどインド神話の神様がモチーフのものが多かった。ジョイボーイも西インド諸島の伝承がモチーフだった。何故かワンピース終盤になるに連れてインドに関する設定や仕掛けが増えていました。
この理由こそがラフテルのモデルが「天竺」だから。
○ラフテルに帰ろう
つまり孫悟空や三蔵法師が目指した天竺は、『ワンピース』の世界観に置き換えるとモンキー・D・ルフィが目指すラフテルそのもの。天竺がサンスクリット語で【月】を意味するのであれば、ラフテルの場所も当然にして【月】である可能性が高いはず。
何故、月に超科学文明の古代都市があったのか?かつて月にも地球以上の文明が存在した可能性が高いとしたら、そこがラフテルであったとしても問題ない。しかも、ワンピース428話の扉絵では「帰ろう」というタイトルも非常に意味深。
つまり、「Dの一族の生まれ故郷である月に帰ろう」という伏線なのではないか?更に考察すると、Dの一族の故郷こそがラフテルだったのではないか。
そもそもロジャーはラフテルに到達してない説
もちろんロジャー海賊団はラフテルに到達したはずでした。もしラフテルの場所が月だったと仮定したら大きな矛盾が生まれるようにもおめます。でも、ロジャーたちは「そもそもラフテルに到達していなかった」と考えたら何の不思議でもない。
事実、ロジャー海賊団のメンバーだったクロッカスは「ラフテル。グランドラインの最終地点であり、歴史上にもその島を【確認した】のは海賊王の一団だけだ。」と語っているだけでした。この文意を正確に読み取る限り、「確認」という表現しか使われていない。
もし本当にラフテルに到達しているのであれば、「踏み入れた」などの表現を使うほうが正確なのではないか。クロッカスのセリフは、ラフテルという島の形状を外から明確に視認した程度のニュアンスに聞こえます。
事実、ゴールド・ロジャーたちラフテルの描写はついぞ描かれていませんでした。Dの一族や古代兵器など過去に関する情報は把握できたものの、ひとつなぎの大秘宝を持ち帰ることはなかった。これこそがラフテルには結局到達することができなかった裏返しではないか。
もしラフテルの場所が夜空に輝く月であれば、誰もが正確に確認することができるものの、そこに到達することは不可能。ロジャーは大笑いしているものの、目元には「涙」を浮かべている。結局、ラフテルに到達できるはずないやんという悔し涙も含まれているのではないか。
だからワンピース96巻の描写は、さしずめロジャーたちはラフテルを「月見」しながら宴会していたのではないか?
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