『ONE PIECE』のバトルで活躍するアイテムが「悪魔の実」。食べた人間はカナヅチになる代わりに、いろんな強力な特殊能力を発動できるというもの。これまでスベスベの実やマネマネの実といった悪魔の実が登場してきました。
そして一番最初に登場した悪魔の実が「ゴムゴムの実」。主人公のモンキー・D・ルフィが所有し、文字通りゴム人間に体質が変化する悪魔の実。ゴムゴムの実を応用した必殺技にはギア4(ギアフォース)やギア3(ギアサード)などがありました。
そこで今回ドル漫では「ゴムゴムの実のヤバい正体」についてフルカラー画像付きで徹底的に考察しようと思います。どうやらゴムゴムの実の正体は想像以上にヤバかった件。アニメ派の方はネタバレ注意です。
ゴムゴムの実の現所有者はルフィ
まずはゴムゴムの実の「現所有者」や「入手するに至った過程」などを改めて解説しようと思います。
ゴムゴムの実の「現在の所有者」はモンキー・D・ルフィ。麦わらの一味の船長。12年前の7歳の頃に、フーシャ村に滞在していた赤髪海賊団が所持するゴムゴムの実を盗み食いし、そこからゴム人間になった。ルフィ曰く、デザート代わりに食べたんだそう。
ゴムゴムの実の見た目はさながら「紫色の渦状メロン」。ちなみに、当初ルフィはゴムゴムの実だけではなく、バギーの「バラバラの実」も候補の一つとしてあったそう。それでも最終的にはストーリー根幹に関わる重大アイテムとして設定付けられている模様。
一方、赤髪海賊団がゴムゴムの実を所有していた理由は「敵船から奪った」とはラッキー・ルウが解説しております。その後、ゴムゴムの実の能力を得たルフィは2年後にポートガス・D・エースやサボと共に暮らし、2年前の17歳の頃にフーシャ村を旅立つ。
村を旅立つ頃には巨大な獰猛魚・近海の主をワンパンするほど、ルフィはゴムゴムの実を見事に鍛え上げていました。
ゴムゴムの実の能力とは?
続いてはゴムゴムの実の「能力」について考察します。
ゴムゴムの実は悪魔の実の中でも【超人パラミシア系】に該当します。パラミシア系悪魔の実は自分の肉体を特定の性質に変えてしまうため、ゴムゴムの実だと「自分の体をゴムの性質」に変えることができる。
だからゴムゴムの実は自分の手足を自由に伸縮させることが可能。腕をびよ~んと伸ばしたその勢いで敵を殴ることで、普通に殴るよりも威力が高まる。お腹を風船のように膨らませることで敵の砲弾を弾くなど、まさに文字通りの悪魔の実。
血管や臓器もゴムのように伸び縮みするため、ギア2(ギアセカンド)では意図的に血管内の血流を上昇させて自身の運動能力を飛躍的にアップさせることも可能。血管がゴムのように柔らかいため、極端な血圧上昇にも耐えられるという理屈。
また骨もゴム化していることから、ギア3では拳に空気を吹き込むことで巨人族並の大きさに膨らませることも可能でした。発動に伴う副作用はあるものの、武装色の覇気や覇王色の覇気を体得してからは無いに等しくなってます。
防御面だとゴムゴムの実は銃弾以外にも「打撃」はほぼ無効できるとされます。ゴムだから攻撃の全てを弾く仕様。他にもエネル戦では雷が無効化できたことも印象的でした。ただ逆に刃物に拠る攻撃には弱く、ゴムゆえに切れやすい。
ゴムゴムの実を応用した必殺技には「ギア2」「ギア3」「ギア4」などありますが、既に考察済みなので詳細は割愛します。
ゴムゴムの実はもともと世界政府が所有していた!
続いては「ゴムゴムの実の過去」について考察したいと思います。
ゴムゴムの実を【単なる武器の一つ】と認識していた読者も多そうですが、一部ワンピース考察界隈では以前からあれこれ正体は妄想されていましたが、どうやらストーリー上でも大きな役割を担うことが判明します。
実はゴムゴムの実は「もともと世界政府(天竜人)が所有していた悪魔の実」だった。
画像はカイドウが率いる百獣海賊団でも幹部6名で構成される飛び六胞のフーズ・フーという男。実は以前はロブ・ルッチが率いていたCP9のリーダー格として所属していたんですが、【12年前】に「とある失態」を犯して投獄される。
そのとある失態とは、世界政府が護送していた「ゴムゴムの実を奪われた」こと。フーズ・フーは護衛として派遣されていたものの見事に失敗。CP9は殺しも正当化されていた暗殺組織だったことから、ゴムゴムの実を失うのは「人殺しより罪が重い」ということ。
空白の100年の時代にジョイボーイが所有?
五老星も「我々にとっても伝説」「過去何百年も【覚醒】することなどなかった」「わざわざあの悪魔の実にもう一つの名を与えた」と仰々しく語るなど、ゴムゴムの実の存在は世界政府や天竜人の立場すら危うくする重大な悪魔の実だった。
ただし、世界政府は800年前からゴムゴムの実の行方を追っていたものの、現在に至るまで一度も完全に管理できていないことになっています。前述のように赤髪のシャンクスが世界政府から奪ったものの、ゴムゴムの実は偶然入手できていた模様。
そしてズニーシャが語るように、空白の100年の時代にジョイボーイがかつてゴムゴムの実を所有していたことが判明してます。ゴムゴムの実の本当の正体は改めて考察しますが、ジョイボーイは悪魔の実を覚醒させて天竜人と戦った人物っぽい。
ゴムゴムの実には「誰かの意志」が宿っていることから、ジョイボーイ以降は誰かに食べられるなどして世界政府の魔の手から逃れるように各地を転々と移動していた模様。
つまり、ゴムゴムの実とは仮名になります。本当の名前や正体については後述しますが、世界政府はあえて「ゴムゴムの実」と命名することで、こういった一連の過去の歴史がバレないように画策した。
シャンクスは世界政府からゴムゴムの実を奪った!
一方、たまたま世界政府が入手したゴムゴムの実を誰が奪ったのか?
それが前述の通り、赤髪海賊団。「敵船から奪った」とラッキー・ルウが語っていましたが、その敵船とはまさに「世界政府の護送船」だった。やはり海賊にとっての最大の敵は同じ海賊ではなく、まさに天竜人が率いる世界政府。
ルフィがゴムゴムの実を食べたのは12年前、フーズ・フーがゴムゴムの実を奪われたのも12年前。タイミングがまさに合致。
つまり、赤髪のシャンクスはゴムゴムの実を奪った直後、フーシャ村に訪れていたことになります。ただ赤髪海賊団は初登場時の時点で既に「1年ほど前から滞在していた」ため、フーシャ村の滞在中にシャンクスがゴムゴムの実を世界政府から奪ったのが真相か。
ただ真犯人とも呼ぶべきシャンクスは五老星と内通するなど、最近のワンピース考察界隈ではもっぱらシャンクス≒敵説も根強い。ゴムゴムの実が重要な悪魔の実と判明した今、シャンクスが五老星と円満な関係が続いているのは不思議な話。
シャンクスが守りたかったのはゴムゴムの実だった?
そこでゴムゴムの実とシャンクスとの関連性を更に考察していこうと思います。
五老星との会談シーンで出てきた【ある海賊】という赤髪のシャンクスのフレーズはあまりにも有名でしょう。
これまではシャンクスの左目に3本傷をつけた黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)と予想していたワンピース読者が多そうですが、ゴムゴムの実がこれまで辿ってきた経緯や過去を考えると、このとある海賊とは「ルフィ」のことだったのではないか?
こう考えると、シャンクスは近海の主からルフィの命を身を挺して守った理由は、実は「ゴムゴムの実を守るため」の行動だった可能性も考えられます。この仮説が事実であれば、シャンクスの行動はあまりにサイコパスに写ります。
このあと「おい泣くな男だろ?」と泣き叫ぶルフィに優しく語りかけるものの、シャンクスの献身的な行動もまさに【打算】。確かに当初シャンクスは「海の秘宝」とゴムゴムの実を肯定的に表現していましたが、それも今となっては意味深に聞こえます。
他にも最初の山賊(ヒグマ)に対して、シャンクスは「どんな理由があろうと!おれは友達を傷つける奴は許さない!」といった名言を残したものの、実は「ゴムゴムの実を傷つけるんじゃねぇ」と言っていた可能性もありそう。
だから、これまでルフィに対して見せてきた行動もゴムゴムの実を通して思い返すと、シャンクスの「意図」がガラッと反転して見えてくる。シャンクスに心酔していたキムタクも思わず涙目でしょう。
シャンクスは「ゴムゴムの実の覚醒」を待っていた?
ただし、五老星自身の語り口から「ゴムゴムの実を奪った犯人は知らない」様子です。そのため赤髪のシャンクスが話していたとある海賊とはルフィのこととは限らない。それ故に、シャンクスの行動原理や動機は更に不可解に写ります。
シャンクスの目的もひとつなぎの大秘宝(ONE PIECE)を手に入れるためと予想できそう。つまり、ONE PIECEを手に入れるためにはゴムゴムの実の能力がおそらく必須なのではないか?
シャンクスがロジャー海賊団の見習い船員だった時代、幼馴染のバギーの看病で結果的にラフテルに行くことはなかったものの、ラフテルから帰還したロジャーに「とある質問」をした直後に泣き崩れてるシーンがありました。
この謎は未だに解明されていませんが、シャンクスはタイミング的にひとつなぎの大秘宝について何かを聞かされたはず。その何かとは、まさに「ゴムゴムの実」のこと。
しかしながらロジャーも最終的にはひとつなぎの大秘宝を入手していないことから、【ゴムゴムの実の覚醒】が最終的にONE PIECEを入手するために必要な鍵だったものの、それが機能せずに入手できないことを知った。
だからこそ当時のシャンクスはラフテルを自らの船で目指すと言っていたにも関わらず、オッサンになった現在ラフテルには一向に目指さない。この理由は「ゴムゴムの実が覚醒していない状態で到達しても無意味」と誰よりも確信しているから。
つまり、シャンクスは「ゴムゴムの実を食べたルフィ」が覚醒するのを待っていただけだった。ルフィに預けた麦わら帽子ではなく、実はゴムゴムの実が覚醒したルフィを待っていたと考えたら、これまで謎が多かったシャンクスの行動も腑に落ちる。
ただイム様が謎の麦わら帽子を守っていることからも分かるように、ONE PIECEを手に入れるためにはゴムゴムの実の覚醒だけではなく「麦わら帽子」もやはり鍵を握るはず。
だから、どちらにせよ一連の行動は労もせずONE PIECEを得ようとしていることが伺えるため、まさにシャンクスは大悪人だった?
ゴムゴムの実の正体は「ヒトヒトの実(モデル・ニカ)」だった
続いてはゴムゴムの実の正体を考察します。
結論から言うと、ゴムゴムの実の本当の正体は【ヒトヒトの実 幻獣種 モデル・ニカ】でした。つまりルフィの悪魔の実は超人パラミシア系ではなく、ヒトヒトの実という名前からも分かるように結果的に動物ゾオン系だったカタチです。
ニカとは太陽の神・ニカのこと。かつて奴隷たちを助けて笑顔にした「解放の戦士」とのこと。まだシルエット姿しか登場していませんが、『ONE PIECE』のロゴの「I」もきっとニカだったに違いない。太陽があるからこそ影(シルエット)が生まれる。
ゴムゴムの実ではなかったにも関わらず、ルフィの肉体が伸び縮みしていた理由は「ニカの種族」が関係しています。
詳細は不明ですが、ニカの種族はおそらくルナーリア族とされます。かつてレッドラインに住んでいた神と称される種族。百獣海賊団のキングを参考にすると、体はゴムのように伸び、炎をまとうと防御力が異様に高まる体質を持つ。
だから、ルフィはこれまでずっと「ゴムのように伸びる」というニカの特徴のみで戦っていた。逆に言うとルフィの悪魔の実はまだまだ発展途上とも言えますが、それでもゴムゴムの実はこれを機に実質消滅したカタチになります。
以降、ゴムゴムの実やヒトヒトの実(モデル・ニカ)は「ニカの実」などと便宜上表現します。
【ギア5】覚醒すると周囲をゴム化できるが…
このニカの実が覚醒すると一体どうなるのか?
ニカの実が覚醒すると、ルフィの「全身や衣服が真っ白」に変身し、羽衣のような「炎や雲」をまとっていることも確認できます。まさに超サイヤ人といった展開でしたが、ルフィはニカの実が覚醒した状態を【ギア5】と呼んでおります。
「ギアシリーズの最終形」とルフィ自身が位置付けているように、今後ギア6以降は登場しません。それでも引き続きギアシリーズの名称が使われていることから、ニカの実はあくまで「ゴムゴムの実の延長線上」という位置付けか。
五老星曰く、ニカの実が覚醒すると「ゴムの体にさらなる【腕力】と【自由】を与えられる」とのこと。ルフィのフィジカルが単純に向上し、なおかつこれまでのギアシリーズ以上に肉体を自由自在に伸び縮みできるように進化しています。
○ニカの実の覚醒は「対生物」にも影響を及ぼす
例えば龍状態のカイドウよりも巨大化することも可能。ちなみに技名は「ゴムゴムの巨人(ギガント)」ですが、ゴムゴムの実の正体がヒトヒトの実と判明した現状でも、基本的なベースはゴム要素という点は変わらず。
ゴムゴムの実の時代から予想されていたように、覚醒すると「周囲をゴム化」させることも可能です。地面をゴムのように柔らかくし、なおかつベロンとめくって盾のように使ってカイドウのホロブレスを跳ね返す。まさに自由自在。
ただこれまでの悪魔の実は対無機物に限定されていましたが、ニカの実が覚醒すると「対生物」や「人間相手」でも影響を及ぼすことが可能。
例えば、カイドウのお腹の中に入ってルフィが膨らん状態を見ると、カイドウのお腹もゴム状に膨らんでいる。本来であればさすがのカイドウでも破裂しているはず。
ゴムゴムの実が「ふざけた能力」だった理由は?
だからニカの実は「最もふざけた悪魔の実」と称されます。
他にもルフィが足をグルグルと回転させたかと思いきや、そのまま空中をギュイーンと飛び回ることが可能。ボンという効果音からも分かるように、どうやら【炎】を生み出していることからカイドウの焔雲のような能力も持ち合わせている模様です。
ニカは太陽の神と称されていたため、今後は「炎」に関連した能力もさまざまに披露されそう。
だからこれまでゴムゴムの実の能力者が「炎を出す(ゴムゴムのレッドホーク)」ことに違和感がある読者も多かったと思いますが、これも【太陽の神ニカの能力】がそうさせていた模様。確かに「ボウッ」と露骨に発火しているのも、今となっては逆に怪しすぎたか。
ちなみに、ヴィンスモークファミリーのサンジが炎を出す原理は「摩擦熱」になります。
また太陽の神ニカは人々に「笑顔」をもたらした解放の戦士だけあって、ギア5では「目玉が飛び出る」といったギャグ描写も多いです。この目玉飛び出し芸は周囲のキャラクターにも波及効果があるため、まさにふざけた覚醒能力です。
だから、これまで「欠損した歯」が牛乳を飲んだだけで再び生えてくるという摩訶不思議なふざけた現象も、どうやらルフィがニカの実の能力者だったからというオチでした。
ゴムゴムの実がニカニカの実ではなかった根拠とは?
そのためゴムゴムの実の正体は当初噂されていた「ニカニカの実」ではありませんでした。
実は【ニ】【カ】という言葉を合体させると「漢数字の五」が浮かび上がります。ルフィの誕生日が【五月五日】だった理由もニカ(五)から来ていたことはほぼ確定的だったため、そこからゴムゴム≒ニカニカの実説が俄然盛り上がりました。
ただし、ゴムゴムの実の正体が仮にニカニカの実だったとしても、太陽の神ニカに変身する悪魔の実のジャンルは動物ゾオン系に該当したはず。超人パラミシア系ではなくなる以上、ニカニカに続く詳細な「モデル名」が新たに必要になってくる。
つまり、この予想が正しかったとしても、正式名称は「ニカニカの実(モデル・○○)」でなければいけなかった。しかしながら、あくまでニカは個人名。種族はルナーリア族と予想されているものの、どうやってもニカニカの実は生まれない。
自分も含めて、「ニカニカの実≒超人パラミシア系のまま」と勘違いしていたから、結果的に間違った考察者も多かった模様です。
またギア5に覚醒する直前のルフィを見ると顔の傷に5のマークが描かれるなど、ゴムゴムの実やニカの実はそこかしこに5と絡める遊びが仕掛けられていた。だから、ニカ(五)という言葉は一個に留めておくほうがいろいろ収まりが良い。
まさにシンプル・イズ・ベスト。そのためニカニカの実だと五と五が連続して並ぶので、どうしても不自然さが少し残るという判断だったからか。松井秀喜の背番号かよ。
ガジュマルという「ゴムの木」の別名がニカだった
他にもゴムゴムの実がヒトヒトの実(モデル・ニカ)だった説を裏付ける伏線がありました。
それが【ガジュマル】と呼ばれるゴムの木にあります。
ガジュマルの木は、ハワイなど亜熱帯地方に分布する常緑高木の一種。いわゆる天然ゴムの原材料は、木の幹から得られる樹液から作られております。ただガジュマルというゴムの木は、防風林や観賞用にしか使われないそうですが、この別名がヤバかった件。
ガジュマルの別名がまさに「ニカ」。正確にはモルディブの現地語であるディベヒ語で、ガジュマルのことをニカと呼んでいるそう。ゴムとニカは、まさに表裏一体だった。
またガジュマルというゴムの木には【キジムナー】という火の精霊が宿ると沖縄県では信じられております。いらすとやに掲載されるほど割りと有名な精霊ですが、キジムナーの髪の毛は赤色。また「魚の片目を食べる」という癖を持っているそう。
そのためゴムの木に宿るキジムナーは【ゴムゴムの実を一時的に所有していた赤髪のシャンクス】も彷彿とさせます。だからゴムとニカというワードには想像以上に共通点が多く、意図的に結び付けられていることが分かります。
ゴムゴムの実の「前の所有者」は?
一方、ゴムゴムの実の前の所有者は誰なのか?ワノ国編以降はスケスケの実やバリバリの実など前の所有者がクローズアップされることが増えました。当然ルフィの以前にもゴムゴムの実は誰かが食べていたはず。
結論から言うと、ゴムゴムの実の前の所有者は「不明」です。
12年前にシャンクスが世界政府からゴムゴムの実を奪取し、その直後にルフィがそれを食べたわけですが、それ以前の所有者は判明していません。世界政府がゴムゴムの実を入手するまでの経緯も考えると、前所有者がいたとしたら13年以上前の話か。
当初は海賊王だったゴールド・ロジャーが最右翼でした。
シャンクスも「ロジャー船長と同じことを言うガキがいたんだ」と語るなど、ルフィとロジャーは重ね合わせて比較されることが作中では多かった。そのため二人の悪魔の実もゴムゴムの実で共通していたという見立て。
悪魔の実は能力者が死亡後、その周辺の果物に悪魔の魂が憑依するとされます。ロジャーは24年前にローグタウンで処刑されましたが、そこにはシャンクスの姿もあった。また世界政府であれば【ロジャーの悪魔の実】も真っ先に管理できたであろうということ。
○ゴムゴムの実は単独で世界政府から逃げ回っていた?
ただし、ロジャーはそもそも「悪魔の実の能力者ではなかった」ことが判明しております。そのためゴムゴムの実の前所有者説も結果的に消滅したカタチ。
ロジャー自身が「ひとつなぎの大秘宝を入手するのは息子」と語っていたことから、シャンクスがフーシャ村にやって来た理由も最初はポートガス・D・エースにゴムゴムの実を食べさせようとした可能性も考えましたが、この説もなくなりました。
シャンクス≒悪者説も微妙になってきたか。
とはいえ、ゴムゴムの実は800年以上前からずっと世界政府の追及から逃れていたことから、前の所有者が誰かしらいた気がする。それでも中にはニカの意思が宿っているとされるため、現状だとゴムゴムの実単独で逃げ回っていた可能性が濃厚なのか。
つまりゴムゴムの実の前所有者は「いない」…というか、正確には前所有者は【800年前に覚醒させたジョイボーイ】だけだったと考えるのが自然なのかも知れない。
そのためゴムゴムの実の前所有者がロジャーだと面白い考察もいろいろ成立したんですが、結果的には「うーん」というオチでした。
結局、シャンクスが何故ゴムゴムの実の存在を知ることができたのか?また奪取に至ったのか?しかも何故ルフィに食われてもスルーしたのか?…といった謎が更に深まったカタチになるため、そこらへんの整合性が今後どう取られていくつもりなのか。
ニカの実は動物ゾオン系も兼ねる?自然ロギアの能力も?
続いてはニカの実と判明したゴムゴムの実の能力を更に予想してみようと思います。
前述のようにゴムゴムの実は超人パラミシア系でしたが、ヒトヒトの実(モデル・ニカ)は動物ゾオン系に該当します。でも覚醒したギア5を見ても分かるように、ゴムゴムの実の能力は消えずに引き続き超人パラミシア系の能力を扱えている。
そのためカイドウは「超人パラミシア系の覚醒とみて良さそうだが、変身は動物ゾオン系の専売特許」と語っていたように、ルフィは実質2種類の悪魔の実を会得している状態と言えます。
そこで思い出されるのが、やはり【黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)】の存在でありましょう。
黒ひげは「自然ロギア系」のヤミヤミの実に加えて、白ひげから強奪した「超人パラミシア系」のグラグラの実も会得してる。そして、黒ひげの元来の能力は「動物ゾオン系」のケルベロスや複数の心臓を持つタコに変身できるという説も根強いです。
つまり、黒ひげは「3種の悪魔の実」を使える能力者の可能性が高い。そのためニカの実も同様に「3種の悪魔の実」を持ち合わせてると仮定したら、ルフィも自然ロギア系の能力が新たに扱える可能性が高そう。
○太陽のルフィ vs 闇の黒ひげ
そこで真っ先に思い浮かぶ能力の候補が、やはりニカの異名を表す「太陽」の能力でありましょう。そのため今後次期海賊王に最も近い同士の両者の激突が予想されますが、まさに「太陽のルフィ」と「闇の黒ひげ」という対比が見事に生まれる。
かつて黒ひげはエースとの戦いで「太陽か!闇か!勝者は一人だ!」と語っていましたが、これはエースのことを言っていたのではなく、まさに将来ニカの実が覚醒するルフィとの対決を暗示していた。
もちろん直前にエースが大炎戒 炎帝という巨大な火球を操る技を使っていたことは差し置いても、普通は闇と相対する表現だったら光を用いた方が分かりやすい。
それでも敢えて【太陽】という表現を使っていた理由は、太陽の神ニカの存在を暗示していたから。つまりルフィが将来的にゴムゴムの実からニカの実に覚醒する未来を暗示していたから。
画像の「(白ひげを)王にする」というエースのセリフも、まさに【太陽の能力がルフィを海賊王にする】という将来を暗示したセリフだったのかも知れない。
ルフィの誕生日がどうやらコミックス15巻時点で決まっていたことを踏まえると、黒ひげの「太陽か闇か勝者は一人」というセリフは太陽の神ニカを意識して作られていたことは間違いないか。
ゴムゴムの実の正式名称は「Go Moon Go Moon」だった?
ゴムゴムの実の正式名称は「ニカの実」と確定したため、以下の考察はそれ以前に行ったものとなります。そのためスルー推奨。
ゴムゴムという言葉を語呂合わせ的に英訳すると、「Go Moon Go Moon(月に行く月に行く)」に置き換えることが可能。事実、ラフテルの意味が「Laugh Tale(笑い話)」というダジャレ丸出しの命名でしたから、少なくとも前例のある法則性なので信憑性は十分ある?
つまり、ゴムゴムの実は【月に行くための手段】になったりはしないか?事実、Dの一族は月との関連性が何故か深い。ワンピースではしつこいほど「ドーン」という擬音が使用されていますが、これは英語の「Dawn(夜明け)」を意味する。太陽と月は密接に関連する。
ゴムはあらゆる体内を伸縮させることができますが、宇宙空間では圧力の急激な変化で肺などが破裂してしまうそう。でもゴム人間であればそういう心配は低そう。つまり、ゴムゴムの実は「宇宙編」に繋がる伏線だった可能性もある?
そして、月には荒廃した古代都市が存在し、既にエネルがそこに根城を構えていました。再びルフィとエネルが相見えることを誰もが考えたと思いますが、ゴムゴムの意味が【Go Moon×2】と仮定したらもはや確信に変わるワンピース読者もいそう。
これまでルフィの行動を振り返ると、ゴムゴムの実の拳でさまざまなモノをぶっ飛ばしてきました。レッドライン破壊説なんてのもありますが、ゴムゴムの実が覚醒すると宇宙空間まで腕が伸びて、月ごと破壊するなんていうぶっ飛んだ展開も微レ存?
【消しゴム説】ゴムゴムの実が覚醒すると「歴史を消せる」?
続いては悪魔の実が覚醒したらどうなるかを考察します。ここまで俄然意味性を帯びてきた悪魔の実ですから、やはりゴムゴムの実も覚醒しないはずがない。
既にドル漫ではギア5やギア6の予想記事も書いてますが、ゴムゴムの実が覚醒したら「周囲をゴム化させるパターン」が普通考えられます。覇王色の覇気も予想通りバトルで活かされましたが、いずれゴムゴムの実もこのような戦い方ができるはず。
ただ逆にストーリー上重要になったがゆえに「単純に強くなるだけなのか?」という疑問や視点が新たに出てきたはず。
例えば、ゴムゴムの実が覚醒すると「消しゴム」になる説。消しゴムとだけ聞くとショボそうですが、消すという行為は実は怖い。不祥事や犯罪行為を隠蔽したりってのは、日本の総理大臣ならお手の物。歴史的な事実を消去することも独裁者であれば簡単かも知れない。
○ゴムゴムの実が空白の100年を作り出した説
『ONE PIECE』の歴史といえば、もちろん空白の100年しかありません。世界政府が研究することを頑なに禁止している、まさに空白の歴史。この空白の100年はラフテルやジョイボーイ、更にはDの一族と密接に絡んでくるとはロジャーやおでんの回想。
つまり、覚醒したゴムゴムの実がかつて800年前に「歴史を丸ごと消した」のではないか?時空を飛び越えるトキトキの実が登場した以上、ここまでぶっ飛んだ能力があったとしても不思議じゃない。
もちろんルフィやジョイボーイは歴史を取り戻す側なので違和感は残るものの、ゴムゴムの実は「歴史を消せる能力」だからこそ【それを復活させる】ことも可能なのではないか?少なくとも、世界政府がゴムゴムの実を所有したがる理由としては納得がいくはず。
一方、イム様は黒ひげやしらほし姫と一緒にルフィの命を狙っていましたが、この理由こそ「本来はワイのものなんやからゴムゴムの実をルフィから奪い返したるで」ということだった?
しらほし姫がいるため古代兵器との関連が根強いため、ゴムゴムの実は古代兵器を動かす鍵となる?もしくはゴムゴムの実こそが古代兵器ウラヌスとかだったりするのか?
一応、ネタ枠としてゴムゴムの実が覚醒すると、バーソロミュー・くまのように【天竜人のサンドバッグ】になる説なんてのもあります。
コメント
ちょっと関係ないけど、バギーの能力が覚醒して周りのものをバラバラにするとからな強そう
じゃあヤミヤミの実は(´ڡ`)Yummy(´ڡ`)Yummy?食べちゃうのかな?
家とか食べてるっちゃ食べてる