コミックス発行部数が5億部を超える『ワンピース』も最終回がいよいよ近付いています。ワンピース考察界隈の人が無職になる日も近付いているわけですが、赤髪のシャンクスやロックス・D・ジーベックといった有名キャラの過去や謎も徐々に明らかになっています。
そこで今回ドル漫では「ジュエリー・ボニーのヤバい正体」についてフルカラー画像付きで徹底考察したいと思います。ほとんどの予想は当たっていたわけですが、意外と謎も多かったボニーはワンピース終盤でどう絡んでくるのか？本当に年齢は24歳だったのか？
ボニーの年齢が「推定」だった理由
まずはジュエリー・ボニーの略歴を解説します。
（ONE PIECE51巻 ©尾田栄一郎／集英社）
ジュエリー・ボニーは【ボニー海賊団】の船長になります。異名は「大食らい」だけあって、常に何かを食べていいます。どこかルフィとの相似点も垣間見えます。
ボニーの年齢は【推定24歳】と意味深な表現が使われているのも特徴です。この謎は記事最後に考察しています。もしかするとボニーの実年齢は10歳前後だった？誕生日は「9月1日」。身長は「174cm」。出身地は「南の海」。
ボニーの見た目の特徴としては【ピンクの髪色】【おちょぼ口に塗られた口紅】などが挙げられます。最新話では帽子を被っているシーンは少ないです。
ボニーは最悪の世代の一人
そして、モンキー・D・ルフィやゾロ、ウルージと同じく【最悪の世代】の一人でした。
ボニーは最悪の世代の紅一点だけあって、黒ひげ（マーシャル・D・ティーチ）に小馬鹿にされるなど実力的には明らかに下位でした。それでも最悪の世代と呼ばれている理由には、後述する「ボニーの出生の秘密」が関係していました。
ボニーは「大食らい」という異名通り、初登場時は食い意地の汚さを披露していました。ただ周囲への気配りができるなど、ボニーが幼少期から高い教育を受けてきた痕跡も垣間見せてきたことから、食い意地の汚さは「ある種の反骨精神」の現れだったのかも知れない。
女海賊 アン・ボニー
ちなみに、ジュエリー・ボニーの名前の由来は「アン・ボニー」というかつて実在した女海賊になります。
ボニーの正体は「くまの娘」だった
続いて最近ようやく判明したボニーのヤバい過去について考察します。
（ONE PIECE1063話 ©尾田栄一郎／集英社）
結論から言うと、ジュエリー・ボニーの正体はやはり「バーソロミュー・くまの娘」でした。ボニーの悪魔の実は年齢操作できるため、当初はくまの母親説を考察する人もいましたが、結果的には順当な予想に落ち着きました。
左のボニーの回想描写を見る限り、バーソロミュー・くまはかなり子煩悩な父親だったことが伺えます。くまは「暴君」と恐れられた国王でした。国民の反感を買ったくまは、国を追い出されるように海賊になったとされますが、娘のボニーは頑なに否定しています。
（ONE PIECE1062話 ©尾田栄一郎／集英社）
ボニーの目的は「サイボーグ化された父親くま」を救出するため、その実験を行ったベガパンクに助けを求めようと動いていました。
ボニーはベガパンクが拠点としていた未来島エッグヘッドに幼少期に訪れていた過去があるため、革命軍繋がりでくまとベガパンクが知り合いだった展開も予想できます。ボニー自体が知らないだけで、くまとベガパンクには深い関係性があったことが読み取れます。
（ONE PIECE58巻 ©尾田栄一郎／集英社）
ジュエリー・ボニーがマリンフォード頂上戦争で「涙していた理由」も、完全にサイボーグ化した父親・くまの姿とその血統因子を使って量産されたパシフィスタを映像電伝虫を通じて目の当たりにしたからでした。いかに父親くまを溺愛しているかが伺えます。
ボニーは「ソルベ王国」の王女だった
一方、王下七武海に選ばれる前の、バーソロミュー・くまは「ソルベ王国の元国王」でした。くまと血の繋がりがあるということは、ジュエリー・ボニーの正体は【ソルベ王国の王女】だったと考えるのが自然でしょう。実際、ボニーもくまも出身地は同じ南の海。
つまり、ソルベ王国そのものも南の海に位置している模様です。
（ONE PIECE90巻 ©尾田栄一郎／集英社）
ボニーは世界会議（レヴェリー）が開催された聖地マリージョアに潜り込んだ際、「ソルベ王国の王太后コニー」になりすましていました。
（ONE PIECE90巻 ©尾田栄一郎／集英社）
ボニーの悪魔の実は改めて後述しますが、あくまで「年齢を操作する」だけ。普通は若返らせるにしても老いさせるにしても、マネマネの実でもない限り、他人になりすますことは実質的には不可能でしょう。でも、【遺伝的繋がり】があれば誤魔化せるということ。
まさにボニーがソルベ王国の王女という伏線だった。
最悪の世代は「超新星」とも呼ばれる新人ルーキーの集まりでした。ボニーはルフィなどと同じく数年前に海賊になっているはずなので、割りと最近までソルベ王国の王女だった可能性が高そう。じゃあ、何故ボニーがソルベ王国から飛び出て海賊になったのか？
（ビブルカード）
まさに父親のバーソロミュー・くまを救出（人間に元通りにさせる）するためだった。ただくまが海賊に落ちぶれてベガパンクに完全サイボーグ化されるまでそれなりに時間があったはずなので、そこらへんの細かいタイムラグは気になるところ。
ボニーの正体はエースの実姉だった？
ちなみに、ボニーの正体が「ポートガス・D・エースの姉だった説」もかつてありました。
理由はエースの母親・ルージュが「もし生まれた子供が女の子だったら【アン】という名前を命名しようとしていた」から。ボニーのモデルはアン・ボニーという女海賊だったことから、ゴール・D・ロジャー以前に、別の男性との間で子供を既に生んでいたのではないか？
ルージュはフランス語で「赤」を意味する単語ですが、日本では一般的に「口紅」という意味でも使用されています。ボニーの口元には、おちょぼ口風の口紅が小さく塗られていました。ボニーがルージュの関連性を匂わせてないと言ったら嘘になります。
ただエースの母親・ルージュが言っていた、アンの名前の由来は「赤毛のアン」から来ているはず。この赤毛のアンの出生地の「プリンスエドワード島」なんですが、エースが親父として慕っていた白ひげ（エドワード・ニューゲート）の存在とも繋げているっぽい。
そもそもエースの出産前にジュエリー・ボニーを仮に産んでいたしたら、最初からルージュは「女の子だったらアンと命名して」とは提案していないはず。だから当初から眉唾的な考察ではありました。要は間違い。
ボニーの懸賞金額は3億2000万ベリー
続いて「最新の懸賞金額」を考察します。
（ONE PIECE1060話 ©尾田栄一郎／集英社）
ジュエリー・ボニーの懸賞金額は【3億2000万ベリー】になります。シャボンディ諸島で初めて登場した際の懸賞金は1億4000万ベリーでした。一応、懸賞金は増額しているものの、数十億ベリー超えの海賊が増えた現在はほぼ現状維持レベルで推移していると言っていいか。
新世界編に突入した後もボニーはめぼしい活躍がなかったため、時間が経過したから懸賞金を少し増やしておきましょう程度のものでしかないでしょう。モンキー・D・ルフィが四皇に昇格した現在、麦わらの一味の懸賞金額がナミでも3億6000万を超えています。
いくらバトルに特化していないとは言っても、ボニーは腐っても最悪の世代。やはり四皇の幹部レベルの懸賞金ぐらいには…という尾田さんの心付けか。百獣海賊団の傘下に入って悲惨な最期を遂げたバジル・ホーキンスの懸賞金が同額だったので、まさに可もなく不可もなくという金額。
他にも3億ベリー台前半にはシーザー・クラウンやビッグマム海賊団のペコムズなどがいました。
ボニーの悪魔の実は？
続いては「悪魔の実」について考察します。
（ONE PIECE1064話 ©尾田栄一郎／集英社）
ジュエリー・ボニーの悪魔の実は【年齢操作】ができる超人パラミシア系になります。ボニーの悪魔の実は自分自身だけではなく、「能力者が触れた対象」の年齢も強制的に若返らせたり、老化させることができました。画像ではルフィが70歳のお爺ちゃんに変身させられています。
無理やり赤ちゃんやヨボヨボの老人にさせられれば、カイドウやジュラキュール・ミホークであっても戦闘力は問答無用で落とせるはず。ただ白ひげが享年72歳、元ロジャー海賊団のシルバーズ・レイリーが78歳だったので、70歳がヨボヨボの老人かはやや微妙か。
そのため強制的に意思を持たないオモチャに変える「ホビホビの実」に通じる脅威性はありそう。だから悪魔の実そのものに攻撃力はないものの、ボニーは海軍の兵士を強制的に幼児化させてその場から逃げるなど、それなりに汎用性の高さは見せていました。
現時点では名前まで判明していませんが、AGE（年齢）からエジエジの実？年齢の年からネンネンの実？などシンプルな名前が考えられそうです。
○海中にいる時のボニーが「少女」だった理由
一方、ボニーの悪魔の実について興味深い描写がありました。
（ONE PIECE1060話 ©尾田栄一郎／集英社）
それがベガパンクが開発した兵器から逃れようとしている際の描写。
ここで前述の懸賞金額も判明しているわけですが、ルフィに救出される直前に何故かボニーは「海の中」に溺れるように苦しんでいました。もちろん悪魔の実の能力者は海中が苦手でした。海水をかけられただけで、力が抜けて能力もまともに発動できないはず。
それにも関わらず、ボニーの見た目は何故【少女の姿】だったのは不自然な描写でしかない。でも海水に浸かってる時に小さくなっている（悪魔の実の能力が無効化されてる）ということは、この少女の姿こそが【本当のボニーの姿】だったのではないか？
もともと老人（王太后コニー）だった説もありましたが、実はボニーはその真逆で「元々は更に若かった」のではないか。
○ボニーの「本当の実年齢」は10歳前後だった？
だから、ボニーの年齢は推定24歳とされていたものの、ボニーの本当の【実年齢は10歳前後】だった可能性も高そうです。
（ONE PIECE61巻 ©尾田栄一郎／集英社）
もし10歳前後の王女が家出したと考えたら、今は海軍元帥の赤犬サカズキがヒヤヒヤしたという理由も納得？
父親くまの年齢は47歳だったので、ボニーが産まれたタイミングは23歳だったはず。現実的には十分あり得る話ですが、父親になる年齢としてはやや若すぎる印象も否めません。例えば、ネフェルタリ・ビビが18歳に対して、父親コブラは50歳でした。
ワンピースの主要キャラクターで見ると、ヴィンスモーク・サンジが21歳、サボが22歳。ボニーも推定年齢24歳ですから、今の時点で子供がいるキャラクターが多数存在するはず。でも現実的には、『ワンピース』の世界観でもあまりいません。
事実、どちらの記憶も「ボニーが幼かったときの記憶」しかなかった点も特徴。例えばくまの血統因子を継承したパシフィスタは「大人の姿」のボニーには反応しなかったものの、【子供の姿】のボニーだけに反応していました。これは大人になったボニーの顔を知らない裏返し。
もちろんボニーが幼い頃に生き別れた可能性（15年以上前にソルベ王国を追い出された）もありますが、それだとボニーが24歳になるまで海賊になる道を選ばなかった理由が分からなくなる。ここまで父くまを溺愛している以上、10代半ばで海賊になっててもおかしくない。
ここらへんからもボニーの本当の実年齢が推測できそうです。
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