少年ジャンプで連載されてた『鬼滅の刃』の勢いが止まりません。
2020年5月に最終回を迎えたにも関わらず、コミック発行部数は累計1億部を突破。2020年10月に公開された劇場版映画『無限列車編』の興行収入は公開から3日で50億円、17日で150億円を突破。炎柱の煉獄杏寿郎と猗窩座が対決してるYouTube動画は2日で1000万再生を突破。
この異次元の人気に嫉妬したわけでもないと思いますが、同じく少年ジャンプで連載中の長寿バトル漫画『ONE PIECE』が鬼滅の刃をついにパクってしまったとのこと。
そこで今回ドル漫では「ワンピースのパクリ疑惑の真相」を迫ってみた。ちなみに、あくまでネット上の噂です。
ワンピースがパクったとされるシーンまとめ
まずはワンピースがパクったとされるシーンを確認したいと思います。
百獣海賊団に「バオファン」と呼ばれるメンバーがいるんですが、ムササビのSMILEの能力者。SMILEの意味を知らない人は「悪魔の実の正体まとめ」をご参照ください。
このバオファンの能力は黒猫の視界を通して「監視」することが可能。さながらズニーシャの視界を借りる光月モモの助のよう。
一方、鬼滅の刃には「産屋敷輝利哉(うぶやしききりや)」と呼ばれるキャラクターがおります。柱を統率する産屋敷輝哉の実の息子。
画像では額に紙(愈史郎の血鬼術)を貼って、カラスの視界とリンクすることでラスボスの鬼舞辻無惨を監視してるシーン。
更には鬼滅には上弦の鬼の「鳴女(なきめ)」という敵キャラクターもおります。バオファンと能力は同じく主に監視。
だからワンピースのバオファンは「産屋敷輝利哉と鳴女のミックス」と考えることができそう。
実際、SMILEはあくまで動物ゾオン系能力者の延長線上に過ぎない。天井からぶら下がることができたとしても、何故ムササビの能力者が「第三者の視界を使う」といった超人パラミシア系に近い特殊能力まで使えてしまうのか?
ここらへんの合理的な根拠や解説が一切ないので無理矢理感がすごい。ここから鬼滅の刃からのパクリ疑惑が勃発してる模様。
○クイーンの氷鬼は上弦の童磨のパクリか?
他にもワンピースが鬼滅の刃をパクったと思われるシーンがあります。
それが百獣海賊団のクイーンの「氷鬼」と呼ばれる特殊なウイルス兵器。この弾に被弾すると肉体が凍り付くだけではなく、鬼のように凶暴化。しかも触れる度に感染がどんどん広がっていく。まさに「鬼の血に触れて感染していく」という設定は鬼滅の刃のそれ。
また鬼滅の刃では「童磨(どうま)」という敵キャラがいるんですが、まさに能力は「氷系」の必殺技(血鬼術)でした。もちろんワンピースのクイーンと鬼滅の童磨は似ても似つかぬルックスですが、どちらも性格は人を虐げて愉悦を感じる変態。
こちらはパクリと呼んでいいか微妙なラインですが、どこかしらに「インスパイア的なもの」を確かに匂わせます。
ワンピースはジョジョもパクってる?
ただ最近のワンピースは鬼滅の刃以外にもパクってる様子。
例えば、最近のカイドウの「いつでも覚悟がある」という発言。これは腕を切断されても闘志が消えない赤鞘九人男に対する賞賛の言葉。
でもカイドウの口から「覚悟」という言葉をそれまでほとんど聞いたことがない。カイドウから死にたいといったフレーズは初登場時から散見されるものの、「覚悟」という言葉を急に言い出したので個人的に唐突感が強く違和感に残ってました。
じゃあ、「覚悟」という言葉で思い出される有名漫画が存在するのか?
それが『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。ドル漫ではジョジョネタはあまり考察してませんが、1部2部の初期から「覚悟」というフレーズが多用されてる。象徴的なシーンで何度も使われてるので覚えてるジョジョ読者は多そう。
ちなみに、ジョジョ第5部は1996年頃から連載が開始してる。ワンピースが連載開始したのが1997年ですから、両者はほぼ同期だったりします。
パクリという呼べるほど鬼滅の刃にオリジナリティはない
ただし、ワンピースの作者・尾田栄一郎が鬼滅の刃をパクってるかは微妙。
何故なら、パクったとされる部分はどれも「定番と呼べるデザイン」が多いから。「監視能力を持つから大きな目のキャラ」という発想は正直ありきたり。ワンピース以外にも探せば似たようなキャラデザインの漫画は散見されるでしょう。
かつてワンピースの作者・尾田栄一郎はワノ国編に関して、「NARUTOが連載されてたから遠慮してた」などと語ってる。鬼滅の刃の舞台は大正時代の日本。もろワノ国編と世界観が被ってしまってる鬼滅を意識してないはずがない。
だから、鬼滅の刃の連載時は「ワンピース側が意識して描いてなかった部分」が多かっただけなのではないか。でも鬼滅の刃が完結した現在、ワンピースは割と自由に描けるようになったのでパクリと言われる似たような描写が増えただけではないか?ということ。
クイーンの氷鬼はウイルス要素が微塵もないので不自然ですが、これは『僕のヒーローアカデミア』の志賀丸太事件がおそらく影響してるのでしょう。
○ワンピースでも「被ること」はある
そもそも青キジ・クザンや赤犬・サカズキ、黄猿・ボルサリーノといった海軍大将たちを筆頭に、そもそも『ONE PIECE』は実在する有名人をモデルとしたキャラデザが多い漫画でした。言っちゃえば、これもパクリの一種でしょう。
でもワノ国編の登場人物は実在するモデルに似せたキャラクターが不自然に少なかった。例えば、光月おでんも有名な歌舞伎役者をモデルにすればよかったと思うんですが、結果的に特定のモデルは存在してない。
だから最近のワンピースは「むしろ意識的にパクってなかった」と解釈するほうが自然。逆に言うと、作者のこういった自主規制がワノ国編の盛り上がらなさにも繋がってる気がしますが、やはり設定やキャラデザが被らないマンガの方が珍しい。
今回のバオファンも1つ目ではなく三つ目や五つ目だったら、おそらくピンと来ない読者も多かったはず。ここらへんはシャーロット・プリンと被らないようにする配慮もあったかも知れませんが、ワンピースであってもご多分に漏れずというだけの話。
だから、今回の騒動は「パクリ」というよりも「カブリ(被り)」と表現したほうが良さそう。
鬼滅の刃がそもそもパクリが多い漫画だった?
だからこの程度でパクリに該当してしまうと、むしろ鬼滅の刃の方がパクリが多い漫画ということが分かります。
例えば、基本の呼吸(全集中の呼吸)は『ジョジョシリーズ』の波紋(スタンド)のパクリで有名。鬼舞辻無惨といった鬼の特徴もディオのそれと同じ。鬼殺隊の柱は『BLEACH』の護廷十三隊や『聖闘士星矢』のパクリとも言われてます。
他にも不死川実弥の弟・玄弥の「テメェを殺す男の名前だ」というセリフが鬼滅の刃にはあるんですが…
これは『BLEACH』の斑目一角のセリフの丸パクリだったことが判明してます。
更にうがった見方をするのであれば、画像の効果音の「どん」もワンピースをパクってると主張しようと思えば主張できる。もちろんBLEACHにDの一族は存在しませんが、定番の表現はどうしても人気漫画であっても被る。
先程はワンピース側がパクったとされる上弦の童磨の必殺技に、巨大な氷の観音像を発現させる「霧氷・睡蓮菩薩」という技があるんですが…
これはハンターハンターのネテロ会長の必殺技・百式観音そのもの。どっちも手を合わせる仕草などは意識的にパクってる感がありそう。
他にも鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎が鬼舞辻無惨の鬼畜っぷりに激怒したシーン。炭治郎が怒りに震えすぎて、もはや無表情。
この表情も王直属護衛軍のネフェルピトーと対峙したハンターハンターの主人公・ゴンとやはりそっくりでした。
パクリはNG?オマージュはOK?
他にも鬼滅の刃最終23巻では『NARUTO』の九尾や尾獣玉、『AKIRA』の巨大赤ちゃん化した金田などを登場させてる。もはや露骨なパクリ。ただ誰が読んでも分かるレベルでした。
だから鬼滅のパクリはいわゆる「オマージュ」と表現するほうが正しそう。
かつて鬼滅の刃の作者・吾峠呼世晴の過去のインタビューを読むと、どうやらBLEACHやハンターハンターの影響を色濃く受けてるんだそう。BLEACHの作者・久保帯人らと共にパーティーの打ち上げにも出ていたぐらい、
つまり結局の所、「パクリなのかオマージュなのか」で批判の度合いは変わりそう。実際、こういった鬼滅の刃の「パクリ描写(オマージュ)」に不快感を感じる漫画家や読者は少ないでしょう。BLEACHの作者の久保帯人が激怒してる話も聞いたことがない。
何度も言うように、マンガではキャラデザや設定は似てしまうことは多々ある。丸写しのトレースでもない限り、法律で認められた引用などと同じように、そこまで問題になることはなさそう。
むしろ「パクリ元と同じ」だからこそオマージュが成立する。もし敢えて似せないように中途半端に違う要素を入れていたら、かえってパクリと認定されてたに違いない。そういう意味で「鬼滅の刃のパクリはうまかった」と言えそうです。
コメント
パクリはNG、オマージュはOKという理屈なら、ワンピは完全にNGです。
『人も話も全部自分で考えた!という自身が欲しいんですねー。人に頼ったらまた次も人に頼っちゃうと思いますし、失敗したら人のせいにすると思います。うまくいったら自分の実力、失敗したら自分のせい。こういうのが好きです。(五十六巻SBS)』
ワンピの尾田先生はこう公言してる訳ですから、他作品をモチーフに用いては理屈に合いません。
上記を踏まえた上で皆様、『ワンピ パクリ』で画像検索をして下さい。
尾田先生の人となりがよくわかります。
外野(ファン)が騒ぐことじゃないんだよなぁ。
ワンピだったら電伝虫でしょ?
自分の作風壊してまで鬼滅っぽくする意図がわかりません
尾田先生嫉妬のあまり自分を見失っているのでは?
確かに「ホンマそれ」ですね。
インペルダウンの「監視電伝虫」を何個も用意しとけばいい話ですからね。
嫉妬してるかどうかは分かりませんが、ワノ国編は設定や展開がとにかくズボラすぎます。
むしろワンピースの尾田さんはどんどんパクリまくったほうがいい
インタビューとか読んでると他人の意見を意識しすぎ
読者が求めてない逆張りが多い気がする
まず尾田っちは頂上戦争の時とかホールケーキアイランドの時とかも説明はそんなにして無いし読書が混乱するとか言ってるから尾田っちなりの考えやと思う気になるんやったらSBSとかで説明してる時あるからあと資料本とかな、監視電伝虫の話はそれを移すプロコ?だったか必要だからそれが無い可能性もある、けどそもそも錦えもんの発言から見るにタニシは普及したけど電伝虫は居ないっぽいからそれが理由もしくはルフィ達が居るからバレないように猫に変えたみたいな裏設定がある可能性もある,鬼とかに関しては鬼ヶ島だしそうゆうの出してもええやん?あと覚悟の話に関してはコジ付けっぽい覚悟ってゆう言葉使ったらジョジョのパクリなんて言われないやん?侍達も船沈めとうし普通に覚悟が決まってる、カイドウは覚悟が決まってる相手に対しての賞賛を送ったみたいな感じやと思う、それにまず僕らのものじゃないやん?書いとる人のものや、それに色んな漫画家は素晴らしい部分をリスペクトもしくはオマージュしてるSBSの言葉は多分理想か信念全部オリジナルなんて今の時代かなりムズいそれに全部オリジナルで物語書けなんて僕は無理、想像力ある人は書けるかもやけど大抵の人は無理やぞそれなのに少し被りが有るだけでギャーギャー騒いでお前達の人生って悲しくないか?最後結構ズレたかもです長文失礼
ぶっちゃけこの程度の類似は、パクリとは言わない。