『ONE PIECE』で初期に登場した最強キャラクターが「エネル」。
両津勘吉ばりの極太眉毛からギャグキャラをいかにも彷彿とさせますが、エネルは今振り返ってもONE PIECE最強クラスに強かった。当時ルフィはギア4どころか武装色の覇気やギア2すら体得してなかった状態なので本当に勝てたのが奇跡レベル。
そこで今回ドル漫では「エネル」について改めて徹底的に考察していこうと思います。もしかするとエネルは今後再登場する可能性が高い?
エネルとは空島の神
まずはエネルの情報を改めて解説。
エネルは「空島」の出身。空島にも色んな地域が存在するらしく、エネルが生まれた場所は「ビルカ」と呼ばれる南東の空島。ただし、ワンピースの地理上でどの海域の上空に存在するかは不明。グランドライン上にしか空島がないってことはないでしょうし。
エネルの年齢は39歳。シャンクスとタメ。誕生日は5月6日。身長は266cm。好物はババナとリンゴ。声優CVは森川智之。
しかし、エネルは8年前に故郷のビルカを跡形もなく破壊してしまう。そして、ビルカで集めた大量の兵隊を率いて神の島(アッパーヤード)を侵略。当時アッパーヤードを統治していた神のガン・フォールを撃破し、エネルは「新たな神(ゴッド)」として君臨する。
エネルの部下には四神官のゲダツ、オーム、シュラ、サトリなどがいましたが、故郷ビルカで長期的なプランを練っていたため意外と頭が切れる。
でも不思議なことに空島の住人特有の「羽」はエネルの背中には生えていない。エネルが本当に空島の住人かどうかは不透明とは言えるか。ここらへんは月の古代都市の謎も絡めて、あとで更に考察します。
悪魔の実は最強のゴロゴロの実
続いてはエネルの悪魔の実を考察。
エネルの悪魔の実は「ゴロゴロの実」。悪魔の実の種類は自然ロギア系に該当。自然ロギア系は悪魔の実でも強いと畏怖されてますが、ゴロゴロの実は自然ロギア系でも最強クラスの強さを誇る。麦わらの一味のニコ・ロビンはゴロゴロの実を「無敵」と評してました。
ゴロゴロの実の能力は「雷(かみなり)」。いわゆるエネルは「雷人間」。冒頭の「我は神なり(かみなり)」というエネルの自己紹介も「かみなり(雷)」と懸けたダジャレ。
雷は誰もが恐れる自然災害。エネル自身もかつて「どうあがけば人間が雷に勝てるというのだ」「人は古来より理解できぬ恐怖を全て神と置き換えて怖さから逃げてきた」「もはや勝てぬと全人類が諦めた天災そのものが私」と豪語するのも納得。
まさにエネルの強さは天災(災害)クラスと言えましょう。
○雷による高速移動が反則すぎる!
エネルのゴロゴロの実の強さは「高速移動」にあります。雷は電気エネルギーの塊。エネルはさも電気が伝わるように一瞬で移動できてしまう。この速さがもはや瞬間移動。
神の島にいたモブキャラ程度であればいとも簡単に背後を取られてしまう。あまりに造作もないだけあってか、エネルの表情はいかにも退屈そう。一方、モブキャラは驚くしかない…いや、もはや驚く暇すら与えられてない印象を受けます。
海軍大将の黄猿・ボルサリーノと比較しても遜色はなさそうですが、エネルのゴロゴロの実の移動範囲やベクトルは自由自在。あくまで直線的にしか移動できない黄猿と比較すると、ゴロゴロの実は汎用性が高い。総合的に比較するとエネルが上回りそう。
○電気の性質は意外と汎用性が高い
しかも電気の性質は「金属の中を伝わる」ため、エネル自身も金属製の建物内を自在に移動することも可能。相手に気付かれず近づけるメリットもありますが、「金属の中に逃げられると攻撃できない」という点が最大の強みかも知れない。
またエネルは「見聞色の覇気」も完全に体得してる。数キロ離れた人間の意思すら読み取る。ビッグマム海賊団のカタクリも目ではないほどONE PIECE屈指の見聞色の使い手でした。そのため金属内の移動や高速移動との組み合わせはチート。
人間の脳みそは電気信号を使って意思を伝達してるため、もしかするとゴロゴロの実が見聞色にも良い作用をもたらしている可能性も高そうです。
だからエネルに攻撃を与えることすら不可能。エネルは雷人間ですから仮に攻撃されても、むしろ攻撃した人間が「電撃のカウンター」を食らってしまう。エネルはもはや存在してるだけで「近接戦闘も遠距離戦も自由自在に対応」してる点が最強。
○エネルは死んでも電撃で蘇生してしまう!
でもエネルの絶望的な強さはここで終わらない。
空島編終盤では海楼石を用いることで、エネルに運良く致命的なダメージを与えることに成功する。逆に言えば、海楼石でも使用しないとエネルは倒せないのでしょう。結果的にエネルは瀕死の状態に追い込まれる。
ただエネルは「電撃」の能力を後付け的に用いることで、死後一度止まってしまった自らの心臓を電気マッサージを行って生き返らせることに成功。
お前は死後に威力が強まるHUNTERxHUNTERの念かよ…と何人かはツッコミを入れたことでしょう。クロロ戦で復活したヒソカもエネルのネタをパクった可能性は考えられそう。
その後、蘇生したエネルが不敵な笑顔で言い放った「恐怖こそが神なのだ」というセリフは誰もが覚えてる恐怖の名シーンでしょう。
エネルを倒すことはただでさえ無理ゲー。運良くエネルを倒せた所でコイツは勝手に蘇生しやがる。もしエネルが市販ゲームのラスボスだとしたら、Amazonのレビューは「クソゲー」という評価で荒れまくるはず。
エネルの必殺技一覧まとめ
続いては「エネルの必殺技」を解説していこうと思います。
ちなみにゴロゴロの実が覚醒してるかどうかは不明です。そもそも自然ロギア系が覚醒するかどうかも判明してない。
ただ自然ロギア系も覚醒すると「威力が純粋に強化されるはず」です。だから今から紹介する絶望的に強すぎるゴロゴロの実の必殺技を見ると、おそらくエネルも覚醒してる可能性は高いか。
○神の裁き(エルトール)…エネルの能力&必殺技
まず最初のエネルの必殺技は「神の裁き(エルトール)」。
エルトールは上空から雷をズドンと落とすだけの技なんですが、地面には大きな穴がぽっかり。雷は圧倒的なエネルギーの塊。もはや無限の底なし。エネル自身も「お前達の扱えるエネルギーなど私にとっては無に等しい」と豪語してましたが、これぞ神の裁き。
しかも、エネルは数キロ近く離れた場所から「神の裁き(エルトール)」を放ってる。遠距離戦とかいうレベルちゃうやん。まさに神(ゴッド)でしかなしえない所業。
ちなみに地面や木々は電気を通さない(絶縁体)と思われがちですが、あくまで電圧が低かった場合の話。電圧を高めると単なるエネルギーと塊と化すのでもはや関係ない。ただこの時点でゴム人間の有用性が破綻してしまってるのは内緒。
○万雷(ママラガン)…エネルの能力&必殺技
続いてのエネルの必殺技が「万雷(ママラガン)」。読み方はマララガンなどではないので注意。
ママラガンは最強の落雷技。エルトールは一発の落雷のみでしたが、ママラガンは複数の落雷を同時多発的に発生させることが可能。また遠方まで落雷が落ちてることが確認できるため、まさに天変地異クラスの必殺技と言えそう。
ここまで来ると完全に人間の領域を超えちゃってる。
○雷迎(らいごう)…エネルの必殺技能力
続いてのエネルの必殺技が「雷迎(らいごう)」。巨大な気流と雷の渦で形成された雷雲の塊。さながら『ドラゴンボール』の元気玉ですが、大きさが陸地とほぼ変わらない。完全に島であれば簡単に吹き飛ばせるレベル。
やはり人間の領域を超えてるとしか思えませんが、四皇だった白ひげ(エドワード・ニューゲート)も大津波を発生させたりはしてるので、言っても自然ロギア系能力者の許容範囲ではあるのか。
○放電(ヴァーリー)…エネルの能力&必殺技
続いてエネルの必殺技は「放電(ヴァーリー)」。読んで字の如く、電気を放出する必殺技。両手の指先からであったり、手の平から電撃を与えることも可能。先程の必殺技はどれもぶっ飛んでましたが、これはエネルの基本的な必殺技となります。
ただし、雷だけあって電撃に威力は2000万ボルトから1億ボルト。例えば1億ボルトは日本で確認できる雷の最大限度の電圧なんだそう。逆に死なない方が不思議なレベルですが、エネルの雷の強さは近接戦闘でも発揮する。
他にもエネルは自分の腕を電撃に変化させる「稲妻(サンゴ)」という能力もあります。だからエネルは雷の形を自在に変化させることも可能。
○雷鳥・雷獣・雷竜…エネルの能力&必殺技
続いてのエネルの必殺技は「雷鳥(ヒノ)」。読んで字のごとく、雷を鳥(デザイン的には鷹あたり?)のように飛ばしてくる必殺技。ヒノの威力は3000万ボルト。雷が襲ってくると考えたら脅威。
ちなみに、エネルの背中から生えてる太鼓をヒノに変化させてる。肩甲骨に食い込んでるので腕を動かすのにジャマで仕方ないやろと思ってましたが、太鼓はエネル自身の雷で作られてる?もしくは太鼓を叩くことで電気を発生させる仕組みなのか。
他にもエネルの3000万ボルト級の必殺技には、雷をオオカミに変化させる「雷獣(キテン)」。6000万ボルト級の技には、雷をドラゴンに変化させる「雷竜(ジャムブウル)」といった能力があります。
エネルは電圧の高さによって、雷の形状やデザインを変化させてるっぽい。ハンターハンターの念もそうでしたが、具現化系や変化系は「想像力」がそのまま強さに影響を与えやすいのかも知れない。
○雷神(アマル)…エネルの能力&必殺技
そして、ゴロゴロの実でも電圧2億ボルトの必殺技がヤバすぎる。
その名も「雷神(アマル)」。これまでのゴロゴロの実は放った電撃の形状を変化させるだけでしたが、アマルはエネルに雷をまとわせる。その姿がさも雷神様。エネルは雷人間だけあって、2億ボルト分の電気を蓄えるとそのまま巨大化してしまう。
これまでONE PIECEで登場した自然ロギア系の能力者は、あくまで自然現象を放つだけ。エネルのように悪魔の実の能力を自身に取り込んだキャラは珍しい。例えば青雉クザンが雪だるま人間、赤犬サカズキが溶岩のバケモノになるようなもの。
他にもエネルの必殺技には「雷冶金(グロームパドリング)」や「雷迎(らいごう)」などもあります。画像は割愛。
エネルの倒し方はゴム人間(ルフィ)のみ?
じゃあ神に匹敵する最強エネルを倒す方法は存在するのか?死んでも復活する相手に誰が勝てるのか?
一応、エネルは「麦わらのルフィ」に既に倒されてます。
「ゴムは電気を通さない(ゴムゴムの実)」という理屈の一点突破で最後はあっけなくエネルはルフィに敗北する。当時のルフィは覇気やギアシリーズも覚えてないですから、まさに「相性のみ」で勝利した形。だからエネルの登場が早すぎた感は若干否めない。
じゃあゴム人間以外のキャラがエネルを倒すことはできるのか?
結論から言うと、雷人間のエネルを倒すことは可能なはず。
やはり雷は最強クラスの威力は持つものの、所詮は「熱量(エネルギー)の塊」に過ぎない。雷を超える熱量で戦えば、エネルを倒すことは可能なはず。
例えば、海軍元帥の赤犬サカズキのマグマグの実。マグマはエネルギーの点で雷に劣らないはず。雷のエネルギーは一瞬で放出したら終わりですが、マグマはグラグラとずっとエネルギーが留まり続ける。雷に触れて燃えることもない。
またマグマもゴム以上に電気は通らないでしょうから、赤犬がエネルと戦っても感電する危険性は少なそう。既に赤犬は天敵であるはずの氷(青雉クザン)に勝利するなど、圧倒的なエネルギーを誇るに違いない。
エネルの懸賞金はゼロ
続いては「懸賞金」を考察。ここまで最強すぎるエネルの懸賞金額が気になる所。
ただし、エネルの懸賞金はゼロです。これの意味する所は海軍にエネルの存在が認識されてない。つまり懸賞金は海軍から懸けられていないということ。
「空島という閉鎖空間」まで海軍は把握していない模様。その割に空島出身の最悪の世代のウルージに懸賞金は懸けられてるものの、これは地上に降りて悪さを働いているから。海軍の情報網も意外とザルっちゃザル。
エネルの現在の所在地は「月」だが…
一方、ルフィに倒されたエネルは現在何をしているのか?
エネルの現在の所在地は「月」になります。
エネルは部下に作らせた方舟マクシムに乗って、ルフィから遁走するようにお空に旅立ったラストシーンを覚えてるワンピース読者は多いはず。その後のエネルはワンピース本編では描写されてないものの、実は扉絵シリーズでは「エネルのその後」が描かれてる。
具体的には月に辿り着いたエネルは「謎の月の住民」や「謎の古代都市(ビルカ)」と遭遇する。「月の古代都市」はエネルの生まれ故郷と同じ名前。電撃で動く文明など未だに謎が多い。扉絵シリーズはワンピース本編で再び絡むことが多い。
つまり伏線以外のなにものでもなく、いずれエネルは再び月から地球に戻ってくる可能性が高そう。やはり月と言えばDの一族。月の古代都市はミンク族や空島の住民との関連も深そう。ポーネグリフも月の古代都市発の技術だったりするのではないか?
まさにワンピース最終回の謎や核心に迫ってる人物こそ、実はエネル。
例えばエネルがイム様の仲間に入っても面白そう。まさに神と神のタッグ。ただ月の住民はみんな良いヤツそうなので微妙か。神は二人も要らないとばかりにアホな天竜人すら駆逐しそう。
エネルはゴッドバレー島を破壊した?
他にもエネルがONE PIECE終盤で絡んでくる伏線があります。
それが「ゴッドバレー島」。センゴクが語ってますが、かつて世界最強をほしいままにしたロックス・D・ジーベックが死んだ場所。
このゴッドバレーという名前が非常に意味深。「神」を自称するエネルが侵略した「神の国(スカイピア)」と「神の島(ゴッドバレー)」。神という名前で全てが繋がってる。果たしてこれらに因果関係はないのか?
ゴッドバレー島は海軍中将のガープとゴールド・ロジャーにロックスを倒されるんですが、何故かゴッドバレー島は最終的に消滅してる。これが38年前の話。一方、エネルの年齢は39歳。めちゃくちゃタイミング的には合致する。
エネルは前述のように最強のゴロゴロの実を持つ。さすがに1才児だったエネルが直接何かしたとは思えませんが、少なくとも「ゴロゴロの実の前所有者」がロックス海賊団と関わってる可能性は十分考えられそう。ワノ国編では何故かマネマネの実といった前所有者が多く登場してる。
これもエネル再登場の伏線だったのではないか?
コメント
勉強になりました
登場が早すぎただけ。
批判コメの奴、必死だなw 他でも人様を侮辱してんだろ
溶融塩電解のイメージで電気は通ると思いますが……
空島出身だろ