日本一売れている漫画が『ONE PIECE(以下ワンピース)』。
海賊や海軍は懸賞金という指標で強さが評価されているものの、その中で唯一そういった数値で判断できない存在が「イム様」。世界を裏で支配する王にして、まさにワンピースのラスボス。島一つを消滅させるなど、もはや只者ではないキャラであることは確か。
しかしイム様は現在シルエット姿しか公開されておらず、素顔などはもちろん不明。そのためイム様の性別が話題になることがあります。普通、あくどい権力者は男性が相場と決まっていますが、どうやら「イム様は女性ではないか?」と話題になっています。
そこで今回ドル漫では「イム様≒女性説」を徹底的に考察していこうと思います。某考察者さんのネタをベースに、イム様が仮に女性だった場合にどんな過去を背負っているのかなど予想してみました。
女性説の根拠は「花」にあり?
果たしてイム様の「性別が女性」だったと判断できる根拠は何なのか?
それが聖地マリージョアのパンゲア城内の「花の部屋」で蝶と戯れるイム様のシーンにあります。蝶々と戯れているコマから既に女性の匂いが漂ってきますが、実はワンピースの女性キャラの名前には「花」がモデルのものが多い。
正確には「王族関係のキャラ」に限りますが、レベッカやビビといった女性キャラは同名の花がモチーフなんだそう。
ビビのモチーフはビオラビビという花だそうですが、ビオラはレベッカの姉でした。マンシェリー姫はモンシェリー、しらほし姫は白星とった具合に似たような花が実在するそうです。
イム様とは「世界の王」と位置付けられていることからも、王族や貴族に属するはず。実際、イム様は【冠】のようなものを頭に被っていました。冠と名が付く「漢字の部首」はいろいろありますが、今回の考察で最も関わる部首が【草冠】でありましょう。
○イ+ム+草冠→「花」だった?
そこで「イム」と「草冠」を合体させると、とある漢字が生まれます。
それが【花】。イム様の名前も同様に、他の王族系の女性キャラクターの法則が適用されていた可能性がある。つまり、イム様の性別は女性だったではないか?ということ。これが某慶応大学卒のスーパーインテリ考察者さんが初めて披露されたネタになります。
世界会議(レヴェリー)編が描かれたコミックス90巻は、タイミング的にワノ国編の直前でした。ワノ国ではヤマトやお菊といった性別があやふやなキャラクターが唐突に増えた理由も、イム様の性別に関するギミックが思い付いていたからではないか?
ワンピース1話目にラスボス登場してた説もドル漫では考察してますが、この考察の肝が「タイトルのシルエット姿」でした。今記事では改めて掘り下げませんが、イム様と思しきタイトルのシルエット姿もよく確認すると「スカート」を履いているようにも思えます。
さながら女子トイレのマーク風のように見えます。
イム様の年齢は「永遠の16歳」だった?
またイム様の正体は不老不死説も既に考察しています。
例えば、日本の昔話に『竹取物語』というおとぎ話がありました。この物語のヒロイン兼主人公が月に住むお姫様の名前が、いわゆるあの「かぐや姫」でした。このかぐや姫が持っていた薬が「月の国に由来する不老不死の秘薬」でした。
イム様のモチーフがかぐや姫だった場合でも性別が女性だった可能性が高いわけですが、不老不死と仮定した場合、イム様の【年齢】はずっと変わっていないことになります。
ご存知のように、現在はトラファルガー・ローが所持しているオペオペの実は、能力者の命と引き換えに「不老不術」を行うと不死の肉体を得ることができます。同時に老化もしない。この不老不術を800年以上前にイム様は行っていたはず。
そのため空白の100年の時代(800年以上前)から、現在もなおイム様はずっと若い肉体を保ったまま維持しているはず。世界政府の歴史とは、まさにイム様の人生そのもの。だからこそ天竜人の頂点であるはずの五老星もイム様にだけは頭が上がらない。
一方、ワンピースの作者・尾田栄一郎は語呂合わせが好きでした。例えば、キャラクターの誕生日や懸賞金額で数字遊びの痕跡が多く見られます。そこでイム様のキャラ名を語呂合わせ的に考えると、「16(い・む)」という数字が導き出されます。
つまり、イム様の年齢は【16歳】だったのではないか?おとぎ話のかぐや姫の年齢もちょうど10代半ば頃だったと言われています。
イム様は人魚姫と確執があった?ジョイボーイの元カノ?
そこで同じ16歳の女性キャラクターを探すと、古代兵器ポセイドンことしらほし姫がいました。
この人魚姫で思い出されるのはジョイボーイでした。かつてのヒトヒトの実モデル・ニカの覚醒者ですが、空白の100年の時代に「とある約束」を破ったことを当時の人魚姫に謝罪していました。男女の約束と来れば、【恋愛関係】の内容以外に考えにくい。
前述のように不老不死だった場合、イム様もジョイボーイたちと同じ時代に生きていた可能性が高いはず。つまり、ジョイボーイと当時の人魚姫の「約束を引き裂いた真犯人」がイム様だったのではないか?イム様は二人の恋仲を引き裂きたかった?
そう考えると、イム様は800年以上前に「ジョイボーイに恋していた女性」だったと考えるのが自然でしょう。女性には嫉妬心は付き物ですが、イム様の元カノだった可能性も考えられます。まさに「かぐや姫 vs 人魚姫」という女の戦いの構図が見て取れます。
ひとつなぎの大秘宝の正体も【恋人つなぎの大秘宝】と解釈することも可能なのではないか?まさに悲しみの人つなぎ。
麦わら帽子は何故2個あるのか?
またイム様が住む聖地マリージョアには「凍結された巨大な麦わら帽子」が隠されていました。正確にはパンゲア城の地下ですが、ドンキホーテ・ドフラミンゴが語っていた「秘密の宝」とは、まさにこの巨大な麦わら帽子でした。
ただ冷静に考えると、世界に「2個の麦わら帽子」が存在するのは不自然な話。主人公のアイデンティティが敢えてもう一つ用意する必要性がない。でも、ペアルックのように「恋人同士が被っていた麦わら帽子」と仮定したら違和感はありません。
つまり、「ジョイボーイ用」と「人魚姫用」の麦わら帽子だったのではないか?だからこそマリージョアの麦わら帽子は巨大だった。海王類は「2人の王が存在する」ことを暗に仄めかしていましたが、まさに800年前に存在した二人の王の帽子でもあったのでしょう。
だからイム様が「恋敵の人魚姫から巨大な麦わら帽子を奪った」と考えると、聖地マリージョアのパンゲア城にそれが保管されているのは自然な流れ。つまり、凍結された巨大な麦わら帽子の存在こそが、イム様の性別が女性である何よりの証拠でもあった。
他にも麦わらの一味の最新版の懸賞金の総額が【88億1600万1000ベリー】になります。ここから「母≒イム」という語呂合わせが導き出されるので、ルフィの母親がイム様だった説も意外と信憑性があるのではないか。
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