現在『ONE PIECE(以下ワンピース)』はストーリー終盤を迎えています。作者の尾田さん曰く、ワンピースの最終回は2026年前後と言われています。
1997年から連載が始まったワンピースで序盤から登場している名物キャラクターが【バギー】。本名は未だに不明ですが、ピエロの格好をした海賊。バギーの実力は弱い部類に入るものの、何故かいつも周囲や運否天賦に恵まれて大きな名声を得てる海賊。
そこで今回ドル漫では「バギーの正体&能力強さ」をフルカラー画像付きで徹底的に考察してみました。どうやらバギーの正体は「とある超強い海賊の息子」だった可能性が高そう?バギーの本名や次期海賊王説なども考察してみました。
バギーは新四皇の一人
まずはバギーの経歴をおさらいします。
バギーは【四皇】の一人になります。だから現在バギーは主人公の「モンキー・D・ルフィ」「赤髪のシャンクス」「黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)」と肩を並べる大海賊になっています。
カラー版で各々の四皇を比較すると、髪の毛の色が各々異なるのも印象的です。青と赤、黒と白と対照的に配色。いかにも伏線が張り巡らせられていそう。各々の四皇が戦うのか?また協力し合うのか?逆に青×白、赤×黒という組み合わせになる?
バギー海賊団→バギーズデリバリー座長の過去
バギーは現在【クロスギルド(CROSS GUILD)】のリーダーを務めているんですが、かつては海賊派遣会社「バギーズデリバリー(BD)」の座長でもありました。更に言うと、その前はバギー海賊団(バギーアルビダ連合)の船長でした。
バギーズデリバリーでは屈強な海賊たちを率いていたため、【王下七武海】として世界政府と協力した過去もあります。しかし七武海制度が撤廃された後、同じく元七武海のクロコダイルとミホークが新たに仲間に加わった危険度が考慮されて四皇に選ばれています。
だから、バギーの2年前以降の経歴をまとめると、バギー海賊団→バギーアルビダ連合→バギーズデリバリー(王下七武海)→クロスギルド(四皇)といった具合に成り上がっています。
バギーの豆知識と略歴
続いてはバギーの略歴や豆知識を解説します。
バギーの出身地は「グランドライン」のどこか。年齢は「39歳」。誕生日は「8月8日(バラバラ)」。身長は「192cm」。意外と小さい。イメージ動物は「パンダ」。声優CVは「千葉繁」。幼少期役は「木村昴」。
海賊船は「ビッグトップ号」。クロスギルドでも引き続き使用しているようですが、デザインはよりバギー色が強いデザインに変わっています。元々のビッグトップ号には船首側に大砲が備え付けられており、帆にバギーの顔があしらわれていました。
○元々は「ブギー」だった
バギーの異名は「道化のバギー」→「千両道化のバギー」と変わっています。道化(ピエロ or クラウン)っぷりを徐々に極めていることもあって、いずれ「万両道化のバギー」に進化しそう。万(よろず)の富を手に入れた海賊王になった時に異名が変わる?
バギーの英語表記は「BUGGY」。
ただバギーの名前の読み方はもともと「ブギー」でした。でも『ワンピース』の作者・尾田栄一郎がとある映画で同名のキャラクターに遭遇したためバギーに読み方を変更したそう。他にも麦わらの一味のゾロが当初はバギー海賊団の用心棒として登場する予定もあったとか。
赤髪のシャンクスと同じ元ロジャー海賊団
続いてはバギーの過去を更に解説します。
バギーは元「ロジャー海賊団」の見習い船員でした。だから【赤髪のシャンクス】とは元仲間でした。二人の「北極南極」論争はあまりにも有名でしょう。「ケンカするほど仲が良い」を地で行くような関係だったので、まさにマブダチといったところか。
ロジャー海賊団の解散後はマリンフォード頂上戦争まで一度も再会していないものの、バギーの名声に一役買ってくれたのも「シャンクスとの関係性の濃さ」が奏功しています。
この当時は二人がまだ元ロジャー海賊団だったとは描かれていませんでしたが、バギーの初登場時から元ロジャー海賊団という構想はあったと考察できそう。何故なら、若かりし頃のシルバーズ・レイリーも当初からしれっと登場していたから。
まさにバギーは生まれ持っての「強運の持ち主」だったことが分かります。
○バギーはラフテルには到達していない
ただし、元ロジャー海賊団だったバギーは最後の島・ラフテルには到達していません。
何故なら、バギーが航海直前に高熱を出してドクターストップがかかっていたから。幼馴染のシャンクスもバギーの看病のため、やはりラフテルに到達することはなかった。ちなみに、船医クロッカスは普通にラフテルに足を運んでいるため地味に薄情で草。
その後、シャンクスはラフテルから帰還したロジャーに質問したあと号泣し、何故かひとつなぎの大秘宝の入手を一時的に諦めます。シャンクスの涙の理由も話題になりがちですが、バギーが高熱に見舞われたのも運命的な理由があったのかも知れない。
バギーの出生の秘密は?
だから、ワンピース初期の構想からバギーは重要人物だった可能性が高そうです。
ただし、シャンクスは『ONE PIECE FILM RED』においてゴッドバレー島で船長ロジャーに拾われたことが判明していますが、バギーがどういった経緯でロジャー海賊団に加入したのかは判明していません。
しかしマルコの「あいつら昔からいる」という表現を見ると、バギーも同様にロジャーたちに赤ん坊の頃に拾われた可能性が読み取れます。実際、バギーもシャンクスも同じ39歳。バギーも同時期に拾われたと仮定したら、シャンクスと同じゴッドバレー島だった?
だから『ワンピース』序盤で登場している点から考えても、バギーの過去は重大な事実が隠されているに違いない。
バギーも同様に幼い頃にロジャーに拾われていたとしたら、シャンクスとは「幼馴染」「腐れ縁」と表現した方が適切か。さながらモンキー・D・ルフィとポートガス・D・エースのような関係性。いや、バギーとシャンクスの仲はそれ以上でしょう。
【父親】バギーは「キャプテン・ジョン」の息子?
一方、シャンクスの出身地は「西の海」に対して、バギーの出身は「グランドライン」でした。ゴッドバレー島はグランドラインの海域にあることから、シャンクスは何らかの理由でゴッドバレー島に連れてこられた可能性が高そう。
しかしグランドライン出身のバギーは、まさにゴッドバレー島で生まれたのではないか?バギーの年齢が「39歳」だったのに対して、ゴッドバレー島でロックス海賊団がロジャーと海軍中将のモンキー・D・ガープに撃破されたのが「38年前」でした。
バギーの出生のタイミングと見事合致します。
ロックス海賊団にはカイドウやビッグマム(シャーロット・リンリン)、白ひげ(エドワード・ニューゲート)、金獅子のシキなど後に名を馳せる凶悪な海賊が多数在籍していましたが、その中に【キャプテン・ジョン】という海賊もいました。
そして、バギーは「キャプテン・ジョンのお宝」を狙っていたことは周知の事実。
バギーの本名は「キャプテン・バギー」?
つまり、バギーの父親はキャプテン・ジョンだったのではないか?
このキャプテン・ジョンは仲間に既に殺されており、その遺体をゲッコー・モリアが操っていました。キャプテン・ジョンはロックス海賊団時代に仲間に裏切られてゴッドバレー島で死亡する。そこに偶然訪れてロジャーがバギーを遭遇したとしたら考えたら全て辻褄があう。
そう考えると、まさにバギーは幼少期から父親・ジョンの幻想を追っていた可能性が高い。
実際、キャプテン・ジョンのトレジャーマークを不自然なまでに長期間(コミックス4巻分)着用していたのも実に意味深です。ロジャー海賊団時代にバギーが喜んだ「巨万の富が眠ったお宝の地図」も、おそらくキャプテン・ジョンに関する地図だったか。
バギーは部下から「キャプテン・バギー」と呼ばれることが多かったですが、これは普通に「バギーの本名」だったのではないか?実際、公式情報でもバギーの異名は千両道化としか表記されていません。じゃあキャプテンという名前はどこから来ているのか?
ちなみに、ロックス・D・ジーベックの息子は黒ひげの可能性が高いと考えているため、四皇の多くを過去で繋げている存在がロックスと言えそう。
バギーは「クロスギルド」の社長に
続いてはバギーの現在を考察します。
前述のように、現在バギーは【クロスギルド(CROSS GUILD)】の社長を務めています。
バギーは元七武海の「サー・クロコダイル」と「ジュラキュール・ミホーク」も表向き従えております。他にもモージやギャルディーノ、アルビダなども在籍しているため、バギーズデリバリーから大半がそのままスライドしたカタチ。
しかし、クロスギルドを実質的に運営しているのは「サー・クロコダイル」。元々はミホークと二人だけで立ち上げようとした軍事組織ですが、バギーの部下が誤ってバギー中心のポスターを刷り上げてしまったため、結果的に世間や海軍にバギーがリーダーだと勘違いされてしまう。
○バギーズデリバリーはクロコダイルの借金で設立していた
当然クロコダイルたちは激怒するものの、何故バギーをクロスギルドに引き入れることになったのか?
実はマリンフォード頂上戦争後、バギーはクロコダイルから「多額のお金」を借りていたことが判明しています。
そして、この借金を元手にバギーズデリバリーを実は設立していた模様。しかし、クロスギルドの立ち上げを目論むクロコダイルに七武海撤廃直後に返済を迫られるものの、バギーは「人材を提供する」ことを条件に返済を免れた(実際には延期?)。
ただ「矢面に立たせて責任回避しよう」と目論むミホークとクロコダイルの思惑が合致し、結果的にバギーがクロスギルドの社長であることを黙認します。バギーズデリバリー時代からの部下は歓喜するものの、バギーの心中は「どうなる?おれの人生!」と涙を流すだけ。
確かにクロスギルドの大半のメンバーはバギーズデリバリー時代から継承しているため、バギーがそのままリーダーを務めている方が「組織の統率」という点では有利に働くのでしょう。部下の大半はバギーの熱狂的な信者ですから余計。
バギーは海賊王になる伏線が?
続いては「バギーにまつわる伏線」について考察しようと思います。
結論から言うと、バギーは将来的に【次期海賊王】に選ばれる可能性が考えられます。
最初は飾りだけの社長だったんですが、クロコダイルとミホークの思想の違いに次第に耐えきれず、バギーは開き直って海賊王を本気で目指すことを高らかに宣言する。
このバギーの宣戦布告を聞いたクロスギルドの部下は思わず歓喜し、結果的にクロコダイルたちもバギーの思惑に引きずられるカタチになっています。
かつて元仲間だった赤髪のシャンクスが再びひとつなぎの大秘宝の入手に動いたことも、バギーの心境の変化に一役買っていました。
かつてインペルダウンを脱獄した直後、バギーは「四皇…いやさ…勢い余って海賊王?」と調子こいた発言をかましていました。ただこの後、バギーは実際に【四皇】に選ばれている以上、海賊王になる発言も実現するのではないか?
○ルフィの麦わら帽子を唯一傷付けた男がバギー
常に勢い余る男がバギー。
バギーが四皇に選ばれる伏線はワンピース25巻時点で描かれていたんですが、その対と為す表紙がワンピース105巻でした。当然ここにも伏線が隠されている可能性が高い。そこでバギーの左手を見ると「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」にかかってることが分かります。
まさに海賊王の定義は、ひとつなぎの大秘宝を入手した人物のことでした。
振り返ると、ルフィの麦わら帽子を唯一傷付けた男がバギーでした。当時は覇気といった設定はなかったものの、麦わら帽子はひとつなぎの大秘宝に関連するアイテムであることを考えると、「海賊王を目指すルフィを食い止める伏線」として描かれていた?
こう考えたら、次期海賊王となる男はバギーしかいないことになります。新たにクロスギルドという組織を発足させた理由も、バギーが次期海賊王になることに説得力を持たせる狙いもあるのでしょう。さすがに運だけでは説得力に欠ける and 安っぽいと尾田さんが判断したのかも。
バギーの懸賞金は31億8900万ベリー
続いてはバギーの「懸賞金額」を考察します。
バギーの懸賞金額は【31億8900万ベリー】。現時点の『ワンピース』だと上から7番目ぐらいに高い懸賞金額。黒ひげが39億9600万ベリー、赤髪のシャンクスが40億4890万ベリー、麦わらのルフィが30億ベリーと他の四皇の水準に合わせてきたカタチ。
初登場時の懸賞金は1500万ベリーだったんですが、バギーが王下七武海に入ったため懸賞金額は更新されずにそこで止まったままでした。しかし、四皇と呼ばれるようになった以降は急増。割合にして約210倍というハイパーインフレを達成しています。
確かに曲がりなりにも元ロジャー海賊団の一員でした。表面的にはインペルダウンの脱獄を主導的に行うなど、バギーの過去を冷静に振り返るとクロスギルドが設立されていなかったとしても当初の懸賞金額がいかに低かったかは分かります。
○海賊王になったときの伸びしろを感じさせる30億
もちろんバギーの強さはあくまで「平凡レベル」と評価して問題ないはず。
バラバラの実が伝説的に覚醒するパターンも今後大いに考えられますが、バギーの過去を振り返ると完全に運だけで成り上がってきた男と表現して良いはず。めちゃくちゃ弱いかというとそういう訳でもないと思いますが、実際に31億の実力はありません。
四皇になる伏線が実現した今、やはりバギーが最終的に【海賊王】となる可能性も現実味を帯びてきました。海賊王と最初に呼ばれたゴールド・ロジャーの懸賞金が50億をゆうに超えていたことから、31億はむしろ伸びしろを感じさせます。
実際、バギーはクロコダイルの19億は超えているものの、座長にも関わらずミホークの35億には負けています。もちろん二人の実力差を考えると当たり前の話ですが、今後ミホークすら大きく上回る可能性を残してるからこその31億。
いつミホークの懸賞金を超えるのか?それこそバギーが海賊王と呼ばれる時。
ちなみに『ワンピース』の懸賞金額は「語呂合わせ」になっていることが多いんですが、バギーの31億8900万という数字もおそらくご多分に漏れず。例えば、3189で【災厄】【最悪】という語呂合わせが考えられます。世界に最悪の災厄をもたらす存在とは、まさに海賊王?
バギーの「バラバラの実」はどんな能力か?
続いては「悪魔の実」を考察します。
バギーの悪魔の実は【バラバラの実】になります。自分の肉体をバラバラに分解できる超人パラミシア系能力者。またバラバラに分解した身体はそのまま自在に操作することが可能。さながら『ハンターハンター』でいうシュートの念能力に近いものがありそう。
当初は主人公・ルフィの悪魔の実の候補でもあっただけに、バラバラの実は意外と優れてる部分も多い。
バラバラの実の最大の強みは「実質的な飛空能力」が備わること。
足が地面にさえ付いていれば(そもそも足だけは飛ばせない模様)、そのまま上半身は空を飛ぶことも可能。操作できる空間は決まってるものの、ダンジョンや洞窟で高い位置に隠されたお宝を入手する際にもバラバラの実は役立ちそう。
バラバラの実のちょっとした飛空能力を活かして、普段のバギー(身長192cm)は虚勢を張るように体を大きく見せています。
○バラバラの実は「肉弾戦」の延長線上に過ぎない?
一方、バラバラの実には一体どんな必殺技が隠されているのか?
まず最初の技は「バラバラせんべい」。分離した下半身をそのまま回転させながら、遠くの敵を攻撃する技。下半身が煎餅状に見えることが技名の由来か。回転がメインの技だと思うので独楽(こま)でも良かったんでしょうが、語呂が悪かったか。
他にも「バラバラ緊急脱出」といった技もあります。敵に攻撃されそうになると、身体を高速でバラけさせる技。バラバラの実は数センチ単位で身体を細かく分解することも可能なので、実は「倒しにくい」という意味では最強クラスの悪魔の実?
他にも「バラバラ砲」や「バラバラフェスティバル」「バラバラカー」「空中錐揉み大サーカス」などがあります。もしルフィがバラバラの実を継承していれば、ギア4のバラバラ砲は「真っ黒い腕」がロボットアニメのように飛び出たんだろうか。
○バラバラの実の弱点とは?
ただし、バラバラの実は「あくまで自分の身体を分解する」だけなので実質的には肉弾戦の延長線上に過ぎないとも言えそう。ニコ・ロビンのハナハナの実に近い性質があり、最終的には「能力者の強さ」が最後は物を言いそう。
そのため、バラバラの実の「弱点」は身体のパーツを奪われると為す術もないということ。しかもバラバラに離れても肉体の各パーツは感覚が通じ合ってるもんだから、まさにくすぐりは地獄。自分なら海中に沈めてやりますね。
○【バギー玉】バラバラの実は「仲間を繋げる能力」もあった?
一方、前述のようにバギーは何故か強運に恵まれており、気付くと周囲に人が集まってる傾向がある。もちろんバギーはDの一族ではないものの、ルフィと同様に不思議と仲間を集める力に長けている様子。
そのため逆説的に考えると、バラバラの実は「仲間を一つにまとめる運命」を持っているのかも知れない。バラバラの実を持っていれば、仲間にも裏切られてどんどん周囲の仲間とはバラバラになってても良さそう。
ちなみに、バギーは「バギー玉」と呼ばれる技もあります。バギー玉の威力は凄まじく、町を消し飛ばせるという噂。インペルダウン編ではバギー玉は更に小型化され、バギーの靴に「特製マギー玉」が披露されております。
だから、バギーの攻撃はバギー玉(マギー玉)がメインなのかも知れない。バギーがどのタイミングで再登場するか知りませんが、ベガパンクやフランキーの手によってバギー玉のさらなる改良改造も期待されるか。
コメント
四皇はまだならないと思う全体的に弱い
バギー本人は戦う才能があるかというと難しいですね。ただ斬撃に関しては(手加減付き)黒刀:夜ですらギャグ補正で無傷という出鱈目っぷりは地味に無敵ですね
ただ処世術とか見合った話術の高さがウソップクラスだと思うと下手すると道化よろしく世界政府の中枢に近いポジションに居座れる運命性はあり得るんですよね
特に太陽の神が笑いを司る事から大道芸人と相性が悪くない筈がありえませんから麦わらの一味と一時的に手を組むポテンシャルは秘めてると思います。
下手すると道化に相応しく一度限りの【イム様を話術で騙し切る】脇役としての期待も寄せちゃうキャラクターだと思います。
しっかり考察ばっちりあっているwww
考察は面白いしいいと思う
ただ、麦わら帽子に傷付けたのはバギー以外にもいるよ
うんこだと思う
バギーが神の名を持つ悪魔の実を食べたという説がある