漫画『ONE PIECE』のバトルシーンで活躍するアイテムが「悪魔の実」になります。悪魔の実を食べると泳げなくなるカナヅチ体質になるものの、さまざまな特殊能力を得ることができます。
例えば自然ロギア系だと炎や雷を生み出すことができ、動物ゾオン系だとドラゴンやオオカミなどに変身できる。最も種類が多い超人パラミシア系であれば、自分自身の肉体をゴムや爆弾の体質に変えることができる。
ただ悪魔の実はストーリー上も絡んでくることも多い。だから以前の所有者が物語のカギを握るパターンも少なくない。
そこで今回ドル漫では【過去の所有者】が現時点で判明している悪魔の実をすべて考察していこうと思います。
バリバリの実…過去の所有者は黒炭せみ丸
まず最初の悪魔の実は「バリバリの実」。
（ONE PIECE71巻 ©尾田栄一郎／集英社）
バリバリの実の現在の所有者は【バルトロメオ】。麦わら大船団の傘下のバルトクラブの船長。人食いのバトルロメオというおどろおどろしい異名を持つものの、ルフィを崇拝する古き良きヤンキー男。海賊船の名前もゴーイングルフィ号。
出身地もルフィと同じ東の海ではあるものの、語尾に「だべ」と付けるなど口調はとてつもない方言丸出し。口元はギザギザの歯を生やすなど、どこが魚人族の風貌も匂わせるものの、出生の謎は地味に気になるところ。今後どうやら活躍するっぽい。
（ONE PIECE96巻 ©尾田栄一郎／集英社）
バリバリの実の「過去の所有者」は【黒炭せみ丸】になります。
黒炭せみ丸は、ワノ国の元大名家だったら黒炭家の末裔。ただ過去の裏切り行為によって黒炭家は追放され、その末裔たちは不遇の時代を送る。これに奮起して黒炭オロチと共にワノ国を乗っ取ろうと動く。
バリバリの実は光月おでんの攻撃ですら余裕で弾くなど、まさに無敵の防御力を誇る悪魔の実でした。
ただ黒炭せみ丸がバリバリの実を入手した経緯や、せみ丸本人が死亡するまでの流れは不明。圧巻の防御力はカイドウの攻撃も無効化できるはずなので、黒炭ひぐらしと違ってを病死か老衰のパティーンか。それでもバルトロメオが入するまでの過程も不明だったりはします。
グラグラの実…過去の所有者は白ひげ
続いての悪魔の実は「グラグラの実」。
（ONE PIECE59巻 ©尾田栄一郎／集英社）
グラグラの実の現在の所有者は【黒ひげ（マーシャル・D・ティーチ）】になります。黒ひげ海賊団の提督にして、四皇の一角を占めます。
元々はヤミヤミの実という自然ロギア系を所有していたものの、何故か複数の悪魔の実を食べることができた特殊体質を持ちます。もしかすると更に悪魔の実を所持しているのではないかという説がワンピース考察界隈ではもっぱら主流です。
（ONE PIECE57巻 ©尾田栄一郎／集英社）
グラグラの実の「過去の所有者」は【白ひげ（エドワード・ニューゲート）】。白ひげ海賊団の船長にして、やはり元四皇の一人でした。海賊王のゴールド・ロジャーと唯一肩を並べた海賊だけあって、白ひげの懸賞金額は50億ベリーを超えます。
ただ晩年の白ひげは心臓の病気（誰かに毒を盛られた説もある）もあって、戦闘力の面では全盛期よりもかなり見劣りしていた模様。マリンフォード頂上戦争では海軍元帥センゴクの策略もあって、最後は黒ひげにとどめを刺されてしまいます。
マネマネの実…過去の所有者は黒炭ひぐらし
続いての悪魔の実は「マネマネの実」。
（ONE PIECE18巻 ©尾田栄一郎／集英社）
マネマネの実の現在の所有者は【ボン・クレー】。ちなみに本名はベンサム。バロックワークス時代はMr.2などとも言われていました。典型的なオカマちゃんキャラではあるものの、中身は義理人情に厚かったため敵でありながら、ルフィとは意気投合する部分も多かった。
現在のボン・クレーはインペルダウンのLEVEL5.5のニューカマーランドでリーダーを務めている模様です。ただインペルダウンから脱出しなければストーリー本編に絡むことができないため、今後ボン・クレーの再登場の可能性は気になるところ。
（ONE PIECE96巻 ©尾田栄一郎／集英社）
マネマネの実の「過去の所有者」は【黒炭ひぐらし】。先程の黒炭せみ丸と同様、黒炭オロチをけしかけてワノ国を支配した一族の末裔。カイドウをワノ国に呼び寄せるなど中心的な役割を担うものの、性格の意地汚さからカイドウに最後はとどめを刺されます。
黒炭せみ丸とはどういう関係だったのかなど地味にモヤッとする部分はありますが、やはりマネマネの実の入手経路やボン・クレーに流れるまでの過程は不明です。
メラメラの実…前所有者はポートガス・D・エース
続いての悪魔の実は「メラメラの実」。
（ONE PIECE79巻 ©尾田栄一郎／集英社）
メラメラの実の現在の所有者は【サボ】。革命軍のナンバー2。サボは元東の海のゴア王国の貴族だったが、ルフィやエースとつるむなど貴族の生活を疎ましく思っていた。天竜人に攻撃されて死にかけるものの、最終的にモンキー・D・ドラゴンに拾われて一命を取り止める。
本来得意としていた竜爪拳と組み合わせた攻撃が強力。
ただバーソロミュー・くまを救出するため聖地マリージョアに潜り込むものの、海軍大将の藤虎イッショウや緑牛アラマキを前に敗北。どうやら死亡したというニュースが流れましたが詳細は不明。仮にガチで死亡しているのであれば、新たな所有者に移っている可能性も。
（ONE PIECE18巻 ©尾田栄一郎／集英社）
メラメラの実の「過去の所有者」は【ポートガス・D・エース】になります。白ひげ海賊団の幹部にして、海賊王ロジャーの実の息子。海軍中将ガープが引き取るカタチで、ルフィやサボとは東の海で幼い頃から一緒に育てられる。
15歳の頃に東の海を出港し、すぐにスペード海賊団を自ら旗揚げする。王下七武海の候補に名前が上がったり、ワノ国まで到達してヤマトと出会うなど、ルフィよりも破竹の勢いがあった。その後は白ひげの心意気に惹かれて、白ひげ海賊団に入団する。
しかし最終的にはマリンフォード頂上戦争で赤犬サカズキの攻撃を受けて死亡。その後、ドンキホーテ・ドフラミンゴが周囲に生まれた新たなメラメラの実を拾って、ドレスローザ王国のコロシアムの景品として用意。それをサボが入手したという経緯。
スケスケの実…過去の所有者はアブサロム
続いての悪魔の実は「スケスケの実」。
（ONE PIECE92巻 ©尾田栄一郎／集英社）
スケスケの実の現在の所有者は【シリュウ】。黒ひげ海賊団の2番船船長。元々はインペルダウンの看守だったんですが、あまりに粗暴な性格からマゼランの判断で投獄されてしまった根っからの戦闘狂。
（ONE PIECE48巻 ©尾田栄一郎／集英社）
スケスケの実の「過去の所有者」は【アブサロム】。元王下七武海のゲッコー・モリアの直属の幹部。モリアが七武海の座を追われた後も、スケスケの実の能力を生かして支援。アブサロムはフリーライター・アブサとして記者活動に励んでいました。
ただ黒ひげ海賊団が根城にしていた海賊島ハチノスに潜入した際、アブサロムは捕縛されてしまった。最終的にアブサロムを倒したのはカタリーナ・デボン。ちなみに、デボンの悪魔の実はイヌイヌの実 幻獣種 モデル・九尾の狐になります。
ゴムゴムの実（ヒトヒトの実モデル・ニカ）…前所有者はジョイボーイ
最後の悪魔の実は「ゴムゴムの実」の前所有者を考察します。ただし正確にはゴムゴムの実という悪魔の実は存在せず、ヒトヒトの実モデル・ニカだったことが判明しています。ただ一応、便宜上ゴムゴムの実という言葉を使います。
（ONE PIECE1巻 ©尾田栄一郎／集英社）
ゴムゴムの実の現在の所有者は【モンキー・D・ルフィ】になります。
ルフィは麦わら大船団を率いるDの一族。全身がゴムの体質になるという悪魔の実でした。プロトタイプの『RAMANCE DAWN』でも同様の悪魔の実をルフィは食べていたことから、まさにはじまりの悪魔の実（原初の悪魔の実）と言えます。
（ONE PIECE1044話 ©尾田栄一郎／集英社）
ゴムゴムの実の「過去の所有者」は【ジョイボーイ】になります。
ジョイボーイも空白の100年の時代に悪魔の実が覚醒し、解放の戦士である太陽の神ニカの能力をいかんなく発揮したと言われています。海賊王のゴールド・ロジャーですら「お前と同じ時代に生まれたかった」と語るなど、まさに物語のカギを握る最重要人物。
当初過去の所有者はゴールド・ロジャーの可能性も考察していましたが、ロジャーは非能力者だったことが既に判明しています。前所有者のジョイボーイが死亡後、ゴムゴムの実は800年近くもの間、世界政府の魔の手から生き延びていた模様。
そのため他の悪魔の実と違って、ゴムゴムの実は「所有者の数」という点で最も少ない実と言えそうです。
コメント
ソルソルの実も元はマザーカルメルの能力