『ワンピース』には麦わらの一味や赤髪海賊団、ロックス海賊団といった様々な海賊団が存在します。いくら最強のゴールド・ロジャーであっても徒党を組まない限り、最終地点のラフテルに到達することは不可能。
その中で突如として現れた海賊の集団が「クロスギルド(CROSS GUILD)」。
そこで今回ドル漫では「クロスギルドのメンバー一覧」をまとめてみたいと思います。そもそもクロスギルドとは一体どういう集まりなのか?
クロスギルドとは?
まずはクロスギルドについて解説します。
クロスギルドとはサー・クロコダイルが主導的に設立した悪の組織になります。かつてのバロックワークスの再来とでも考えると分かりやすいか。
このクロスギルドの最大の特徴は【海軍の将校】たちに対して、逆に「懸賞金」を懸けていること。闇の組織が出資したお金を元に、海軍兵士をひっ捕らえればクロスギルドから懸賞金が支給される仕組み。海賊に限らず、悪の組織にとっても海軍は邪魔な存在。
そのためワンピース懸賞金ランキングに海軍のキャラクターも、今後は名を連ねるカタチになります。まさにクロスギルドは「海軍を追われる立場に追い込む組織」といったところ。
クロスギルドの英語名は「CROSS GUILD」。ギルドは漫画やゲームでおなじみの仕事の斡旋所的な場所を指します。クロスは日本語で十字を意味することから、世界政府の旗を指していると考えられます。まさに【世界政府を倒す仕事を斡旋する組織】といった感じか。
ワンピースも既に終盤も終盤ですが、このクロスギルドはストーリー的にもカギを握る存在と言えるでしょう。
バギー…クロスギルド社長
まずクロスギルドの社長は【バギー】。元王下七武海にして、現在は四皇。異名は道化のバギー→千両道化のバギー。年齢は39歳。誕生日は8月8日。出身地はグランドライン。身長は192cm。声優CVは千葉繁。幼少期は木村昴。
バギーは「バギー海賊団」の元船長。その後、インペルダウンの脱獄からマリンフォード頂上戦争後にかけて海賊派遣会社「バギーズデリバリー」を結成して座長に就任。現在クロスギルドの社長に就任し、懸賞金が1500万から31億8900万ベリーに跳ね上がっています。
ただし、クロスギルドの社長に就任した経緯は「単なる偶然」でした。当初クロコダイルは「他人を信用しない点で同類」と認めるミホークとだけ手を組む予定だったものの、広告デザインや印刷の仕事をバギーに委託してしまう。
しかし、「クロコダイルはバギー座長の舎弟」と本気で信じる部下たちの手違いで、バギーがクロスギルドの社長というビラが世界中にバラ撒かれてしまう。海軍サイドもバギーの人望を変に高く評価していることから、クロスギルドの社長として世界的に認知される。
勝手に既成事実化されたことに当初は憤慨するクロコダイルでしたが、結果的に揉め事を嫌うミホークの提案で責任だけバギーは押し付けられてしまった。まさにクロスギルドの「お飾り社長」として、バギーはトップに君臨しています。
○クロスギルドのお飾り社長として海賊王に?
そのためバギーは依然として悪運・強運・豪運の持ち主。コミックス25巻表紙の伏線から予想通り、バギーは四皇の一角を占めるようになったわけですが、やはり既存の伏線を読み解くとこのままバギーは海賊王にまで上り詰めてしまうのか?
バギーは幼少期はロジャー海賊団の一員として、赤髪のシャンクスとは実質的な幼なじみでした。『ONE PIECE FILM RED』でシャンクスはゴッドバレー島で2歳の頃にゴールド・ロジャーに拾われたことが判明していますが、バギーも何故幼い頃からロジャー海賊団にいたのか?
本当はロックス・D・ジーベックの息子説もネット上では見られますが、バギーはキャプテン・ジョンの財宝を長年捜し続けていました。キャプテン・ジョンはかつて元ロックス海賊団でした。タイミング的なことを考えると、バギーはキャプテン・ジョンの息子だった?
また悪魔の実は超人パラミシア系の「バラバラの実」。自分自身の肉体をミリ単位まで細かくバラバラに分けることができるため、刀や剣による攻撃はほぼ回避できるとされます。
バギーがここまで重要なキャラクターに成長している以上、ゴムゴムの実がヒトヒトの実モデル・ニカであったように、バラバラの実も同様にワンチャン大きな秘密が隠されている可能性も有り得そうです。悪魔の実が覚醒したら大地もバラバラに?人間関係といった概念的なバラバラも可能に?
バギーの今後も目が離せないでしょう。
サー・クロコダイル…クロスギルド幹部
続いてクロスギルドの幹部は【サー・クロコダイル】。元王下七武海。異名は砂漠の王。年齢は46歳。誕生日は9月5日。出身地はグランドライン。身長は253cm。声優CVは大友龍三郎。
クロコダイルはバロックワークスの元社長でした。表向きは王下七武海としてアラバスタ王国を襲ってくる海賊を蹴散らすなど、当初はアラバスタ王国の守り神としてコブラ王や国民から獅子奮迅の活躍に対して感謝されるほどでした。
しかし、クロコダイルの実態は「アラバスタ王国の乗っ取り」を秘密裏に画策する悪者だった。既にワノ国に隠されていることが判明していますが、古代兵器プルトンの在り処を狙っていました。未だに古代兵器を狙っていると仮定すると、クロスギルドを設立した目的もそれ関連?
悪魔の実も自然ロギア系のスナスナの実と、アラバスタの世界観と絶妙にマッチしていました。巨大な砂嵐を発生させて街を破壊したり、体内から水分をカラカラに干上がらせたり、空中を飛び回るなど汎用性の高さを誇りました。
唯一、水分に弱い弱点がどう克服されているか。
○クロスギルドの裏オーナー
現在麦わらの一味のニコ・ロビン(元ミス・オールサンデー)とペアを組んでいましたが、用済みと分かれば簡単に裏切るなど性格は至って狡猾。それでもバギーたちと共にインペルダウンを脱獄した後は、ダズ・ボーネス(元Mr.1)と常に帯同するなど彼だけは信頼している様子。
クロコダイルはインペルダウンの脱獄時、バギーに多額の資金援助を行っており、それを元手にバギーズデリバリーが結成されていました。だからどこに不正蓄財していたのか知りませんが、クロコダイルは意外と商才にも長けており、さながらインテリヤクザといった印象です。
そのためクロコダイルは裏で取り仕切る「クロスギルドの実質的なオーナー」になります。海軍からもクロコダイルの統率力が危険視されており、懸賞金は8100万→19億6500万ベリーに跳ね上がっています。果たしてクロコダイルがクロスギルドを設立した目的とは?
ジュラキュール・ミホーク…クロスギルド幹部
続いてクロスギルドの幹部は【ジュラキュール・ミホーク】。異名は鷹の目のミホーク。以前は海兵狩り。年齢は43歳。誕生日は3月9日。出身地は不明。身長は198cm。声優CVは青野武→掛川裕彦。
ミホークもやはり元王下七武海のため、クロスギルドはさしずめ「七武海による三国同盟」。海軍が脅威に感じるのも納得。かつて最悪の世代でもルフィとローが手を組んだり、ユースタス・キッドやバジル・ホーキンス、スクラッチメン・アプーが手を組んでいましたが、その比ではない。
ミホークは自他共に認める「世界最強の剣士」。『ワンピース』の世界でほとんど誰も所持しない黒刀(夜)から放たれる斬撃の威力は、巨大な氷結した大津波も真っ二つにするほど。胆力があるルフィですらミホークの殺気に身震いするなど、まさに世界最強。
ミホークの懸賞金は35億9000万ベリーと、クロスギルドの中でも群を抜きます。社長のバギー、裏で統率するクロコダイルを優に超えることから、ミホークの戦闘力の高さがそこからも伺えます。かつてシャンクスとライバルに関係にあったことからも、元々の懸賞金もそれなりに高かったはず。
そう考えると、バギーもミホークも「シャンクス」を通じて接点があるのも意味深。
棺船と呼ばれる独特の小型ボートで移動していることからも、ミホークは海賊団を所持しない孤高の剣士でした。しかし王下七武海という権限を失ったことで、クロコダイルの誘いを割りとすんなりと受け入れます。今後クロスギルドという組織の中で、孤高の剣士がどう立ち回っていくかは興味深い所。
Eの頭文字のキャラクターもいずれ加入する?
続いては「クロスギルドに参加しそうな幹部」を考察してみようと思います。まず改めて前述の幹部メンバーを確認すると、バギーとクロコダイルとジュラキュール・ミホークでした。
そこでそれぞれの頭文字を確認すると、バギーは「B」、クロコダイルは「C」、ジュラキュール・ミホークは「D」になります。つまり、それぞれの幹部メンバーはアルファベット順(B・C・D)に並んでいることが分かります。実に意味深。
かつて第2次世界大戦前に「ABCD包囲網」と呼ばれる経済制裁がありました。Aはアメリカ、Bはブリテン(イギリス)、Cはチャイナ(中国)、Dはダッチ(オランダ)が東アジアを侵略する日本を押さえつけるため、石油といった戦略物資の輸出禁止を図った過去がある。
クロスギルドも「世界政府包囲網」と解釈するとしたら、次は「A」か「E」のキャラクターが幹部のキャラクターが参加してもおかしくなさそう。Aであればポートガス・D・エース、黒ひげ海賊団のアバロ・ピサロなどが想起されますが、これらの可能性は低そう。
そこで個人的に考えているキャラクターが【エドワード・ウィーブル(Edward Weevil)】。白ひげ(エドワード・ニューゲート)の息子とされる謎の男。見た目はIQ30程度のアホですが、ウィーブルの実力は白ひげ並と評価するのは海軍大将の黄猿ボルサリーノ。
やはりミホークと同様に海賊団を結成していない孤高の海賊でした。厳密には母親のミス・バッキンが連れ立っているものの、ウィーブルが今後も単独で行動するのか?今後他の海賊と連携する可能性を模索するとしたら、今回のクロスギルドしかいない?
ギャルディーノやアルビダ…クロスギルド
続いては「幹部メンバー以外」のキャラクターを解説しようと思います。
クロスギルドのメンバーには【ギャルディーノ(Mr.3)】や【アルビダ】【カバジ】【モージ】などがいます。考えてみると、Aの頭文字のキャラクターにアルビダがいました。ギャルディーノに至っては元々クロコダイルの部下だったので、まさに元鞘に収まる?
要するに、海賊派遣会社・バギーズデリバリーのメンバーがそのままスライドしています。
ハイルディンといった新巨兵海賊団は脱退して麦わら大船団に流れたものの、バギーズデリバリーの戦力は一定の規模を誇っているはずですから、クロコダイルにとっては結果オーライなのかも知れない。今後は元バギーズデリバリーのメンバーたちも明らかになっていくか。
コメント