ワンピース最新1081話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは『黒ひげ海賊団10番船船長クザン』。前回のワンピース1080話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
最近、少年ジャンプでは新連載がいろいろ始まっています。
『食戟のソーマ』を連載していた作者たちによる『テンマクキネマ』、『黒子のバスケ』をかつて連載していた作者の『キルアオ』など。少年ジャンプは若い作家にデビューのチャンスを与えることが多い雑誌だけに、ベテラン作家が立て続けに連載を始めることはやや異例にも思えます。
ただ内容的にはどれもあんま面白くなかった印象です。設定があまりシンプルじゃないので、世界観がすっと入って来なかった気がする。若い編集者がいろいろ指摘するのが難しいのかもなーと思ったり。最近またムラムラしてきたんで漫画のレビューしていくかも。
ちなみに次のワンピース最新1082話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
ガープはやっぱり衰えた?
海賊島ハチノスに愛弟子のコビーを取り返すために、海軍中将のモンキー・D・ガープが先駆けて島に乗り込み、「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」で黒ひげ海賊団のモブたちを一掃した続きになります。
ガープは空中を飛ぶ自身の軍艦から飛び降りていたため、遅れて軍艦が地面めがけて落ちてくる。
ただ落下する軍艦の衝撃を和らげたのがSWORDのプリンス・グルスの「入道粘土(ドロドロの実)」だった。大量の粘土を生み出してガープの軍艦をまるごと受け止める。大半のモブ海賊は倒れたままだが、生き残った一味は「許さん!あのジジイ!」と悪態をつく。
しかし、ガープは浮かない様子だった。
何故なら、全盛期と比べて「拳の威力がすっかり衰えていた」から。思わず黒ひげ海賊団のモブたちは一斉にツッコミを入れる。確かに生き残りがいる時点で?とは思うものの、全盛期が仮にもっと強かったとしても、加えてセンゴクとも戦った金獅子のシキがヤバすぎ問題。
こんなちょっとした寸劇がありつつも、ガープはコビーとようやく再会を果たす。ヘルメッポも久しぶりの再会に号泣する。
海軍中将つるの孫娘・孔雀は「やりすぎだよ悪いコだねぇ!そういう事はコソコソやるんだよ!コビーは温室育ちなんだから!ガープ」と何故か上から目線。逆にプリンス・グルスはガープ愛が強すぎるせいか、「ガープさんに海軍の未来と褒められたコビー許さん!足を引っ張ってやがる」と嫉妬心剥き出し。
ここからは海軍の中での関係性もいろいろ伺えます。
ひばりを氷漬けにした犯人は?
またハチノス島襲撃の場面には、SWORDではない海軍大佐・たしぎもしれっと参加していた模様。
少し話を振り返ると、ワンピース1061話で、同じ階級ですがコビーは「たしぎの後輩」にあたることが判明しています。またたしぎはヘルメッポとも知った仲であることが、ドール中将との会話からも読み取れます。
確かにたしぎは男コンプレックス丸出しでしたから、怒涛の勢いで出世するコビーを意識しないわけには行かないのか。
しかしコビーは鉄球に繋がれたままだった。能力者ではないものの、海楼石で作られた足枷だから壊せない?その後ろを走るひばりは「コビー先輩の足枷が外れんで往生しよるんですけ!何とかしてつか…」とガープに助けを求めた瞬間…
ひばりは全身ピキピキに氷漬けされてしまう。
言うまでもなく、犯人は元海軍大将の【青キジ・クザン】だった。「困るな…コビー…ティーチの居ぬ間に逃げ出してもらっちゃあ…」と凄むと、コビーは思わず表情が歪む。ガープは無表情で睨みつけるが、黒ひげ海賊団のモブだけは「クザン船長!」と盛り上がる。
たしぎは青キジ・クザンと赤犬サカズキの壮絶な戦いが繰り広げられたパンクハザード編にも関与していたため、ここらへんもストーリーとして繋がってくる感じか。
クザンと黒ひげ海賊団の出会い
一方、話はここから「1年前」に遡ります。
マリンフォード頂上戦争が勃発した2年前、次の海軍元帥の座を巡って、青キジ・クザンと赤犬・サカズキの壮絶な戦いがパンクハザード島で勃発しました。
結果は赤犬・サカズキに軍配が上がったことは周知の事実。負傷したクザンはそのまま海軍をドロップアウトしました。その戦いから1年後、クザンの姿は新世界のとある島にあった。
しかし、そこに黒ひげ海賊団の姿もあった。巨人族(能力のせいで従来の10倍以上デカい巨人族)のサンファン・ウルフすらも氷漬けにされるなど、その場はまさに一触即発の状態だった。
黒ひげは「誰がやったかは聞くまでもねェ!こんな事できるのは世界にたった一人!」と慌てて詰め寄るが、クザンは「おれから手を出したと思うか?それにおれは【傷心】の上、気も立ってんだ。誰が悪いか想像しろ!グラグラの実はやめとけよ?仲間が割れて死ぬぞ」と凄み返す。
お酒の力で一気に縮まる両者
ただ不穏な空気も最初だけだった。
『ワンピース』の世界でもやはりお酒の力は強かった。何故か、飲み会を開くこととなった黒ひげとクザンの距離は一気に近づくのであった。クザンは2年前の赤犬・サカズキとの戦いについて裏話をあけすけに語り出すと、黒ひげたちは一気に盛り上がった。
こういう描写はギリギリ未成年(ワンピースの世界では不明)の主人公・ルフィといった麦わらの一味ではあまり描けないか。一応、お酒っぽいのを飲んでる描写はありますが。
例えば、「同期で殺し合うことになるとはな…熱いモンがこみ上げて来るわい」と赤犬が語ったと語ると、クザンは思わず「お前はマグマだっつーの」とツッコミを入れたことを振り返る。他にも赤犬との戦いで失った片足を自虐的にネタにすると、黒ひげ海賊団のメンツは大爆笑だった。
アバロ・ピサロが「赤犬の腕の一本でももいでやったのか?」と囃し立てると、「いや…全身傷だらけの筈だがな」とはクザンが振り返る。結果的に敗北したクザンの方がダメージは大きそうですが、何やかんやで痛み分けではあったか。
ヒノキズの男は最後のロードポーネグリフを所有?
これを聞いた紅一点のカタリーナ・デボンは「ムルンフッフ♡傷と言えば提督!こいつ【ヒノキズ】を知ってんじゃない?」と思い出したかのように、黒ひげに尋ねる。
クザンは何も知らない様子だったが、ジーザス・バージェスは「世界には赤い4つのポーネグリフが存在する。ひとつなぎの大秘宝(ONE PIECE)に辿り着くために必要。カイドウとビッグマムが持っている以外の所在は不明だ」と補足する。
続けて黒ひげが「それ以外の2つの内の最後の一つを【ヒノキズ】の男が持っている」と説明する。
「おれかな?」とおどけるクザンに対して、バスコ・ショットは「おめぇの傷はついたばっかだろ!」とツッコミを入れていることから、ヒノキズの男の傷はどうやら昔から残る【古傷】であることが読み取れます。
そして、ラフィットは「ヒノキズの男は真っ黒い船に乗り、近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだ」と悪魔の実の能力者であるようなことを匂わす。詳細な顔や名前は知らないものの、断片的な情報は世間に知られている模様。
またシリュウは「政府の人間と踏んでいる」と元インペルダウンの看守長ゆえの考察を語る。確かにロードポーネグリフさえ隠してしまえば、海賊たちは最後のラフテルに到達することはできません。
果たして【ヒノキズの男】の正体とは?
ロードポーネグリフについて何も知らないクザン
ただクザンは「ポーネグリフにはいい思い出はねェ…」とやんわり否定する。
何故なら、バスターコールで破壊されたオハラで「悲惨な出来事」が起きたから。クザンの目の前で親友・ハグワール・D・サウロの政府に歯向かう姿、運命に抗うニコ・ロビンの姿が改めて思い出されたことは言うまでもないでしょう。
そもそも空白の100年を調べるオハラに赤いロードポーネグリフが隠されていれば、さすがに目立って誰も忘れないはず。
バージェスは感傷にふけるクザンを少しあざ笑うが、ラフィットは「提督どうします?あいつの能力を奪えば相当な戦力に…」と黒ひげに思わず耳打ちしてしまう。これを聞き逃さなかったクザンは「お前ら能力者狩りってのをやってるらしいな?上等だ!全員氷の世界へ行ってくるか?」とブチ切れる。
黒ひげ海賊団10人目の船長がクザンだった
再びその場は一触即発の事態。
ただ黒ひげはひたすら平謝りするが逆に好機とばかりに、「お前、今つまり無職だろ?アテはあんのか?正義に追い出されてよ。おれの世界の【正義】は違う。」とクザンを黒ひげ海賊団に加入するように誘うのであった。
クザンは「ちょっと楽しく飲んだくれェで!お前らなんか信用できるわけねェ」とキッパリと拒否する。それでも黒ひげは「【正義】に追い出されてこれからどうする?俺の世界の【正義】は違うぞ!海賊ってのは利害が一致してりゃいいのさ!自由だよな?お前は何をしたい?」と不敵に誘う。
そして海軍の正義に常々疑問を抱いていたクザンは、最終的には黒ひげ海賊団に合流するのであった。何故なら、クザンが信じる正義は黒ひげ海賊団にあるかも知れなかったから。つまり、黒ひげ海賊団10番船船長は【青キジ・クザン】でした。
ガープ vs クザンの戦いが勃発!?
そして再び、現在の海賊島・ハチノスに戻る。
自身の黒ひげ海賊団に加入した経緯を思い出してため息をつくクザンだったが、ガープは「おい!クザン!ひばりを元に戻せ!コビーを見逃せ!海軍に戻って来い!」と続けざまに要求する。しかし、「相変わらず言いてェ事全部口に出すねェ!どれも叶えられねェよ!」とはクザン。
即座に【アイスボール】でガープをガチゴチに凍らせたクザンは「一番弟子を殺せんのか?」と吠える。だからクザンはかねてからガープを恩人と表現していましたが、そのままコビーと同じく弟子だった模様。しかし、覇王色の覇気を極めるガープは凍結など意に介さず。
「縛られるな!バカめ!今を生きろと教えた筈じゃ!迷う奴ァ弱い!」と、ガープは【海底落下(ブルーホール)】でクザンを叩きのめす。まさに海軍大将クラス同士の戦いが勃発。先週号はガープが無双すると予想してましたが、戦力的にはやや拮抗か。
果たして、ガープ vs クザン!師匠 vs 弟子の決着はいかに?
黒ひげ勝利もローはどこへ行く?
一方、船長(提督)の黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)は今一体どこで何をしているのか?
それが勝者島(ウィナーとう)で同じ最悪の世代であるトラファルガー・ローに勝利していた。黒ひげも相応のダメージを負いつつも、ハートの海賊団の海賊船(潜水艇)ポーラータング号を見事に打ち沈めていた。
黒ひげは「船が失くなっちゃあ海賊団とは言えねェな!逃げ出す足もねェ!」とゼハハハと勝ち誇る。ローが四皇のビッグマムに勝利したと言っても、キッドと二人がかりで倒したに過ぎない。懸賞金の差は少ないですが、自力で四皇に上り詰めた黒ひげとはやはり実力差があった模様。
地面に仰向けで倒れるローを見下しながら、「ロッキーポート事件でお前が心臓を奪った100人の海賊たちが今も海賊島で怯えて暮らしてんのさ!お前の心臓を持ち帰りゃあ!祝盃を上げて喜ぶだろうぜ!」とゼハハハ。
ベポが人工スーロン化
だから、ロッキーポート事件の被害者の大半は「黒ひげ海賊団傘下のメンバー」だった?また黒ひげは「オペオペの実」が手に入ることにワクテカしていた。非人道的な黒ひげであれば、永遠の命を与える不老不術を自身に行うことは容易いでしょう。
まさにローが絶体絶命のピンチの中、『ONE PIECE FILM RED』にも登場したミンク族のベポは【チョッパーからもらった薬】でスーロン化を果たす。黒ひげは「バカな!月もねェのに!」と驚くが、ローを抱えてベポはその場から逃亡を図る。
意識が朦朧とする中、ローはそれでも他の仲間は置いていけないと戻ろうとするが、ベポはあくまでローの容態を優先して海中に潜って一刻も早くその場から立ち去った。果たして、ローは助かるのか?勝利者の黒ひげはどこに向かう?まさにエッグヘッド?
ガープとクザンの決着もどうなる?…という場面でワンピース1081話は終わります。
ワンピース最新1081話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1081話のネタバレ感想でした。
ガープが無双するかと思いきや、青キジ・クザンが立ちはだかったとなれば話は別。次の1082話では両者の壮絶な戦争が描かれるか。だから黒ひげ海賊団は戦力的に不利かと思いきや、クザンがいる以上はコビーも果たして逃げおおせることができるのか?
またクザンが黒ひげ海賊団に加入した経緯もうっすらと描かれました。ここにヒノキズの男も絡んでくることから、ストーリーとしてはかなり進んだ印象も否めません。
クザンやベガパンクの回想シーンから、ヒノキズの男はエルバフにいるハグワール・D・サウロの可能性がワンピース考察界隈では指摘されていましたが、「悪魔の実の能力者」という重大情報が追加された現時点では否定されそう。
逆に嵐を操る能力者とされる革命軍のモンキー・D・ドラゴンが可能性として浮上したか?
革命軍は世界政府の転覆を目論んでいました。世界政府にとってのアキレス腱がそこに隠されてるわけですから、海賊と同様にラフテルを目指したとしてもおかしくはない。逆に、世界政府がドラゴンを狙う理由も合点がいく。
○「ヒノキズの女」のパターンは?
ただし真っ黒い船に乗っていたなどの条件も合わせると、ヒノキズの男はやはり「新キャラクター」の可能性が高いか。もし革命軍のドラゴンであれば、黒ひげ海賊団たちが知らないはずがない。少し前のロックス海賊団のように【新たな勢力】として登場するか。
またクロコダイルの性別やイム様の性別がワンピース考察界隈で話題にのぼりがちですが、ここまで男を強調されてるとワンチャン女性のパターンもあるか。
じゃあ、エッグヘッドに襲来した黒ひげ海賊団の海賊船には誰が乗っている?という話。例えば、SWORDとの一件が全て終わった上で襲来しているとしたら、黒ひげ海賊団の全戦力が既に揃っているはず。クザンもそこに乗っていたとしたら、ガープ敗北が確定してしまう。
確かに「迷う奴は弱い」とガープは吠えていましたが、「おまえブーメランすぎるやん」と誰もが思ったことでしょう。ワンピース1079話の描写はまさに恐怖を煽る演出だった?
ちなみに細かい話ですが、もう青キジとは呼ばずに「クザン」と呼んでいく予定なのかも知れない。黒ひげも「ティーチ」と本名で呼ばれることが増えました。確かに青キジは海軍での異名ですから、それをいつまでも使い続けるのも不自然か。
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