『ONE PIECE(以下ワンピース)』は伏線が多い漫画として知られています。連載から25年以上が経過する現在でも、新しい伏線が未だにいくつもぶっこまれ続けています。
例えば、ワンピース1056話で登場した伏線が【火ノ傷の男】と呼ばれる謎のキャラ。ユースタス・キッドが初めて語った「火ノ傷(ヒノキズ)の男」というワードですが、これまで登場していなかったためワンピース考察界隈でも話題で持ちきり。
そこで今回ドル漫では「火ノ傷の男のヤバい正体」について徹底的に考察しようと思います。
ヒノキズの男は「最後のロードポーネグリフ」の所有者?
まずはヒノキズの男の正体を考察します。何故『ワンピース』終盤に来てここまで注目されるのか?ちなみに、当初は「火ノ傷」と表記されていましたが、最新話では【ヒノキズ】と表記されていたため当記事もカタカナ表記で行きます。
ヒノキズの男は【最後のロードポーネグリフ】を所有しているとされます。それ以外のロードポーネグリフは「ワノ国」「ビッグマム」「カイドウ」がそれぞれ所有していましたが、2023年4月時点でルフィ・キッド・ローのみが3枚を所有しています。
またひとつなぎの大秘宝(ONE PIECE)が隠されているラフテルに行くためには、4つのロードポーネグリフが指し示す場所が交わる点にあるとされます。つまり最後のロードポーネグリフを入手しない限り、誰もラフテルには到達できない仕組み。
だから、ヒノキズの男がベガパンクのエッグヘッド編以降の鍵を握るキャラクターであることは明確でしょう。いわゆるラフテル編とでも今から表現しておくべきか、果たして、最後のロードポーネグリフを所有している理由は?何故、ヒノキズの男はラフテルを目指さないのか?
ヒノキズの男の特徴とは?
続いてはヒノキズの男の「特徴」を考察します。
ヒノキズの男は【真っ黒の船】に乗っているとは黒ひげ海賊団のラフィット。「政府の人間と踏んでいる」というシリュウの口ぶりも加味すると、この真っ黒の船が海賊船なのか海軍の軍艦なのかは現在のところ曖昧にされています。
また「巨大な渦で敵船を飲み込んだ」という表現から、ヒノキズの男は【悪魔の実の能力者】であることはほぼ確定的でしょう。例えば海水や風を操作できる能力者と仮定したら、さしずめ自然ロギア系悪魔の実なのか。
またクザンとの会話でバスコ・ショットは「おめぇの傷はついたばっかだろ!」とツッコミを入れていることから、ヒノキズの男に残るキズは【古傷】であることが読み取れます。もし数十年前に付いたキズだとしたら、現在ヒノキズの年齢は60代?70代?
シャンクスやクザンやサボがヒノキズではない理由
だから当初は「赤髪のシャンクス」や「クザン(青キジ)」、「サボ」といった顔にキズがあるキャラの名前が取り沙汰されていましたが、現在はほとんど条件に該当していない彼らは明白に除外されそうです。
例えば、「クザン」は黒ひげ海賊団との会話から違うことが確定しています。そもそも海軍大将でありながらロードポーネグリフなどについても詳しく知らなかった様子。空白の100年然り、海軍サイドの方が情報が統制されている印象です。
またクザンの親友「ハグワール・D・サウロ」は現在エルバフでオハラの書物を守っているものの、悪魔の実の能力者とは考えにくいためやはり除外されそう。いずれ後付される可能性も否めませんが、仮に能力者ならクザンに対抗できなかった理由が解せません。
○ヒノキズの男はドラゴンか?
また嵐の能力と言えば、世界政府の打倒を目論む革命軍の「モンキー・D・ドラゴン」もかなり怪しいところ。
ただし、革命軍のヴィント・グランマ号が黒く塗装されていないことから、ドラゴンの可能性も消えそうです。一応、フィギュア版のヴィント・グランマ号は黒く塗装されているっぽいんですが、あくまで自分は漫画の情報のみで判断しているため微妙寄り。
何故なら、フィギュアやアニメの情報は尾田さんが100%関知しているとは限らないから。漫画でも後から修正されることも多いぐらい。一つ一つのフィギュアやアニメの些細な描写に尾田さんがチェックしているとは到底思えない。
そもそも革命軍はバルティゴで黒ひげ海賊団と衝突して敗走しているため、もしドラゴンがヒノキズの男であればティーチたちが気付かないはずがない。最後のロードポーネグリフはバルティゴに隠し持っているはずですし、船を簡単に沈める能力があれば黒ひげ海賊団に後塵を拝することもなかったでしょう。
ただ強いて言うなら、1年前の時点で黒ひげ海賊団と革命軍は衝突していなかったため、クザンの回想シーンでドラゴンの存在を知らなかったとしてもギリギリ許容範囲内の予想だとは思いますが黒い船の条件は引っかかります。
○重要なポイントは「古傷」と「年齢」か?
「シャンクス」がヒノキズの男であれば、因縁が深い黒ひげが他人事のようにやはり語るはずがない。そもそもワノ国編直後までは一枚もロードポーネグリフを持っていませんでした。ただし、現在はエルバフでキッドから3枚のロードポーネグリフを既に入手しているはず。
つまり、ヒノキズの男がシャンクスであった場合、4枚のロードポーネグリフが揃っている計算。シャンクスほどの覇王色の覇気があれば、レッドフォース号を覇気だけで黒色化できる気もしますが、やはりヒノキズの男候補からは除外できそう。
だから年齢や古傷という条件などで候補を絞っていくと、現状だとヒノキズの男は【新キャラクター】以外には考えにくいか。
「古傷」は誰が付けた?また誰が確認したのか?
しかし考えてみると不自然な点があります。
何故なら、ヒノキズの男の顔は誰も見てないにも関わらず、【古傷】という「視覚的情報」をティーチやキッドたちは既に知っていたから。黒い船という視覚情報も同様ですが、誰かがヒノキズの男を目の当たりにしたからこそ現在の海賊たちに噂として伝わっているはず。
例えば、最悪の世代のトラファルガー・ローもヒノキズの男について知っている様子でした。逆にニコ・ロビンを含めた麦わらの一味は全く知らない様子。元海軍大将ですら知らなかった事実も加味すると、やはりヒノキズの男の正体は海賊側なのか。
○ヒノキズの男は「ロジャー海賊団」と接点?
また現時点で【シルエット姿】すらも描写されていないのは不自然に思えます。例えば、40年以上前に世界の覇権を握っていたロックス・D・ジーベックも、世界会議編で初めて登場した際にはシルエット姿が最初から描写されていました。
何故、ヒノキズの男だけは何も描かれていないのか?
そう考えるとヒノキズの男は新キャラクターと言っても、おそらく「既存のキャラ」と繋がりがある男の可能性も高そうです。例えばロックスの孫や息子・兄弟と仮定したら一目でバレるため、ヒノキズの男のシルエット姿が描かれなかったのも納得。
実際、「誰かに傷付けられたから」こそ古傷が付いているはずなので、その【誰か】とは一体誰なのか?という点も興味が湧くところ。男にキズを付けた側も新キャラとは考えにくいため、おそらく既に『ワンピース』で登場している誰かではないか?
考えてみると、ロジャー海賊団はラフテルに到達しているため、ゴールド・ロジャーやシルバーズ・レイリーはヒノキズの男について何か知っている可能性が高そう。むしろロジャーたちからヒノキズの男は何かを託されている?
「ヒノキズの女」はイム様?
一方、既に登場済みのキャラクターにも「顔が判明してないキャラ」もいます。顔が確認できない以上、顔や体にキズが付いている可能性は考えられます。
例えば、世界の王に君臨する「イム様」が最たる例でしょう。特徴的な目のカタチだけ判明しているものの、顔以外にもマントなどに隠されていて体型などは一切不明。体のどこかに古傷が刻まれていたとしても不思議ではない。
特にイム様は【海の能力】を持つと予想されている点も、ヒノキズの男の可能性を匂わせてくれます。もし正体が海賊なのであれば「ヒノキズの海賊」でいいはず。何故、ヒノキズの男と表現したのかというと、まさに世界政府側の親玉だったから?
またイム様の性別は女性説もあるため、ここまで男と不自然に強調されている点も加味すると、実は【ヒノキズの女】だったパターンもあり得そうです。
ヒノキズの男は「眼帯の海賊」だった?
他にも「眼帯の海賊」が一度だけ登場すると尾田さんはかねてから公言していました。
ヒノキズの男が眼帯の海賊だとしたら自分が予想している考察とは随分と違ってきますが、もし眼帯は古傷を隠すものだったと考えたら、太陽光は直視できないほど危険ですから、まさかの「太陽の神・ニカ」がヒノキズの男の目にキズを付けた?
眼帯の海賊は「一度だけしか登場しない」とずっと語っていたことから、尾田さんの中でこれまで抱いていた構想もいろいろ変わったのかも知れませんが、意外と辻褄が合うと思います。
不老不死のドラキュラ説も考察してますが、イム様は太陽に当たることができないから、パンゲア城に閉じこもっていると個人的に考えているので、可能性としては眼帯の海賊の方が高いかも。何故イム様が一枚だけしかロードポーネグリフを持ってないねん、という話でもあるので。
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