ワンピース最新1079話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは『四皇赤髪海賊団』。前回のワンピース最新1078話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
『ONE PIECE FILM RED』がアマゾンプライムビデオで配信されてから、そろそろ3週間が経過しようとしています。映画館で何度も観た自分ですが、もちろんパソコンでチェックしました。やはり映画館の迫力が際立った印象。
でも、これを機にプライムビデオで他の作品も観るようになりました。
中でもプライムビデオオリジナルの『THE BOYS(ザ・ボーイズ)』に今更ながらハマりました。いわゆるヒーロー物なんですが、登場するヒーローがもれなく人間臭い。名誉欲と保身にまみれた行動原理にヒーローらしさは一ミリもない。
「セブン」という文字通りの7名のヒーローたちを中心に物語が進むんですが、立場的には悪役に近い。さながら【王下七武海】を彷彿とさせたのは自分だけ?セブンに恋人を殺された主人公・ヒューイに倒されるなど、欠員を常に抱える点でも七武海と同じで草。
他にもヒーローたちがSNSで配信してみたり、時代設定が今時で面白い。言っちゃいけないブラックジョークも満載で、地上波ではとても放送できないんですが、それ故に「今の漫画」にも足りない要素と思ったり。意外と出版社の自主規制は厳しいなと思ったり。
ちなみに次のワンピース最新1080話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
ヨークの動機
エッグヘッドで暗躍していた裏切り者がベガパンク猫の【ヨーク(欲)】だと判明した続きですが、話は少し遡ります。
ヨークが犯行を決めたのはわずか「数時間前」の話だった。聖地マリージョアにベガパンク本体が空白の100年を秘密裏に研究していることを密告したものの、ヨークは他のベガパンクと共に抹殺されることに憤慨していた。これが裏切りの動機だった。
確かに世界政府の動きを振り返っても、「内通者」の存在を匂わす動きはなかった。五老星直轄のCP0がエッグヘッドの異変に気づいてなかった点からも明白でした。世界政府が急にベガパンクの暗殺を企てた原因も考えると、誰かが密告した可能性以外には考えにくかったか。
この矛盾に気付いていた考察者さんもいたようですが、そこでヨークはセラフィムたちに対して、「ヨークと本体ステラ、旧悪魔の実の研究室に閉じ込めたサイファーポール以外は全員殺せ」とあらかじめ命令していた。この際にフロンティアドームの警報システムも解除していた模様です。
威権順位は6体のベガパンク猫はどれも全て同列だと考えられますが、「最初に命令した順番」が優先されたままだから、ヨーク以外のベガパンクの命令を効くことがなかったっぽい。
エッグヘッドに近づく黒ひげ海賊団
立て続けに、ヨークは「犯人探しがいずれ始まるから、もしあたいとバレたらあのメンバーには敵わないから、彼らの目の前であたいをやっつけたフリをして!そして人目のない時に技を解いてね」とSスネークに命令していた。
これが石化されたヨークがいつの間にか解けていた謎でした。この予想は意外と当たってる人も多かったか。
その後、「研究所内には壊しちゃいけない場所があるから教えるね」とヨークが更に伝えた後、セラフィムたちは素直に頷いてハンティング(狩り)が始まっていた。この「壊しちゃいけない場所」とは、バーソロミュー・くまの記憶が封印されていた部屋か。
だからヨークはベガパンクたちを裏切ろうとしているものの、自分を暗殺しようと試みる世界政府側も地味に裏切ろう(出し抜く?)としている感じか。
そして、再び現在のエッグヘッドに戻ります。SSGの職員たちは島外に逃げようと、戦桃丸が用意していた船に次々と乗り込んでいた。島の周囲には50体のパシフィスタ・マークⅢが無表情で警備するなど、エッグヘッドは既に物々しい空気に包まれていた。
戦桃丸に怯えの感情はなく覚悟を決めていたが、表情はルッチ戦のダメージも相まってどこか悲壮感が漂っていた。何故なら、エッグヘッドが「MajiでWarする5秒前」状態であることを予感していることは明らかだったから。
このエッグヘッドに襲来したのがまさかの【黒ひげ海賊団】だった。
ワンピース1063話で黒ひげは最悪の世代のトラファルガー・ローと戦っていましたが、やはり勝者は黒ひげだったか。果たして、ローの身柄は?安否は?シャーロット・プリンは結局救えずじまいだった?まさにエッグヘッドで大戦争が起きる予感しかしない。
キッド海賊団 vs 赤髪海賊団
一方、ウォーランドのエルバフではキッド海賊団と赤髪海賊団たちが一触即発だった。
ただ赤髪海賊団傘下の海賊団がキッドたちを威嚇するも、いかにも弱そうな匂いがプンプン漂う。実際、赤髪海賊団の傘下はもれなく弱いとはシャンクス談。キッドも思わず「おい正気か?アレが赤髪の傘下?どんなザコだろうが手は抜かねェが…」と呆れるのも致し方なかった。
水たまり海賊団船長の玉指ゲロティニー、ソシアルクラブ船長の慰霊刃のフガーなどいますが、ブルブルのプルルが所属するブルジョワ海賊団はやや引っかかる名前。麦わら大船団に【キャベンディッシュ】がいましたが、その出身地がブルジョア国でした。
ブルジョワとブルジョアで微妙に名前は異なるものの、麦わら大船団が再び大集結する布石のようにも思えます。
しかし赤髪海賊団のベン・ベックマンは「気持ちだけでもうれしいよ。全船下がれ!」と傘下の海賊団たちを引かせると、「大頭もう行っちゃうのー?やっと会えたのによ」とシャンクスたちにしがみつく。その光景は、さながらKPOPやジャニーズとそれに群がる熱狂的ファンだった。
シャンクスの本命は黒ひげ?
「ここには少し立ち寄っただけだ。さァ道を開けてくれ!ウチの傘下は弱いで有名なんだからよ」とシャンクスはからかうと、傘下の海賊団も「だーはっは!言ってくれるよホントにもー」とどこか和気あいあいとした空気が流れる。
ラッキー・ルウも雑用を自ら買って出て、キッド海賊団への対応はシャンクスに一任する。ただキッドは腐っても懸賞金30億ベリー超え。シャンクスは「若者の成長速度を見くびるな」と警戒するが、赤髪海賊団にそんな緊張感はなかった。
でもシャンクスの年齢もまだ39歳なんで、お前もまだまだ若いやろと思ったり。
またシャンクスは「あいつらワノ国での傷はもう癒えたのか?」と気遣うほどだった。ヤソップは「元気そうだぜ?戦う気満々だ」と答えると、シャンクスはしぶしぶ納得するが乗り気ではなかった。ここからもキッドとの実力差は伺えますが、シャンクスの【本命】は別にあった。
その本命とは【黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)】。
それを証明するように「黒ひげの情報は入ったか?」とホンゴウに尋ねる。海賊島ハチノスから出航していることは把握しているが、それ以上の情報は把握せず。シャンクスは「ワノ国に現れると思ったがな」とポツリ呟くが、ずっと監視していたかのような口ぶりは意味深。
シャンクスの神避
ホンゴウからキッドの詳細な情報が記録された紙を手渡されると、シャンクスはペラペラとそれを眺めて「出身は南の海か…だいぶ暴れ回ってきたな」と警戒心を更に強める。それに対して、キッドは「何隻いる?」と赤髪海賊団の戦力を軽く推しはかっていた。
キラーが「9隻…手配書で見た顔もちらほら」と伝えると、キッドは間髪入れずにビッグマムを倒した大技の「電磁砲(ダムド・パンク)」を繰り出す。「10秒で全滅させてやる」というキッドの言葉を証明するように、シャンクスは表情を一変させる。
何故なら、『ONE PIECE FILM RED』でも発揮した見聞色の覇気でキッドの攻撃が傘下の海賊団を壊滅させる未来が見えたから。被害がでかすぎると思わず冷や汗をかくシャンクスに対して、ベン・ベックマンは「やべェ未来が見えたようだ」とどこか嬉しそうに不敵に微笑む。
「流石だな」とキッドの強さを思わず認めざるを得なかった赤髪のシャンクスは【神避(かむさり)】でキッドたちを余裕で一蹴する。
神避はかつて海賊王のゴールド・ロジャーが光月おでんに繰り出したものと同じだった。キッドが覇王色の覇気もバリバリに加わった威力は、まさにエルバフの島すらも破壊するほどだった。ただキッドも覇王色の覇気は使えるため、シャンクスの覇王色がどれだけ強いのかという話。
エルバフの覇国でキッド海賊団は壊滅
そのためキッド海賊団はほとんど一網打尽だった。援護に入ろうとしていたキラーも瀕死の重傷を負うほどだった。生き残ったキッド海賊団の船員は思わずロードポーネグリフを差し出して命乞いするが、シャンクスは何故かその場からすぐに立ち去った。
何故なら、ドリーとブロギーが「覇国」を繰り出そうと構えていたから。
危機を察知したシャンクスに命令されて即座に応じていた二人は、「おいチビ人間!人の故郷に銃口を向けたら、同じ目に遭う覚悟をしろよ!」と独特の笑い声と共に繰り出された覇国は、キッドの海賊船を真っ二つに破壊する。
キッド海賊団が跡形もなく壊滅するなど、シャンクスとエルバフの脅威をまざまざと見せつけられた場面でワンピース1079話は終わります。
ちなみに、ドリーとブロギーが言ったセリフは、かつてシャンクスが山賊ヒグマに「銃を抜いたからには命をかけろよ。そいつは脅しの道具じゃねェって言ったんだ」とリンクさせるものでしょう。
ワンピース最新1079話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1079話のネタバレ感想でした。
ヨークが裏切り者と仰々しく判明しましたが、意外とそこまで展開に大きく影響を与える感じではなさそう。天竜人に近付こうと欲を出したけど、結局、トカゲの尻尾切りされそうになったから反旗を翻しただけか。逆に言うと、ヨークの本性も言うてそこまで悪人でもない感じか。
そしてエッグヘッドには黒ひげ海賊団が襲来しました。
ルナーリア族の存在をかねてから知っていたようなので、黒ひげはセラフィムを奪いに来た感じか。エッグヘッド事件(エッグヘッド戦争?)は翌日には全部収束するようですが、コミックスに置き換えると4巻5巻分ぐらい消費しそうな予感。
この次でルフィがようやく海賊王になる?夢の果てを実現するラフテル編が待っているはずですから、エッグヘッド事件にイム様が絡んでくる可能性は低いと思います。果たして、ワンピースの最終回は2025年2026年に迎えることができるのか?
○ロジャー海賊団が持っていた「謎の卵」はエッグヘッドに?
そして、赤髪のシャンクスがついに技を披露しました。
ふわっと想像してた人も多そうですが、育ての親でもあるロジャーと同じ「神避」。隻腕ではあるものの、ロジャーに匹敵する威力か。いくらローと共闘して薄氷の勝利を収めたと言っても、シャンクスの強さはビッグマムを上回りそう。
だから今回でシャンクスとロジャーの相似点が改めて強調された印象なので、やはりロジャーと同様にシャンクスも非能力者である可能性が高まったか。バギーやダグラス・バレットのような例外はあるものの、赤髪海賊団もロジャー海賊団に似せて非能力者がメインだった?
このロジャー海賊団で思い出されるのは、オーロ・ジャクソン号に積載されていた「謎の卵」でありましょう。現時点まで謎の卵の正体は判明していません。一体どんな生き物が入っていたのか?既に孵化しているのか?など、この卵が現在どうなっているかは不明です。
一方、現在の舞台はエッグヘッドでした。エッグは日本語で卵を意味します。これは単なる偶然なのか?ベガパンクは革命軍のドラゴンや五老星と接点がありましたが、果たしてロジャーやレイリーたちとの繋がりはなかったのか?
仮にロジャーたちとの接点があった場合、オーロ・ジャクソン号の謎の卵はベガパンクが作り出したものだった可能性はないのか?ロジャー海賊団が解散した後の動向は不明ですが、もしかすると現在はエッグヘッドに再び隠されている?
ちなみに、次の少年ジャンプは休載になります。今週号の巻末コメントを読むと、尾田さんはWBCを現地で観戦されていたようなので、その影響で原稿が遅れた感じか。
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