ワンピース最新1082話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは『取りに行こうぜ』。前回のワンピース1081話のネタバレ感想については別途ご参照ください。
ちなみに次のワンピース最新1083話のネタバレ感想はレビュー済みです。
Tボーン中将死す!
海軍本部はピリピリしていた。
何故なら、海軍中将【Tボーン】がとある市民に背中を刺されて死亡してしまったから。多くの市民にも愛されていたTボーンの死に世間に大きな衝撃を与える。いつの間にか大佐から昇格していたことにも驚きますが、中将クラスの海兵が簡単に暗殺されてしまって良いのかという。
ちょっとツッコミどころ満載ですが、センゴクは「犯人は見つかったのか?」と尋ねると、つるは「知らないよ。犯人の家族が今幸せに暮らしている事くらいしかね」とそっけなく返事する。大目付となったものの、センゴクは何やかんやで前線に駆り出されている感じか。
センゴクは「世も末だな。おつるちゃん。守るべき市民に背中を刺されちゃ、やりきれん」と苛立ち気味にセンベイを頬張る。
クロスギルドの脅威度が露骨に増す
しかし、つるは「事件が起きたぺぺ王国は年間1000人以上の餓死者が出る。貧困とお金は人を変える。お金がほしいのは海賊だけじゃない」とどこか同情心すら抱いていた。
これは【クロスギルド】が海兵たちにも懸賞金を懸けた背景が大きかった。最初は海賊だけが敵になるのかと思いきや、市民すらも海軍の敵となっていたカタチ。結果的に海軍が想像以上に不利に追い込まれている状況に、「千両道化を甘く見てたね」とはつる。
それでもセンゴクは「クロスギルドは早く叩かねば!海兵たちの士気を奪い、海軍を弱体化させかねん!」と一刻も早く対策を取るべきという立場だった。現在、海軍元帥の赤犬・サカズキは一体何をしているか気になりますが、そこに海軍中将ヒナがやって来る。
センゴクはしばらく会っていないガープの居場所を尋ねると、「数日前にコビーを助けにSWORDと一緒に…おそらく孔雀も」とヒナが答えると、つるも思わず驚きの声を上げる。何故なら、四皇の黒ひげがいるハチノス島に向かっていたから。
つまり、海軍と四皇の戦争が必至。
ちなみに現在では四皇と戦うためには、事前に海軍本部(元帥?)の許可が必要なため、ガープが完全に暴走している状態。まさに前門のクロスギルド、後門のハチノス。果たして、センゴクたちもハチノス島に参戦してくるのか?
Tボーン中将を暗殺した犯人は?
一方、クロスギルドが拠点を置く(?)「カライバリ島」では、Tボーン中将を暗殺した市民(ぺぺ王国)の姿があった。明らかにヨボヨボのジジイで戦闘力皆無そうなんですが、命からがら海を渡ってカライバリ島に到着していた。
何故なら、犯人は自分の家族に大金を送ってくれた感謝を座長【バギー】に述べたかったから。クロスギルドのメンバーは「悪の巨星現る!裏社会の帝王たちも大喜びだぜ!」とテンションアゲアゲ。バギーも「お前は悪のカリスマ!」と嬉しそうに大笑い。
ジジイは「もう一生家族に会えないとしても、一家で餓死するよりかは…」と当時の心境を涙ながらに語ると、バギーは「安心しろ!お前は俺が海賊として面倒を見てやる!」とクロスギルドに暖かく迎えるのであった。
他のメンバーは「バギー様は謁見すらままならない尊いお方」とジジイにいかにバギーがすごい海賊であるかを自慢気に語るのであった。そして、「生バギィ」のコールが始まるなど、その場はちょっとしたコンサートホールだった。
腐っても海賊のバギー
そこに生ムギのボケをはさみつつ、部下の一人が勢いよく入ってくる。
そいつの目的は「クロスギルドの海賊船」を新たに造船したことを伝えに来たこと。しかし、そのデザインはまたもやバギー推しのデザインだった。船首にはバギーの顔がデカデカと象られているなど、ビッグマムの海賊船のようなどぎついデザイン。
これを後ろから見ていたのが【クロコダイル】と【ジュラキュール・ミホーク】だった。言うまでもなく、「なぜおれ達がこんな船に乗らなきゃならねェんだ?」と静かにブチ切れていた。そして、バギーを会議室に連れて行ってフルボッコをかます。
バギーの生首を吊るした状態で、クロコダイルたちは「クロスギルドの世間受けは上々だ。海軍も脅威に気づき始める頃だろう」と自画自賛。ミホークも同調するように「おれ達のユートピアはいかなる勢力にも脅かされない軍事国家。圧倒的パワーと金が必要」と語る。
これを聞いていたバギーは思わず、「お前らそれでも海賊か?半端なモン求めやがって!回りくでェ事してんじゃねェよ!」と待ったをかける。腐ってもバギーは海賊。しかも、元ロジャー海賊団の船員。根っからの海賊が軍事国家の樹立などハナから興味がなかった。
バギーは再びシャンクスに夢を触発される
またバギーは【赤髪のシャンクス】がひとつなぎの大秘宝の入手に動き始めたことを知っていた。しかし、ロジャー海賊団時代のバギーは、シャンクスがあまりに有能すぎて自身がラフテルに到達する夢を随分前から諦めていた。
だから東の海でずっとバギーはくすぶっていた模様。
24年前のゴールド・ロジャーが処刑される日、バギーはシャンクスと共にその場にいた。バギーは「お前ラフテルへは自分の船で行くって言ったろ?」と問い詰めると、シャンクスは「気が変わった」とそっけない返事。これはシャンクスが涙していた理由に繋がるのでしょう。
ただ何も知らないバギーは「見損なった。お前が次世代の王じゃねェのかよ」と尊敬するが故に、当時のシャンクスに失望した。バギーはシャンクスに仲間入りを打診されるものの、「腰抜けのお前の部下なんざまっぴらごめんだ!」と、その日を境に二人に最近まで会うことはなかった。
最後のバギーの捨て台詞に出てくる【宝の地図】という言葉が強調されているため、この「キャプテン・ジョンの地図」は今後ストーリー上も鍵を握りそう。それでもシャンクスに酔って一度は諦めた夢でしたが、シャンクスによって再び触発されたバギーは一大決心する。
バギーが次期海賊王で確定?
それが「おれ”が【海賊王】になり”てェ!!取りに行こうぜ!この世の宝の頂点!」ということ。
これを聞かされたクロコダイルは思わずブチ切れて、「肩書は人を錯覚させるというが、こうも調子に乗れるものか」とバギーを再びボコボコにしてしまう。ミホークも冷静に「貴様ごときの口車におれ達が乗せられるとでも?」と逆に挑発してかえす。
四皇にはシャンクス以外にも黒ひげも麦わらのルフィたちもいる。何の計画も準備もなく、どうやってひとつなぎの大秘宝を入手するのか。海賊は所詮はビジネスでしかない。株取引でもそうですが、着実に利益を出し続けることが重要。
これがクロコダイルたち大人の海賊の考え。
しかしバギーは「お宝は争奪戦!出し抜きゃいいんだよ!【この言葉】の持つ熱量を!何を夢見て海へ出た?次の瞬間死ぬかも知れないお前らの命は叫んじゃいねェか?現状に甘んじた腰抜け共よ!一番欲しい物に手を伸ばせ!」と電伝虫を通じて…
…「お前ら取りに行くぞ!ひとつなぎの大秘宝!」とクロスギルドの部下たち全員に叫んで伝えるのであった。あくまで穏便に軍事国家を樹立してビジネスしたいだけのクロコダイルたちは、思わず顔を歪める。崩し的にクロスギルドも争奪戦に参戦?
サボ、帰還
舞台はカマバッカ王国に移る。
そこには革命軍の「副軍隊長」の姿があった。
右から西軍の【ウシアーノ】、東軍の【あひる】、南軍の【ギャンポ】、北軍の【ジロン】の合計4名になります。ウシアーノはおそらくミンク族か。西軍はLGBT巨人族のモーリーが率いているため、さながら多様性を象徴か。東軍はベロ・ベティが率いているため、他のメンツも女性が多そうか。
南軍は発明家のリンドバーグが率いていますが、ギャンポはビッグマム海賊団にいそうな出で立ち。北軍は無口すぎるカラスが率いていますが、顔付きだけなら南軍のほうが的確か。それでもふんわりしたコートはカラスのそれに近いか。
副軍隊長たちはどうやらカマバッカ王国に近づく謎の船について語っている様子。どうやら行方不明になっていた【サボ】かどうかで話題がもちきりだった。
事実、その船に乗っていたのはサボだった。サボだけではなく、イム様に消されたルルシア王国の市民たちの姿もあった。ちなみにサボが乗り継いできた船は、元々はルルシア王国の船でした。
サボは何故生きていた?
久しぶりの再会にコアラは「何よ連絡途絶えたってきりで!」と、思わず魚人空手をサボに向けて炸裂させる。それでも心配の裏腹から来た暴力。サボを本当に心配していたからこそ、思わず号泣しながら抱きつくコアラだった。
サボ曰く、「物音3回で間接通信の合図を出してたろ?」とのこと。ルルシア王国から繋げた電伝虫で直接会話するのではなく、別の場所にいるサボと繋がる電伝虫(スマホ的なやつ)を受話器にあてて通信していたっぽい。だからサボは無傷だった
逆に言うと、ルルシア王国に捕らえられていたセキ王とコマネ王女は死亡している模様。
実際、サボは革命軍リーダーの【モンキー・D・ドラゴン】との通話で最初に「ガッガッガン」という音を出していました。この音が間接通信の伏線だった模様です。ただ間接的な通信であっても、無線通信タイプの電伝虫でも盗聴しようと思えば盗聴できそうですが…。
サボが語る聖地マリージョアの真相とは?
西軍のモーリーも「もー男子って何でそうなのー」とやはり久しぶりの再会に涙する。東軍のベロ・ベティはルルシアの生き残りに対して、「よく来たわね!覚えているわ!ルルシアの愚民ども!革命軍に入隊希望と聞いたけど…」と革命軍の勢力が更に増強されそうな予感。
サボ生存の一報はモンキー・D・ドラゴンと【エンポリオ・イワンコフ】にも伝わる。当初はアレだけ驚愕した表情を浮かべていたにも関わらず、あっさり無表情で受け入れてるのは草ですが、サボが生きていたことで島中の革命軍は沸き立つ。
そして副軍隊長との会話を一言二言交わした後、サボはドラゴンとイワンコフのもとに向かう。
サボは既に【バーソロミュー・くま】が暴走し、再び聖地マリージョアに戻っていたことを知っていた。すっかり悠長に構えていることに違和感も覚えますが、ドラゴンたちは「いかなる事態でもマリージョアへ戻るプログラムが施されていた」と分析していた。
だから、バーソロミュー・くまの自我が復活したわけではなく、むしろ「自我が死んでいる」という何よりの裏返しだった模様。
ドラゴンは「お前たちの苦労を無下に…」と謝罪するが、サボは「聖地マリージョアで起きた【本当の事】を全部話すよ。今回の世界会議(レヴェリー)は波乱だった」といよいよ真相を語り始める。イワンコフ以外の軍隊長にすら知らされない衝撃の真実とは?
…という場面でワンピース最新1082話は終わります。
ワンピース最新1082話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1082話のネタバレ感想でした。
まさかの海軍中将クラスが市民に暗殺されるという事態が発生。意外とコアなファンも多かったTボーンが死亡するという顛末には素直に驚き。中将が簡単に負けるのは違和感もありますが、それだけ危機的な世界情勢であったり、海軍が追い込まれてる感を演出したかったか。
一方、クロスギルドではバギーが堂々の海賊王宣言をかましました。
ワンピース25巻の四皇の伏線が現実化したように、「次期海賊王≒バギー説」がいよいよ現実味を帯びてきた感じか。考えてみると、最近のルフィは海賊王よりも【夢の果て】という部分がクローズアップされている印象。
だから、ルフィが自らの夢を実現させるために「海賊王となったバギーと協力するような展開」も何となく見えてきます。ルフィに一番自分自身を投影させていると思いますが、尾田さんのキャラクター的にはバギーの方が実は近かったりするか。
○ワンピース1083話でイム様のご尊顔が?
そして、革命軍では副軍隊長といった新キャラクターが判明。しかし、どれも弱そうなので基本的に活躍する機会は少なそう。それでも戦力の厚みが増していることから、革命軍は今後どこの戦いに参加していく可能性は高いのでしょう。
サボが語るマリージョアで一体何が起きたのか?これが次のワンピース最新1083話で明らかにされるかは微妙ですが、世界の王であるイム様の存在が深掘りされるに違いない。いよいよイム様のご尊顔が明らかに?本当に女性なのか?
ついにマリージョアの麦わら帽子の謎が判明する日も近いかも。ヒノキズの男の正体もテンポよく明らかにされる可能性も。
ただサボが生き残っていたことを踏まえると、イム様に「透視能力」や「千里眼」的な能力は備わっていないのでしょう。本当にただ地図上に描かれた島を消すだけの能力だった?
他にもマリージョアには「神の騎士団」なる親衛隊がいたことも判明したまま放置されているので、ここらへんの新キャラがワンピース1083話以降に登場してくる可能性も高いでしょう。
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