少年ジャンプが誇るバトル漫画が『ONE PIECE（ワンピース）』。
この漫画は言わずと知れた、主人公のモンキー・D・ルフィが「ひとつなぎの大秘宝（ONE PIECE）」と呼ばれる謎のお宝を目指す物語。つまり、『ワンピース』という漫画タイトルが「物語の終着点」を象徴しているようなもの。
（ONE PIECE59巻 尾田栄一郎／集英社）
そこで今回ドル漫では「ONE PIECE（ひとつなぎの大秘宝）の正体」について徹底考察していこうと思います。おそらくワンピース最終回で明らかになるであろう「ひとつなぎの大秘宝」とは一体どんなお宝なのか？そもそも存在するのか？
ひとつなぎの大秘宝とは？
まずはひとつなぎの大秘宝についておさらいします。
ひとつなぎの大秘宝とは「ラフテルに隠されている謎のお宝」のこと。この別名が「ONE PIECE（ワンピース）」。このひとつなぎの大秘宝を手に入れた人間は、25年前にラフテルに到達したゴールド・ロジャー（正確にはロジャー海賊団）だけ。
ちなみにラフテルの場所は「4個のロードポーネグリフが交わる場所」に存在すると言われてます。当初言われていたグランドラインの最終地点に存在するのは「水先星島（ロードスター島）」になります。ひとつなぎの大秘宝とは直接的には無関係でした。
詳細はワンピースの世界地理などもご参照下さい。
このひとつなぎの大秘宝を手に入れた海賊だけが「海賊王」と名乗れる。24年前にロジャーが海軍に処刑される直前に「この世の全てをそこに置いてきた」とひとつなぎの大秘宝の存在をほのめかして以降、世界は大海賊時代に突入する。
まさにひとつなぎの大秘宝（ONE PIECE）とは『ワンピース』という物語の「終わり」でもあり「始まり」でもある。果たして「世界のすべて」が詰まったお宝とは一体何なのか？。
モデルは都市伝説の「山下財宝」と判明？
続いては「ひとつなぎの大秘宝のモデル」を考察します。
ひとつなぎの大秘宝のモチーフは【山下財宝】になります。都市伝説としても世界的に有名ですが、山下財宝はかつて旧日本軍が第二次世界大戦中にフィリピンに隠したとされる莫大な財宝のこと。
（山下財宝とされる一部を発見したロジャー・ロハス）
この山下財宝の一部を発見したとされる男の名前が「ロジャー・ロハス」だから。写真は山下財宝の一つとされる「ゴールデン・ブッダ（黄金の仏像）」を50年以上前に発見した際の写真。そう、海賊王のゴールド・ロジャーと同じ名前。
25年前に「ワンピースの世界」でゴールド・ロジャーがひとつなぎの大秘宝を発見したように、50年前に「現実世界」ではロジャー・ロハスが山下財宝の一部を実際に発見していた。奇しくもロジャー・ロハスもお誂え向きに髭を生やしているのもただの偶然か。
しかも、ロジャー・ロハスの職業が錠前師だった。いわゆる鍵師と表現した方が分かりやすいと思いますが、鍵を開けたり閉めたり、また作ったりする職業のこと。この錠前師を英語に訳すると「Locksmith（ロックスミス）」。
そう山下財宝はロックス海賊団の船長であるロックス・D・ジーベックとも繋がりが見られます。mithを同じ発音の英語に置き換えると【myth（神話）】になる。ひとつなぎの大秘宝は「ロックスが世界の王を目指す目的」とも関連する伏線が読み取れる。
果たしてロックスが死亡したゴッドバレー島で世界政府を何を隠したかったのか？さらなる詳細は「ひとつなぎの大秘宝の隠し場所はリバースマウンテン？」などもご参照ください。
ひとつなぎの大秘宝と「命名」したのは世間だった？
一方、「ひとつなぎの大秘宝」と命名したのは誰なのか？800年以上前から呼ばれていたのか？
（ONE PIECE968話 尾田栄一郎／集英社）
ひとつなぎの大秘宝（ONE PIECE）と命名したのは「世間様」でした。「ロジャーが手に入れたもの全ての物を総称」をひとつなぎの大秘宝と世間が呼び始めて、それが世に定着したそう。ロジャーがラフテルという島名を「Laugh Tale（笑い話）」と命名した経緯とは真逆。
それまで具体的な名称もなかったのに、ロジャー含めた海賊たちはこぞってONE PIECEを何故目指してたのかという疑問は残りますが、ひとつなぎの大秘宝とは「富・名声・力、この世の全て」という、まさにロジャーの言葉通りを意味していた模様。
でも世間が命名した背景を踏まえると、特に「ひとつなぎ」という言葉に大きな意味や伏線が隠されていないようにも聞こえます。世間の言うことほど当てにならないものはない。少なくとも、宝の詳細を知らずに命名された言葉に何の価値があるのか？
とはいえ、ゴールド・ロジャーが実際に目の当たりにして驚愕したのは事実。ひとつなぎの大秘宝はロジャーが手に入れた宝の【すべて（ALL）】と命名されたにも関わらず、英語名では【ひとつ（ONE）】と表現されてるのは不思議な話です。
これでは全く真逆の意味になってしまう。だから、ひとつなぎの大秘宝には「本当の名前」が隠されており、いずれ解明される可能性もありそう。「ロジャーのお宝」という単純な意味以外にも、やはり何かしらの意図が隠されているに違いない。
ひとつなぎの大秘宝は「持ち帰れる財宝」ではない？
続いては「ひとつなぎの大秘宝の謎」について迫っていこうと思います。
まず考察を深める前に重大な事実を確認しておくと、「ゴール・D・ロジャーはひとつなぎの大秘宝を結局持ち帰ってない」という点。ロジャーが持ち帰ってないからこそ、世間様は「過大に妄想」を膨らませてしまったことも大きいはず。
でも、ひとつなぎの大秘宝の正体が「ただの財宝」であれば、本来は素直に持ち帰ればいいだけ。しかも処刑直前にラフテルに行くように世間を煽る必要もない。つまりは、ひとつなぎの大秘宝とは「持ち帰れるような宝」ではなかったということ。
例えば、ひとつなぎの大秘宝は貴重な悪魔の実や古代兵器プルトンなどではなさそう。
（ONE PIECE967話 尾田栄一郎／集英社）
またひとつなぎの大秘宝の正体を知った直後、「ゴールド・ロジャーは何故か笑っていた」と光月おでんの日記などから判明していますで。そして、ロジャーは「ジョイボーイ、とんでもない宝を残しやがって…とんだ笑い話だ」と意味深に語っていた。
そのためロジャーたちが生きて帰ってることから、さすがにラフテルの場所も死後の世界ではなさそう。
真実の歴史を埋めるパズルのピースがONE PIECE
そのためひとつなぎの大秘宝（ONE PIECE）とは「超巨大な物体」だった可能性が考えられそうですが、仮に持ち帰れないとしたら他にどんな可能性が考えられるのか？
例えば、ひとつなぎの大秘宝とは「失われた歴史」など考えられそう。
ワンピースにおける失われた歴史とは、世界の創造主である天竜人たちがひた隠す「空白の100年」のこと。空白の100年について何人たりとも研究することは許されず、かつて空白の100年の真実に迫ったオハラの学者たちがバスターコールで殲滅させられた過去も。
世界政府や海軍は必死に海賊を取り締まる理由は、人類が失った100年の歴史が天竜人（世界貴族）たちにとっては「恥部」でもあるから。おそらく世界を元々支配してたのはDの一族という王族だったか。つまり、Dの一族は天竜人と戦って破れた敗者の側だった？
空白の100年とは、まさにイム様や五老星など限られたキャラしか知らない「真実の歴史」。歴史の流れを一つに繋げるための「欠けたピースの一つ」こそが、ひとつなぎの大秘宝（ONE PIECE）だった。事実、ロジャーはラフテルでDの一族や古代兵器の謎を知った。
○ひとつなぎの大秘宝とは歴史が紡がれた巨大な石碑？
もし「情報（歴史的事実）」がひとつなぎの大秘宝の正体であれば、ロジャーたちが持ち帰れるはずもない。ひとつなぎとは「ぽっかり空いた歴史を一つに繋げる」という意味だった。まさにパズルのピースがハマる瞬間がワンピースの最終回か。
例えば、ラフテルには真実の歴史が描かれたポーネグリフのような石碑や書物だったのではないか？実際、空島のポーネグリフには「我らは歴史を紡ぐもの」と表記されていました。「我らの歴史」とはDの王国の歴史のことを指してるはず。
まさに「Dの意志」とは歴史を取り戻すことだった。歴史の真実が明らかになる瞬間こそが、人類にとっての「夜明け（Dawn）」そのもの。
でも、真実の歴史を知ったところで「だから何なんだ？」という話でもあります。事実、ロジャーたちは世界の真実を数々知ったものの、その後も世界は何も変わっていない。だから歴史の真実とONE PIECEそのものは直接関係ないのかも知れない
ひとつなぎの大秘宝などそもそも「なかった」説
一方、「ONE PIECEはそもそもなかった」説もネット上では考察されていたりします。まさに大秘宝ならぬ大悲報。
（ONE PIECE3巻 尾田栄一郎／集英社）
かつて東の海のとある珍獣たちが住む島にガイモンという箱男がおりました。小高い丘に存在した宝箱に執着して何十年もムダな時間を過ごした悲しきアフロヘアー。最終的にルフィがその宝箱を開けてみるものの、その中身は「空っぽ」だった。
これと同様に、ひとつなぎの大秘宝も実はそもそも「なかった」のではないか？ということ。伏線もりもりの漫画だけあって、ガイモンがワンピース初期で暗示していた可能性も微レ存。宝箱がカラだけにカラ騒ぎしていただけ。
言い換えるなら、「夢オチ」といったところ。Dの意志≒読者の意志という説もあるのでなんとなく納得できそう
ただし、ロジャーやレイリーたちが現実として露骨に反応してる以上、さすがにONE PIECEが存在してなかった説は100%ないはず。作者・尾田栄一郎も「確実に何か残してる」と断言していることから、改めて深く考察するネタでもないでしょう。
人繋ぎの大秘宝≒仲間説
続いては「仲間説」を考察します。
「ひとつなぎ」に漢字を無理やり当てると「人繋ぎ」になります。人と人を繋ぐ存在とは【仲間】。つまり、ONE PIECEとはこれまで共に旅を歩んできた麦わらの一味たちの仲間を意味しているのではないか？まさに人類全体の連帯こそが大きな宝。
他にもポートガス・D・エースが復活するに違いないと明石家さんまが予想してましたが、例えばONE PIECEとは「死亡者を復活させる宝」なのかも知れない。先程の英語名のクダリも合わせると、「One for all,All for one」という有名なフレーズを想起させます。
ただし、明石家さんまの説は作者・尾田栄一郎が明確に否定。子供時代にそんな作品を読んで以来、大嫌いなオチとのこと。ONE PIECEが死者を復活させる宝であれば、それこそ家族思いの白ひげが失った仲間を取り戻すために動いているはず。
でも、前述のようにひとつなぎの大秘宝とは「ロジャーが手に入れたもの全ての総称」と解説されていることから、そこに「友情や仲間」が含まれていると考えるのが自然。ここまでずっと旅をしてる以上、仲間の絆が深まらないはずがない。
そのためひとつなぎの大秘宝には「こういう複数の意味合いも隠されてる」というニュアンスも含めたいから、ここに来て作者・尾田栄一郎は「ロジャーが手に入れたもの全て」と言い換えたんだと思います。その意味で、歴史の真実が明らかになる説も近からず遠からずなのでしょう。
ひとつなぎの大秘宝が隠されてる場所は「海底」か？
一方、ラフテルの考察で取り沙汰されていたネタが「底説」。ロジャーが最期に残した言葉の「そこに置いてきた」は「底に置いてきた」と解釈できるというもの。このラフテルの考察が正しいのであれば、必然的にひとつなぎの大秘宝も海底にあることになります。
ただしロジャー海賊団の旅を見る限り、ラフテルの場所は「底（海底）」ではありませんでした。ラフテルが海底にあれば海賊船にコーティングを施す必要がありますが、そういった描写はなし。そもそも魚人島の二番煎じもいいところ。
またラフテルの正体もどうやら「Dの王国」でもありませんでした。既にクローバー博士が言及していたように、Dの王国はこの世に存在してない。逆に考えると、Dの王国は海底に沈んでいる可能性は残されている。もしこの2つの考察を両立させられるとしたら？
つまり、ひとつなぎの大秘宝の正体とは「海底に沈んだDの王国」の可能性が考えられます。
もしONE PIECEが「海底に沈んだDの王国」だった場合、ロジャーはそれを持ち帰ることは当然できない。逆にロジャーが「ジョイボーイと同じ空白の100年の時代を生きたかった」というセリフとは符合する。Dの王国を再建させる道具こそが「ひとつなぎの大秘宝」だった？
ひとつなぎの大秘宝の正体は「ニカ関連のギャグ漫画」だった？
続いては「ギャグ漫画」説を考察します。
ご存知のように、ラフテルの名前の由来は「Laugh Tale（笑い話）」でした。あまりに壮大な宝だったから笑うしかない」という理由で、ラフテルに初めて到達したロジャーたちが命名した経緯があります。
ラフテルには古代兵器の存在、ジョイボーイの存在など多くの秘密が隠されていたことから具体的な対象こそ不明ですが、基本的には最後のお宝である「ひとつなぎの大秘宝（ONE PIECE）」と考えるのが自然でしょう。ただ「笑い」という言葉をそのまま解釈したらどうか？
つまり、ひとつなぎの大秘宝の正体は「ギャグ漫画」だったのではないか？ラフテルには石碑や巻物に壮大なギャグ漫画の物語が紡がれており、これを読んだロジャーたちは大いに爆笑した。そして同時にそこに描かれた世界の真実や秘密を知った。
まさにロジャーが最初に命名した【笑い話】と意味は、まさに【ギャグ漫画そのもの】を指し示していた。
○太陽の神ニカはひとつなぎの大秘宝を描いた漫画家？
（ONE PIECE1045話 ©尾田栄一郎／集英社）
事実、ルフィの悪魔の実がヒトヒトの実（モデル・ニカ）と判明しているものの、この悪魔の実が「デタラメにふざけた能力」だった。太陽の神ニカは笑顔をもたらす神と崇められていたものの、ルフィや敵の表情は目玉が飛び出すなど完全にコメディー作品。
例えば、このギャグ漫画の主役こそが「太陽の神・ニカ」だったのではないか？いや、ニカという人物こそがギャグ漫画を描いた張本人だった？まさに尾田栄一郎も真っ青の漫画家だったからこそ、ニカの実には【笑いを具現化する能力】があった。
『ワンピース』では絵本や他漫画などがモチーフにされていることも多く、最後のお宝・ONE PIECEがマンガだったしても不自然さはない。むしろ日本一の漫画家が持ってくる結末としては「最もらしいオチ」なのかも知れない。
「ひとつなぎの大秘宝」はDの一族しか使えない？
少なくとも、ひとつなぎの大秘宝とDの一族との関連性は深そう。
特に天竜人と戦って破れた敗者の側であろうDの一族が「失われた歴史（空白の100年）」を取り戻すことには重大な意味を持つ。空白の100年以前の時代は「自由」にあふれていたに違いない。「自由」を追い求めるルフィが目指す理由もDの一族の過去の歴史が関係しているはず。
そのためひとつなぎの大秘宝を得ることは再び「自由」という権利を得るに等しい。
（ONE PIECE968話 尾田栄一郎／集英社）
一方、ひとつなぎの大秘宝は情報といった抽象的なものではなく、やはり「何かしらの物体」であることがロジャーの発言からは強く匂わせます。ひとつなぎの大秘宝を発見（利用する？）するには、どうやら「タイミングや時期」も重要。
例えば、ひとつなぎの大秘宝は日食や月食の最中にしか現れないなどが考えられそうですが、少なくともしらほし姫（古代兵器ポセイドン）の存在が強く関係している。実際ロジャーが到達した25年前の当時に人魚姫はいなかった。シャリーの予言をしつこく描写してるのも大きな根拠。
一方、しらほし姫とは異なる「もう一人の王」の存在も不可欠とされるため、その最有力候補がDの一族以外には考えづらい。
実際、ひとつなぎの大秘宝の正体をロジャーから知らされた時、赤髪のシャンクスは泣いたそう。この理由はシャンクスはDの一族ではなかったから？どうやっても自分はひとつなぎの大秘宝を入手できないと知ったから泣いた？
そのためひとつなぎの大秘宝の「真の価値」はロジャーですらまだ目の当たりにしてないことは確か。
ひとつなぎの大秘宝とは「ひとつなぎの海域」か？
続いては「物理的（地理的）にひと繋がりとなる説」を考察します。
ひとつなぎの大秘宝とは「これまで辿ってきたグランドラインを一つの海域にすること」ではないか？と言われております。
グランドラインが「本当の意味でひとつなぎの海域」となれば、まさに世界は一つにつながる。ロジャーも真っ青の壮大な仕掛け。これが実現されれば海流の変化などが起きうる。そこでカームベルトなども消滅するのかも知れない。
少なくとも、ヴィンスモークファミリーだったサンジが探す【オールブルー（全ての海）】がそこでようやく誕生するのかも知れない。
ただグランドラインをグルっと世界一周つなげたい場合、レッドラインの一部を破壊する必要があります。その破壊すべき場所とは「聖地マリージョア」と「リヴァースマウンテン」の二箇所。そこが消滅されれば、世界は「自由」に海域を往来できる。
現在インペルダウンに収容されてる元天竜人のドフラミンゴが「天竜人の失脚」を意味深に予想してましたが、マリージョアの破壊は極めて妥当な流れにも思えます。これならゴールド・ロジャーも「空想話・笑い話」として爆笑するのも納得。
あまりに壮大、あまりに無謀、あまりにも非現実故に、ひとつなぎの大秘宝の候補としては実に面白い（福山雅治風）。
レッドラインはそもそも「ひとつづきの大陸」だが？
ただ冷静に考えると、【ひとつなぎ】という視点でワンピースの地理を思い返すと、既に「レッドライン（赤い土の大陸）」が存在していました。
レッドラインとは地球一周をグルっと取り囲んでる謎の巨大なひとつづきの大陸。『進撃の巨人』やアフリカの国境よろしく人間が作為的に作った匂いもプンプンしますが、レッドラインが「ひとつなぎの大陸」という意味で既に条件を見対しているように思えます。
例えば、聖地マリージョアに建つパンゲア城の語源が「パンゲア大陸」でした。パンゲア大陸とはかつて地球に存在したと言われる超巨大な大陸のこと。数億年前の地球はユーラシア大陸もアフリカ大陸も「一つ」の地続きだったそう。
これはいかにもレッドライン（赤い土の大陸）を彷彿とさせますが、パンゲア大陸のカタチは赤道を中心に「三日月」状に形成されていたそう。月と来れば、まさにDの一族を彷彿とさせるではありませんか。
（ONE PIECE3巻 尾田栄一郎／集英社）
前述のガイモンもかつて「ONE PIECEはお前が見つけて世界を買っちまえ」とルフィに言い残していました。買えという表現は使っているものの、ルフィは最後にONE PIECEを見つけて世界の大陸を手に入れるという大胆な伏線だったとしたら？
つまり、ひとつなぎの大秘宝とは「地球」そのものと考えることもできそう。まさに笑い話としか思えないほど壮大な宝。レッドラインがもし800年前に人工的に生まれていたものとしたら、結果的にそこで「世界は分断された」のかも知れない。
ワンピースとは「月から見たレッドライン」だった？
ただし、ひとつなぎの大秘宝の正体がレッドラインだった場合でも、「だから何？」という一言に尽きます。またロジャーたちが直面した「タイミングや時期」の問題は解決できておりません。
一方、海王類は「二人の王が出会ったら」と意味深に語っておりました。おそらくその一人の王はしらほし姫（人魚姫）、もう一人の王がルフィ？イム様？黒ひげ？普通に考えるとルフィだと思うんですが、「海の王」と「地上の王」が出会って行き着く先はどこなのか？
消去法的に考察すると、残りの選択肢は「空」だけ。つまり、それが「月」。ワンピースの最終回で月に飛びだって宇宙海賊編が始まる可能性も指摘されており、最終盤に持ってくる展開としては大いにありでしょう。
（ONE PIECE53巻 尾田栄一郎／集英社）
Dの天敵である天竜人の紋章も「天駆ける竜の蹄」を象徴したデザインでした。画像はボア・ハンコックの背中ですが、さも「天空（宇宙）」を匂わせる。じゃあ、地球をグルっと一周するひとつなぎの大陸（レッドライン）を月から眺めた時にどう見えるのか？
まさに「巨大な指輪（リング）」そのもの。『指輪物語』などに代表されるように「指輪」はマンガにも多用されるアイテム。RPGゲームの世界観でも言えますが、やはり「宝と言えば指輪」みたいなところもあります。
ひとつなぎの大秘宝は「月」と関連する？
例えば、ミンク族はかつて月の古代都市に生息していた時に見ていた光景も「それ」だった可能性があります。もはや、ミンク族は「地球の巨大なリング」が欲しくて地球にやって来た説までありそう。
二人の王は彦星と織姫が出会ったように「男女関係」であったとしたら、その指輪はプロポーズリングやエンゲージリングを意味する。これを10代の時から考えてたとしたら、作者・尾田栄一郎はロマンチックすぎますやん。島田紳助も涙ちょちょ切れまくり。
ひとつなぎの大秘宝を「月」と絡めて考察していくと、Dの一族が「月」に連動する理由も見えていきそう。少なくとも「Dの存在」が強く関連してくる以上は、最終的に「ひとつなぎの大秘宝の正体」も月関連に落ち着くか。例えば、「月の石」のような月由来の物質なども候補としてあるか。
コメント
作者が形あるものや言うてますやん
白ひげがラフテルに行かなかったのはロジャーと酒を飲んでた回想シーンで言ってた通り興味無いからでは？ルフィたちと違ってワンピース狙いで海に出たわけではないでしょうし。
それにラフテルに行ったところでそれはロジャーの二番煎じ。先時代の先輩ならともかくライバルの二番煎じは嫌でしょう
世界をひと繋ぎにする大秘宝
ひとつになった世界の真ん中に
オールブルー 全ての海も１つになる
悪魔の力は封印される
歴史などが記されたポーネグリフのような石碑って意味ですね。
「形あるもの」に書かれてなければロジャーたちも真実を知れるはずがないので。
ただ真実の歴史を知った所で何なんだ…という域を超えてないので、
ひとつなぎの大秘宝の正体について改めて再考察しておきました。
確かに白ひげが航海する目的は「仲間や家族」。
やはりそれが一番の原因や理由だと思います。
それでもひとつなぎの大秘宝の正体を知ってなければ、
「目指す目指さない」の判断はそもそもできないはず。
25年前以降にロジャーから直接教えられた上で、
ひとつなぎの大秘宝は入手しないと改めて判断した可能性は高そう。
「Dの一族でしか行使できない何か」であるとしたら、
シャンクスが泣いた理由もある程度辻褄が合いそうです。
ひとつなぎの大秘宝は「物理的に繋がる宝説」を追記しておきましたm(_ _)m
すべての種族がつながる
宝は全部置いてけ
＞それでもひとつなぎの大秘宝の正体を知ってなければ、
「目指す目指さない」の判断はそもそもできないはず。
そもそもが「興味ない」んだから…
ロジャーが白ひげに正体話すとも思えない。
「やばい」「結論から言うと」は控えた方が…
どこもかしこもそればっかりでキチンんと考察をしていても安っぽくなりますよ。
>「やばい」「結論から言うと」は控えた方が…
多分他の記事にもコメントしてた人だと思いますが気を付けます^^;
ただ白ひげはひとつなぎの大秘宝の正体は知ってますよ。
だからこそマリンフォードで「ONE PIECEは実在する」と
当時元帥のセンゴクや海軍を挑発したわけです。
おそらく桜の木の下でロジャーからDの意味を聞いたとき、
ひとつなぎの大秘宝の正体についても知らされたのではないでしょうか。
逆にDの意味を知っててひとつなぎの大秘宝の意味だけ知らない方が不自然です。
あくまで白ひげが知らなかったのは「ラフテルまでの行き方」だけだと思います。
ひとつなぎの大秘宝は月食か日食と関わりがあるという説は？
ロジャーが『次の海賊王は俺の息子』
って言ってたから持っていかなかったん
じゃない？
それか笑い話だから…