【完結】進撃の巨人の最終回がヒドすぎwラスト最終話のネタバレ感想まとめ!最後の結末は?ラスボスはエレン?マーレ編とは?【最終34巻レビュー】

別冊少年マガジンで一番人気の漫画が『進撃の巨人』。2009年の連載開始以来、創刊されたばかりの別冊少年マガジンと共に歩んできたと言ってもいい。

この『進撃の巨人』のコミックス累計発行部数は、連載開始からわずか4年で2000万部を突破。2019年12月時点で全世界での累計発行部数は1億部を突破。ただ連載開始から12年目にあたる2021年4月9日に、『進撃の巨人』がついに最終回を迎えました。

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(進撃の巨人31巻 諫山創/講談社)

そこで今回ドル漫では「進撃の巨人の最終回・最終話のネタバレ感想」を画像付きでレビューします。進撃の巨人の最後はどんなオチだったのか?以前から噂されていた赤ちゃんのラフ画の正体は誰だったのか?エレンは結局ラスボスだったのか?

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最終回までのあらすじ内容

まずは進撃の巨人の「最終回までのあらすじ内容」を解説します。エレンたちがパラディ島を脱出してマーレ編が始まるまでの展開を簡単におさらい。既に知ってて興味がないという方は、下にズバッとスクロール推奨。

獣の巨人のジーク、超大型巨人のベルトルト、鎧の巨人のライナーたちを撃破したエレンたちは「ウォール・マリア」の奪還を果たす。エルヴィンを筆頭に多大な犠牲を払ったが、超大型巨人の能力は最終的にアルミンに継承された。

そして向かった先は、ウォール・マリア内のエレンの生家。父親のグリシャ・イェーガーが厳格に管理していた地下室を目指す。そこにはグリシャが残した3冊の日記があった。このグリシャの日記には「グリシャの過去」と「世界の残酷な真実」が全て洗いざらい書き残されていた。

ここで「進撃の巨人の世界観」は全てガラッと一新されます。

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地下室の日記に書かれた世界の真実とは?

グリシャは壁外(パラディ島外)の「マーレ」という国の出身だった。そして、グリシャはエルディア人でもあった。しかしエルディア人はマーレ国で迫害を受けていた。何故なら、エルディア人は「ユミルの民」の末裔だったから。

1820年前、ユミル・フリッツは巨人の力を得る。これに目をつけた王はエルディア帝国を建設。死亡後も九つの巨人に能力を分け与えて、エルディア帝国が世界を支配した。ただ100年前に大国マーレは巨人の能力を7つ手中に収めたことで状況は一変。

マーレ国との巨人大戦に敗北したエルディア帝国のフリッツ王はその後、一部のエルディア人を引き連れて「パラディ島」に逃げ込む。ただし実際には後述するタイバー家と結託し、エルディア人同士の内紛に嫌気がしたフリッツ王がマーレからパラディ島に移住。

そしてフリッツ王は始祖の巨人の能力を使って、巨大な三重の壁を築いた。これが後のウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナだった。そして、壁にされなかった一部のエルディアの民の末裔が後のエレンたちになります。

ちなみに、フリッツ王はパラディ島に移住する際に「不戦の契」という条件を新たに生み出した模様。逆に言うと、それ以前の始祖の巨人には不戦の契といった制約はありませんでした。

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グリシャたちはパラディ島に島流しにあうが…

しかし、パラディ島に行けなかった(世界に取り残された)のエルディア人の一部は「悪魔の末裔」と今度は迫害を受け続ける。この中に後に、エレンの父親となるグリシャ・イェーガーがいた。この理不尽な現状を嘆くグリシャはエルディア帝国の再建を目指す。

一方、フリッツ王家の中でもパラディ島に行かなかった貴族がいた。グリシャはその王家の末裔の娘と結婚し、そこで生まれたのがジークだった。ただジークの裏切りでグリシャといったエルディア復権派は、パラディ島に島流しにあってしまう。

でもグリシャはパラディ島で「エレン・クルーガー」という進撃の巨人の継承者と出会う。そして、壁内に侵入して始祖の巨人の奪還を託される。進撃の巨人の能力を得たグリシャは壁内でカルラと出会い、その後、エレンが産まれる。

そのためエレンとジークは父親が同じ「異母兄弟」という関係性になります。

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エレンが最後に取った選択肢とは?

その後、パラディ島はマーレ国から派兵されたライナー、アニたちに襲撃され、ウォール・マリアは崩壊。グリシャは自らの進撃の巨人の能力をエレンに託して現在に至ります。ここまでの展開は進撃の巨人序盤の展開に繋がります。

しかし、ライナーたちは敗北。パラディ島から全ての無垢の巨人が掃討された後、ウォール・マリア外に壁外調査に出るエレンたち。そこにはアルミンがかつて語っていた「海」が本当に存在した。壁の向こうには海があり、海の向こうには自由がある…はずだった。

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(進撃の巨人22巻 諫山創/講談社)

しかし、海を初めてみたエレンの表情に笑顔はなし。「向こうにいる敵を全部殺せばオレ達、自由になれるのか?」と指を指す先にあるのはマーレ国であり、全世界。果たしてエレンが取るべき選択肢とは?エルディア人(ユミルの民)と世界の運命は?

以上が「マーレ編までのあらすじ」にもなります。進撃の巨人の終盤の展開は意外と長ったらしいので、Amazonのプライムビデオなどで流し見するのもおすすめです。

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進撃の巨人終盤はマーレ編

だから進撃の巨人の終盤の展開はマーレ編で大半を占めます。コミックスに置き換えると23巻から34巻までになります。

パラディ島から逃げ帰ったジークやライナーは、マーレ国が直面する戦争に駆り出される。何故なら超大型巨人、女型の巨人を失ったことで、周囲に敵も多かったマーレ国を侵略しようと諸外国が攻め入ってくる。

それでも鎧の巨人、獣の巨人の戦力は凄まじく、マーレは未だに攻略されずにいた。しかし同時に巨人の脅威を改めて見せつけることとなり、「世界的なエルディア人への憎悪」に更に繋がった。

つまり、ジークたちはマーレ国に対して忠誠を取り続けてきたものの、結果的にエルディア人への差別感情を解消することには繋がらなかった。かつてのエルディア帝国もマーレ国も結局は同じ穴のムジナ。巨人という強力な戦力と権力に溺れただけだった。

一方、世界的な技術革新によって、九つの巨人の戦力に対抗できるまで通常兵器は進化した。マーレ国の相対的な弱体化は、エルディア民族存亡の危機を意味していた。

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マーレに乗り込む裏切り者・エレン

そこで立ち上がったのがタイバー家。九つの巨人の一つ「戦鎚の巨人」を持つ元エルディア帝国の貴族。これまでマーレ国の庇護下でぬくぬくと暮らしてきたが、戦槌の巨人を戦争に駆り出さなかったことで諸外国からの信頼は厚かった。

タイバー家は「不戦の契」のおかげで始祖の巨人に脅威はないと知っていたが、エレンが始祖の巨人を取り込んだことで状況は一変。タイバー家も動かざるを得なくなる。そこでパラディ島を仮想敵ではなく、「本当の人類の敵」に位置づけて世界に説得も兼ねた宣戦布告をする。

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(進撃の巨人25巻 諫山創/講談社)

ただ傷痍軍人としてマーレ国に潜入していたエレンは、タイバーが演説する最中に襲撃。まさに「言葉による宣戦布告」を「蹂躙という宣戦布告」で即座にやり返す。しかし奇しくも、タイバーの思惑通りにパラディ島に全世界の敵意が向く羽目にもなる。

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ジークとパラディ島の勢力は結託していたが…

一方、パラディ島の勢力はジークとそれ以前から結託していた。

何故なら、始祖の巨人の「真の能力」を発動させるには、王家の血筋を持つ巨人との接触が必要だったから。不戦の契を無効化させることができれば、地鳴らしを発動させることが可能。つまり「全てのエルディア人の命を守れるはず」とお互いの目的は合致。

パラディ島はマーレが諸外国と戦争を繰り広げてる間、ジークが仲介したヒィズル国のアズマビト家の助けもあって島内のインフラ整備を進める。ミカサなどかつての調査兵団も銃で戦うようになり、最新兵器も手にして兵力がアップしていた。

そのためエレンがマーレを襲撃した理由も「ジークをパラディ島に連れてくる」という目的もあった。この戦いに乗じてジークの死を偽装することで、マーレ側にパラディ島侵略を遅らせる狙いもあった。

しかしミカサ、ハンジを筆頭に、エレンの無謀な行動に諸手を挙げて賛成する者は少なかった。やはり始祖の巨人を奪われたら一巻の終わり。これまでもエレンの無謀な行動にミカサたちは振り回されてきた。

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(進撃の巨人27巻 諫山創/講談社)

そこで最終的にエレンは投獄されてしまう。アルミンたちも同様、現在の暴走するエレンの「真意」を測りかねて疑心暗鬼に陥っていた。果たしてエレンは敵なのか味方なのか。

ただ事実、エレンはアルミンたちを裏切っていた。イェーガー派なるものを秘密裏に結成し、後に脱獄。ジークと本当の意味で結託していたのはエレンだけだった。

マーレ襲撃で全世界の敵意がパラディ島に向かう中、一刻も早く始祖の巨人の真の能力を手に入れる必要があった。

ライナーたちマーレ軍がパラディ島に襲来

一方、マーレ軍。ジークの死亡は偽装と気付いたマガト隊長たちは、全世界の戦力が集結する前にパラディ島を叩くことを決意。何故なら始祖の巨人の地鳴らしが一度発動されてしまえば、世界が結託しても意味を成さないから。

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(進撃の巨人29巻 諫山創/講談社)

このマーレ軍の奇襲にライナーが登場。いつか来た道。再びエレン(進撃の巨人)とライナー(鎧の巨人)の戦いが勃発。

エレンは戦槌の巨人の能力を既に得ていたものの、二人の戦いは拮抗。また顎の巨人・ガリアードや車力の巨人・ピークなどが次々と加勢し、エレンは不利な戦いを強いられる。

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(進撃の巨人29巻 諫山創/講談社)

しかし、ここでジークがようやく登場。

よく一人で耐えたな。エレン。後はお兄ちゃんに任せろ」。

車力の巨人・ピークとマガト元帥の騙し討ちに引っかかるジークたちでしたが、ジークは最終手段の「叫び」を使う。既にイェーガー派の手引でジークの脊髄液を飲んでいたファルコ、ピクシスなどが一斉に無垢の巨人化して死亡する。

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始祖の巨人の真の能力が発動

一方、顎の巨人・ガリアードはファルコを助けるために自ら犠牲となって死亡。その間にエレンはライナーの元から逃亡を図る。しかし、ここで待ち構えていたのがガビ・ブラウンだった。サシャを殺したライナーの従姉妹の少女であり、ライナーの従姉妹。

逃げ惑うエレンの首を撃ち落として一矢報いる。

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(進撃の巨人30巻 諫山創/講談社)

ただジークは絶命寸前のエレンの生首を寸出でギリギリ捕まえた。前述のように、この始祖の能力を発動させるには「王家の血を引く巨人との接触」が必須。始祖の巨人を継承するエレン、王家の血筋を引くジークが最後の最後で交わった瞬間だった。

つまり、「始祖の巨人の真の能力」がここで引き出されることとなる。正確には「始祖の座標(始祖が引きこもる世界)」に到達する。

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エレンが物語の裏で暗躍していた

つまり、これはエレンとジークの願いが成就した瞬間でもあった。

ジークの願いとは「全てのエルディア人から生殖機能を奪う」こと。巨人化できてしまうエルディア人をこの世から間接的に抹殺することで、この世から「紛争や差別の火種」を消すことができると考えた。

ただし、自由を求めるエレンの願いは別にあった。エレンは「こんなふざけた計画オレは到底受け入れられない。オレがこの世に生まれたからだ」とジークを突き放す。エレンは始祖ユミルに命令を出すが、ユミルは王家の血筋を引くジークの命令には逆らえない。

そしてジークは父親グリシャの記憶に遡って、エレンの思想を改心させようと試みる。でもエレンには何事も支配されない進撃の巨人の特徴があった。そこで今まで明らかにされなかった「進撃の巨人の真の能力」が発揮される。

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(進撃の巨人30巻 諫山創/講談社)

進撃の巨人の「真の能力」は未来の継承者の記憶も見れること。すなわちエレンの記憶を過去の父親グリシャに投影させることができる。さながら「過去を改変する能力」とでも言えば正しいのか。

つまりは父親グリシャが取ってきた過去の行動は全て「エレンの支配下」にあった。そのため進撃の巨人のストーリー根幹には「常にエレンの意思」が介在していた形になります。まさにエレンは「裏ボス」としてずっと暗躍してた。

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始祖ユミルの心の呪縛を解くエレン

一方、始祖のユミルはもともと2000年前にエルディア族の奴隷の一人に過ぎなかった。しかしながら、とある大木の根っこに落ちたことをキッカケに巨人化の能力を手に入れる。大地の悪魔と契約した過去はないっぽい。

巨人の能力を手に入れたユミルは、その後も奴隷としてエルディアの王にこき使われる。それでも「他人に求められること」に充足感を得ていたが、とあることをキッカケに絶望して自死する。

ユミルの巨人の能力は、マリア、ローゼ、シーナといった娘たちに能力は継承される。その後、2000年以上に至る現在までユミルの力は継承される。その間、ユミルは始祖の世界でひたすらエルディア民族のために一人孤独な作業(巨人を作る)を続けてきた。

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(進撃の巨人30巻 諫山創/講談社)

これを知ったエレンは「オレがこの世を終わらせてやる!オレに力を貸せ!決めるのはお前だ!」とユミルを抱きしめる。

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(進撃の巨人30巻 諫山創/講談社)

待っていたんだろ?ずっと二千年間も誰かを」とエレンが優しく語りかけると、ユミルの眼からは思わず涙がこぼれる。この眼や口元の表情からは、奴隷ユミルの「2000年分の悔しさや怒り」も垣間見えます。

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全世界の人間を一匹残らず駆逐する

そして、ユミルが最後に選んだ選択はエレンの夢。

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(進撃の巨人31巻 諫山創/講談社)

エレンの夢とは「生まれ育ったパラディ島の人々を守ること。しかし世界はパラディ島の人々が死滅することを望む。すべてのユミルの民が殺され尽くすまで止まらない。この島の外にある生命をこの世から駆逐する」。

つまり、世界中の人々を皆殺しにすること。エレンの本心は「壁の外で人類が生きてると知ってガッカリした」でした。そのため思春期特有の破滅願望が体現されてるだけとも言えるのか。

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(進撃の巨人32巻 諫山創/講談社)

まさに始祖の巨人の能力を得たエレンが「地鳴らし」を発動した瞬間だった。壁に入っていた超大型巨人は全て覚醒し、パラディ島外に歩みを進める。一歩ずつ着実に命は根絶やしにされていった。

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(進撃の巨人32巻 諫山創/講談社)

世界連合艦隊が一挙に集結するものの、いくら砲台をぶっ放そうとも無数の超大型巨人を前に為すすべなし。超大型巨人はスイスイと海中を華麗に泳ぐことも可能。まさに世界崩壊までカウントダウンが始まった。

一方、アルミンは破壊に突き進むエレンの姿を見て、「君のどこが自由なのか」と一言。果たして進撃の巨人の最終回はどんな結末を迎えるのか?

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鳥と化したファルコが登場

始祖の巨人と一体化したエレンの巨大な背骨に乗り込むアルミンたち。ただエレンの本体は巨大な骨の中に隠されて発見できない。そのためアルミンは超大型巨人の能力で爆破しようと試みるものの、ユミルが具現化した九つの巨人に食われてしまう。

エレンは始祖の巨人の能力を継承したものの、あくまで指揮系統はユミルの意志に委ねられたままな模様。過去の九つの巨人の継承者たちを次々と具現化。ミカサやライナー、リヴァイたちに次々と襲いかかる。その中にはベルトルト・フーバーの姿もあった

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

旧九つの巨人のあまりの数の多さに雷槍も尽きかけそうになった中、現れたのがファルコとアニ。車力の巨人の能力を得たファルコですが、鳥に変身する。かつて回想シーンに鳥視点のものがありましたが、その伏線でした。

そしてリヴァイは「エレンのうなじを爆破」と「アルミンの救出」の二班に分かれて動くものの、ユミルが無尽蔵に量産する九つの巨人を前に苦戦を強いられる。

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ユミルの道でアルミンとジークが出会う

一方、アルミン。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

アルミンは「ユミルの世界」でジークと出会う。ジークは生命とは何か?という根源的な疑問をアルミンに解説する。あらゆる生物にとって生きる目的は子孫を増やすこと。それ故に種の絶滅は恐怖そのもの。それ故に、ユミルは「不死の世界」にひとり閉じこもった。

ただユミルの目的はジークには理解できなかった。何故初代フリッツ王の命令を2000年以上もの間、ユミルは守り続けたのか?でもエレンだけがユミルの考えを知ることができたからこそ、ユミルはフリッツ王の血筋ではなくエレンの抱擁を選択した。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

ユミルの未練とは「初代フリッツ王(カール・フリッツ)に対する恋心」。前述のような憎しみはない。あまりに陳腐で考えたくなかったですが、確かにそれ以外の理由はなさそう。ネットではDVされてるホス狂いとユミルが表現されてて笑いました。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

この「愛の苦しみ」から逃れるため、また不死の世界で独りいる寂しさから、始祖ユミルは全てのエルディア人と「道」という繋がりを強制した。

この道でジークはアルミンと会話する中で、かつてクサヴァーとの何気ないキャッチボールを楽しんでいた記憶をふと思い出す。「俺はずっとキャッチボールしてるだけでよかった」。懸命に戦うアルミンに最初は否定的だったジークの考えも変わる。

ミカサの「最後の選択」とは?

そしてジークがふと自分の背後を見ると、クサヴァーや父親のグリシャ、ベルトルトの姿があった。全てのエルディア人は過去も未来も含めて繋がってるからこそ、かつての仲間に力を借りて現実世界に一時的に蘇らせる。結果的に地鳴らしがストップ。

その間にエレンのうなじを爆破することに成功するも、エレンは簡単には死なず。超大型巨人並みのサイズで復活したエレンに対して、アルミンは「地獄が本当に好きなんだな!?エレン!?いいよ最後までとことん付き合ってやるよ!」と応戦する。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

一方、ユミルの原型と思しき謎の光る虫が辺り一帯のエルディア人を全て無垢の巨人に変えてしまう。その中にはジャンやガビ、コニー、アニの父親の姿があった。久しぶりの再会に喜んだのも束の間、アニの絶望はひとしおだった。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

この絶望的な状況にミカサは「私達の家に帰りたい」と頭痛が起きる。でも気付くと、ミカサはエレンと山小屋で過ごしていた。エレン曰く、全てを放り出して逃げ出した状況とのこと。いわゆるパラレルワールドっぽい雰囲気ですが、ミカサは最後に「いってらっしゃい」とエレンを送り出す。

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(進撃の巨人最終1巻 諫山創/講談社)

この場面はまさに『進撃の巨人』1話目のそれ。エレンが最初に見た光景は「最終回のそれ」だった。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

だから本来はこのままミカサが平穏無事な世界を選択していれば、再び『進撃の巨人』1話目にループしてる可能性もあった気もしますが、最終回で選んだミカサの選択は「エレンの死」。巨人の口の中に潜むエレンの首にめがけて、ミカサは最後に刀を…。

画像では写ってませんが、背後に微笑むユミルの姿が描かれてます。

エレンの「最終目的」とは一体何?正体は善人?

そして、ここからが『進撃の巨人』の真の最終話の内容になります。果たしてエレンがここまで暴走した理由は一体何だったのか?

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

結論から言うと、エレンの目的は「全世界の敵意を自分に向ける」ことにありました。自らを「全人類の共通の敵」に仕立て上げることで、結果的に全世界の融和を目論む。エレンのみがスケープゴートとなれば、パラディ島もマーレ国もエルディア人も一切関係ない。

戦後ドイツで例えるならアドルフ・ヒトラーに全て責任を押し付けて…というもの。エルディア人(ユミルの民)とマーレの関係性は、さながらユダヤ民族とドイツとの関係に近い。ここにヒィズル国という日本がモチーフの国も絡んでくるのも意味深でした。

さらに言えば、アルミンといったパラディ島の住民をエレンを倒した英雄に仕上げること。つまり、エレンの正体は「良い者(善人)」だった。良くも悪くも、二重三重で仲間を裏切りを続けていた。

ライナーたちによる一度目の襲撃の際にダイナ・フリッツがベルトルトを食べなかった理由も、実はエレンの操作による判断だった。もしあの場面でダイナ・フリッツがベルトルトを捕食していたら、アルミンに超大型巨人の能力は継承されなかった。

直後にダイナ・フリッツはエレンの母親・カルラを捕食してるわけですが、エレンは人類を守るために「自分の母親」を進んで犠牲にしていた。つまり、エレンの母親・カルラが死亡したシーンは偶然ではなく【必然】だったということ。

○ユミルも最後はフリッツ王の未練を断ち切った?

だからエレンはミカサに対して「お前なんか大嫌いだ」とほざいてましたが、実はめちゃんこ大好き。両者はまさに相思相愛の仲だった。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

エレンも最後は「ミカサに男ができるなんてそんなの嫌だ。一生オレだけを想っててほしい!オレが死んだ後も10年以上は引きずっててほしい」と気色の悪い駄々をこねる。アルミンも思わずドン引き。ネットだと永遠にネタにされそうな場面。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

そしてミカサがエレンを殺すという選択をしたことで、エルディア人の中から「巨人化の能力」が全て消えてしまう

全世界から巨人の脅威が消え去ったということは「ユミルの消滅」も同時に意味していた。これはユミルは「ミカサの恋心の断ち方」を目の当たりにして、ようやくユミルもフリッツ王に対する未練も断ち切れたのではないかと思います。だからこそユミルは最後に微笑んだ。

結果的にユミルによる世界のループも止まったということ?

エレンはずっと「対話」をし続けていた

実はエレンはユミルの道を通してアルミン以外にも、他のメンバーの記憶にずっと干渉していた。そのため巨人化の能力が消えた今、それらの記憶が全て思い出される。そのためライナーやコニーは「お前ってヤツは」とエレンの自己犠牲に思わず涙を流してる。

アルミンはエレンに対して「対話しよう」とずっと主張していたましたが、実はエレンはそれまでユミルの道を通してみんなと対話し続けていたということ。あくまで「目的」の完遂のために悪役を演じたいエレンは、それらの記憶を封印していた。

ただ「余計なお世話なんだよ死に急ぎ野郎」とはアニ。死に急ぎ野郎というフレーズは『進撃の巨人』では有名なフレーズですが、ストーリー序盤から最終回の結末(エレンの最期)は考えてあったのでしょう。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

一方、エレンはリヴァイとは対話してなかった様子ですが、この「呆れるほどおめでたい理想の世界」が訪れた結末にリヴァイも思わず涙する。

最終回付近でリヴァイは「エルヴィンといった元仲間が捧げた心臓は他の心臓を踏み潰すためにあったのか?」と自問自答し続けていた。でもハンジやエルヴィンといった魂(幻影)が目の前に最終的に現れて、「これで仲間の命が報われた」とリヴァイは柄にもなく涙を流す。

そしてこのリヴァイたちが命を賭して戦った戦争は、後に「天と地の戦い」と呼ばれます。

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【最終回】天と地の戦いから3年後の世界は?

この天と地の戦いから3年後。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

ずっと妊娠中だったヒストリアには子供が既に産まれていた。『進撃の巨人』の最終回ラフ画が数年前に話題になりましたが、その親子の正体はヒストリアだった模様。背後にいる男が旦那っぽい。昔ヒストリアをイジメていた男の子とか。

ただパラディ島では「エルディア国」が結成されて、マーレ国を筆頭とした諸外国の猛威に立ち向かうため軍国化が進む。スローガンは「戦わなければ勝てない」。でもエルディア国の女王としてヒストリアは、マーレ国として遣われたアルミンと和平交渉を行う。

何故なら、アルミンは「進撃の巨人であるエレンを殺した者」として英雄となっていたから。ジャン、ライナー、アニといった元調査兵団の仲間と共に、再びパラディ島に出戻ってエレンがそうしたように「地道に対話」していく模様。

鳥となったエレンが最後にミカサに会いに来て完結

一方、ミカサはパラディ島内にとどまっていた。

何故なら、最悪の殺戮者・エレンを『進撃の巨人』1話目でも話題となった例の木に埋葬したから。既に地鳴らしによって崩壊したウォールマリアなどはなく、巨大な壁が無くなった島はエレンが望んだ平らな世界が実現されていた。

「もうすぐアルミンたちが会いに来るよ」とエレンの墓前に語りかけるものの、エレンのいない世界に涙するミカサ。エレンの目論見通り、ミカサは失意の状態に陥っていた。

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(進撃の巨人最終34巻 諫山創/講談社)

ただそこに【謎の鳥】が現れて、ミカサのマフラーを巻き直してあげる。確かに翼は自由の象徴でしたから、エレンは【鳥】に転生するのも納得。

事実、画像の鳥はおそらく「トウゾクカモメ」。英語名は「Pomarine jaeger(ポマリン・イェーガー)」。何故かグーグル翻訳だと「Japanese jaeger」と訳されるんですが、『進撃の巨人』でずっと登場していた鳥はエレンだったのかも知れない。

エレンは謎のパラレルワールドで「オレが死んだらこのマフラーを捨ててくれ」とミカサに言ってましたが、本音はミカサに忘れてほしくない。つまり「2000年後の君へ」という1話目のタイトルはミカサにあてたものだった可能性が高い?

今回の最終回の原稿が書き上がったのはエレンの誕生日と同じ3月30日とのこと。果たして意図的なのかどうか?『進撃の巨人』の最終回はミカサが鳥となったエレンを見上げる場面で完結します。

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【完結】進撃の巨人 最終回最終話 評価評判口コミまとめ

以上、『進撃の巨人』最終回・最終話のネタバレ感想でした。

『進撃の巨人』のラストはまさに「大団円」といった結末でした。作者はずっと『マブラヴ オルタネイティヴ』のような作り手の悪意を表現したいと言ってたので、「人類は何度でも過ちを繰り返す」という人間の愚かさを描く完結シーンになると思ってただけに真逆の終わり方。

ただエレンの気持ち悪い駄々っ子シーン含めて、確かに進撃終盤で見られたギャグシーンには「作り手の悪意」とやらは伝わってきたので、そこらへんは進撃読者の評価は分かれそうです。実際、作者・諫山創のブログに不満を書き込んでた読者もいた気がします。

だからネット上の評判は非常に荒れに荒れまくった最悪の最終回でしたが、個人的にはそこまで悪くはない最終回でした。

『進撃の巨人』序盤の怒涛の面白さや問答無用にキャラが死んでいく理不尽な展開を考えると、この無難な最終回は拍子抜けするもので物足りなさも確かにあります。それでもマーレ編から雰囲気がだいぶ違ってましたし、エレンの最期に見せた人間臭さは評価できる?

でも強いて言えば、もう1話分ぐらい余裕を持って解説してても良かった気がします。ミカサの頭痛やループ説、何故巨人は気体のような肉体だった理由も不明なまま。もし善人であれば「壁の外で人類が生きてると知ってガッカリした」というエレンの発言など腑に落ちない部分もあります。

ちなみに、進撃の巨人コミックス最終34巻は2021年6月9日に発売されます。特装版にはネームなどが収録されてる模様。ただ最終回の内容に加筆や再編集はない?

コメント

  1. 通り抜け より:

    エルディア族って元々巨人化する体質だったんですかね。
    ユミルでなくとも、エルディア族が大木に落ちれば巨人化できた、ってことでしょうか。

  2. いずれ最終回で明らかにされるのかも知れませんが、
    謎の大木の正体、ユミルが選ばれた理由は定かになってません。
    巨人化するメカニズムも地味に不明なままです。

    確かに現状はエルディア人以外は巨人化できないので、
    エルディア人のみが巨人化できる体質だった可能性はありそう。
    これを理由にユミルが偶然選ばれた?

    ただ進撃の巨人122話でユミルの過去編に入る前に
    幼少期のクリスタ(ヒストリア)と姉?母親?が
    「ユミルはいつも他の人を思いやってる優しい子」と会話してるんですよね。

    ユミルは巨人化後も扱いはほぼ奴隷に近かったものの、
    初代フリッツ王の「助けになりたい」という願望は強かったはず。
    初代王の狙いとは「巨人の力を使ってエルディア人が世界を支配する」こと。

    だから145代目エルディア王が「不戦の契」を100年前に作ったように、
    ユミルも「エルディア族しか巨人化できない」という制約を
    一番最初の段階で設けた可能性は考えられます。

  3. 上山翔 より:

    エレンは敵か味方なのかまだ疑問ですね

  4. エレンの最後も本当どうなるんでしょうね。
    主人公ラスボス説が現実化するのかどうか。

    アルミンが「君のどこが自由なのか?」と問うてましたが、
    エレンが最後まで悪者として描かれるのかというと微妙な気も。
    どちらかというと始祖のユミル・フリッツも含めて
    「残酷な世界の被害者」といった雰囲気は強そうです。

  5. sの人 より:

    エレンが悪になり世界に恨まれ、これを倒すために団結することでエルディア人が世界に受け入れられるという「エレン自己犠牲説」が自分の中で浮上してきたんですけど、そうするとループ説と繋がりにくいかなと思うし、最後どうなるんでしょうね…

  6. CHINAZO より:

    まず、ありがとうございます。
    アニメseason3から観始めたので、ついていくのやっとです。
    一気にアニメを観ていても複雑すぎて???
    ただでさえ登場人物や世界観が難しいのに
    公開してない情報や伏線で頭グチャグチャしてました。

    ものすごく解りやすい解説ありがとうございました。

    そんな状態でアニメ観てても、新しい内容が入ってこなかったのですが
    だいぶ頭がスッキリしたので、これからは集中して観ることができることでしょう。

  7. 匿名 より:

    ユミルは自死じゃなくて国王が暗殺されかけたのを庇って深傷を負って亡くなったんじゃなかったかな 
    記憶違いでしたらすみません

  8. 確かにユミルはマーレ兵の槍が刺さったあとに死亡してるんですが、
    初代フリッツ王は「お前は槍ごときで死なぬことはわかっておる」
    「何をしてる起きよ。起きて働け」などと語ってることからも、
    ユミルは【あの程度】では死亡しないと思います。

    ただマリア、ローゼ、シーナといった娘を孕んだ父親・フリッツの言葉に
    ショックを受けて自ら消滅する道を選んだのではないでしょうか。
    だからユミルに最終的にとどめを刺したのは「フリッツ王の言葉」。

    フリッツの言葉のあとのページも「ユミルの血の涙」が
    花びらに落ちてるようにも見えます。
    いわば「精神的な死」ってところでしょうか。

  9. 匿名 より:

    ジーク死亡で地ならしが停止、しかしヒストリアの子をエレンが抱きしめる事で地ならし再開、ヒストリアの子に「 (壁外人類が絶滅する事で) お前は自由だ」かな?と予想。
    ヒストリアの子が巨人化してないからダメか(⌒-⌒;

  10. 匿名 より:

    エレンというか進撃のキャラはみんな、善人悪人というデフォルメされたキャラというより善悪両方の面がある人間らしいキャラとして描かれてたから「エレンは善人だった」という書き方には疑問があるな
    「壁の外で人類が生きてると知ってガッカリした」というのも、善悪でなくシンプルに壁の外への期待が裏切られてガッカリしてしまったという単純で人間的な理由なだけだろうし

  11. 匿名 より:

    荒れた?妄想かな?w

  12. 匿名 より:

    「…最終回ラフ画が数年前に話題になりましたが、その親子の正体はヒストリアだった模様」

    これは、アルミンと地鳴らしの跡を見た後、グリシャが赤ちゃんエレンを抱いて「エレン、お前は自由だ…」の場面じゃないでしょうか?

  13. とりやま より:

    荒れた?タイトルで釣るな
    気持ち悪らすぎる脳みそ無垢の巨人ですか?管理人さん

  14. 匿名 より:

    エレンの優先順位は、
    ①巨人を駆逐する=巨人の力からの解放=自由
    ②ミカサ>アルミン>仲間>パラディ島の住民>自分の命=家族>>>世界の人達

    →エレンは始祖と進撃と知性巨人の力で、過去と未来を観ることができ改変もできる
    →巨人の力から解放する手段を発見する。理由はエレンにもわからないが、どうやらミカサ
     が始祖ユミルを愛の苦しみを解放してくれる存在だと知る。
    →エレンは、ミカサが何をするかわからないが、ミカサの選択がもたらす結果が、①②
     につながるので、エレンは結果に行きつくために進み続けた。ってことか

    で、巨人の力から解放される手段は、進撃の巨人の力は、未来の継承者の記憶を観ることができるが、エレンは、始祖の力で実験する中で、未来の継承者の記憶を観れなくなることに気づく。
    巨人からの解放=継承者の記憶を観れない=自分の死 エレンは覚悟はできてたということだ。

    その結果、優先順位の低い世界の人々は8割が踏みつぶされたし、優先順位の高い仲間であるサシャや調査兵団の死は、過去のエレン自身に必要なので妥協した。こんな感じでいいんか?

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