最近の日本のアニメは優秀な韓国人や中国人が作ることも増えましたが、やはり漫画コミックに関しては日本の独断場。色んな有名漫画を多く生み出し、また同時に消費してる国だと思います。
そこで今回ドル漫では「単行本コミックスの累計発行部数TOP250」をランキング化してみました。
あくまで今回は【1000万部】を超える漫画に対象を絞ってますが、意外と作品数が多かった件。最後には【アメコミ】の累計発行部数ランキングも紹介してます。世界で一番売れたアメコミは10億部超え。その理由も最後に解説済み。
ONE PIECE(ワンピース)…発行部数5.1億部
1位が『ONE PIECE(ワンピース)』のコミックス累計発行部数は5億1000万部(2022年7月時点)。アメコミ『X-MEN』の5億部をついに超えました。まさにコミックス累計発行部数不動の一位を誇る漫画。
作者は尾田栄一郎。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は1997年~。コミックス巻数は既刊103巻(2022年8月現在)。ジャンルは海賊バトル漫画。
『ワンピース』国内累計発行部数は4億1656万6000部、海外での累計発行部数は1億部を超えているそう。またコミックス初版発行部数は47巻連続で300万部を超えています。個人的にはコッチの記録のほうがヤバい気がします。
例えば尾田栄一郎の読み切り漫画を収録した『WANTED』の発行部数は150万部を超えます。ゾロと思しき霜月リューマが登場したり、『ワンピース』の原点となる作品も収録されてるだけあって読み切り漫画としては異例の売上を誇ります。
2020年以降の勢いだと微妙な気もしましたが、ワンピースの最終回までに『スーパーマン』の6億部は超えそうな印象。個人的に10億部超えを期待してるので頑張ってほしいところです。
ドラえもん…発行部数3.0億部
2位が『ドラえもん』のコミックス累計発行部数は3億部(2020年時点)。1996年時点で日本国内の累計発行部数は1億部を突破してるんですが、小学生を持つ親が子供に買い与えてることが大きそう。2020年だけでも関連本も含めると、年間発行部数は500万部を突破。
また『ドラえもん』も世界的な人気を誇る漫画のため、世界での発行部数は国内のそれを大きく上回るとのこと。おそらく海外での発行部数が一番多い漫画。今も昔もキッズから老人、更には国境を超えてまで愛される国民的漫画。
作者は藤子・F・不二雄。掲載誌は小学○年生、コロコロコミック、てれびくん(小学館)。連載期間は1969年から1996年(約27年間)。コミックス巻数は全45巻。ジャンルは日常SFギャグ漫画。
ゴルゴ13…発行部数3.0億部
2位タイが『ゴルゴ13』のコミックス累計発行部数は3億部(2021年7月時点)。
作者はさいとうたかを。掲載誌はビッグコミック(小学館)。連載期間は1968年~。コミックス巻数は既刊207巻(2022年12月時点)。ジャンルは拳銃ハードボイルド漫画。おそらく理髪店や喫茶店といったお店で大量にまとめて購入されてるケースが多そう。
『ゴルゴ13』は基本的に一話完結。待ち時間の暇をつぶす上では最適な漫画。オッサン世代は世界情勢や政治ネタが大好きな生き物。そういった潜在的な需要を満たしてることが、この脅威的なコミックス発行部数に繋がっているはず。
作者は2021年9月に亡くなられているんですが、その後もさいとう・プロダクションのスタッフが引き継ぐカタチで連載が続いています。そもそも晩年期には作者本人が関与する部分は少なかったか。
名探偵コナン…発行部数2.7億部
4位が『名探偵コナン』のコミックス累計発行部数は2億7000万部(2023年2月時点)。日本国内での発行部数は1億4900万部(2015年7月時点)とのこと。だから『名探偵コナン』も想像以上に海外でも人気だったりします。
作者は青山剛昌。掲載誌は週刊少年サンデー(小学館)。連載期間は1994年~。コミックス巻数は既刊102巻(2022年9月現在)。ジャンルは推理ミステリー漫画。
『名探偵コナン』はとにかく劇場版映画の興行収入もエグい。発行部数では前述の『ONE PIECE』に後塵を拝していたりするんですが、興行収入では普通に勝ってたりします。これほど長期連載にも関わらず、どんどん映画の興行収入を伸ばす漫画は類を見ない。
DRAGON BALL(ドラゴンボール)…発行部数2.6億部
5位が『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』のコミックス累計発行部数は2億6000万部(2020年9月時点)。
作者は鳥山明。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は1984年から1995年(約9年間)。コミックス巻数は全42巻。完全版は全34巻(2000万部)。ジャンルはバトル漫画。未だに作画を変えて続編『ドラゴンボール超(500万部)』がVジャンプで連載中。
日本国内の発行部数は1.6億部どまりだったりするんですが、『ドラゴンボール』はやはり世界的に人気の漫画。fandomという海外の超有名なマンガアニメ系wikiサイトでも常に人気。どうやら海外では未だに2年で1000万部ずつペースで単行本が増刷されてるっぽい。
そのため『ゴルゴ13』の発行部数をいずれ上回るはず。だから、日本のMANGAは「海外での売上」も非常に重要な時代になってるんだろうなぁと思います。
NARUTO(ナルト)…発行部数2.5億部
6位が『NARUTO(ナルト)』のコミックス累計発行部数は2億5000万部(2019年5月時点)。ちなみに、2019年5月時点で国内累計発行部数は1億5300万部とのこと。国内に限っては『鬼滅の刃』の発行部数には追い抜かれます。
ただ『NARUTO』はドラゴンボールに匹敵するほど海外では人気。TikTokでも「ナルトォー!サスケェーー!」と叫んでる外国人を未だに目にします。だから海外での発行部数が大きく貢献。現在は「世界や海外での売上」も非常に重要になってきている模様。
作者は岸本斉史。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は1999年から2014年(約15年間)。コミックス巻数は全72巻。ジャンルは忍者バトル漫画。
ブラックジャック…発行部数1.76億部
7位が『ブラックジャック』のコミックス累計発行部数は1億7600万部。国内の発行部数は4564万部に留まりますが、意外と『ブラックジャック』も世界的に人気なんだそう。そのため海外での発行部数が2倍3倍と大きく貢献するカタチ。
作者は手塚治虫。掲載誌は週刊少年チャンピオン(秋田書店)。連載期間は1973年から1983年(約10年間)。コミックス巻数は全25巻。文庫版が全17巻。愛蔵版が全17巻。他多数。一巻あたりの発行部数は704万部とのこと。
ジャンルは医療漫画。
こちら葛飾区亀有公園前派出所…発行部数1.565億部
8位が『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』のコミックス累計発行部数は1億5650万部(2016年6月時点)。
作者は秋本治。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は1976年から2016年(約40年間)。コミックス巻数は全201巻。文庫版は確認できるだけで60巻以上。ジャンルは警察ギャグ日常漫画。
『こち亀』は『ゴルゴ13』と同じく1話完結のオムニバス形式ですが、どうしても現代進行形で流行ったトレンドネタを扱ってることが多い。でも旬なネタほど数年もほどですぐに色褪せてしまう。この違いが『ゴルゴ13』との累計発行部数との差に現れてそう。
鬼滅の刃…発行部数1.5億部
9位が『鬼滅の刃』のコミックス累計発行部数は1億5000万部(2021年2月時点)。
ただし、2021年の二ヶ月分程度で2000万部ほど新たに増刷してる。今後鬼滅アニメ二期や劇場版映画などが続々と放映されるため、『鬼滅の刃』の発行部数の2億部超えはほぼ確実。最終的にコミックス3億部に迫る可能性もあります。
個人的には『鬼滅の刃』のフルカラー版電子コミックを発売して欲しいところ。
作者は吾峠呼世晴。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は2016年から2020年(約4年間)。コミックス巻数は全23巻。ジャンルは吸血鬼バトル漫画。
クレヨンしんちゃん…発行部数1.48億部
10位が『クレヨンしんちゃん』のコミックス累計発行部数は1億4800万部(2015年12月時点)。単純なコミックス発行部数は6100万部ですが、関連書籍は2000万部。特に海外での関連書籍が7000万部とのこと。
関連書籍が何を意味してるか不明ですが、純粋なコミックス単行本の部数かと言われるとやや微妙かも知れない。それでも『クレヨンしんちゃん』は海外でも日本人が思ってる以上に人気と知名度っぽい。
作者は臼井儀人。掲載誌は漫画アクション→まんがタウン(双葉社)。連載期間は1990年から2010年。コミックス巻数は全50巻(5800万部)。ジャンルは日常ギャグ漫画。
作者が2009年に死亡後は臼井儀人&UYスタジオ名義で『新クレヨンしんちゃん』が連載。コミックス巻数は2021年3月現在で既刊10巻(300万部)。
美味しんぼ…発行部数1.35億部
11位が『美味しんぼ』のコミックス累計発行部数は1億3500万部(2020年10月時点)。
作者は原案が雁屋哲、作画が花咲アキラ。掲載誌はビッグコミックスピリッツ(小学館)。連載期間は1983年~。コミックス巻数は既刊111巻(2021年3月時点)。ジャンルはグルメ漫画。
SLAM DUNK…発行部数1.2029億部
12位が『SLAM DUNK(スラムダンク)』のコミックス累計発行部数は1億2029万部(2013年2月時点)。2004年時点で発行部数は1億部を突破してるため、そこから約9年の間で2000万部ほど増刷してる計算。それだけ根強い人気の漫画ということが分かります。
ただ『SLAM DUNK』は電子コミックが発売されておりません。既にコミックスの売上は電子コミックが半分以上を占めている現状、他の売れ筋漫画と比べると若干不利ではあります。
作者は井上雄彦。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は1990年から1996年(約6年間)。コミックス巻数は全31巻。完全版が全24巻。新装版が全20巻。ジャンルはバスケットボールスポーツ漫画。
ジョジョの奇妙な冒険…発行部数1.2億部
14位タイが『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのコミックス累計発行部数は1億2000万部(2022年1月時点)。『岸辺露伴は動かない』といったスピンオフ漫画の発行部数も含まれているはずです。
作者は荒木飛呂彦。掲載誌は週刊少年ジャンプ→ウルトラジャンプ(集英社)。連載期間は1987年~。ジャンルはバトル漫画。
とにかくシリーズが多い。「ジョジョリオン」や「スティール・ボール・ラン」など名前を変えて連載が続いてるため、コミックス巻数はトータルで100巻を余裕で超えます。また『岸辺露伴は動かない』といったスピンオフ漫画も含めた発行部数になります。
BLEACH(ブリーチ)…発行部数1.2億部
14位タイが『BLEACH(ブリーチ)』のコミックス累計発行部数は1億2000万部(2018年2月時点)。
作者は久保帯人。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は2001年から2016年(約15年間)。コミックス巻数は全74巻。ジャンルはバトル漫画。「BLEACHに影響を受けた」と公言する漫画家も意外と多く、部数以上に影響力が大きい漫画。
進撃の巨人…発行部数1.1億部
16位が『進撃の巨人』のコミックス累計発行部数は1億1000万部(2022年9月時点)。
作者は諫山創。掲載誌は別冊少年マガジン(講談社)。連載期間は2009年から2021年(約12年間)。コミックス巻数は全34巻。ジャンルはSFバトル漫画。
北斗の拳…発行部数1億部
20位タイが『北斗の拳』シリーズのコミックス累計発行部数は1億部(2019年11月時点)。とりわけパチスロでも頻繁に目にする漫画ですが、世界的にも実は人気だったりします。
作者は原作が武論尊、作画が原哲夫。掲載誌は週刊少年ジャンプ(集英社)。連載期間は1983年から1988年(約5年間)。コミックス巻数は全27巻。文庫版が全15巻。完全版が全14巻。究極版が全18巻。ジャンルは格闘バトル漫画。
『蒼天の拳』といったスピンオフ漫画も多数発売されていますが、それらの発行部数は含まれてません。改めて後述しますが、『蒼天の拳』の発行部数は1500万部とのこと。
金田一少年の事件簿…発行部数1億部
20位タイが『金田一少年の事件簿』シリーズのコミックス累計発行部数は1億部(2020年6月時点)。
作者は原作が天樹征丸(樹林伸)、金成陽三郎。作画がさとうふみや。掲載誌は週刊少年マガジン(講談社)。連載期間は1992年から2017年(約25年間)。コミックス巻数は全70巻。ジャンルは推理ミステリー漫画。
1990年代に流行った推理漫画のイメージはありますが、その後も副題を変えて連載が続いてました。現在は『金田一37歳の事件簿』という続編が連載されてます。他にも『犯人たちの事件簿』といった外伝も発売してます。
だからシリーズ全体のコミックスの巻数が意外と多かったりする模様。
タッチ…発行部数1億部
20位タイが『タッチ』のコミックス累計発行部数は1億部(2004年12月時点)。
作者はあだち充。掲載誌は週刊少年サンデー(小学館)。連載期間は1981年から1986年(約5年間)。コミックス巻数は全26巻。文庫版が全14巻。ワイド版が全11巻。完全版が全12巻。ジャンルは野球スポーツ青春漫画。
だから野球漫画で最も売れたコミックスになりそう。スポーツ漫画に限っても『スラムダンク』に匹敵するほど地味に人気だったりします。あだち充は他にも野球漫画を多く執筆してるため、漫画家単位で比較したら井上雄彦を優に超える計算。
鉄腕アトム…発行部数1億部
20位タイが『鉄腕アトム』のコミックス累計発行部数は1億部。
作者は手塚治虫。掲載誌は少年(光文社)→漫画少年(学童社)→小学○年生(小学館)など多岐に渡る。連載期間は1951年から1986年。コミックス巻数は多数。絵本なども含めた発行部数。ジャンルはSFロボット漫画。
だから発行部数が合計1億部を超えてる漫画は2021年3月時点で「トータル18作品」となります。
現状だと更に発行部数を数千万部単位で大きく伸ばす可能性があるのは『鬼滅の刃』か。他だと国内では『ONE PIECE』『進撃の巨人』、海外では『ドラゴンボール』『NARUTO』『ドラえもん』が今後も堅実に部数は増やしそうです。
ちなみに次ページは1億部未満の漫画を紹介します
コメント
今回のランキングに記載されてない1000万部超えのマンガがあれば教えて下さい。
また新しく発行部数の数字が更新されてれば教えてもらえると助かります。
ドラえもんとブラックジャックの数字はデマとして有名ですよ
ワンピース1位ダー
ワートリは1500万部くらい行ってるはず
それらの漫画の発行部数が記載されてる本や雑誌ってありますか?
一応、出版月報という業界雑誌を何冊か購入したんですが分かりませんでした。
具体的にいつ発売された号数なのかも教えてもらえると助かります。
おそらく数十年は破られない不動の一位でしょうね^^
ワールドトリガーの発行部数はどうやら公表されていないようです。
基本的に出版社は公表すると思うんですが、おそらく作者が拒否してるんだと思います。
数字ではなく中身の面白さで純粋に評価して欲しい的な?
でも確かに発行部数1000万部ぐらいは超えてる気はします。