『ワンピース』の最終回がいよいよ近付いていると言われています。この『ワンピース』は伏線が多い漫画として知られているので、どれだけの伏線が完結するまでに回収されるかも一つの見所です。
例えば、コミックス50巻のタイトルロゴにだけ描かれた「ドクロの炎」はポートガス・D・エースの死を予見した伏線だと言われています。ただ、どうやら【ロゴタイトルそのもの】にヤバすぎる伏線がいろいろ隠されていた模様です。
そこで今回ドル漫では「ONE PIECEというタイトルロゴ」に隠された伏線4選をフルカラー画像付きで徹底考察していこうと思います。
宇宙船(UFO)…ONE PIECEのタイトルロゴの伏線
まず最初の伏線は【宇宙船・UFO】説。
ロゴタイトルの「麦わら帽子を被ったドクロ」をひっくり返すと【宇宙船】のようなデザインに見えます。いわゆる「UFO」と言い換えても分かりやすいと思いますが、『ワンピース』のロゴタイトルには「宇宙編」の伏線が隠されていたと言われます。
事実、『ワンピース』では宇宙に関する伏線が既に多く張られています。画像は空島を逃れるように脱出したエネルが向かった月の古代都市ですが、真ん中の謎の狐男は「宇宙海賊」と実際に紹介されています。
だから宇宙海賊という存在は『ワンピース』の世界でも確実に実在していることから、最終的に主人公のモンキー・D・ルフィが宇宙海賊になる伏線だったのではないか?
もちろん最終的に宇宙編が本当に始まるかどうかは不明ですが、尾田さんは『未来少年コナン』といった宇宙にまつわるアニメ作品のファンであることを過去のインタビューなどで公言しています。そのため宇宙編が始動する可能性は決して低くないはず。
○少年ジャンプの「ロゴマーク」に隠された仕掛けがヒント?
定番のフリー素材イラストを見ても、UFOは上半分が丸みを帯びたデザインを採用し、そこには丸い窓が複数設置されています。下半分も全体的に丸みを帯びるなど、ロゴタイトルの「麦わら帽子を被った反転ドクロマーク」と雰囲気が酷似しています。
既に眼帯の海賊の伏線でも考察していますが、『少年ジャンプ』の海賊旗のロゴマーク(ジャーニー)も左に90度回転させると「女の子(ジェイミー)」に見えるという話はあまりにも有名です。
『ワンピース』は少年ジャンプを今後も代表し続ける漫画だからこそ、この【回転させる】という仕掛けがロゴタイトルに潜められていたとしても不思議ではないでしょう。
○ワンピースで「ひっくり返る」という伏線は実は多い
事実、「ひっくり返す」というワードが重要シーンで散りばめられていました。
例えば、海賊王のゴールド・ロジャーは後にロジャー海賊団の副船長となるシルバーズ・レイリーに初めて遭遇した際、「この出会いは運命だ!レイリー!おれと一緒に世界を【ひっくり返さねェ】か!!?」とラフテル行きを誘っていました。
またマリンフォード頂上戦争では四皇だった白ひげ(エドワード・ニューゲート)も「ひとつなぎの大秘宝(ONE PIECE)を誰かが見つけた時、世界は【ひっくり返る】のさ」と語っていました。でも結果的にロジャーは入手できていません。
この理由は赤髪のシャンクスに預けたままだったから、ロジャーはラフテルの地で【麦わら帽子をひっくり返すこと】ができなかったからではないか。そして【宇宙船】というアイテムも足りなかったからしぶしぶ帰還。これがシャンクスが号泣した理由でもあった。
このことから「麦わら帽子」「宇宙船」「ひっくり返る」の3つには強い相関性があるように思えます。例えば、ロゴタイトルの麦わらのドクロは「一つの惑星」のようにも見えてきます。世界とは「地球上の全地域」と言い換えることもできるため(以下略。
○世界をひっくり返すと「夜明け」が来る
他にもDの一族と密接な【光月家の家紋】などもひっくり返すと面白い仕掛けが隠されています。
画像の赤い四角で囲った部分は、「九曜紋(くようもん)」と呼ばれる実在する家紋がベースになっています。ギア5やヒトヒトの実モデル・ニカとも関連が深いインド神話では「9つの天体(九曜)」が存在するとかつて言われていました。
その中でも真ん中の一番大きい丸はスーリヤと呼ばれる「太陽」を象徴しているそう。だから、光月家の家紋がひっくり返ると、太陽が上の方に昇っていく。太陽が昇ると、もちろん朝が来る。つまり、Dの一族が目指す夜明けが世界に訪れる。
【光月家の家紋】には、世界がひっくり返る(ひとつなぎの大秘宝を入手する)と「太陽の能力を持つルフィ(Dの一族)が夜明けをもたらす」という伏線が隠されていた。だから、【ひっくり返すという仕掛け】はワンピース読者が思っている以上に重大な意味を持つ。
当然、『ONE PIECE』というロゴタイトルに同様の仕掛けが仕組まれていたとしても不思議ではないはず。
イム様…ONE PIECEのタイトルロゴの伏線
続いての伏線は【イム様】説を考察します。
結論から言うと、ロゴタイトルの「I」の文字がラスボスの【イム様】を表していると個人的には考えています。既にワンピース1話目にラスボス登場してた説も考察していますが、つまり、ロゴタイトルのIはイム(IMU)のIだった。
画像のグランドライン説は後述しますが、何故か『ワンピース』のロゴタイトルには「2個の麦わら帽子」が描かれていました。ここに違和感を持つワンピース読者は少なかったわけですが、普通であればモンキー・D・ルフィの麦わら帽子1個を描くだけでいいはず。
ルフィはこの世で一人。ルフィが被る麦わら帽子も世界で一つ。ロゴタイトルにわざわざ2個の麦わら帽子を描く必要性がない。明らかに過剰かつ不要。
ただ聖地マリージョアのパンゲア城には【謎の凍結された巨大な麦わら帽子】が隠されていました。だから「2つの麦わら帽子」を描いたとしても間違いではない。そして、この謎の麦わら帽子を管理していたのは誰だったのか?まさにイム様その人でした。
尾田さんが実際にワンピース1話目から考えていたネタとは思いませんが、結果的にロゴタイトルには【ラスボス・イム様の正体】が描かれていた可能性が十分に考えられます。
太陽の神ニカ…ONE PIECEのタイトルロゴの伏線
続いては【太陽の神・ニカ】説を考察します。
先程はロゴタイトルの【I】はイム様と考察したばかりですが、実は【太陽の神・ニカ】のシルエット姿が本当は描かれていた可能性も高そうです。
太陽の神ニカの肉体はゴムのように伸び縮みし、まるで空想の世界のように自由自在に戦った解放の戦士でした。ルフィ以前はジョイボーイが能力を覚醒させていたとされますが、ニカは百獣海賊団のキングと同じルナーリア族だった可能性が高そう。
そのため今後ギア5は肌が褐色に変化したり、黒い翼が生えるといったさらなる進化が期待できそう。
またギア5は全身真っ白の風貌以外にも、眉毛や髪の毛はグルグルした形状でした。これは「悪魔の実の表面」に酷似していることから、すべての悪魔の実はニカの血統因子を用いて生まれた原初(はじまり)の悪魔の実だったと個人的に考えています。
○タイトルのIとOはやはりどちらもルフィ?
ただこれまでそのものの詳細な姿は登場しておらず、太陽の神ニカは一貫して「影のシルエット姿」のみが描かれています。これにも深い意味が隠されています。何故なら、太陽光に照らされるから、あらゆる物体には影が生まれるから。
だから相反する存在に見えて、「影と太陽」は2つでセットの存在。
実際、これまで『ワンピース』では執拗なほど「影の描写」が描かれていました。画像は太陽光ではありませんが、背後のキャンプファイヤーに照らされるルフィのシルエット姿が描かれています。先程のニカのポージングとも酷似させていることからも明白。
光と影はセット。
そのためロゴタイトルの【I】はニカの実が覚醒したモンキー・D・ルフィを指し示していた可能性も高いそう。つまり、【O】と【I】の麦わら帽子はどちらもルフィを指していた。この場合は既にロゴタイトルの伏線は全て回収されているカタチになります。
グランドライン(偉大なる航路)…ONE PIECEのタイトルロゴの伏線
ただし、実際にはロゴタイトルの伏線は全て回収されていない模様。
そこで最後は【グランドライン(偉大なる航路)】説を考察します。
『ONE PIECE』というロゴタイトルそのものが【グランドライン】の道筋や地図を表していた可能性があります。
例えば、麦わらのドクロが描かれた【O】は「リヴァースマウンテン」。
ここは東西南北の海から十字形に入る運河があり、そこを逆流して駆け上がっていくことでグランドラインの海域に抜けられる。ラフテルを目指す麦わらのルフィにとって、まさに本当のスタートライン。ロゴタイトルの最初の文字の【O】が麦わら帽子を被っているのも納得です。
そう考えると、ONE PIECEという文字の周囲を挟むように描かれた【横線】はさしずめ海王類が住む「カームベルト」に置き換えることができるでしょう。
そこでリヴァースマウンテン周辺の地図に少し手を加えると、東西南北の海から侵入できる運河は「麦わらドクロのクロスさせた骨」とまさに重なります。ルフィたちの進行方向は右(東)に対して、ロゴタイトルの文字も右に読みます。
そして、グランドラインを突き進んでいくと最終的に地球と思しき惑星を一周回って、再びリヴァースマウンテンの反対側に行き着きます。
一方、ロゴタイトルの最後の文字【E】は「錨(アンカー)」を模したデザインが採用されていますが、リヴァースマウンテンの抜けた部分とカタチが見事に合致します。
○タイトルロゴの「I」はやはりイム様だった?
ひとつなぎの大秘宝の場所はリヴァースマウンテンという記事も考察してるんですが、【E】が最終ゴール・ラフテルと仮定すると自分の予想がドンピシャで当たる可能性もありそう。そこで改めて加工した画像を見返すと、途中の文字【I】がやはり重要な意味を持ってきます。
【I】の位置はロゴタイトルのほぼ中間ですが、グランドラインの中間地点に位置するのが「レッドライン(赤い土の大陸)」でした。【I】はどこか他の文字と異質感も感じますが、「海」と「土」という性質の違いが表現されていたと考えたら納得です。
レッドラインはグランドラインと同様に世界を一周する謎の巨大大陸のため、地図上で確認すると両者は対角線上に横切って「とある2点」で交わっています。その一つがリヴァースマウンテン。そして、もう一つが天竜人がおわす「聖地マリージョア」でした。
この聖地マリージョアには何があったのか?それこそが前述のように【凍結された巨大な麦わら帽子】。何故、ロゴタイトルに2個の麦わら帽子が描かれていたのか?また何故【O】と【I】に位置にだけ麦わら帽子が描かれていたのか?
まさに全て辻褄が合うわけです。だからこのグランドライン説が正しいと仮定すると、イム様説(1話目からラスボス登場してた説)という自分の考察を改めて重層的に補完するカタチになります。
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