日本が世界に誇るバトル漫画『ONE PIECE』では、主に「海賊」「海軍」「革命軍」の3つの勢力が存在します。
例えば、【海賊】だと四皇や王下七武海といった勢力が覇権を握っているものの、それぞれは完全に独立して好き勝手に活動する。一方、その海賊を取り締まる【海軍】は黄猿や藤虎、緑牛といった海軍大将などをトップとした軍隊組織。
ただ【革命軍】は「海賊の無法っぷり」と「海軍の統率っぷり」が組み合わさったような中間的な組織になります。
そこで今回ドル漫ではその革命軍を率いる【ドラゴン】の能力や強さについてフルカラー画像付きで徹底的に考察しようと思います。
ドラゴンの正体は革命軍リーダー
まずドラゴンの正体をおさらい。
ドラゴンは革命軍の総司令官(いわゆるリーダー)。革命軍はドラゴンを頂点とした強固なトップダウンの組織であり、直属の部下にはエンポリオ・イワンコフやサボやコアラ、ベロベティやモーリーといった軍隊長などもおります。
またドラゴンは「革命軍の創設者」でもあります。具体的に組織を立ち上げた時期や経緯は不明ですが、ドラゴンの目的も革命軍が掲げている【世界政府の打倒や転覆】そのもの。つまり、天竜人を倒すことがドラゴンの最終目的でもある。
海賊は結果的にある地域の治安を乱すだけですが、革命軍は最初から世界の治安を根幹から覆そうとしてる。そのため8年前の世界会議(レヴェリー)では「世界最悪の犯罪者」とドラゴンは名指して警戒されている。まさに世界全体に脅威を及ぼす男。
このドラゴンの出身地は「東の海」の【ゴア王国】。同じく革命軍No.2のサボと同じ。世界経済新聞社長のモルガンズもゴア王国を「平和な田舎の国にして極悪人共を輩出している」と表現するのも納得。
ちなみにドラゴンの声優CVは柴田秀勝。年齢は55歳。革命軍が乗る所属船はヴィント・グランマ号。
【本名】ドラゴンはルフィの父親だが…
ただドラゴンの正体は未だに謎が多い。
革命軍の幹部のイワンコフですら、実はドラゴンの過去や生い立ちを詳しく知らない。実社会でも上司の過去を知ってるケースは稀なものの、敢えて自らの出自を黙ってるだけなのか単に性格が寡黙なのかは不明ですが、ドラゴンはなかなかの秘密主義者。
それでもドラゴンの正体はそれなりに判明しています。
例えば、ドラゴンの本名(フルネーム)は【モンキー・D・ドラゴン】と判明しています。
つまり、ドラゴンは麦わらの一味の船長のモンキー・D・ルフィの父親。また海軍中将のモンキー・D・ガープの息子にもあたるため、ドラゴンの家族は【革命軍】【海軍】【海賊】と三大勢力にそれぞれ見事に揃うカタチ。何とも意味深。
だからドラゴンの出身地も「東の海」だった。
更に言うと、ドラゴンとサボの出身地が全く同じゴア王国であることから、ドラゴンも同様に貴族である可能性が高そう。事実、ドラゴンの父親ガープも出身地は同じくゴア王国。ガープの性格はがさつでしたが、出自の良さから海軍の道を選んだ可能性。
だからバーソロミュー・くまの正体がソルベ王国の元国王と判明したように、ドラゴンの正体も下手すると国王だったか。とにかくサボと同様に腐った王政に嫌気が差した可能性は高い。その根本原因こそが天竜人。ドラゴンが革命軍を立ち上げる理由としては十分。
同じDの一族だがルフィと共通点はない?
そのためドラゴンもルフィも同じDの一族なんですが、実は二人の共通点は意外と少ない。
まず見た目や骨格が根本的にルフィと似てない。ガープとは若干似てるものの、ルフィもドラゴンの写真を見ても「あんま似てねーな」と発言するなど血の繋がりはあまり濃くない。性格もルフィがパリピッピに対して、ドラゴンはクールで朴訥。
逆に、ルフィとガープは「寝ながら食べる or 殴る」といった習性や仲間や家族思いの性格など共通点が多い。キャラ名の由来もルフィが「堕天使のルシファー」に対して、ガープも「ガープ(別名トプ)」と同じ悪魔系がモチーフと言われたりもします。
同じ海賊の中だと、ルフィとの共通点の多さは海賊王のゴールド・ロジャーの方に軍配が上がる。そのためルフィの父親はロジャーと勘違いしている読者もいそうですが、ロジャーの息子は言うまでもなく元白ひげ海賊団のポートガス・D・エースになります。
だから二人は親子でありながら、接点もほとんどない。またルフィはラフテルを目指している一方、ドラゴンはひたすら世界政府の転覆のみを目論むなどそれぞれが目指す社会の方向性も異なります。何故、こうも同じDの一族なのに共通点が少ないのか?
ドラゴンは「平等」を目指し、ルフィは「自由」を目指す?
この理由は、やはり二人が「革命軍」に属しているのか「海賊」に属しているのかという違いが大きそう。
事実、ルフィは海賊王のロジャーや赤髪のシャンクスに対しては強い憧れを見せるものの、ドラゴンが自分の父親と知って以降もほぼ関心を示していないのがその証拠。ルフィが目指す先に父親のドラゴンの姿はない。じゃあ具体的に二人が目指す未来とは?
結論から言うと、ドラゴンは【差別がない平等な社会】を目指しているのに対して、ルフィは【誰もが楽しい自由な世界】を目指している。ルフィはひとつなぎの大秘宝という「特定のお宝」を追い求めているのに対して、ドラゴンの目的は「社会の変革」こそにある。
さながらドラゴンは「Democracy(民主主義)」を求めている。どっちも空白の100年に直接興味はない点では共通してそうですが、二人が目指している未来の「Dawn(夜明け)」は似ているようで微妙に違うということ。ドラゴンはあくまで現状の打破が目的。
そのためドラゴンとルフィの思想の違いも含めて、今後ワンピース最終盤では対比的に深く描写されていくのかも知れない。
ドラゴンが革命軍を立ち上げた時期はロジャーの死後?
続いては「革命軍の結成時期」を考察します。前述のように具体的な時期は不明ですが、ドラゴンは8年前の世界会議でようやく危険視されたことを踏まえると、革命軍を立ち上げた時期は割と最近っぽい気もします。
ただ海賊王のゴールド・ロジャーが海軍に処刑された24年前に、ドラゴンもその場にいたことが金獅子のシキのエピソードで判明してる。その場には鷹の目のミホークやゲッコー・モリア、クロコダイル、バギーなどもいたそう。
ロジャーは血の繋がりこそないものの、ドラゴンと同じDの一族でした。その多くはロジャーと同じ海賊を目指したものの、ドラゴンが革命軍を結成する契機の一つになったに違いない。
一方、ドラゴンのビブルカードでは「ルフィが生まれた19年前以前に革命軍が結成されてる」ことが判明してる。正直ビブルカードの情報は当てにならない部分は多いものの、ドラゴンが革命軍を結成した時期は【20~24年前】と目星がつきそう。
だからロジャーがONE PIECEを入手するためにエースを産んだように、ドラゴンも似たような理由でルフィを産んだ可能性もあるか。革命軍の結成に奔走していた中、何の目的もなくルフィを産むことはあるのか?デキ婚しちゃう女性タレントでもあるまいし。
事実、ロジャーの処刑は大海賊時代の始まりでもありました。海賊の時代が来れば、海軍や世界政府側の戦力は自ずと海賊退治に消耗される。それは裏を返すと、革命軍が付け入る隙きが生まれるということ。そこでドラゴンが持つ「革命の灯」が燃え上がった?
ドラゴンの懸賞金額は20億ベリー台?
続いては「ドラゴンの強さ」を考察。現時点でドラゴンのバトル描写は皆無に近いため、実際どこまで強いかは不明です。また悪魔の実についても後述しますが、やはりドラゴンの能力も確証はないので具体的に強さを推し測るのはやや難しい。
それでもロックス海賊団を撃破したガープの息子して、既に五皇に数えられるルフィの父親が弱いはずがない。ましてや革命軍は海賊一味や海軍たちと比肩する一大勢力。天性の強さを持つサボを直接鍛え上げるなど、海軍大将並の強さを期待してしまう。
ただ革命軍本部・バルティゴが黒ひげ海賊団に壊滅させられるなど、ドラゴンの強さに疑問符が残ります。そのため世界最悪の犯罪者という割に、ドラゴンの懸賞金額も意外と大した金額ではないと予想してみる。
事実、革命軍No.2のサボの懸賞金は6億ベリー台でした。また総勢4名いる軍隊長の懸賞金も全員が5億ベリー以下。せめて息子のルフィの15億ベリーには最低でも匹敵するとしても、世界政府を転覆させる悪の組織に相応しい懸賞金かは不明か。
だからドラゴンの懸賞金はせいぜい20億ベリー台と予想してみる。
ドラゴンの悪魔の実は「風」?
続いてはドラゴンの「悪魔の実」を考察。キャラ名から「ドラゴン(龍)」の能力が予想されたと思いますが、既に青龍(ウオウオの実)の動物ゾオン系幻獣種の百獣海賊団のカイドウが登場しているためこの可能性はゼロです。
でも既にワンピース作中でドラゴンの能力は描写されております。
それがローグタウン編での最後スモーカー大佐にルフィが一度捕まるものの、そこへ海軍たちが吹き飛ばされるほどの【突風】が吹いて無事逃げおおせたシーン。これは単なる自然現象かと思いきや、実はドラゴンが意図的に吹かせたものだった?
つまり、ドラゴンの悪魔の実の能力は「風」とほぼ確定的に予想されます。正確には「突風」や「暴風」といった方が正しそうですが、この考察が事実であればドラゴンの能力は自然ロギア系悪魔の実に該当しそう。ドラゴンの悪魔の実が覚醒したらヤバそう。
他にもかつて革命軍がゴア王国に舞い戻った際にも、燃え盛るグレイ・ターミナルで同様に【爆風】を巻き起こして住民たちを救出してる。この爆風は一直線に革命軍の船に向かっているため、ルフィの時以上に「単なる偶然」とは言えないはず。
またイワンコフ曰く、ドラゴンは風に吹かれるときに「故郷のゴア王国がある東を向くクセ」があるんだそう。これも風の能力の伏線だったに違いない。「Dは嵐を呼ぶ」とローなども盛んに吹聴されますが、これもドラゴンの能力を暗示していた?
例えば、雷の悪魔の実(ゴロゴロの実)を持つエネルが雷神化していたように、風の能力を扱えるドラゴンも「風神化」したら面白そう
ドラゴンの悪魔の実の名前は【カゼカゼの実】と素直に考察できそう。他にもAir(空気)から「エアエア」、Wind(風)から「ウィンウィン」、突風(とっぷう)から「トプトプの実」、オノマトペから「ビュウビュウの実」なども予想されます。
ドラゴンの能力はサンダーバードか?
一方、他にもドラゴンの悪魔の実の候補があるそう。
それが「サンダーバード(雷鳥)」説。このサンダーバード説だとドラゴンの悪魔の実は動物ゾオン系悪魔の実でもトリトリの実におそらくカテゴライズされそう。
サンダーバードとはネイティブアメリカンの間で信仰される伝説の鳥。翼を広げて羽ばたく際に、風を巻き上げて雷も呼び起こす。大きな翼と巨大なクチバシは、さながらジャヤにいたサウスバードのよう。伝説では生きたクジラを掴むほど巨大だったとか。
ドラゴンの顔のタトゥーも、実はネイティブアメリカンのそれがモチーフだった?
事実、処刑台に囚われたルフィがバギーに斬首されかかった直前、その処刑台に巨大な雷がバリバリとタイミング良く落ちてルフィは事なきを得る。だから暴風だけではなく、この雷も実はドラゴンが落としたものだったのではないか?
ただトリトリの実は既にほぼ5種類出揃っているので微妙ではあるんですが、ドラゴンの能力は少なくとも「あらゆる気象現象」を操れそう。赤犬や青雉、エネルなどの能力を内包すると考えたら、まさに革命軍のリーダーらしい最強の悪魔の実。
【現在】ドラゴンは聖地マリージョアに潜入するが…
最後は「ドラゴンの現在」を考察したいと思います。
まず革命軍の直近の行動をおさらいしておくと、本拠地バルティゴは黒ひげ海賊団に壊滅させられた後、カマバッカ王国に拠点を移したドラゴンたちは「聖地マリージョア」に向かいます。
何故なら「世界会議(レヴェリー)」がタイミング良く開催されていたから。サボ曰く、「天竜人へ宣戦布告」とのことでした。マリージョアには元革命軍のメンバーでもあったくまが天竜人に奴隷のように扱われており、その奪還も目的の一つだった?
バルティゴは壊滅したものの、ドラゴンの口ぶりからは随分前から聖地マリージョア潜入作戦は綿密に予定されていた模様。天竜人にケンカを売る行為は死に等しいため、まさに革命軍の存亡を掛けた最終決戦が始まろうとしていた?
○サボ死亡の真相を探る?
ただ結果的にフタを開けてみると、聖地マリージョア編は「サボが死亡」というオチで幕引きされております。革命軍は意気揚々と世界会議に乗り込んだものの、そこに構えていた海軍大将の藤虎や緑牛を前になすすべなくサボは敗北してしまった模様。
でもドラゴンやイワンコフは「あり得ない」とサボの死に関する事実関係は把握できていない様子。
そのことからドラゴンやイワンコフは聖地マリージョアに足を運んでいなかった可能性があります。サボの言葉を信じる限り、あくまで「宣戦布告」ですから本格的な交戦は誰も望んでいなかったのか。もしドラゴンが加勢していなければ、サボが敗北したのも納得か。
だから現在ドラゴンは残りの革命軍と共に、サボの動向を探っている模様です。
コメント
イワンコフに転換されてて、実はドラゴンが女性だったら面白い。
隔世遺伝で実はめちゃくちゃ弱いとかありえない、、、ですねw
強さ的には風神とか嵐かと思いたい。しかし実の名前がフウフウとかアラアラだとかっこ悪い。
名前的にはハリハリの実のハリケーンとかがしっかりくるかな。
「ドラゴンの性別=女性説」の可能性は有り得ると思います。
尾田さんは「母親は冒険の対義語」と言ってるので、
ルフィの母親は少なくとも海賊ではないはず。
でも革命軍は海賊と違って冒険しているわけではない。
また革命軍の船は「ヴィント・グランマ号」という名前でした。
グランマは日本語で「祖母」や「お婆ちゃん」を意味する。
当然創設者のドラゴンが命名してるはずなので、
何故女性名詞が船の名前に使われているのか?
男に性転換したドラゴンがせめて「女性の名残」を残そうとした?
ドラゴンはルーマニア語で悪魔の意。