ワンピース最新1083話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは『あの日の真実』。前回のワンピース1082話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
次のワンピース最新1084話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
8カ国革命の真実
舞台は革命軍が現在拠点を置くカマバッカ王国。
参謀長のサボが聖地マリージョアでやり遂げた「3つの任務」について、革命軍のリーダー・ドラゴンとイワンコフに報告する。
まず1つ目は天竜人のヒヅメのシンボルマークを破壊することによる「宣戦布告」、2つ目は奴隷たちをできるだけ解放しつつの「バーソロミュー・くまの救出」、最後の3つ目はマリージョアに蓄えられる【食料庫の破壊】だった。
サボが気になったのは世間の反応だったが、海軍大将を巻き込んだ大規模な戦闘は否応なく注目した、とはエンポリオ・イワンコフ。またその間に革命軍の息がかかった12の国家が武装蜂起を起こし、そのうち8つの国では革命が成功したとはドラゴン。
これが海軍の黒馬・テンセイなども語っていた「8カ国革命」の真相だった。結果的にサボがその革命を誘発したということらしい。
兵糧攻めには耐えられまい
しかし、この8カ国の中には先日イム様に破壊されたルルシア王国が入っていました。
イム様の正体は海軍ですら把握していないため、イワンコフは「謎の消失」と語るに留まっています。だから歴史の灯火を消す云々かんぬんと言われていましたが、イム様に世間の記憶そのものを消す能力はない模様。単に物理的に消すだけだった。
しかし、革命が成功した残り7カ国はマリージョアへの「天上金の上納」「資源の輸出」を断固として拒否するようになった。革命軍も世界各地で政府の運搬船を襲って、マリージョアへの物資の支給を止めていることをサボは知らされる。
（ONE PIECE1083話 ©尾田栄一郎／集英社）
イワンコフは「あの高さのせいでマリージョアは無敵の要塞と言われているけど、兵糧攻めには耐えられまィ！思い知れ金も食糧もない暮らし！」と怒りのヒィーハァー。独特の言い回しが減ったようにも思えるイワンコフですが、確かにレッドライン上部は不毛の地にしか見えない。
さしずめアメリカのグランドキャニオンのそれ。しかし奴隷を使うことで無理やり華やかな場所に仕立て上げているにすぎない。砂上の楼閣ならぬ、レッドライン上のパンゲア城。
神の騎士団がめちゃくちゃ強そう
それでもサボは「効果は出ますよね」とどこか自信なさげだったが、ドラゴンは「ほぼ確実にな。全ての物資を止められてるわけじゃないが…しかし着実に奴らを苦しめているハズだ」と勝算ありの様子だった。しかしドラゴンが最も案じていた存在がいた。
（ONE PIECE1083話 ©尾田栄一郎／集英社）
それが【神の騎士団】。前回ワンピース1082話で予想した通りに早速登場しますた。赤犬サカズキなどもワンピース104巻で話題にしていましたが、神の騎士団は今後鍵を握ってくる存在っぽい。シルエットで姿を隠すなどいかにも意味深。
この神の騎士団が狙うのは、まさにマリージョアで反乱の限りを尽くしたサボということ。イワンコフも「炎帝ボーイ！今や一番狙われるのはヴァナータよ！」と注意喚起を促す。神（イム様）を守る騎士団と言っても、レッドライン以外にも出張するやも。
ちなみに、先週火曜日の早い段階で神の騎士団のリークがあったそうですが、月曜昼頃にレビューしていた自分はもちろん知りませんでした。サボが聖地マリージョアでの話を語る以上、神の騎士団に触れる可能性が高いとは普通に予想できた話だから。
ただ考察界隈が辛かった所は早バレどうこう批判していた手前、先週火曜日以降に神の騎士団について触れられる人が少なかったことでしょう。まさかの自分で自分の首を絞めるという。
革命の炎が燃え上がるなら
「炎帝ボーイ」という異名にサボはどこか罰の悪そうな表情を浮かべる。何故なら、コブラ王の殺害にサボ自身は関与していないから。それでもドラゴンは「事実は別にしてコブラ王の暗殺の件が、お前をヒーローに仕立て上げた」とサボに酒を注ぐ。
世間の反乱分子にとっては、世界政府に関わる者はひとくくりで悪の存在。世界には正しく有能な王も多数いる。アラバスタ王国のコブラはその中でも人徳のある優れた君主として有名だったが、世間に正しく情報は伝えることは非常に難しい。それは現実世界とて同じ。
ただサボも世間の評価に一喜一憂はしていなかった。何故なら、「革命の炎」が燃え上がるなら結果オーライだから。ドラゴンは頼もしいとサボを評価するものの、コブラ王に対して一ミリの同情も抱いていないのは少し心証が悪いか。
（ONE PIECE1083話 ©尾田栄一郎／集英社）
そして、世界経済新聞が発行したコブラ王暗殺の【スクープ記事】を手に、イワンコフたちはサボに事の真相を話すように迫るのであった。
軍隊長が意外と強い件
話は世界会議（レヴェリー）が開催されていた一ヶ月以上前に遡る。
革命軍の軍隊長たちが次々と散発的に攻撃を仕掛ける。豪華な食べ物が貯蔵されていたと思しき食料庫が爆発すると、天竜人たちは逃げ惑う。しかし、「どこぞの貧乏人の嫉妬だえ！必ず捕らえて打首に処せ！その後は現護衛兵も全員処刑アマス！」とココロの醜悪さはむしろ際立つばかりだった。
奴隷化した海賊の背に乗って移動する天竜人は、「もういい自分で歩くえ！」と逆ギレして銃殺しようと試みる。
（ONE PIECE1083話 ©尾田栄一郎／集英社）
しかし、この場面を救ってくれたのが軍隊長の【カラス】だった。ススススの実の能力者と判明したカラスは、煤（すす）の翼で飛び回って天竜人の銃を奪う。煤のカラスを飛ばして、奴隷となっていた海賊に「街の東へ逃げろ」と避難先を教えてあげる。
そしてカラスはオベリススという技で護衛兵を一網打尽にする。何発の銃弾が打ち込まれても貫通し、煤のように跡形もなく消えてしまう姿を見ると、ススススの実は素直に自然ロギア系能力者と考えていいのかも知れない。
海軍大将でも調子に乗ったら死刑だえ
その後も軍隊長のマリージョアへの進撃は止まらなかった。
カラスは海軍大将の藤虎イッショウに対して「烏連魂」という技を炸裂させる。モーリーは「やだもー！この男子すぐ怒るんだけどー」とやはり海軍大将の緑牛アラマキを突き刺して動きを制する。
緑牛は赤鞘九人男を一網打尽にした「禁憎森々」モードだっただけに、これに一人で対抗できているモーリーが意外と強いことが分かります。天竜人から「誰かケガしたら死刑だえ」とプレッシャーをかけられるものの、それを抜きしても…といったところ。
実際、「ハンデを見越しても革命軍もよく粘る」と評価するはCP0のブルーノ談。ちなみに他にもジャブラやフクロウ、クマドリといった姿も新たに確認できるため、どうやら元CP9のメンバーがそのままCP0にスライドしていた模様ですよよい。
コブラ王、五老星と面会へ
一方、サボはパンゲア城の内部に潜入していた。そこにはしらほし姫を再び狙うチャルロス聖たちの姿もあった。つまり、そこには無敵奴隷のバーソロミュー・くまの姿もあった。また父親の救出を目論むジュエリー・ボニーもパンゲア城内部に潜入しようとしていた。
パンゲア城外ではしらほし姫の身を案じたビビは海軍中将のモンキー・D・ガープに助けを求めようと動いていた。しかし、これを食い止めようと立ちはだかるはCP0のロブ・ルッチ。「我々がお守りします」という言葉とは裏腹に、あくまで最優先は天竜人の欲望。
ルッチに助けを求めても、しらほし姫の安全が保証される可能性はまさに0だった。
（ONE PIECE1083話 ©尾田栄一郎／集英社）
渦中の人物たちが一挙に集まる中、アラバスタ王国のコブラ王は五老星に面会しようとしていた。護衛のペルやチャカの同行は許されなかったが、コブラ王は「表で待つのも退屈だろう。いつまで経ってもおてんばで心配だ」とビビを護衛するように命令する。
いかにも嫌なフラグびんびんのセリフを言った後、今回ワンピース1083話は終わります。果たしてコブラ王の暗殺犯は誰なのか？まさかの五老星だった？
ワンピース最新1083話ネタバレ感想
以上、ワンピース最新1083話のネタバレ感想でした。
革命軍の戦闘シーンがおそらく初めて描写されました。結果だけ見たら当然っちゃ当然ですが、それなりに強かった印象です。逆に言うと、海軍大将が立地の不利さで一時的に弱体化されていただけとも言えますが、それでも革命軍が善戦していたことは間違いない。
だからこそ軍隊長たちの懸賞金の低さは気になる所でしょう。海軍大将とどういう状況であれ善戦できていることを踏まえると、実力的には四皇の大幹部クラスと言っても良い。マリージョア襲撃の一件を評価されて、最低でも10億ベリー以上に値上げしてあげてほしいところ。
○コブラの死亡場所はあの部屋だった？
他にもコブラ王が殺害されるに至った経緯が、いよいよ次のワンピース1084話以降で明らかにされそう。
ワンピース1074話で娘ビビはワポルと共に現在は世界経済新聞社のモルガンズと一緒にいることが判明済み。コブラは誰に殺されたのか？ビビはワポルに助けられたのか？
CP0のルッチはエッグヘッドでルフィたちと共闘していますが、マリージョアでの一件がどう左右するのか？既に仲間と判明済みのステューシーはどういった立ち回りをしていたのか？改心したミョスガルド聖の行動も気になる所。
コブラ王の暗殺犯が仮に五老星だと仮定したら、サターン以外のメンバーの名前や能力もいよいよ判明するかも知れません。
（ONE PIECE90巻 ©尾田栄一郎／集英社）
ちなみにコブラが死亡した場所は五老星がいた部屋ではなく、【床の模様】を見る限りは世界会議が開催されていた円卓がある部屋でしょう。コブラ王暗殺の【スクープ写真】の床とデザインが酷似していることからも明らかか。五老星と密会した後にコブラは死亡した？
○神の騎士団がコブラを暗殺？
そして、いよいよ【神の騎士団】のシルエット姿がお披露目されました。
どうやらシャンクスと似たようなシルエットが確認できることから、シャンクス2人いる説もまさかの回収される事態に？五老星と内通していたことからシャンクス裏切り者説も濃厚ですが、もしマリージョアで堂々と交戦していたのであればコソコソと隠れて会った意味がありません。
そのため赤髪のシャンクスのクローンがいる可能性も指摘されています。ベガパンクは6体の自身のクローンや王下七武海をモデルとしたセラフィムを複製していたことから、シャンクスもそれが作れないはずがない。現時点では「ありえない妄想」とまでは言えないか。
合計9名という数も考慮すると、麦わらの一味や黒ひげ海賊団、赤髪海賊団といった幹部メンバーの数とほぼ一致します。だから、いずれどこかと一戦を交えそうですが、もし神の騎士団にもリーダーがいると仮定したら、まさに世界の王であるイム様だった？
ちなみにパンゲア城にある円卓は「円卓の騎士」がおそらくモデルでしょう。
円卓の騎士を従えていたのがアーサー王でした。アーサーを短く読むと「朝（アサ）」。朝（夜明け）を目指す存在がDの一族でした。ルフィのモデルはアーサー王説も既に考察済みですが、何か重大な伏線が隠されていることは間違いないか。
つまり、コブラ王を暗殺した犯人がまさに「神の騎士団」だった？
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