『ONE PIECE』の諜報機関が「CP9(しーぴーないん)」。ウォーターセブンでルフィに敗北して以降、ほとんど音沙汰なし。ただワンピースの扉絵では「CP9メンバーのその後」がしっかり描写されていた。
そこでやや今更感はあるものの、今回ドル漫ではCP9のメンバー一覧をまとめてみました。CP9の元メンバーを基軸としたと思われるCP0も新たに登場するなど、おそらく再び『ワンピース』でクローズアップされるに違いない。
【解説】CP9(サイファーポール9)とは?
まずCP9の正体について改めて解説。
CP9とは世界政府が直轄する暗躍諜報機関の一つ。CP9の読み方は「サイファーポール・ナンバーナイン or シーピーナイン」。英語でCPは「Cipher Pol」と書きます。だから、CP9は「9個目のサイファーポール(諜報機関)」といった意味合い。
ただし、世界政府が公表してるサイファーポールは「8本部」のみ。具体的にはCP1からCP8といった諜報機関も存在します。
つまり、CP9は「存在しないはずの幻のサイファーポール」とされており、この存在を知るものは少ない。そして、世界で唯一「殺し」も許可されている暗躍組織でもある。CP9の本部が司法の塔「エニエス・ロビー」に置かれてることも意味深。
CP9のメンバーは合計9名。スパンダム、ロブ・ルッチ、カク、カリファ、ジャブラ、ブルーノ、クマドリ、フクロウ、ネロ。六式と呼ばれる奥義を体得し、基本的にどのキャラも戦闘力が高い武闘派のメンバーばかり。
CP9の当初の目的は古代兵器プルトンの設計図を所有していたフランキーを追って、ウォーターセブンで約5年近くも潜入捜査していた。そう考えると単純な戦闘力だけではなく、やはりCP9はスパイ活動としての腕前も相当らしい。
○【CP9未満】CP1~CP8にはどんなメンバーがいたのか?
今回の記事はCP9メンバーに関するものですが、一応、他の下部組織のメンバーもチェック。要するに、CP1からCP8には一体どんな登場人物がいたのか?
まずは「CP6」のジェリー。
カラテの島の出身とされ、かなりの長身。足の長さだけで天井に付いてしまうほど。でも確認する限り、関節は一つだけなので足長族などではなさそう。おそらく単純にデカいだけ。
ただし、サンジにフルボッコ済み。
続いては「CP7」のワンゼ。お料理格闘家でもあり、ラーメン拳法の使い手。大量の麺を使って多彩な攻撃を展開。麺を鎧のようにまとえば敵の攻撃を防ぎ、麺を伸ばして中長距離攻撃をしてくることも。
そのためルックスが偏差値38程度ですが、CP7のエースを自称するだけあってそこそこ強かったキャラ。同じくサンジに倒されてしまうものの、ジェリーよりは奮闘。そのためサイファーポールは組織名の数字が上がるほど強者のメンバーが増えるらしい。
だから組織別に強さランクを付けるなら、「CP1<<CP2<<(中略)<<CP7<<CP8」といった順番になりそう。そのためCP4以下のメンバーは現時点で一切登場しておらず、今後も『ONE PIECE』内で登場する可能性は低そう。
スパンダム…CP9司令長官【強さランク最下位圏外】
まず最初のCP9メンバーが「スパンダム」。CP9を統括するリーダー(指令長官)。何故、司令長官ではないのか不明。もしかすると誤字かも?
ただし、暗殺集団・CP9にあってスパンダムの戦闘力は弱め。強さ的にはそこらへんの兵士とほぼ同等レベル。また基本的に周囲に粋がってるだけで、リーダーとしての能力的・人格的な資質も欠ける。
スパンダムは「典型的なポンコツ上司」として描かれてる。
そのためゾウゾウの実で強化した剣・ファンクフリードを常に帯刀。またスパンダムは元海軍大将・青キジからバスターコールの権限も与えられていた。良くも悪くも、他力本願感がハンパないCP9のリーダー。
○スパンダムは「天竜人」の家系だった?
ちなみに、CP9の前司令長官が父親のスパンダイン。
いくらポンコツであっても、スパンダムがCP9の長官の座に座れている理由も父親の威光らしい。そのためCP9は謎の諜報機関とは言いつつも、まさかの「世襲制」が取られている様子。
ただ才能なしでも血筋で優遇されるのが「ワンピースの世界」でもある。だから、もしかするとスパンダムは天竜人の家系の可能性も。天竜人はポンコツかつ横柄な集団として描かれており、両者に共通する部分は多い。
またスパンダムはかつて「CP5」の長官だったことも。完全に出自の良さは明白。生まれたときからスパンダムはエスカレーター方式の出世コースに乗ってますやん。
しかも、スパンダムは当時CP5だった分際で五老星に直接会談して直訴するなど、頭と性格の悪さに反して、やはり「血筋の良さ」が伺えます。ちなみに、この時にスパンダムはフランキーの師匠・トムを捕縛して陥れてる。
ただし、父・スパンダインが病に伏せたこともあって、現在スパンダムはCP0でロブ・ルッチの部下として働いているらしい。本来は無能なスパンダムがCP0に選ばれることすらありえないと思うんですが、やはり父親の権力(血筋?)は相当絶大なのか。
ロブ・ルッチ…CP9メンバー【強さランク1位】
続いてのCP9メンバーは「ロブ・ルッチ」。何故か、いつも謎の鳩を肩に載せて移動してるキャラ。
ロブ・ルッチは動物系ゾオン悪魔の実の「ネコネコの実(モデル:レオパルド)」の能力者。道力も4000。あくまで当時の話な上、悪魔の実非発動時。実際の道力は1万を超える?まさにCP9最強のキャラクター。
ただし、非常に戦闘力が高いだけではなく、頭も切れてリーダーシップにも長けてる。そのため表面上はスパンダムがCP9のトップを務めてるものの、まさにロブ・ルッチはCP9の影のリーダー。
ウォーターセブン編では古代兵器プルトンとニコ・ロビンの奪還にも主導的な役割を果たし、ロブ・ルッチの強さを前に完全にニコ・ロビンも諦めモードだったのも宜なるかな。もはやロブ・ルッチに逆らうものは誰もいない。
○既に13歳からCP9に在籍していた最古参メンバー?
ただし、反面としてロブ・ルッチは「戦闘狂」。
何故なら、CP9に入った理由も「殺しが正当化されるから」というトンデモ野郎。そのためロブ・ルッチの性格は非常に残忍非道で冷酷。CP9の「殺戮兵器」と評されることも。
実際、ロブ・ルッチは13歳の幼き頃からCP9に在籍するなど、戦闘力に関しては天性の才能に恵まれていた。一方で、無能な味方は邪魔者とばかりにかつて500名以上の海兵を殺戮したことも。まさに敵味方問わず。
しかしながら、ロブ・ルッチはルフィのギア2とギア3の前に敗北。この時のルフィはまだ覇気の一切を体得していなかったため、正直ロブ・ルッチの強さ的にどうなん?と思ってしまうのは内緒。
その後、他のCP9のメンバーであるブルーノたちに助けられて、ロブ・ルッチは一命を取り留めてセントポプラで療養。しかし、セントポプラの町民を守ろうと賊党をコテンパンにしすぎた結果、逆に町民から恐れられて町を出る。
その後は海軍に戻った後にCP0のメンバー(おそらくリーダー)となり、現在は前述のスパンダムたちを率いております。今後の『ONE PIECE』で最も活躍する元CP9メンバーの一人と言えましょう。
カク…CP9メンバー【強さランク2位】
続いてのCP9メンバーは「カク」。ウォーターセブンではロブ・ルッチとともに、ガレーラカンパニーの優秀な大工として諜報活動を行っており、市民からは「山風」や「山ザル」と呼ばれていたことも。
当時の道力は2200。あくまで悪魔の実非発動時ではあるため、ロブ・ルッチと同様に実際の道力はもっと高かった可能性も。とりあえず前述のロブ・ルッチに次いで、CP9の強さランクでは堂々の2位。
常にキャップを被ってるメンバーで、とりわけ鼻がウソップ並に長い。さながらキノピオ風。カクは両刀を扱い、またCP9が得意としていた六式・嵐脚の使い手でもあったため、「四刀使い」を自称。
もともと能力者ではなかったものの、ルフィたち麦わらの一味の襲撃に備えて、スパンダムから預かった悪魔の実を食べる。そして、カクは動物系ゾオン悪魔の実・ウシウシの実(モデル:ジラフ)の能力者に進化。
このキリンの悪魔の実は首が長くなるだけではなく、体内に引っ込めるなど意外と使い勝手がヤバかった。ただし、最終的にゾロの「阿修羅 弌武銀」という必殺技に倒される。
麦わらの一味に敗北したその後は、やはり他のCP9のメンバーと共にセントポプラで活動。雨が降りしきる中、カクは子供たち相手に悪魔の実を発動して自身の背中をすべり台のように遊ばせたことも。
だから暗殺集団とはいえ、CP9の性根は意外と悪い連中でもない?
ジャブラ…CP9メンバー【強さランク3位】
続いてのCP9メンバーは「ジャブラ」。
道力は2180。CP9メンバーの中では強さランク3位にあたります。このジャブラを含む上位3名が抜きん出て強いんですが、とりわけロブ・ルッチとカクは別格。だからジャブラの強さは若干見劣りするらしい。
ジャブラの能力は動物系ゾオン悪魔の実の「イヌイヌの実(モデル:ウルフ)」。さながら狼のように性格は意地が悪く、人を騙すことが得意。ただし頭はそこまで良くないため、割とすぐ見破られるのが玉にキズ。
また、悪魔の実の迷信を信じるなど、意外とジャブラの性格は小心者。
ジャブラの身体的特徴は辮髪頭に、サングラス。そして、左目に傷を負ってるのも特徴。だから将来的にジャブラが仲間に入る可能性もありそう。【ONE PIECE考察】左目傷のキャラに隠された伏線まとめなどもご参照。
ちなみに麦わらの一味に敗北したその後、やはりジャブラも他のCP9メンバーと共に活動。先程のキリンのカクはすべり台でしたが、狼のジャブラはさながらサーカス風の催し物で子供を楽しませてたらしい。
そのためジャブラの性格は意外とお調子者。実際、画像では背中が若干燃えてるのは内緒。まさに出川哲朗ばりに笑の神が降臨してるっぽい。
ブルーノ…CP9メンバー【強さランク4位】
続いてのCP9メンバーは「ブルーノ」。
道力は820。CP9の強さランクでは4位。ルフィと比較しても分かるように非常に体格はいいものの、道力の強さは上位のCP9と比べると一桁少ない。そのため最終的にギア2相手に完敗し、最初に敗北したCP9のメンバーでもある。
ウォーターセブンでは酒屋の主人として唯一潜入しており、ブルーノはこう見えて意外と頭が回るキャラクター。強さ的には普通ですが、そこらへんの諜報活動の優秀さがCP9では評価されていたのか。
ただし、ブルーノの超人系パラミシア悪魔の実の「ドアドアの実」が地味にヤバい。生物や物体にドアを作ることができ、顔面の一部分を回転ドアのように回転させたりも可能。
一見すると強そうではない能力ですが、大気中にもドアを作ることができるため、画像のように別の亜空間に自身を移動させることも可能らしい。攻防の両面でやりたい放題できてしまう使い勝手の良さ。
だから、光月トキのように「時空」を超えてしまう意外とチートキャラだと個人的には考えております。例えば、ビッグマム海賊団のブリュレのミラミラの実も考えてみると、明らかに超人系パラミシアの域を超えすぎてるのは内緒。
ちなみに【ONE PIECE考察】悪魔の実最強ランキングまとめなどもご参照。
クマドリ…CP9メンバー【強さランク5位】
続いてのCP9メンバーは「クマドリ」。
道力は810。CP9の強さランクでは5位。クマドリは「生命帰還」を活かして髪の毛を使って攻撃してくる戦闘スタイル。ただし、悪魔の実の能力者ではありません。
数字だけで比較すると先程のブルーノと強さ的には大差ありませんが、そのため純粋な戦闘力の強さではクマドリが勝る可能性も。最後は暴走したチョッパーに敗北したものの、そこからも地味に強い印象を受けます。
このクマドリの特徴は「顔の隈取」。まさにそのまんまのキャラクター名。さながら歌舞伎役者のような喋り方が激しくウザいCP9。「よよいっ」などアニメ版『ONE PIECE』も正直見てられませんでした。
ちなみに、母親の名前は元殺し屋の「クマドリ・ヤマンバ子」らしい。だからクマドリの本名はさしずめ「クマドリ・ウザしゃべり男」あたりとドル漫では推察してみる。
クマドリという名前的に日本を彷彿とさせるため、もしかするとワノ国編で再び登場する可能性もゼロではないか。他のカクなど日本風の名前のキャラクターも少なくなく、実はCP9のキャラクターはワノ国出身メンバーも少なくなかった?
フクロウ…CP9メンバー【強さランク6位】
続いてのCP9メンバーは「フクロウ」。
道力は800。数字上は僅差ではあるものの、CP9の強さランキングでは6位。ちなみに、フクロウは道力を図る六式遊戯「手合」の使い手。
フクロウも悪魔の実の能力者ではなさそうですが、やはり六式の使い手であることがCP9的には評価されてるはず。見た目通りに殴り合いに特化し、剃の使い手を自称するだけあって、こう見えてとりわけ高速移動に長けているとか。
ただし、フクロウは大の噂好き。もはや諜報機関として致命的すぎるやろ…と思ってしまいますが、そのため口にはジッパーが埋め込まれてるのが特徴。CP9のその後では子供にジッパーが遊ばれたことも。
最終的にフランキー相手に敗北済み。笑い方は「チャパパ」。
カリファ…CP9メンバー【強さランク7位】
続いてのCP9メンバーは「カリファ」。ウォーターセブンではアイスバークの秘書を務めており、父親も元CP9メンバーだったとか。いや、さっきから世襲制がすぎる(笑)
道力は630。やはり女性キャラクターだけあってか、CP9の強さランキングでは7位と見劣り。ただし、カリファは悪魔の実能力者。
カリファの能力は超人系パラミシア系悪魔の実の「アワアワの実」。自身の肉体から泡を出せる石鹸人間。ただし、英語のソープ(Soap)という表現を使うと、途端に淫靡になるので気を付けましょう。
正直、泡を生み出したから何やねん?と思っちゃいますが、この泡に触れると「あらゆる起伏がつるつるに平坦」になってしまうらしい。
そのためカリファと戦ったナミも、ロシアあたりに売ってそうなお土産の人形風に。手足もつるつるになるため、ナミはモノを掴めなかったり、まともに歩けなくなるといった弊害に苦戦させられた。
ただし、一見するとキャリアウーマン風の知的さを漂わせるものの、カリファは意外とポンコツ。女性を攻撃できないサンジには一時的に勝利を収めたものの、結果的に頭脳で一枚上手だったナミに敗北済み。
ちなみに麦わらの一味に敗北したその後は、このアワアワの実を使って街中を清掃したことも。だから「その後」だけを考えると、CP9はとんだ便利屋集団と化していたのは内緒。
ネロ…CP9メンバー【強さランク8位】
最後のCP9メンバーは「ネロ」。異名は海イタチのネロ。戦闘の天才を自称し、海列車の上でフランキーと対峙したものの、あっけなく敗北してしまった今では誰もがすっかり忘れているCP9メンバー。
それもそのはず。実は六式使いしかCP9に入れなかったはずなのに、このネロはまさかの「四式使い」。具体的には「鉄塊」と「指銃」を体得してなかった。
CP9最弱のカリファが600程度、フランキーが辛勝したフクロウが800程度だったことを踏まえると、おそらくネロの道力は300前後の強さだったとドル漫では予想。この程度の強さであれば、当時のフランキーも余裕で倒せたのも納得。
そのため最終的にネロは「何もかも半端なお前にCP9は務まらん。六式揃ってこその超人だ…坊や」とロブ・ルッチの指銃で倒されてしまう。確かにどんな理由でCP9のメンバーに入れたんだ?と問い詰めたくなるレベル。
だからCP9のメンバー入れ替わりも実は激しいのか、意外とこんな弱すぎるポンコツキャラが混じってたりすることも。実際、スパンダインが長官だった時代のCP9もメンバー構成が全く違うなど、もし再びCP9が登場したとしても完全な新キャラクターばかりか。
ちなみに【ワンピース考察】六式 必殺技一覧まとめ、【ワンピース】CP0 メンバー一覧まとめ、【ONE PIECE】黒ひげ海賊団メンバー一覧、【ワンピース】懸賞金高額順ランキングまとめなども併せてご参照ください。
コメント
CP9って懐かしいなぁと思いながら熟読してました
今後ワンピースで再登場することはないんでしょうが
今のCP9のメンバー構成ってどうなってるんだろうか?
あとCP0のメンバー記事も実に参考になりました!!
最高のワンピース考察ブログに感謝です