『ONE PIECE(以下ワンピース)』の最終回もいよいよ近付いています。ワンピースが完結するのは2025年2026年という噂ですが、さまざまな伏線が徐々に回収されるなどストーリーも佳境を迎えています。
その中でも最大の謎が【空白の100年】という謎の歴史になります。この空白の100年を調べようとした勇敢な学者たちはいたものの、次々と政府による凶弾に倒れていきました。まさに禁忌の歴史と表現してもいいでしょう。
そこで今回ドル漫では「空白の100年の謎」についてフルカラー画像付きで徹底考察しようと思います。やはり予想通りの歴史だった?ついにベガパンクが解明?なぜイム様は空白の歴史をひた隠しにする必要があったのか?
800年前から900年前にあたる空白の歴史
まずは「空白の100年」の概略を解説します。
空白の100年とは【ワンピースにおける禁忌の歴史】になります。具体的には「800年前から900年前までに起きた歴史」を指します。世界政府はこの100年間の歴史研究をかたく禁じているため、この時代に何が起きたかなどは世界中の誰も知りません。
更に言うと、光月一族が作ったとされる「ポーネグリフ(歴史の本文)」の解読や研究も禁じられています。何故なら、ポーネグリフに空白の100年に繋がる歴史や、それに関わる断片的な情報が掲載されているから。
逆に言うと、「空白の100年で起きた歴史を後世に伝えるため」に光月家がポーネグリフをわざわざ残したと考えられます。つまり、空白の100年で起きた出来事は何が何でも後世に伝えなければいけない歴史ということ。
一方、空白の100年の秘密は世界政府側のCP9やCP0、赤犬サカズキといった海軍元帥レベルでも誰も知りません。おそらく空白の100年の真実を知っている人物は、世界政府でもトップオブトップの五老星のみと考察されます。いや、五老星でも微妙なレベルかも知れない。
つまり空白の100年の秘密を知るのは世界の王であるイム様だけ?まさに敵味方関係なく誰も知らない禁忌の歴史と言えるでしょう。
空白の100年の秘密を知ることは即ち死
じゃあ空白の100年の秘密を間違っても知った場合はどうなるのか?
それは言うまでもなく【死】が待っています。空白の100年の秘密を裏で研究していたオハラに、バスターコールをかけられたのが20年前でした。最後まで粘ったクローバー博士が空白の100年の仮説を報告しようとした瞬間、五老星から射殺命令が下されていました。
例えば、現在麦わらの一味のニコ・ロビンが空白の歴史の謎を解き明かしたいと言った際、親代わりでもあったクローバー博士は「それだけは禁止だ!今まで通り禁止だ!」と強く制しています。これは子供であっても容赦なく殺されてしまうから。
また悪魔の実の秘密や海楼石、セラフィムやパシフィスタといった世界政府に協力し続けたSSG(海軍科学特殊班)のリーダーだった世界一の科学者・Dr.ベガパンクであっても、空白の100年の秘密の片鱗を知ろうとしただけで暗殺命令がくだされています。
それだけ空白の100年で起きた出来事は「世界政府にとって不都合な歴史」と表現することも可能です。例えば、この空白の100年には黄金都市シャンドラが滅びたとも言われていますが、まさにワンピースの歴史上最大の闇がさまざまに隠されている。
ただ逆に言うと、900年以上前の歴史を調べることは違法ではありません。あくまで研究が禁止されている部分は「ピンポイントの100年間」に過ぎないため、空白の100年前後の歴史を調べたら薄っすらとは推測できそうな気もします。
でも、実は現実世界の日本でも謎に包まれた「空白の歴史」が存在します。
空白の100年の元ネタは「空白の4世紀」
続いて空白の100年のモデルや元ネタを考察します。
結論から言うと、空白の100年の元ネタは【空白の4世紀】になります。
そこで日本の歴史を確認しておくと、いわゆる「ヤマト王権」が成立したとされるのが【古墳時代】でした。時期的には3世紀半ばから7世紀頃の歴史を指します。前方後円墳といった巨大なお墓(天皇や豪族)が作られた時代と言えば分かりやすいか。
ただ当時の日本は「倭国」という侮蔑的な表現が使われていたことからも、古墳時代が終わる7世紀後半頃まで日本人は【文字】を持っていませんでした。もちろんそれ以前から日本語は体系的に存在していたと思いますが、日本最古の書物『古事記』は8世紀頃に書かれたものでした。
そのため当時の日本の歴史を紐解く上で、中国の歴史書や歴史文献から推し測ることしかできていません。しかしながら当時中国大陸を治めていた晋(265~420年)の歴史書を確認しても、倭国(ヤマト王権)に関する描写がないんだそう。
そのため西暦266年から413年の間の日本の歴史は謎に包まれたままです。そして、これがまさに【空白の4世紀】と呼ばれています。4世紀と言っても400年分の歴史が判明しないわけではなく、西暦300年代(4世紀)の100年分の歴史が不透明なまま。
まさにワンピースにおける空白の100年と合致します。じゃあ、現実世界でもその前後の歴史を研究するだけでつまびらかにできるかというと、それは残念ながらできていません。そのためワンピースでも同様、空白の100年の前後の歴史から何が起きたか推測できないのも自然な話。
空白の100年で鍵を握る「巨大な王国」とは?
しかし、20年前に空白の100年の謎に最大限まで迫った人物がいました。
それが西の海・オハラで暮らす考古学の権威【クローバー博士】。オハラには世界最大最古の図書館が存在し、まさに考古学者が集まる歴史都市でした。意外と武闘派でアクティブだった、クローバー博士自らが開墾した町でもありました。
このクローバー博士はポーネグリフの解読に成功し、さまざまな文献などから導き出された答えが【ある巨大な王国】の存在でした。ただし、この巨大な王国は今では現存しておらず、空白の100年に滅亡した可能性が高いとされました。
その一方、800年前に滅亡した巨大な王国と入れ替わるように、現在の世界政府が樹立されていました。つまりここから推測できる答えは、空白の100年とは【現世界政府】と【とある巨大な王国】が戦った「戦争の歴史」だった。
リアルの歴史を振り返っても、大きな戦争は続いても4年5年程度。内戦などで泥沼化した場合でも数十年程度。だから100年近くも続く戦争は相当凄まじかったものと予想できます。世界政府が隠したい存在が、この「巨大な王国」の存在を隠したいからだった。
Dの王国 vs 20の王国が真相だが…
そして先日、このクローバーの遺志を引き継いだベガパンクによって空白の100年の秘密が明らかにされました。
空白の100年とはやはり予想通り「かつて存在した高度文明を持つ【ある王国】と《20の王国》の戦いの歴史」でした。後者は現在の世界政府を樹立した《天竜人》《世界貴族》の先祖。前者は具体的に言及されていないものの、先程の【ある巨大な王国】と考えるのが自然でしょう。
この対立関係が確定した今、巨大な王国の正体は【Dの一族】が治めていた国家と結論付けても良いでしょう。だからこそ世界政府はDの一族を未だに忌避している。何故なら、800年以上前に壮大な戦いを繰り広げていた「敵の末裔」だから。
しかし「勝てば官軍負ければ賊軍」という言葉があるように、普通は勝った側が歴史の正当性を高らかに宣言できるはず。負けた側は一方的に悪者に仕立て上げられることもしばしば。我が日本も含めて歴史問題は不毛な論争に発展することも少なくないです。
そのため世界政府が何故、そこまで必死に空白の100年をひた隠すのか?それこそ敗北した巨大なDの王国を悪者に仕立てて、打ち勝った正義の使者が世界政府という構図を作れば問題なさそうです。実際、ワノ国やドレスローザ王国ではそういった歴史改竄が行われていました。
高度な文明を持っていた「Dの思想」とは?
そこで改めて確認したいのが、ある巨大な王国(Dの王国)が【極めて高度な文明を持っていた】ということ。世界一の頭脳を持つ天才科学者・ベガパンクですらもその技術力に驚愕しし、その天才的頭脳を持ってしても再現できない発明品も多かったほど。
つまり、800年以上前の世界観はまさに【近未来的な世界】が広がっていたと想像できます。過去が近未来というオチは、さながら『猿の惑星』の結末を彷彿とさせます。クローバー博士は「知識とはすなわち過去である」と豪語していましたが、【過去とはすわなち未来】でもあった。
いや、正確には近未来的な技術やエネルギーを過去のものにされただけに過ぎない。例えば、古代兵器プルトンとなども古代≒近代だったと仮定すると、実は「超最新鋭の近代兵器」だったと解釈できそう。そのため古代兵器も元々はDの一族の所有物だったか。
そして、この高度な文明レベルとDの思想(Dの意志)は結び付くものだったのではないか?
空白の100年は「エネルギー資源」を巡る戦争だった?
改めて確認しておくと、Dの王国が「高度な科学技術」を動かすために必要としていたものがありました。
それが【古代のエネルギー】。
ベガパンクが未だにDの文明を再現できない理由も、この古代の膨大なエネルギーが確保できないでいたから。しかし古代エネルギーの謎を解明しようと思えば、空白の100年の謎も紐解かざるを得なくなる、つまりは確実に処刑されるとベガパンクは嘆いていました。
だから、イム様が本当に発覚を恐れていたのは【謎の古代エネルギー】だった可能性も考えられます。そう考えると、空白の100年で勃発した両者の戦争は「エネルギー資源」を巡るものだったのではないか?
超最新鋭の兵器を持つDの王国が20の王国(後の天竜人)に敗北した理由も気になりますが(これはジョイボーイの裏切りが関係?)、イム様が古代エネルギーの復活を阻止したいと考えるのは自然な話でしょう。
○エネルギーの普及と独占
つまり、かつての20の王国の目論見は【エネルギーの独占】にあったに違いない。しかし、これは裏返すとその考え方に反対していた存在がDの王国だったということ。
つまり、イム様が畏怖しているDの意志や思想とは【エネルギーが世界中に行き渡らせること】だったと結論付けられそう。
これはベガパンクも既に同じ考えを提唱してますが、世界中の人々が「自由」に「公平」に「平等」にエネルギーを使える世界は、まさに夜明けを目指すDの一族、また自由を愛するルフィの目的とも合致します。
だから簡単にまとめると、空白の100年は莫大なエネルギーの【普及】と【独占】を巡る戦いだったのではないか?
現在イム様だけが古代エネルギーを操れる?
ただ空白の100年の時代で莫大なエネルギーが世界中に満ち溢れていたとしたら、何故そのエネルギーはDの王国と消滅を機に突如として消えてしまったのか?
いや、正確にはベガパンクの主張を信じる限り、古代のエネルギーは見えないだけで今でも現存しているっぽい。これは一体何を意味しているのか?
この主張から導き出される答えは「目に見えないエネルギーを抽出する科学技術力が失われているだけ」ということ。
実際、イム様はロックス・D・ジーベックが死亡したゴッドバレー島、革命軍のサボが逃げ込んだルルシア王国を強大な謎の力を使って消滅させています。これこそが「古代エネルギーを利用した兵器」だった可能性が考えられます。
つまり、現在は世界の王・イム様だけが莫大な古代エネルギーを自由に操作できるのではないか?かつて20の王国はDの王国に勝利したものの、その背後で暗躍して手助けしていた存在が不老不死のイム様だった。この強大なパワーを知っているからこそ、五老星はイム様の忠実な配下でいる。
○イム様が世界政府にも空白の100年を教えない理由
逆に言うと、天竜人や世界政府の人間も空白の100年の歴史を知らない理由、古代エネルギーの存在を教えられていない理由も理解ができます。もし世界政府が古代エネルギーの存在を知れば、イム様の立場(言っちゃうと用済み)も危うくなってしまうから。
900年前(空白の100年が起きる以前)の世界観が気になるところですが、それまでは莫大なエネルギーは利用されていなかったはず。ただ高度な文明を持つDの王国がその存在を発見し、それを電気エネルギーに変換できる仕組みをある時に作ってしまった。
その結果、900年前に急速に影響力や軍事力を強めたDの王国が「エネルギーのあり方」を巡って20の王国と衝突したと考えれば自然な流れか。
莫大なエネルギーとは太陽エネルギー?
またベガパンクの「そこら中にあふれているエネルギー」という言葉から想像すると、これはいわゆる自然エネルギーの類いと予想できそう。更に限定して言及するのであれば、空白の100年で使用されていたエネルギーがまさに【太陽エネルギー】だったのではないか。
そしてワンピースにおける太陽が【太陽の神ニカ】でした。
このニカは伝説上の戦士として語られていますが、自由自在に悪魔の実を生み出した神とされます。イム様との戦いに敗北しそうになったニカは、自らの命と引き換えに悪魔の実を生み出した?もし太陽の神ニカが復活すると、イム様は太陽エネルギーを使えなくなる?
他にも巨大なDの王国がラフテルだった可能性も考えられます。ラフテルに到達できれば、未だに眠っている超近代兵器を使用できる可能性もある。つまりは世界政府の転覆も狙える。
ひとつなぎの大秘宝の正体が莫大なエネルギー?
更に言うと、莫大な古代エネルギーこそが「ひとつなぎの大秘宝の正体」でもあったのではないか?
実際、無尽蔵とも思えるエネルギーが「世界に行き渡る」としたら、まさにエネルギーで「世界が繋がる」ではないか。最後のお宝は「具体的なモノ」という尾田さんの表現とも合致します。
かつてエネルが偶然辿り着いた月の古代都市を動かしていたのは大量の電気エネルギーでした。実はDの王国が発見する以前に、月の民たちが発見していた技術だったのかも知れない。
月からやって来た可能性が高い生物がミンク族でした。1000年以上前から謎の罰ゲームを背負わされているズニーシャの背中を根城にしていましたが、ミンク族は何故電気エネルギーを扱えるのか?Dの一族とミンク族が仲が良い理由にもいろいろ合点がいきます。
コメント
悪魔の実は D一族によってつくられた のか
悪魔の実には 犠牲の人間を元に 造られた・・・?
Dの国 人間を越える 超能力者 人間の可能性 人工無限進化の実行
この世に存在しないはずの幻獣との会話
人間の垣根を越えて 幻獣と会話し始めた D一族
政府は 見過ごせなかった・・・
ミホークのヨル の素材は
どこから?
800年前滅んだ 文化の 何者かの牙
ワンピースエピソード 空白の100年!!
ストーリーズ>
ある森の中、
大人【おい なぜ空飛んでんだお前・・・?」
少女
【鳥さんが 力化してくれるんだって・・」
ワk。lj「ンピースの正体は
時間の裂け目 「かなあ
幻獣もそこから現れた
全てをかなえてくれる、 もしくは 叶えてしまう 異次元の扉
ワンピースを考察してる読者の多くが「ある巨大な王国」は世界政府と敵対して敗れた一国と認識していますが、自分はこれこそが作者のミスリードで、実際は逆なんじゃないかな?と感じます。もし、この「ある巨大な王国」こそが今の世界政府の原型だとしたら、どうでしょう?
独占欲の強かった国王がいたからこそ、侵略戦争で巨大化してゆき、ついに世界中の主要国を武力制覇したあと、歴史そのものを曖昧にして完全に世界を支配するシステムを築きあげたと考えた方が、なぜ政府が空白の100年の謎を維持し続けるか?の説明がつく気がします。
「虚の玉座」をつくり、各国の王達に独裁欲を持たないよう誓わせつつも、実際にはイム様が世界政府の王として君臨していたわけですし、もし「ある巨大な王国」の国名が今の世界政府の原型だと感づかれる危険性のあるものであれば、オハラでクローバー博士がその名前を口にする前にCPに殺害を命じたかも説明がつくと思うのです。
ワンピースとは、真実の平和!この世は偽りの平和だから。。
よくある惑星移住テラフォーミング用に散布されるナノマシーンと同じで
海中や空気中のいたるところにナノマシンが満たされていて
それを操作することでエネルギーを取り出してるんじゃないですかね?
取り出せばそれに反して何かしらデメリットもあるはずなので、それが争いの火種なんじゃないかな
能力者はエネルギーを吸われて力が抜けるとか、海楼石やパイロブロインも何か関係ありそう
そもそも空島が浮いていられるのも不自然すぎるのであれもエネルギーが作用してる現象でしょうね
能力者もどこからエネルギーを得てるのか不自然なのでナノマシンによってエネルギーを得たり人体を変形させてるのかも
海は空気中よりエネルギー伝導率が高すぎて力が抜けるのか
もしくは海に触れたら力を奪い取るように命令されてるのか
巨大なひとつの月の王国があった。
地上の20の王たちは月の王国に親愛を込めて、月の形に似た「D」をミドルネームにした。
だからDの名は血縁を超えて様々な人のミドルネームに相手への親愛の意志として残っている。
ある時、ひとつの巨大な国が、20の王国を滅ぼした。
それは誰も知る事の許されない秘密
月の文字で書かれたポーネグリフは最後にラフテルという星を示す
、、という想像
巨大なひとつの月の王国があった。
地上の20の王たちは月の王国に親愛を込めて、月の形に似た「D」をミドルネームにした。
だからDの名は血縁を超えて様々な人のミドルネームに相手への親愛の意志として残っている。
ある時、ひとつの巨大な国が、20の王国を滅ぼした。
それは誰も知る事の許されない秘密
月の文字で書かれたポーネグリフは最後にラフテルという星を示す
、、という想像
「イム様が本来世界中に行き渡るはずの何らかのエネルギーを、高度な科学力で独占している」説、大変おもしろかったです。
考察を読んでいて、ふとアラバスタ編のブルーパウダー事件(?)を思い出しました。
本当なら国中に降るはずだった雨を、科学技術により1箇所に集めたせいで雨が降らなくなり人々が苦しむ。それを利用して罪のない人同士を戦争に引きずりこみ、漁夫の利を得ようとするクロコダイル。唯一その真実にたどり着き、孤軍奮闘するアラバスタ王女ビビ。そこへ颯爽と現れたルフィが全てを解決する。
900年前にも、これと似たようなことが世界中を巻き込むレベルで起こったのでは?ただし、そのときはジョイボーイ(=ルフィ)は間に合わなかったか、戦いに敗れたのではないか。
辛うじてリリーは、イム様が「アラバスタのリリーがあんなことをしなければ」と言ったように、必死でポーネグリフに真実を記し、世界中にバラ撒いた。
と…素人考察をしてみましたが、どんな結末を迎えるのか、楽しみで仕方ありません。
案外、空白の100年は存在していなくて
100年ズレた時代を生きているのかもしれない。
特定の国の存在を隠すのでは無く、他国の歴史含めてその連続性を断つ合理的な理由は何でしょうかね。
人間に本当の時代を認知されてはいけない理由があれば面白そう。