『ワンピース』は現在ワノ国編の只中。
既にドル漫ではワノ国の登場人物一覧まとめも考察してますが、ワノ国編初期に登場した謎も多いキャラクターと言えば「天狗山飛徹（てんぐやまひてつ）」。
（ONE PIECE92巻 尾田栄一郎／集英社）
そこで今更感もありますが、天狗山飛徹の「ヤバい正体」をフルカラー画像付きで徹底的に考察してみました。
天狗山飛徹はワノ国の刀鍛冶
まずは天狗山飛徹の情報をおさらい。
（ONE PIECE95巻 尾田栄一郎／集英社）
天狗山飛徹とはワノ国の刀鍛冶（かたなかじ）。名前の読み方は「てんぐやまひてつ」。いわゆる刀工とも呼ばれる刀を作る職人。年齢は不明ですが、「20年待っていた」という天狗山飛徹自身のセリフから考えると現在の年齢は概ね40～50代以上か。
アニメ版ワンピースの声優CVは「大友龍三郎」。ちなみに、どうやら声優が天狗山飛徹の正体を鍵を握るんですが、この謎は後述します。
天狗山という名字からも分かるように、「天狗のお面」を常に被ってるのが特徴。ルフィからは「鼻ジジイ」と呼ばれてる。服装も含めて自ら天狗に寄せてる節があるので、どうやら天狗山飛徹という名前は偽名。天狗のお面も変装してると考えると納得。
○天狗山飛徹が登場しない理由は鱗滝左近次が原因？
そのため天狗山飛徹のご尊顔は不明ですが、「大きな白い翼」も特徴の一つ。ただ直接背中から生えてるミンク族のような種族ではないはず。空島の住民の羽とも違うっぽい。トリトリの実の能力者などでもなさそう。あくまで衣装としての羽に過ぎず、実態は普通の侍。
（鬼滅の刃鬼殺隊見聞録2 吾峠呼世晴／集英社）
一方、天狗山飛徹の登場機会が少ない理由は、おそらく鬼滅の刃の「鱗滝左近次」が原因かも知れない。刀鍛冶と天狗のお面というキャラ設定が全く同じ。天狗山飛徹の方が2年ほど後出しジャンケンで登場してるため、鬼滅の刃のパクリと呼ばれても仕方ないか。
ただ設定が被ることはしばしばあるので、鬼滅が思った以上に流行ってしまったため天狗山飛徹を登場させにくかった事情はありそう。
三代鬼徹を作った職人が天狗山飛徹
（ONE PIECE95巻 尾田栄一郎／集英社）
ふざけた格好の天狗山飛徹ですが、刀鍛冶としての腕前は天下一品。
麦わらの一味のゾロの愛刀である「三代鬼徹（ローグタウンでいっぽんマツからもらった刀）」や光月おでんの愛刀だった「天羽々斬」を作った過去もあるそう。事実、天狗山飛徹はかつて二代目鬼徹を作った古徹（こてつ）の子孫とされます。
そのためワノ国には石工の光月家と同じく、刀鍛冶の天狗山家なるものが存在するのかも知れない。これは偽名だと破綻する考察ですが、天狗山飛徹は光月おでんの愛刀を光月モモの助と光月日和に渡すために長らく隠し持っておりました。
当初、天狗山飛徹はワノ国・九里の編笠村でお玉という少女と、一緒にひっそり暮らしていました。お玉曰く、天狗山飛徹は師匠とのこと。お玉に刀鍛冶の修行を付けてるのかは不明ですが、何故こんな名工がワノ国の辺鄙な場所に暮らしているのか？
天狗山飛徹の正体は黒炭家か？
続いては天狗山飛徹の正体を更に迫っていこうと思います。
天狗山飛徹の正体は「黒炭家」の可能性がありそう。既に赤鞘九人男の一人だったカン十郎の正体が黒炭家だったことが判明しており、それと同様に天狗山飛徹も黒炭家の可能性がありそう。
（ONE PIECE93巻 尾田栄一郎／集英社）
この理由は「オロチ城に潜入したブルックの発言」から読み取れます。
ヨミヨミの実で魂化したブルックはオロチ城の「とある地下室」に潜入するんですが、そこで普通のポーネグリフと共に「大量の木彫りの人形」も発見したことを告白してる。これを聞いたしのぶは間髪入れずに「こけし？」と尋ねたシーンもありました。
でも何故これが黒炭家の一員の根拠になるのか？
○美少女こけしコレクターに隠された伏線とは？
（ONE PIECE91巻 尾田栄一郎／集英社）
実は天狗山飛徹は刀鍛冶以外にも「美少女こけしコレクター」という不気味な肩書を持っていました。これまで誰もこの天狗山飛徹の奇妙な肩書に触れことはありませんが、やはり異質と言わざるを得ません。お玉を匿ってるだけに犯罪の匂いもプンプン。
何故、黒炭オロチの城の地下に大量のこけしが隠されてるのか？何故、天狗山飛徹の肩書は美少女こけしコレクターなのか？二度あることは三度あるとも言いますし、天狗山飛徹はカン十郎に続いて黒炭家のスパイと裏付ける伏線と考察できます。
実際、黒炭家にはチンチクリンのキャラクターが多かった。先程のゾロとの会話シーンを見ると、天狗山飛徹はめちゃくちゃ高い高下駄を履いてる。パッと見はルフィの身長より大きいものの、実際の天狗山飛徹の身長はチンチクリンそのもの。
そのため「天狗山飛徹≒裏切り者説」を裏付ける伏線は多いように見えます。
天狗山飛徹は元光月家の誰かだった？
ただし、忘れてはいけないのはオロチ城は「もともと光月スキヤキの城だった」ということ。黒炭オロチは光月家の影に震えるほどビビってるくせに…とツッコミを入れたくなりますが、お庭番衆を筆頭にオロチ周辺では「光月家の名残」が未だに多く残ってる。
だから、実はブルックが発見した大量のこけしは「光月家のこけし」だったというわけです。ブルックは「強固な海の地下室」と語ってるように、黒炭オロチもワノ国支配後に実は地下には立ち入ってなかった可能性も考えられます。
ONE PIECE95巻 ©尾田栄一郎／集英社
つまり、天狗山飛徹の正体はむしろ「光月家の一員」だった可能性の方が高そう。光月家の最たるキャラクターといえば、おでんの父親の光月スキヤキ説が濃厚でした。
石工職人として技術が継承され続ける光月家であれば、刀鍛冶職人として技術も卓抜していた可能性もあります。もし天狗山飛徹が黒炭家の一員でオロチの仲間だったら、そもそも九里の辺鄙な場所では暮らさないはず。
天狗山飛徹は光月おでんと近しい人間だったからこそ、数々の愛刀も託されて守っていたはず。お互いに信頼関係がなきゃ無理。もし光月家の中枢にいたスキヤキだったと考えたら、黒炭家から発見されないように辺鄙な場所に暮らすのも納得。
天狗山飛徹の正体は光月スキヤキか？
ということで天狗山飛徹の正体を完全にネタバレします。
（ONE PIECE1053話 ©尾田栄一郎／集英社）
結論から言うと、天狗山飛徹の正体は光月スキヤキでした。
前述のように、光月スキヤキとは光月おでんの父親。息子・おでんの奔放さに呆れて家から追い出すものの、赤鞘と共に破竹の功績を残したおでんを再び向かいれるなど度量は深そう。最終的に黒炭オロチに毒殺されたはずだった。
（ONE PIECE1053話 ©尾田栄一郎／集英社）
ただ実際には、こけし部屋に何年も幽閉されていただけなんだそう。その後、完全に毒殺される前に逃亡し、例の九里の田舎に生き延び、現在に至るそう。
ちなみにトンデモナイ名刀を作っていたくせに、光月スキヤキの刀作りはまさかの趣味だったそう。趣味でサッカーを始めたらワールドカップで優勝しましたみたいなノリでワロタ。
○光月スキヤキだった伏線は声優
天狗山飛徹の正体が光月スキヤキだった伏線は、こけしコレクター以外にもあります。
その根拠とは「声優」。
実は光月スキヤキの声優も同じ「大友龍三郎」だった。前述の通り、天狗山飛徹の声優は大友龍三郎でした。どっちも同じ。そのため光月スキヤキの声優が判明した歳、天狗山飛徹と同一人物という説がワンピース考察界隈では盛り上がっていました。
ただワンピースは同じ声優が複数のキャラクターを務めてるパターンは意外と多い。例えば同じ王下七武海のジンベエとゲッコー・モリアも実は同じ声優（宝亀克寿）。大友龍三郎という声優さんはクロコダイル役も務めていたことから、個人的にはやや半信半疑でした。
それでも「こけし」というキーワードで考察を広げると、光月スキヤキと同一人物だった説が正しかった模様。だから「最初から考えられていた設定」であったということ。でなきゃ、【美少女こけしコレクター】という訳の分からん肩書は付けない。
光月スキヤキがモモの助に古代文字を教える？
だから今後天狗山飛徹というか、光月スキヤキがワンピースの物語で鍵を握る模様です。
（ONE PIECE1053話 ©尾田栄一郎／集英社）
事実、ワノ国には古代兵器プルトンが隠されていたそう。光月家が長年守っていた可能性が高そう。ニコ・ロビンもアラバスタ王国のポーネグリフに書かれていたことを今更ながらに暴露。何故、今まで黙ってたのかツッコミを入れたくなりますが。
確かに石工職人と刀鍛冶は似たような職業。「モノづくり」という観点では共通してる。光月家の職人技を生かして海楼石の武具も作られてる。光月スキヤキは天賦の才だけで天羽々斬を作るなど、古代兵器プルトンを光月家が設計していたとしても不思議ではない。
また光月スキヤキが生き残っていたことが確定した今、「古代文字が読めるキャラクター」がニコ・ロビン以外にも生き残っていたということ。つまり、孫の光月モモの助が「文字の読み方を知らない問題」は解消される。
天狗山飛徹はまさに最終地点のラフテルに行くための鍵を握るキャラクターだった？
コメント
はじめまして。ドルジさん。いつも楽しく記事を読ませていただいてます。
突然ですが、ロックスの考察なのですが最初にバギーとルフィが戦った街は村長が一から作った街なのですが、その村長がその前に暮らしてた街が40年前に海賊にめちゃくちゃにされたそうです。
これ、もしかしてと思いまして。
ぜひ考察していただきたく思いコメントに書いた次第です。
次の記事も楽しみにしてます。
コメントありがとうございます。
面白い着眼点ですね。ちょっといろいろ考えてました。
確かにロックス海賊団の誰かのしわざという可能性はありそう。
他にも別の可能性が思いついたのでいずれ披露する機会があれば。
鱗滝さんは刀鍛冶じゃねぇ
はじめまして。
なんでもパクリと呼ぶのはやめましょう。
天狗の面をつけてるキャラなんて鬼滅以前にもいました。
この程度をパクリというなら、鬼滅もブリーチの「護廷十三隊」をモロパクリし、セリフまで一致。さらに「炭次郎」はブリーチの「日番谷冬獅郎」を完全にパクっている。「日輪刀」もブリーチの「斬魄刀」をパクッてる。「鬼」とブリーチの「ホロウ」は元々人間だったのでパクリ。
太陽を浴びると死ぬ設定はジョジョのパクリ。「鬼舞辻無惨」の目的がジョジョの柱の男「カーズ」の目的とまったく同じ「太陽を克服すること」で完全なパクリ。全集中の呼吸はジョジョの「波紋」の呼吸法のパクリですね。
このようにパクリで片付けたらいろいろ出てきます。
これらはジャンプ繋がりなのでオマージュと言い換える事は可能です。
鬼滅の刃より以前にも漫画の名作がたくさん存在したことを忘れないでください。
1053話バレで同一人物だと判明しましたね。
すごい考察です。
鱗滝左近次は刀鍛冶じゃないよ