現在ワンピースのストーリーはワノ国編の真っ最中。四皇最強のカイドウや光月トキなどを筆頭に、ワノ国を取りまく驚くべき新情報が次々と飛び出てる。一方、ワノ国の過去編に遡るとまさかの懐かしい情報も飛び出てきました。
それが「マネマネの実」。現在の所有者は例の有名キャラですが、元々の「前のマネマネの実の所有者」は数十年以上前のワノ国にいたことが判明。だから、ここに来てマネマネの実が別所有者として再登場したことに驚いたワンピース読者も多そう。
そこで当サイト・ドル漫では今更ですが「マネマネの実の能力や強さ」などについて改めて徹底的に考察してみた。果たして、マネマネの実の「過去の所有者」の驚くべき正体とは?
マネマネの実の「能力」とは?
まずマネマネの実の能力について改めておさらい。
マネマネの実の能力は「他人を真似ること」にあります。種別は超人パラミシア系悪魔の実に該当。右手で触れた他人の顔を誰にでも変身することが可能。左手で触れることで元の顔に戻る。複数の顔面を組み合わせて、この世に存在しない顔に変身することも可能。
画像は麦わらの一味のメンバーの顔を真似してる場面。
また顔面だけではなく、骨格や体格も真似ることができるので、アニメ版『ワンピース』を見る限りは声質まで真似ることができる模様。体質そのものも一緒になってしまうため、マネマネの実で変身中は自らの技などは使用できなくなる。
またマネマネの実は「メモリー機能」が付いてるのも特徴の悪魔の実。
過去一度でも右手で触れた顔は二度と忘れることがなく、マネマネの実は何十年前に触れた人物の顔も再現可能。また記憶できる人物の数は無制限とされます。一方、着用してる衣服はまで真似できないため、必ずしも変装の名人とは言い切れないか。
その点、衣服までそっくり真似することが可能な黒ひげ海賊団のカタリーナ・デボンの悪魔の実より見劣りするかも知れない。もしかするとデボンは模倣できる条件に制限でもあるのかも知れない。アブサロムが殺されていたことから生存者は模倣できないなど。
マネマネの実の「現在の所有者」はボンクレー
一方、マネマネの実の現在の所有者は誰なのか?
結論から書くと、現在マネマネの実の能力を持つのは「ボンクレー」。
ボンクレーは元王下七武海だったクロコダイルが率いる「バロックワークス」でMr.2と呼ばれた男。白鳥のコスプレスタイルが印象的。ちなみに本名は「ベンサム」。実はボンクレーも異名なんですが、ややこしいのでボンクレーで統一します。
ボンクレーはオカマ拳法の使い手。性格もオカマそのものですが、中身は男気に溢れた熱血漢。ただオツムが少し緩いため要所要所でドジをかますものの、それ故にワンピースの主人公・ルフィとの相性はバッチリのキャラクターでした。
ボンクレーはインペルダウン脱獄時にも活躍し、マネマネの実を使って監獄署長のマゼランになりすましてルフィやジンベエたちを無事逃してくれたことで有名。もしマネマネの実のボンクレーがいなければ、ルフィはポートガス・D・エースと再会することは無理だった。
こちらの涙は残念ながら一切流れませんでしたが、ボンクレーは現在インペルダウンのニューカマーランドの新女王として君臨。マゼランは新世界編後では負傷しており、ボンクレーはマネマネの実などを使って多少は一矢報いたのか?
再びボンクレーがワンピースで登場するかは疑問が残りますが、現在インペルダウンにはドフラミンゴが収容されております。もしボンクレーが再登場するとしたら、まさかのドフラミンゴと共闘するパティーンも考えられるか?誰にでも変装できるマネマネの実を使えば何でもござれ。
マネマネの実の前所有者の正体は「黒炭ひぐらし」
もちろん現在の所有者がいるということは、それ以前の「過去の所有者」もいるということ。悪魔の実は「同じ種類のもの」は世界で一つも存在しませんが、もし所有者が死ねば新たに別の場所にその悪魔の実が生まれると言われてる。黒ひげが白ひげのグラグラの実を奪ったのが好例。
詳細は悪魔の実の考察記事をご参照ください。
結論から書くと、マネマネの実の過去の所有者は「右の老婆」とされます。後のワノ国将軍となる黒炭オロチをけしかけてワノ国の乗っ取りを目論んでる謎の老婆は、自らのマネマネの実を使って光月おでんやその父・スキヤキになりすますことでオロチに権力を握らせた。
そして、前所有者である老婆の名前は「黒炭ひぐらし」と最近判明しました。いきなり唐突に登場してきたキャラクターのため素性は不明でしたが、名字から察するに黒炭家の末裔。更に正確に考察するのであれば、オロチの祖父と親しい血縁者か。
当初ドル漫ではマネマネの実の前所有者の正体をCP0説などと考察してみましたが、確かに「ニキョキョ」という独特の笑い方のキャラクターは登場してなかったため、素直に黒炭家の一員と考察して良かった模様です。
しかも、オロチをバックで支える勢力には「黒炭せみ丸」も登場。マネマネの実と同様、バリバリの実の使い手。もちろんバリバリの実と言えば、現在麦わら大船団のバルトロメオが持つ悪魔の実。マネマネの実含めて、黒炭家はルフィとかなり因縁深い。
前所有者はロックス海賊団のメンバーだった?
続いてはマネマネの実の前所有者の「黒炭ひぐらしの正体」を掘り下げていこうと思います。
結論から書くと、黒炭ひぐらしは元ロックス海賊団のメンバーだった可能性がありそう。
何故なら、既にコメント欄でもご指摘頂いてますが、黒炭ひぐらしは元四皇の「金獅子のシキ」にも変身してたから。
当初ドル漫ではマネマネの実の能力者本体と予想してたのは内緒ですが、金獅子のシキの「特徴的な眉毛」が完全に一致。この操舵輪を頭にぶっ刺すという奇抜なデザインは何回見ても笑う。正直、このインパクトが強すぎて可能性すら頭によぎらなかったのは内緒。
金獅子のシキで最近判明した情報といえば、やはり元ロックス海賊団のメンバーだったこと。ワノ国編が始まって突如としてロックス海賊団やロックス・D・ジーベックなるキャラクターが新たに登場したのか?それは当然ワノ国編に密接に絡んでくるから。
黒炭オロチが光月おでんに最初に接触したのが39年前。ロックス海賊団がゴッドバレー島でロジャーとガープに完全敗北したのが38年前。黒炭ひぐらしは黒炭オロチと出会う前には海外にいたとされ、それがロックス海賊団の時なのではないか。
当時の金獅子のシキに出会おうと思えば、ロックス海賊団との接触が必須。少なくとも、この時期にシキに近付ける人物は相当限られるはず。この時代に黒炭ひぐらしはマネマネの実を入手したのかも知れない。
そう考えると、元ロックス海賊団のメンバーの百獣カイドウと黒炭ひぐらしは顔馴染みだった?それならカイドウと黒炭オロチが同盟を組んだ流れも自然な話。黒炭ひぐらしがマネマネの実をいつ入手したのか、最初からオロチを助くために暗躍していたかは不明ですが。
マネマネの実は「過去の能力者」が得た記憶情報も引き継ぐ?
一方、前述のようにマネマネの実の能力は「過去に触れた顔情報の記憶が残る」という触れ込みでした。
そこで改めて老婆がマネマネの実で変身したシーンを見ると、左隣の美しい女性が光月トキに見えるのは気のせいか。かつてビビがボンクレーの変身シーンで父親のコブラの顔を見て震えたシーンとダブるのは気のせいか。
当初ドル漫ではトキトキの実は「限られた範囲の人間」を全て未来にタイムスリップさせる能力と仮定したら、光月トキで知らずしらずの内に一緒に未来に連れてきてしまった可能性はある。光月トキはワノ国を目指していた理由も、実はこの老婆を追い詰めるためだった?
マネマネの実の老婆の正体は「トキと共に空白の100年の時代からやって来たラフテル出身の人物」の可能性もある。…と考察したりもしましたが、さすがに的外れだったか。
でもマネマネの実の能力で気になる点があるとしたら「記憶はいつまで残るのか?」という問題。何故なら、黒炭ひぐらしと光月トキが出会うタイミングはほぼ皆無に近かったはず。それにも関わらず、マネマネの実で何故光月トキの顔を模倣できたのか?
黒炭ひぐらしはボンクレー再登場の伏線?
つまり、マネマネの実は能力者が死んだとしても「顔情報はリセットされない可能性」もある。悪魔の実には「悪魔の魂」が入ってると言われてますが、逆に言うと能力者が死んでも中の悪魔の魂が死ぬわけではない。
これを厳密に解釈するのであれば、マネマネの実の中の「悪魔の魂が記憶したメモリー情報」は何百年分と残ってたとしても不思議ではない。そして、そのメモリー情報が次の所有者に継承されていたとしたら、ボンクレーもマネマネの実を使えば数百年前に生きた人の顔も作ることが可能になる?
さすがに何百年分・何万人分の情報が継承され続けるとしたら大変なので、能力者が死ねばその度に記憶はリセットされてると思うんですが、ここに来てマネマネの実が俄然クローズアップされてる状況からボンクレー再登場も十分考えられそう。
実際、サボは死亡したと言われてますが、ボンクレーもそこに絡んでくる可能性もあるか。実際、インペルダウンのLEVEL5.5は革命軍のモーリーが過去建設したものと既に判明してる。革命軍繋がりの意味で意外と0%ではなさそう。
黒炭家はアラバスタ王国の乗っ取りにも関与?
更に気になる点はどういう経緯で「マネマネの実が黒炭ひぐらし→ボンクレーに流れたのか?」ということ。
マネマネの実の能力者である黒炭ひぐらしを筆頭に、黒炭家はワノ国の乗っ取りを目論んでいた。黒炭オロチが今もなおワノ国将軍として君臨してることからも一目瞭然ですが、結果的に成功を収めてる。でも、あくどい黒炭家。ワノ国の支配だけで満足したのか?
結論から書くと、実は「アラバスタ王国の乗っ取り」にも黒炭家は関与していた可能性が考えられそう。マネマネの実がボンクレーに流れた経緯も考えると、クロコダイルが古代兵器プルトンの秘密を教えて、その計画を裏で援助したのが黒炭家だった?
クロコダイルのバロックワークスを支援するカタチで黒炭ひぐらしが所有していたマネマネの実がボンクレーに流れた?現在はさておき、当時のクロコダイルは悪巧みする側だったため、両者が繋がっていたとしても不思議ではない。
海軍中将ガープ曰く、世界会議(レヴェリー)後のアラバスタ王国は再び災難に巻き込まれているとのこと。そこに再びマネマネの実の前所有者である黒炭ひぐらし一派が関係していたとしても不思議ではない。
コメント
とても興味深い考察ですねー。
この謎の老婆が本当にトキと一緒にタイムスリップしたのだとしたら
まるでBACK TO THE FUTURE PART2のビフ・タネンのようですね。
そのストーリーに準えるなら老婆は黒炭一族ではないか?
ワノ国で低迷する黒炭家を一気にもち上げるためビフさながら
(ビフの場合は過去でしたけどね。スポーツ年鑑のやつ)
なんらかの方法でトキに便乗し、黒炭の子孫であるオロチに
再び繁栄する黒炭家の夢を託そうとしたのでは?と考えると面白い。
老婆が本体だとしたら年齢はかなりいってると推測されるので
残り少ない寿命を未来にかけたのかもしれない。
だとするとあの執着する感じも納得できるような…
あくまでドルジさんの考察をもとに想像が膨らんでしまっただけで
とても考察と言える内容ではありませんがw
老婆が変身した悪魔の実を渡すシーンの男ってやっぱり若い頃のシキの顔じゃないですかね
あとタイムスリップが起きた場合の悪魔の実についてですが
例えばトキが26歳の時、1年後にタイムスリップしたら
27歳のトキはまだ生きていますよね?
そうなるとトキトキの実はその世界に2つ存在してしまう
ことになるのではないでしょうか?
つまり老婆がタイムスリップしてきたのだとしたら
ボンクレーのマネマネの実と老婆のマネマネの実が
同一世界に存在した可能性もあるのかなと。
自分が生きてる(または同じ悪魔の実所有者が生きてる)未来
には飛べないルールとかありましたっけ?
そのルールがないとかなりおかしなことになりそう。
まぁ飛んだ先に同じ悪魔の実所有者がいたら
そいつが消えてしまうというなら成立するのか…
でないと並行世界が乱立してしまう恐れがありますよね。
ちょっとワンピースの世界観的に時間軸の話に
深く突っ込むのは得策ではない気もしますが、
その辺りはタムスリップをアリにしてしまった以上
軽くでも触れないと気持ち悪いかなと個人的には思います。
>老婆が変身した悪魔の実を渡すシーンの男って
やっぱり若い頃のシキの顔じゃないですかね
確かにそっくり!
私は黒炭家の初代当主かなんかかと思ってましたが
シキっすね確かに。
シキって名字なんでしたっけ?黒炭シキじゃないのかなw
貴重なコメントありがとうございます。
確かに「特徴的な眉毛」が完全にシキですね。
あの変な頭しか記憶に残ってませんでした^^;
シキといえばロックス海賊団の元メンバーだったことが発覚したばかり。
ワノ国過去編でもロックス海賊団が壊滅した情報が伝えられており、
そのため老婆とロックスの関連性は強く考えられそう。
ロックス海賊団が壊滅して勢力を広げ始めたのが33年前ですが、
オロチと老婆が出会ったのはそこから6年以上前であることは確定。
つまり荒ぶりまくるロックスが現役で生存してる最中、
老婆はマネマネの実でシキの顔を模倣した計算。
果たしてどうやってシキと出会ったのかも含めて、
やはり政府や海軍など中枢組織に近い人物だった?
またマネマネの実の謎はいずれ再考察したいと思います。
>例えばトキが26歳の時、1年後にタイムスリップしたら
>27歳のトキはまだ生きていますよね?
確かに言われてみると気になります(笑)
100年200年単位で考えたら能力者は生きてないでしょうが、
数年単位のスパンで考えたら「未来の自分」が存在するわけですから。
巨人族がトキトキの実を所持していた場合、
100年200年後の未来でも「もうひとりの自分」がいることに。
そこまでワンピースの作者・尾田さんも考えてるかは不明ですが、
既にモモの助や錦えもんといった例を考えると、
一定先の未来に移動した場合、「もうひとりの未来の自分」は死んでしまうのかも知れない。
いずれトキトキの実の条件や制限の謎も再考察したいと思います。
>私は黒炭家の初代当主かなんかかと思ってました
ご明察でしたw
黒炭ひぐらしの年齢を考えると、オロチの祖父と共にクーデターを企てた側か。
祖父は処刑されましたが、ひぐらしやせみ丸はワノ国を逃げおおせて、
その後にマネマネの実などを取得した可能性が考えられそう。
金獅子のシキも名前的にワノ国出身者の可能性も確かにありそう。
トキトキ能力のミソは未来にしかとべない、というとこですよ。
細かい説明は省きますが、それによりいわゆる「タイムスリップによる並行世界」というのはあてはまりません。
能力者が未来に飛んだ場合は、死んだわけではないので能力者が被ることもありえません。
例えるなら、飛ばされた者はその間「無」のような存在となり年月を経て再び歳などとることなく出現する、と考えればわかりやすいかも。
↑
なるほど。わかったような気もします。
時間軸は常に1つであり、タイムスリップしても並行世界が
生まれることはないということですね。
>飛ばされた者はその間「無」のような存在となり年月を経て
再び歳などとることなく出現する
この「年月を経て」というのは、例えば800年先に飛ぶ場合
800年間ずっと「無」であるという意味ですよね?
歴史の進行を待って再び出現する。
つまりタイムスリップ時点で未来はまだ存在しないから
BACK TO THE FUTUREのように未来の自分に会うという
ようなことは起こらない訳か。
ただこれってあくまでファンタジーだから「設定」ですよね?
「トキトキ能力のミソは未来にしかとべない」から
このロジックになるという意味ではないかと思うんです。
未来限定でも並行世界が生まれてしまう設定も可能ではあるかと。
いずれにしてもそうならそうとどっかで説明してほしいという
思いが個人的には残ります。
そんな設定を言い切ってしまうあなたは、もしや…