白ひげ海賊団を率いていた船長が白ひげ(エドワード・ニューゲート)。ポートガス・D・エースを救出するためにマリンフォード頂上戦争に乗り込んだものの、最後は海軍ではなく黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)によってとどめを刺されました。
白ひげは懸賞金が50億ベリーを超えるなどワンピース屈指の強さを誇りますが、白ひげ海賊団のメンツはエース、マルコ、ビスタなど一部を除いてあまりパッとしなかった。これがマリンフォード頂上戦争での敗因とも言えるか。
その中でも「イゾウ」というキャラクターが筆頭格。特徴的な見た目の割に、キャラ単体で注目を浴びた機会は少ない。マリンフォード頂上戦争においても、いかにも「大多数のうちの一人」といった感じの扱い。
そこで今回ドル漫では「イゾウの正体&能力強さ」について徹底的にフルカラー画像付きで考察してみたいと思います。どうやらイゾウの正体は想像以上に重要キャラクターだった模様。今後ワンピースで活躍する可能性も高い?
イゾウの正体はお菊の兄
まずはイゾウの正体を改めて簡単にまとめてみました。イゾウは「白ひげ海賊団16番隊隊長」という以外の情報はあるのか?
イゾウの正体は「お菊(菊の丞)の兄」でした。ちなみに声優CVは織田優成。
そのためイゾウの出身地はワノ国だったことが判明。かつて幼い頃のイゾウは弟のお菊と共に、舞踊・花柳流家元の子供として育つ。しかしながら、イゾウの父親は犯罪を犯したため家族は離散し、花柳流も破産してしまった模様。
その後、イゾウと弟・お菊は路頭に迷うわけですが、ワノ国・鈴後でこれまで体得した舞踊で日銭を稼ぐ日々。それでも貧窮の生活は抜け出すことは難しかったが、そこに光月おでんが現れる。そして熱々のオデンを振る舞われた二人は、41年ほど前に光月おでんに引き取られる。
実は既にワンピース70巻で踊りを習うイゾウの幼少期が描かれていた。確かにモブキャラ感は強かったですが、他にも白ひげやマルコ、ビスタ、ジョズの幼少期も描かれていたことから、イゾウはいずれ再登場させようと考えていたのかも知れない。
ただ何故か流浪生活を送ってる最中のイゾウはハゲてないのはアレですが、イゾウがワノ国出身と予想していた人も多そう。とはいえ、そこまでイゾウがクローズアップされることはなかったため、あくまで「ワノ国出身」レベルと思われていました。
イゾウは赤鞘九人男なのか?
ただし、光月おでんに拾われた過去からも分かるように、イゾウは実はかなり重要キャラクターの一人だった模様。
何故なら、お菊の兄という属性からも分かるように、イゾウは錦えもんやアシュラ童子や河松といった後の赤鞘九人男と共に悪行三昧の日々を送っていたことが判明。画像は霜月康イエに捉えられた場面。雷ぞうや傳ジローの姿も確認できます。
ただし、イゾウの正体が赤鞘九人男だったかは微妙だと思います。
時系列をおさらいしておくと、イゾウは光月おでんと共に30年前にワノ国を出国。当初はおでんを引き留めようと考えていたものの、白ひげの心意気に惚れてしまう。おでんがロジャー海賊団に移籍した際にも付いていくことはなく、イゾウは白ひげ海賊団のメンバーとして残る。
ちなみにマルコの例を参考にすると、白ひげ海賊団に入った一年後におでんは2番隊隊長、イゾウも16番隊隊長として選ばれてるはず。イゾウの番隊が異様に低かったのも、おでんとの対比という見方もできそう。
赤鞘九人男が結成されたタイミングは「光月おでんがラフテルに到達してワノ国に帰還した24年前」と考えられるため、イゾウが赤鞘九人男として活動する時間はなさそう。つまり、イゾウは「赤鞘九人男ではなかった」と結論付けられます。
イゾウのこれまで辿ってきた形跡を簡単にまとめると、「41年前にイゾウたちは一家離散→同年におでんの家来→28年前に白ひげ海賊団に付いていく→26年前に光月おでんと離れる→24年前に赤鞘九人男結成」といった具合。
だからイゾウは見た目に反して意外とオッサンのはず。
イゾウとマリンフォード頂上戦争まとめ
だからここに来てイゾウは急激に存在感を増してきた。
そのため、イゾウの正体を覚えてるワンピース読者は意外と少ないのかも知れない。実際、イゾウはこれまでのワンピースでそこまで活躍した過去は少ない。もっと言うと、ワンピースの中でも、白ひげ海賊団の中でも空気キャラでした。
イゾウはいわば「脇役キャラ」。日本風の出で立ちでどこか意味ありげでしたが、白ひげ海賊団でも大多数のうちの一人扱い。これまでのワンピースでは活躍しそうで活躍してなかった。そこでイゾウがこれまでの脇役っぷりを振り返ろうと思います。
例えば、当時海軍大将の赤犬サカズキの挑発に乗るエースに対して、「のるな!エース戻れ!」と叫んでいたのはイゾウでした。
考えてみると、エースはスペード海賊団時代にワノ国に足を運び、お玉と知り合いだった。イゾウもお玉とのエピソードを聞いていたに違いない。エースとイゾウの仲はワンピース読者が思ってる以上に深かったか。
ただし、基本的にイゾウがあれこれ喋ってるシーンは少ない。吹き出しを見ても分かるように、イゾウは無言であることが多い。もし喋ってるシーンがあれば、イゾウとワノ国の接点をもっと早い段階で気付けていた人も多そう。
この状況でイゾウと赤鞘九人男、光月おでんと繋がっていたかまで考察できる人は皆無でしょう。
イゾウの「武器」は銃
一方、イゾウの武器や能力は一体何なのか?悪魔の実の能力者なのか?
結論から書くと、イゾウの武器は「銃」になります。おまえ、侍のくせに銃を使うとか何やねん。白ひげ海賊団にどっぷり浸かって「侍魂」をおまえは忘れてしまったのか(T_T)
パット見は火縄銃のようなデザイン。当然連射などできるような銃ではないため、銃を使うワンピースキャラクターと言えば、赤髪海賊団のベン・ベックマンやラッキー・ルウなどが想起されますが、イゾウの強さは…?
とはいえ、イゾウはお菊の兄。まだまだ秘められな能力を隠してるはず。16番隊隊長というランクの低さを考えると、悪魔の実の能力者かどうかは不明。光月おでんと共に白ひげ海賊団に在籍した当時に悪魔の実を食べてる可能性も。
イゾウの本名は「雨月イゾウ」か?
続いてはイゾウの本名を考察。
前述のように、イゾウは弟・お菊と共に「花柳流の家元」。ワノ舞踊と呼ぶのかどうかはさておき、日本舞踊の場合は名字も「花柳」となるはず。だから普通に考えると、イゾウやお菊の名字は「花柳」と素直に考えるのが自然。
ただし、イゾウの本名が違ってる可能性がある。ここに来て急激の存在感を増すイゾウ。もっと相応しい名字があるはず。
結論から書いてしまうと、イゾウの本名は「雨月イゾウ」の可能性がありそう。つまり、弟のお菊の本名も「雨月菊之丞」。雨月の名字は光月家にかつて仕えていた5大大名の一つ。霜月康イエや黒炭オロチが有名所ですが、雨月もその大名家としてかつては存在した。
根拠は「髪型」。
雨月家の先祖のシルエットを確認すると、頭頂部はちょんまげ。そして、チョロっと垂れ流したような前髪。まさにイゾウの髪型と同じ。お菊とは全く似てないものの、黒炭家はテンパーヘアー、霜月家はいきり立ったような前髪。それぞれの大名家の遺伝的な類似点が読み取れます。
花柳流は日本舞踊の流派のひとつに過ぎない。もちろん家元の座を継承するのであれば花柳という名字を名乗るわけですが、現在はイゾウの一家は破産してしまってる状態。花柳以外の名字を名乗ってる可能性はありそう。実際の日本舞踊の花柳流も直系は途絶えてる模様。
イゾウはマルコと共にワノ国にやってくる?
続いては「イゾウの現在」を考察。やはり船長の白ひげが死亡した後、白ひげ海賊団は離散状態。自称白ひげの息子のエドワード・ウィーブルに白ひげ海賊団の残党が駆逐されるなど、イゾウの現在は気になるところ。下手すると死亡してる可能性もゼロではない。
ただここまで重要人物だと判明した今、ましてや作者・尾田栄一郎のここに来ての急なゴリ押しっぷりを考えると、イゾウが再びワンピースに登場する可能性は高そう。過去編でいきなり登場したサボのように、何の意味もなくイゾウをクローズアップするとは考えにくい。
例えば、カイドウ攻略にイゾウが重要な鍵を握る?イゾウの悪魔の実が役に立つ?更に考察するのであれば、同じ白ひげ海賊団だったマルコと共にイゾウはワノ国にやってくるのではないか?イゾウを探し出す時間がかかってるからこそ、マルコとネコマムシの到着が遅れている可能性は高そう。
…というドル漫の予想は見事に的中してそう。
実際、マルコがワノ国でようやく登場した際、ネコマムシと共に登場したのが下のコマの謎のキャラクター。顔は見えませんが「特徴的な口紅」を見る限り、どうやらイゾウの可能性が高いことが分かります。「あの戦争」とは、まさにマリンフォード頂上戦争。イゾウもばっちり参加してた。
果たしてイゾウがワノ国でどう立ち回ってくれるのか。ワノ国編はマリンフォード頂上戦争超えと銘打たれてますが、イゾウを登場させることで「マリンフォードの再来」を印象づける狙いもありそうです。
コメント
あなたはただワンピースを本編だけしか読まなかった人ですか?
白ひげ海賊団の隊長は1〜16番隊あって、それらにランクはありません。
マルコもジョズもグリエルもイゾウもアトモスでさえも立場上は同格であり、番号の順番で強さは決まりません。
もしも番号で強さの順番が決まるなら、当時2番隊隊長だった光月おでんはマルコよりも弱いと言ってるようなものです。
流石にそれはありえないと思いませんか?
訂正
〇クリエル
×グリエル
誤字の確認せずに返信してしまいました…
申し訳ございません。
白ひげ海賊団の番隊の数字は当初強さ順だったと思いますよ。
事実、5番隊以下の隊長はほぼモブキャラ同然でしたから。
光月おでんも最初はここまで強くする予定ではなかったんだと思います。
カイドウはラフテルに到達するために「世界の秘密」を知ろうと、
赤鞘九人男たちをずっと必死に追いかけてきたわけですが、
そもそも何故おでんから直接聞き出さなかったのか?
現代に戻ってドクロドーム屋上でカイドウと赤鞘九人男は戦ってますが、
何故ここで赤鞘九人男から何も聞き出そうとしなかったのか?
赤鞘九人男にしても当初はなかった設定だっただと思います。
ズシーニャでの一連の会話で赤鞘の名前は1mmも登場してないですから。
だからワノ国編は全般的に「後付け」がとにかく多いんですよね。
その最たる例がイゾウだと思ってます。
仲間殺しがご法度の白ひげがワノ国に
復讐しに来なかった理由も納得感が薄かったですしね。