漫画『ONE PIECE』には黒ひげ海賊団やロックス海賊団といったさまざまな敵がおります。
そこで今回ドル漫では「お庭番衆(おにわばんしゅう)」のメンバー一覧をフルカラー画像つきでいつものように考察してみました。
お庭番衆とはワノ国将軍直属の忍者部隊
お庭番衆とはワノ国の将軍直属の忍者部隊。
初登場時は「オロチお庭番衆」と名乗ってたんですが、この理由は黒炭オロチがワノ国の将軍だったから。逆に言うと、かつて光月家が治めていた時代は「光月家お庭番衆」と呼ばれておりました。どうやら「その時折の将軍の名前」が冠につくっぽい。
ただし、光月家はDの一族とも関連が深いわけですが、おそらく空白の100年の以前から光月家はワノ国を支配していたはず。
そのため基本的にオロチ以前は「光月家お庭番衆」以外の名前で呼ばれたことはなさそう。
ちなみに、当初は百獣のカイドウの支配下にはなかったものの、オロチ死亡後の現在は百獣海賊団と同じく指揮系統はカイドウにある模様。
一方、お庭番衆は麦わらの一味のブルックの幽体離脱に度肝を抜かれてました。お庭番衆はツワモノ揃いっぽいのに何故?と最初に思った人も多そう。
でもオバケ嫌いは黒炭オロチの「光月の亡霊嫌い」とおそらくリンクさせたかっただけ。
オロチの思想がワノ国に浸透してることを表現したかっただけだと思うので、オロチが死亡してしまってる現在、特に深い意味が隠されるわけではなさそう。
他にもワノ国には「見廻組(みまわりぐみ)」と呼ばれるサムライの護衛集団もいた模様。
こちらも元々光月家のお抱え組織だったかは不明ですが、「忍者→お庭番衆」「サムライ→見廻組」といった立ち位置で考えると分かりやすい。
福ロクジュ…お庭番衆リーダー
続いてはお庭番衆のメンバー一覧をチェック。
まずお庭番衆のリーダーは「福ロクジュ(ふくろくじゅ)」。
見た目は寺の和尚様ですが、グラサンがいかにも悪どさを強調してくれてます。とにかく福耳。
そして、若かりし頃のチンジャオ並の頭頂部にも目が行きます。どうやら歳を重ねるたびに頭がデッカくなってる模様。
この福ロクジュは光月家お庭番衆の時代から在籍。20年前の光月おでんの処刑シーンにも立ち会っており、おでんをバカ殿と表現するなど早い段階でオロチの軍門にくだっていた模様。
ちなみに、福ロクジュは赤鞘九人男の雷ぞうとはライバル関係だったそう。既に雷ぞうの悪魔の実の最強っぷりが判明してますが、福ロクジュもそれなりに強いに違いない。
ただ得意技が「耳たぶクラッカー」と完全なギャグ路線。結局そこまで活躍しそうな予感はしないか。
大黒(だいこく)…お庭番衆メンバー
そして、福ロクジュ以外のメンバーがこちら。
福ロクジュ以外のキャラはほとんど活躍してないので、ここからはあっさり解説していきます。冒頭画像も合わせて参考に読んでみてください。
まずは「大黒」。
元CP9に在籍していたクマドリのような赤いモジャモジャヘアーとサムライ風の甲冑が特徴のキャラクター。身長は436cm。
だから見た目的に殴り合い、斬り合いの白兵戦が得意かと思いきや、得意技は「変化」とのこと。
風刃、雷刃に命令するなど、どうやらお庭番衆の中では福ロクジュに次ぐ副リーダー的な存在っぽい。
地獄弁天(じごくべんてん)…お庭番衆メンバー
続いては「地獄弁天」。天月トキ(光月トキ)のお株を奪いそうなほど、見た目は完全に天女。
地獄弁天は琵琶を常に持ち歩いてるんですが、実は銃。そのため得意技も「音無銃」。地獄琵琶という忍法を使用。一度だけゾロと交戦した過去も。
ビシャ門(びしゃもん)…お庭番衆メンバー
「ビシャ門」は中国の三国志風の出で立ち。雷ぞう並に顔と身体のバランスが合ってない。
それに加えて身長は182cmとワンピースの中では小柄キャラなので、余計にアンバランス感が際立つ。
得意技は「水遁」とのこと。ビシャという語感から来てそう。
半ぞう(はんぞう)…お庭番衆メンバー
「半ぞう」はいかにも忍者という風貌。身長は544cmとお庭番衆で最も高く、ビッグマム海賊団のシャーロット・カタクリを超えるほど巨大。
だから初登場時は天井からニョキッとぶら下がってるものの、天井が崩れないか心配で仕方がない。
得意技は「浮遊」とのこと。だから巨大な肉体も「中身はほぼ空気説」もありそう。
ちなみに、くノ一のしのぶに金玉をつぶされた過去もありだそう。
猿飛(さるとび)…お庭番衆メンバー
「猿飛」はカイドウの子供のヤマトのような般若の面を被ってる男。
半ぞうと同様、お庭番衆でも数少ない定番の忍者風の出で立ち。怖そうな面と違って、得意技は「幻術」とのこと。
風影…お庭番衆メンバー
「風影」はお庭番衆でも数少ない定番の忍者風のルックス。
常に巻物を口に咥えている姿からも分かるように、得意技は「口寄せ」とのこと。
果たして一体どんな生き物や妖怪を召喚する予定だったのか?
風刃(ふうじん)と雷刃(らいじん)…お庭番衆メンバー
「風刃」と「雷刃」は、おそらく常にコンビで動いてるキャラクター。
そのためどっちも得意技は「ぬめり格闘」と同じ。
一体どんな技なのかあまり詳細に予想しすぎるとBANを食らいそうですが、お庭番衆の中では扱いは低そう。
ちょめ…お庭番衆メンバー
「ちょめ」はお庭番衆でも数少ない紅一点キャラ。お菓子のキャラクターデザインに使われてそうな可愛い見た目。得意技は「金縛り」とのこと。
矢ざえもん(やざえもん)…お庭番衆メンバー
「矢ざえもん」は雪ん子のような出で立ちのキャラクター(前左から3番目)。
いかにも『ドラえもん』のパクったようなキャラ名ですが、おそらくモデルは「貝賀弥左衛門(貝賀友信)」という赤穂浪士の一人か。
ただ忠臣蔵は光月家に近い立ち位置だと思うので、矢ざえもんは将来的に味方に入る可能性もゼロではないか。
でも得意技は「矢」とめっちゃ雑。
ここらへんに来ると作者・尾田栄一郎も考えるのが面倒になったのか。
お庭番衆のモデルはるろうに剣心?
最後はお庭番衆の「実在するモデル」を考察。
やはりお庭番衆と聞いて思い出すのが、『るろうに剣心』に登場した「御庭番衆」。
読み方も同じ「おにわばんしゅう」。画像は御庭番衆のリーダー・四乃森蒼紫(しのもりあおし)。やはり同様に隠密部隊として描かれた敵集団でした。
ワンピースの作者・尾田栄一郎は、るろうに剣心の作者・和月伸宏をマンガの師匠として尊敬してることでも有名ですから、お庭番衆のモデルはほぼ十中八九「御庭番衆」と考えて良さそう。
ちなみに、御庭番衆のモデルは「御庭番」と実在した江戸幕府の組織。
だから、お庭番衆のモデルも厳密には江戸時代に存在した御庭番でもありそう。
キャラクターのモチーフは七福神?
一方、お庭番衆のキャラクター名はどれも「特徴的な名前」ばかりでした。
お庭番衆の各々のキャラクターのモデルは「七福神」。
福をもたらす日本の7名の神様。
七柱とも呼ばれるんですが、福禄寿(福禄人)、大黒天、弁財天、毘沙門天、恵比寿、布袋、寿老人の合計7名。
例えば、福ロクジュであれば福禄寿、大黒は大黒天、地獄弁天は弁財天、ビシャ門は毘沙門天といった具合。
正確には布袋、寿老人、恵比寿はいませんが、見た目も含めて十中八九それ。
他にも、猿飛佐助、服部半蔵、赤影といった「忍者作品のキャラクター」がモデルのメンバーも確認されます。
だから、あくまでお庭番衆のグループ名は『るろうに剣心』がモデルですが、各々のキャラのモデルは「七福神」やその他っぽい。
お庭番衆が未活躍の理由は鬼滅の刃?
ただし、お庭番衆について記憶に残ってるワンピース読者は少ないはず。
何故なら初登場時こそ仰々しく登場したものの、ワノ国編終盤でも全く活躍してないから。
個人的にドフラミンゴファミリーのような活躍を期待したんですが、どうしてもここまで活躍させてないのかは不明。
さすがに考えすぎだと思いますが、『鬼滅の刃』には柱(はしら)と呼ばれる最強のメンバーがいました。
前述の七福神は「七柱」とも呼ばれるんですが、そこらへんを意識して活躍させてないのかも知れない。
実際、鬼滅の刃もやはり日本が舞台。ワノ国とモロかぶり。
2020年8月に放送された嵐とのテレビ番組では、「サムライや忍者をもっと前から描きたかったけど、『NARUTO』がやってたから遠慮してた。やっぱり友達なので」などと作者・尾田栄一郎は語っていたそう。
どうやらワノ国編は思い入れが強いからこそ、尾田栄一郎は日本を扱った他作品を強く意識してたことが伺えます。
実際、作者の尾田栄一郎はワノ国編が一番お気に入りと語ってるんですが、ワノ国編はいろいろ設定がふわふわフワちゃんしまくりだった。
ストーリーの方向性も含めて、連載中に当初の予定より変節が何度も繰り返されていたに違いない。
だから、お庭番衆は「そこらへん」の犠牲になったと言えそう。当初は起用する気まんまんだったものの、いろいろ試行錯誤してるうちに使う機会を失ったというのが実情か。
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