おすすめバトル漫画の「ワンピース」ではゾロを筆頭に、顔のどこかに傷が付いたキャラクターが多く存在します。何気なしに読んでいるワンピース読者も多そうですが、なんとなく傷が付いたキャラクターを分類してみると衝撃的な事実が発覚。
そこで今回ドル漫では「ワンピースの傷を負ったキャラクター一覧」を徹底的に考察していこうと思います。果たしてキズから一体どんな伏線が読み取れるのか?まず目に傷が付いたキャラクターをまとめてみました。
さっそく結論から先に書いちゃうと、ワンピースの登場人物は「目の傷の位置によって敵・味方が描き分けられていた」っぽい。
「左目」に傷があるワンピースのキャラクター一覧
まずは左目にキズがあるキャラクターをチェック。
○サボやルフィ、ゾロの左目に傷があり
例えば、左目に傷があるキャラクターと言えば、やはり革命軍のサボ。主人公・ルフィの義兄弟であり、元ゴア王国の王子。抑圧的で鬱屈した貴族の生活が嫌になり、海賊として旅に出ようとしたものの、天竜人の砲撃に遭って左目に傷を負った。
他にも、左目に傷がある麦わらの一味メンバーではゾロが有名。
既にドル漫ではゾロが片目になった理由なども考察済みですが、新世界編でいきなり左目に傷を負った状態で登場してワンピース読者を驚かせました。今のところ犯人は明らかになってないものの、おそらく王下七武海のミホークと見られています。
○左目に傷があるシャンクスはやっぱり味方!
そのため左目に傷がある赤髪海賊団船長のシャンクスは聖地マリージョアで五老星に極秘裏に会うなど非常にキナ臭い動きはしてるものの、やはりシャンクスはルフィの味方であると予想可能。
さすがに麦わら帽子を返却するクダリがあるため、基本的にシャンクスが敵ってことはないでしょう。
また面白いキャラクターだと、モンブラン・クリケットの左胸にも大きな傷が確認できます。他にも白ひげ海賊団の船長である白ひげ(エドワード・ウィーブル)は左頭部を大きく欠損して最後は亡くなってたりします。
そして、実は『ONE PIECE』の主人公・ルフィも左目下にキズ跡が薄っすらとしっかり確認できます。また傷ではないものの、ルフィの父親兼革命軍リーダーのドラゴンの左目には謎のタトゥーが彫り込まれてるのは有名な話。
つまり、ルフィに近い味方キャラクターはことごとく「左側に何かしらの傷の類いがある」ことが確認できるはず。
「右」に傷があるワンピースのキャラクター一覧
そこで続いては、逆に右側にキズ跡があるワンピースのキャラクターを確認すると、なんということでしょう~。ご想像どおり、今度は逆に見事に「右側に傷があるキャラクターは敵ばかり」であることが分かります。
まず右側にキズを負った最たるキャラクターが、海軍元帥・赤犬サカズキ。青雉クザンとの有名なパンクハザード島の決闘において、赤犬は右肩から右顔半分にかけて大きく負傷していることが読み取れます。
じゃあ青雉クザンは左側にキズ跡があるのかというと、実は赤犬同様に右肩に傷を負ってることが確認できる。つまり青雉クザンは黒ひげとつるむなど海軍の敵≒ルフィの味方になるのかと思いきや、実は「やっぱり敵」である可能性が高そうということが読み取れる。
他にも、四皇・カイドウにも右腹部に大きな傷跡が確認できます。見事にワンピースの敵キャラクターの多くには「右側にキズ」がある。
意外と右側にキズを負ったキャラクターは少ないんですが、他にも赤髪海賊団の副船長のベン・ベックマンは左腕に傷跡があり、月の古代都市からの移住者の子孫である空島シャンドラにいたワイパーも左頬や左腕に傷跡が確認できます。
そのため「左側のキズがあるキャラクターは仲間」という今回の規則性 or 仮説は見事なまでに正解と考察して良いのではないか。
両目に傷があるキャラクターは何を意味する?
でも思い出していただけるといいんですが、『ワンピース』には右でも左でもないキズを負ったキャラクターがいました。
それが海軍大将の藤虎・イッショウそのひと。藤虎は全盲のキャラとして知られていますが、画像を見ても分かるように「両目」に傷が付いてる。つまり、左でも右でもない「両目のキズ」はどういった伏線を意味しているのか?
出し惜しみするほどでもないですが、両目キズキャラクターはいわゆる「中立」や「中庸」を意味してる可能性が高い。まさにルフィの味方でもなければ、敵でもない。実際、藤虎は王下七武海の廃止を目論むなど完全な海軍側のキャラではないことは確か。
だから今後ワンピースにおいて、海軍大将・藤虎はやはり非常に重要な立ち回りをしてくれるキャラクターであることは間違いなさそう。もしかすると藤虎と仲が良さそうな緑牛も、現在は御尊顔は確認できないものの例えば額中央などに傷がある可能性も?
考えてみると、主人公・ルフィも上半身中央に赤犬に負わされた大きな傷がある。もしかすると「完全な自由」を追い求めるルフィは、ワンピースの最終回では必ずしも麦わらの一味の味方にもならない可能性もあったりする?
ワンピースがここまで露骨に傷痕を描き分ける理由とは?
じゃあ、『ワンピース』は何故ここまで露骨に「傷跡の位置」をキャラクターごとに描き分けるのか?もはや何かしらの「意図」や「伏線」があるとしか思えない。最後はワンピースの作者・尾田栄一郎の狙いを考察して終わります。
○とにかくワンピースはキャラクターが多いから?
「ONE PIECEが面白い理由まとめ」でも触れたように、なにせONE PIECEほどキャラが多い漫画も存在しない。そのため作者・尾田栄一郎の中では「左は味方」「右は敵」と分かりやすくキャラ設定してる可能性。
確実に敵と味方が判別できる要素があれば、キャラの描き分けを間違える可能性が減る可能性が高い。読者にアナウンスはしなくても、作者自身の中で描き分けるポイントがあればマンガ制作が楽になる。それが『ワンピース』の場合、キャラの目の傷なのではないか?
もしくは、左側のキズは「左寄りの思想(リベラル思想)を体現してる」という考察も可能。
左寄りの思想(自由主義・多様性)は善という意味が込められており、一方、右寄りの思想(排外主義・差別主義)は悪ということ。筆者は思想に優劣はないと思ってますが、一般的に右寄りの思想に対してあまり良いイメージを持ってる方は少ないでしょう。
○師匠・和月伸宏に対するリスペクトが込められてる?
ただ個人的に一番可能性が高いと思ってる考察が、キャラの目の傷の位置は「師匠・和月伸宏に対するリスペクト」が込められている説。割と有名な話かも知れませんが、尾田栄一郎は和月伸宏の下でアシスタントしてしばらく活動してた。
実は…ともったいぶる話でもないですが、和月伸宏が連載していた『るろうに剣心』の主人公・緋村剣心の左頬には大きな十字キズがあったことはあまりにも有名な話。
そして、この左頬の傷痕も単なるキズ跡ではなく、「何かしらの強い想いがこもった刀傷(この想いが晴れない限りは決して消えることはない)」という解説がされてる。るろうに剣心の最終回など参照。
そのためワンピース作者・尾田栄一郎は『るろうに剣心』の緋村剣心をオマージュするカタチで師匠・和月伸宏への変わらぬ想いを込めて、自身の味方キャラクターの左側にキズを付けている可能性がありそう。
少なくとも、こういった様々な状況証拠からは「左側のキズ=味方の象徴」としてワンピースでは描写されてる可能性は高そう。これを逆説的に考えたら、右側のキズは結果的に敵キャラが多くなる。
コメント
キズ跡の考察、秀逸すぎますね。暗に左派と右派に分けるなんてさすが尾田先生、それを見破ったドル漫もすごい。
大変面白く拝見させていただきました。
が、右目にキズの冥王レイリーと左頬にキズの戦桃丸などもおります。いかがな感じに思われますか?
たしかにドレークは元海軍で今は海賊だから顎に罰点のキズぐあるのか
白ひげの名前はエドワードニューゲートです
となるとレイリーは今後敵になり得るんでしょうか?
ホーディも腹部に傷がありますね…!
フランキーや、ゾロの体についてる縫い目みたいなのは傷…ではいか…
傷の話は面白かったが、だいたいどういう思想かはわかったw
アラバスタのチャカも、扉絵で右胸に傷があるのが確認できます!
そんな大事な伏線ならゾロの目の傷の左右間違いしなくないか?ただのこじつけだろおっさん。
レイリーと戦闘丸は?
そこんとこどうお考えですか?
>『右寄りの思想は差別主義』
そういうとこだぞ。
バイアスかかりまくりのブーメランで苦笑したわ。
戦桃丸はたしかにDr.ペガパンクの居る島で味方になった動きしてたね~