ワンピース最新1104話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは「ありがとう、お父さん」。前回のワンピース1103話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
次のワンピース最新1105話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
最強の奴隷 vs 最強の貴族
ジュエリー・ボニーを殺そうとする五老星・サターン聖を前に、突如としてバーソロミュー・くまが現れた続き。これまでくまが送ってきた凄惨な過去が頭をよぎる。その記憶が頭をよぎっているのは、一体誰のものなのかは不明なものの、くまは拳にそれを全身全霊に込める。
しかし、「ありえない」とベガパンクに困惑気味に激怒するのはサターン聖。何故なら、世界会議中に聖地マリージョアから革命軍を連れ去った後、サターン聖はくまの自爆スイッチを押していたから。だから、くまがこの世に存在していること自体がありえなかった。
ただサターン聖の当惑もよそに、くまが振り上げた怒りの鉄拳はそのままサターン聖の顔面に振り下ろされる。最強を誇る五老星であって、くまの一撃粉砕を止めることはできなかった。世界の奴隷が世界の貴族を叩きのめした瞬間だった。
完全停止スイッチ
くまに殴られたサターン聖は大きく吹き飛び、その勢いでベガパンクが築いたエッグヘッドの建物をいくつも壊すほどだった。海軍は壊れていく町の姿を見て、思わずどよめく。一部始終を見ていた海兵は「五老星を殴ったーー!世界最高権力であらせられるぞ!」と大きく動揺する。
建物の下敷きとなったサターン聖の姿は、まさに息も絶え絶えに見えた。実際、サターン聖の威迫(?)によって身動きできなかったサンジたちは解放されていた。その間に、サンジたちはボニーを連れてその場から逃亡を図る。
ただベガパンクだけはひたすらに当惑していた。五老星の命令に背いて、くまの体内に爆弾は埋め込んでいなかった。くまが特攻兵器として使用されかねなかったから。でもその代わり、くまの体内にはあらゆる活動を止める「完全停止スイッチ」は仕込んでいた。
バッカニア族の特性
サターン聖はその完全停止スイッチを押し、本来であれば現在くまは植物状態になっているはずだった。しかし、実際には娘のボニーをエッグヘッドに救出しに来るなど、ベガパンクであっても科学的な理屈を解明することはできなかった。
これは「バッカニア族の特性」が関係していると見るのはベガパンク。バッカニア族の真の特徴は身体の強さではなく、他の何かが関係している?身体と対局に位置するものが何かを考えると、まさに精神(ココロ)だった?
バッカニア族とはかつて太陽の神ニカのように、周囲の人間を幸せにしていた種族だった?それ故に、五老星といった20の世界貴族と反目するに至ったのか。今後ワンピースではさらにバッカニア族が掘り下げられていくのでしょう。その先に空白の100年の謎も明らかにされるか。
サターン聖の再生能力
この自我を持って動いて見えるくまに抱えられたボニーは数年ぶりの再会に涙し、「ありがとう、お父さん。お父さんの記憶全部見たよ。みんなが暴君なんて読んでも、お父さんが誰より優しくてかっこいい人だって事…あたしが忘れないからね」と感謝の言葉が止まらなかった。
しかし、その感謝とは裏腹に人間として自我が二度と戻ることはないであろう父親の姿に、ボニーは悔しさの涙もこぼれるのであった。
この束の間の平和を引き裂くように、サターン聖が瓦礫の下から立ち上がる。
「おいベガパンク!これを何と説明する?お前の差金か?」と怒り心頭のサターン聖だったが、パキパキという擬音を見るとやはり五老星は人間ではないのか。実際、失われた手が再生し、その仕方から見ても、普通の生き物のそれではありません。
バスターコール発動
くまの中で何が起きているか分からないベガパンクではあったが、この質問に「そう取られても仕方がないな。【愛】ゆえと説明してもよいが…」と若干フザケ気味に返答すると、サターン聖は「成程…それは人体の不具合。さらば用済みの男達」と更に吹っ切れたように、くまに蜘蛛の尖った足の棘でとどめを刺そうと試みる。
これに対して、サンジが「ボニーちゃんが悲しむことすんじゃねェ!クモジジィ!」とサターン聖の攻撃の軌道を蹴りで変える。続けてフランキーがラディカルビームで応酬すると、黄猿が「見せてみろ成長」と背後からフランキーを蹴り飛ばす。
その間にボニーとアトラスは動かなくなったくまを抱えて移動するもの、「くままでやって来ちゃ役者が揃いすぎじゃねェかい?」と黄猿がベガパンクの前に立ちはだかる。ベガパンクが「心が持たんか?」と挑発すると、黄猿は「みっともねェよな…もっと濃いサングラスかけてくるんだったよ」と涙を隠すように目を伏せる。
それぞれの思いと思惑が交錯する中、サターン聖がバスターコールを発動する。「世界の秘密を探求する者」「失われた種族の血を引く者」「古き神を呼び起こしてしまった者」という世界の不都合と害を殲滅するために、サターン聖は怒張した表情でとどめを刺そうと動く。
果たして麦わらの一味の運命は?
ワンピース最新1104話ネタバレ感想
以上、ワンピース最新1104話のネタバレ感想でした。
バーソロミュー・くまとボニーの親子愛が引き続き熱い回でした。くまが思ったより強い…いや、正確には思ったよりサターン聖が弱い?殴ったときの描写を見る限り、くまが覇王色を使えているとは思えないので、まさに親子愛というパワーだけでゴリ押しした感じ?
ただベガパンクが言うように、「バッカニア族の特性」が今後の鍵を握っているのでしょう。前述のように、バッカニア族のメンタル部分の強さを匂わせている感じでしたが、そこが戦闘の部分にも良い作用をもたらしたのか。
バーソロミュー・くまが現時点で唯一の生き残りである以上(ボニーとは直接血縁関係はない)、くまが死亡したらバッカニア族の血は完全に途絶える。そう考えると、くまが生存し続ける余地は物語的には残されているのか。
次のワンピース1105話予想
最後は次のワンピース1105話の内容を簡単に予想して終わります。
サターン聖がバスターコールを発動したということで、このまま切った張ったのバトル展開が本格的に始まりそう。ボニーとくまとの物語は一旦一区切りといった感じなので、エッグヘッドに緑牛と藤虎もやってくるに違いない。マリージョアの警備のために赤犬は来ないか。
ただ藤虎は海軍のやり方に懐疑的な立場でしたから、ここらへんの動きも長い目で見ると鍵を握るか。とはいえ、藤虎はマリージョアで革命軍を追い返している立場。黄猿も含めて、実際問題として世界政府を本気で裏切る覚悟があるかは微妙か。
それでもバーソロミュー・くまの身柄があることも考えると、エッグヘッドに革命軍が乗り込んでくる可能性も大。サボはイム様と対面した数少ないキャラですから、ここらへんの動きも興味深い所。サボとルフィが共闘する展開も大いにあり。
どのみちサターン聖ひとりを倒すだけでもさらなる障害が増えるため、ワンピースの物語的にはなかなか終わらない感じか。ここでバスターコールを発動しちゃうと、他の海域の警備が薄くなることは必至。ラフテルを目指す黒ひげや赤髪に有利に働くことは間違いない。
「エッグヘッド編後の展開」について早くも布石が打たれているに違いない。
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