ワンピース最新1089話ネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは「立てこもり事件」。前回のワンピース1088話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
ちなみに次のワンピース最新1090話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
マキノの赤ちゃんは何者？
海賊島ハチノスで海軍中将・モンキー・D・ガープが黒ひげ海賊団に敗北した続き。この一件は、イーストブルーの「フーシャ村」にも届いていた。ガープが消息不明になっていることにフーシャ村の村民も驚愕するが、村長のウープ・スラップだけは「伝説の男！心配はいらん！」と豪語。
ハチノス島そのものに特別な反応は示していないので、その場所自体は世界的にももともと有名なのか。だったら、ロックス・D・ジーベックの存在もわりと世界的に知られていそうですが…。
（ONE PIECE1089話 ©尾田栄一郎／集英社）
少し苛立つウープ村長はマキノが育てる「謎の赤ちゃん」の笑い声に反射的に激昂するが、すかさず謝罪してなだめる。マキノは「やっぱりガープさん心配よね」と擁護すると、新聞記事に載ったルフィの顔写真に反応する謎の赤ちゃんがルフィ好きであることをつぶやく。
だからマキノの赤ちゃんはかねてからワンピース考察界隈ではクローズアップされてますが、やっぱり物語の鍵を握ってくる存在なのかも。泣き顔こそ少し描かれていますが、どこか後ろ姿がメインで顔をしっかり描いていないのも意味深です。
まあ、『NARUTO』で言うところの木ノ葉丸程度のキャラかも知れませんが、あくまで「消息不明」とあるだけのためガープ生存説が改めて高まった形。
ルルシア王国消滅の余波
一方、世界各地でとてつもない地震が発生していた。理由はイム様が「ルルシア王国を消滅させた余波」によるもの。東の海、西の海、南の海、北の海、ワノ国を含めたグランドラインのあらゆる場所で巨大な地震が発生するなど、地学的にもありえない規模だった。
（ONE PIECE1089話 ©尾田栄一郎／集英社）
ルルシア王国が消滅した跡には「巨大な穴」とそこに流れる「巨大な海の滝」が形成されていた。結果、海面は約1メートルほど上昇し、世界中から砂浜やビーチが消えていった。これはまさに司法の島・エニエス・ロビーがあった場所と酷似しています。
ルルシア王国を消滅させたマザーフレイムは最近ベガパンクが作ったものでしたが、既に数百年前には同様の兵器が存在していたに違いない。だとしたら何故イム様がマザーフレイム的な兵器を知らないのかは気になるところですが、まさに地球の深部にまで到達する威力だった？
だからどっちにしても通常兵器の域を出ないわけですから、古代兵器のハードルが上がっちゃわなくね？とは思った。
ただ海面上昇というキーワードを見る限り、レッドラインがあれほど高崖というのも改めて意味深に映ります。ログポースなどは最近クローズアップされませんが、ワンピースの世界の特徴的な地理も「人為的な背景」が隠されているのかも知れない。
ボルサリーノと戦桃丸とベガパンクと
そして、未来島エッグヘッドには20隻の巨大軍艦、100隻の船団、3万人の海兵達が一挙に集結していた。これを率いるのは9名の海軍中将と海軍大将・黄猿ボルサリーノだった。この規模感はバスターコールのそれをしのぐレベルだった。
ボルサリーノはラーメンを食べながら、仲が良かった戦桃丸と電伝虫を通じて降伏するように説得するが、戦桃丸は「次やったら俺たちも仕掛けるぜオジキ」と軽くバチバチ。実は戦桃丸だけではなく、ベガパンクはボルサリーノと旧知の仲だった。レーザー砲も仲の良さから導入されたもの。
しかし空白の100年の研究は禁忌。これまでの関係性から戦桃丸と結託する可能性も考えましたが、社畜と自嘲するボルサリーノは裏切らず。もし海軍を裏切るつもりであれば、五老星のサターン聖を素直に連れてくることもないか。
ボルサリーノが躍起になれない理由も、ベガパンクが開発した兵器の数々に関係していた。何故なら、エッグヘッドを守る頑強なそれを海軍側が壊さないと侵入できないから。つまり、「壊せば壊すほど損をする無益の戦い」を強いられるに等しい。
まさに共食いか。
戦況を確認するサターン聖
この軍艦の中では、五老星のサターン聖が陣頭指揮を取ろうとしていた。モルガンズの煽り記事を横目に、まずはエッグヘッド内部の戦況を部下たちから事細かく聞くサターン聖。戦況を大きくまとめると、上層に位置する研究層と下層に位置する工場層に分かれていた。
上層の研究層には、本体を含む7名のベガパンク。それを守る4体のセラフィム。そして、四皇の麦わらの一味10名が。また先見隊として派遣されていたCP0のルッチを筆頭とした幹部3名。下層の工場層には戦桃丸が率いるパシフィスタがCP0の部下たちを捉えていた。
しかしフロンティアドームがバリアを張っているため、エッグヘッド内部の戦況を仔細に掴むことはできないでいた。ベガパンクの下で働いていた研究員たちは島から既に逃亡していたことは判明していたが、情報漏れを危惧するサターン聖はすかさず処刑命令を下す。
他にもくまの娘・ジュエリー・ボニーの存在も確認できていたが、サターン聖は「ただの娘」と取り立てて相手にしなかった。あえてスルーされるということは、後々ボニーが展開に生きてくる予感も。
ヨークを引き入れようとする五老星
一方、ボルサリーノはエッグヘッドから聖地マリージョアに繋がる念波を傍受していた。この念波は裏切り者のベガパンク・ヨーク（欲）が五老星にかけていた直通電伝虫だった。ヨークはまず自分の命も狙われてることに不満をぶちまける。
五老星は「お前もベガパンクに変わりあるまい」と開き直るが、ヨークは「あたいが空白の100年に興味あったらあんた達にバラすわけないでしょ」とやはり激おこ。しかし五老星はCP0にヨークが殺されずにいることに疑念を抱いていた。
ヨークは「こっちにはセラフィムがいる。一夜明けてあたいだけが連絡してきてる時点で察しろ！島を取り囲む船団は何？あたいと戦争したいの？」と怒りながら説明するが、五老星は予定を変えてヨークを仲間に引き入れることを画策する。
ヨークの駆け引き
どうやらヨークがマザーフレイムを五老星たちに送り付けていた模様。そこでヨークはマザーフレイムのエネルギー源は、エッグヘッド内の融合炉（パワープラント）で作っていることから攻撃はしないこと。そして、自分を仲間にしたいなら天竜人にすることをヨークは要求。五老星は快諾した。
（ONE PIECE1089話 ©尾田栄一郎／集英社）
その瞬間、ヨークは「交渉は成立！だったら今すぐあたいを助けて～！麦わらのルフィに殺される～！」と号泣する。既に裏切り者のヨークは麦わらの一味に捉えられており、不敵に微笑むゾロの刀の切っ先が喉元に突き立てられていた。
ナミやベガパンク本体は「なるほど」とようやくここで裏切りの全容を把握する一方、五老星やボルサリーノは困惑するだけだった。観念したヨークは洗いざらい白状したものの、五老星に天竜人にさせてもらうという言質を取らせる頭の良さを見せる。
ルフィはヨークを盾に逃げようと画策するなど、まさに立てこもり事件…という場面でワンピース最新1089話は終わります。
ワンピース最新1089話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1089話のネタバレ感想でした。
アニメ版の進行に合わせてギア5の新技がお披露目される説も予想しましたが、結果的にはハズレ。どうやら巻末のあとがきを読むと、Netflixの実写ドラマに集中されていた模様。
しかし合併号に合わせて重大な伏線が回収されると予想したように、海面上昇の下りは地味にいろいろ匂わせます。ワンピースの世界観の深部に繋がる何かが描かれていた？
去年の連載再開にはシャンクスが大々的に登場しましたが、ルフィに興味を示す謎のマキノの赤ちゃんがそれに該当するとしたら？去年夏に登場したウタは義理の娘でしたが、その対比関係から大胆に推察するなら、マキノが抱える赤ちゃんはまさに「実の息子」だった？
ただ全体的にはこれまでのエッグヘッド編の「おさらい的な内容」に留まっていた感じか。わざわざ尾田さんが意図的に合併号に合わせて休載を挟んだ可能性は低そう。良くも悪くも、ここからがエッグヘッド編の本格的な始まりだけあって、内容的にはあくまで凪か。
○膠着状態を打ち破るのが黒ひげ？
海軍中将が新たに9名も投入されるなど、バスターコールを上回るレベルで戦力が投入されていることから、麦わらの一味たちは一見すると不利ですが、イム様がマザーフレイムをご所望されていることが足を引っ張る形になりそう。
政府側の最優先事項はヨークの捕獲にある以上、ベガパンクたちを強く攻め入ることは尚更不可。しかし、エッグヘッドにはガープを倒した黒ひげ海賊団も遅れて加わってくるため、これがトリガーとなって戦況が一気に変わりそう。
CP0のルッチたちも結局どっちに付くのか、というのも興味深い所ですが、三者の構図を考えるとさながらマリンフォード頂上戦争を彷彿とさせるそれにも見えます。2年前のルフィは力不足で何もできませんでしたが、ギア5を覚醒している現状だと十分黄猿にも通用するはず。
まさにエッグヘッドの戦争はルフィにとっての面目躍如の戦いとなるか？
そう考えると、エッグヘッドに【赤髪のシャンクス】が最終的に現れる可能性もワンチャンありそうか。天竜人・フィガーランド家の血筋を引くシャンクスは五老星と繋がっているため、どういう決着が見られるにせよルフィたちはさらなるピンチに追い込まれる？
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