【完結】漫画「響」の最終回がヒドすぎた?最終13巻ネタバレ感想まとめ【画像レビュー】【ラスト最終話】

『響-小説家になる方法-』の作者は柳本光晴。掲載誌はビッグコミックスペリオール。出版社は小学館。ジャンルは青年コミックの日常漫画。AmazonのKindleや楽天koboなどで無料で試し読み・立ち読みができます。

この『響-小説家になる方法-』は実写映画化されるなど、個人的に面白い漫画でした。でも、この度『響』が完結を迎えました。コミックス最終13巻が先日発売されたばかり。

そこで今回もドル漫ではいつものように『響』の最終回・最終話のネタバレ感想を徹底的にレビューしたいと思います。果たして、『響』は最後まで面白かったのか?ラストの結末を少し辛口レビューしてみた。

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最終回までのあらすじ内容まとめ

まずは「最終回」までのあらすじ内容を解説。

『響』の主人公は鮎喰響(あくい・ひびき)。一見すると、どこにでもいる女子高校生。しかし、ずば抜けた文才を持っていた。そのため高校生にして「お伽の庭」という小説で芥川賞と直木賞をダブル受賞したほど。まさに天才小説家。

一方、この「御伽の庭」に目をつけたのがマンガ家の鏑木紫(かぶらき)。自身が描いた漫画の累計発行部数は2000万部を超えるなど、同じく「天才」という名前をほしいままにしてる女性マンガ家。

しかしながら、鮎喰響と同じく手法が強引。面白い作品を描くためな手段を選ばないゴリラのようなおばさん。一方、響は「御伽の庭」のコミック化は断固反対。まさに「天才×天才」の戦いが始まろうとしていた。

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鏑木の家に直々に乗り込む響

というわけで『響』の最終回をサクッと画像付きでレビューしていこうと思います。ネタバレが嫌いな方は引き返すことをおすすめします。さすがに、ここまで読んでおいて引き返す人も少なそうですが。

まず鮎喰響は出版社(コミック編集部)に乗り込む。編集者の花井に協力してもらう形で、担当デスクの机に隠されていた鏑木が描いた漫画のネームを勝手に持ち去る。新連載の漫画はすぐ入稿しないそう。

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(響 最終13巻 柳本光晴/小学館)

他にも「漫画の編集者はプライドが高くて、若い女の子を見てもスカして無視するんですよ」という情報も教えてくれてます。おそらく実際の漫画の編集者は根暗な人が多そう。何故、ここに来て作者・柳本光晴が急に編集者を当てこすってきたのかは不明ですが(笑)

じゃあ、鮎喰響は鏑木が描いたネームを持ってどこに消えたのか?鏑木もネームが編集部から消え去ったことを知って愕然。しかしながら、編集者からは「どうも僕がいない間に机を漁っていた小柄な女性がいたとか」と知らされる。

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(響 最終13巻 柳本光晴/小学館)

つまり、鮎喰響は鏑木の家に直々に乗り込む。鏑木を見て「おかえり。あなたの描いた御伽の庭の漫画読ませてもらった」と語る鮎喰響は、まさに威風堂々。おまえの実家か、というぐらいにくつろいでる鮎喰響に笑ってしまう。

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鮎喰響 vs 鏑木の結末は?

そして、鮎喰響は「喧嘩でケリをつけましょう。あなたが勝ったらこの原稿は返す。連載もお好きにどうぞ。私が勝ったらこれはこの場で灰にする」と堂々たる宣戦布告をかます。

果たして、フィジカルの差は一回りほど違う鮎喰響に勝算はあるのか?鮎喰響は鏑木の仕事場に置かれている物を使ってシッチャカメッチャカに戦うものの、やはりガタイがある鏑木が有利に戦いを進める。

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(響 最終13巻 柳本光晴/小学館)

鮎喰響を馬乗り状態で追い詰め、「相手も手段も何でもいい。勝ちも負けもただ本気で何かにぶつかりたい。私もそうだ。世の中に喧嘩を売りたい。モノ作るってのはそういうこと」と鏑木は自らの思想を語る。言葉でも鮎喰響を屈服させようとする意思が見えます。

鮎喰響も共鳴しそうな言葉に、いよいよ初めて完敗するのか…と思われた瞬間、鏑木の仕事場に隠されていたスタンガンで反撃。最終的には鮎喰響が勝利を収める。「勝ったと思った時が一番油断するのよ」と鏑木の敗因を分析。

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(響 最終13巻 柳本光晴/小学館)

『響』は一体どんなジャンルの漫画なのか忘れてしまいそうですが、響にとって一番重要なことは「読んでほしいお話を書くだけ」とのこと。世間を驚かすとか、読者をひざまずかせたいとか、そういう考えは一切ない。鮎喰響は書きたいから書くだけ。

その後、鏑木の「御伽の庭」に関する漫画のネームは燃やされる。

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響が高校卒業後に向かった先はイギリス

そして、いよいよ最終回のエピソード。

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(響 最終13巻 柳本光晴/小学館)

結論から書くと、高校を卒業した鮎喰響はイギリスに留学してストーリーは完結します。

鏑木との一件が終わった直後、鮎喰響は受験シーズンを迎える。アイエルツの英検試験にトップクラスの成績を残すなど、既に準備万端。卒業式を終えた直後、すぐにイギリスに向かってアパートに住み込む。

このアパートにはプロを目指す若者のバンドマン(ヴィヴィアンとロッテ)たちがいた。鮎喰響とはすぐに意気投合するものの、やはり「悩み」は万国共通。音楽で飯を食っていくのは日本でもイギリスでも大変。

特にヴィヴィアンのバンドは「歌詞」がダメだった。そこに手を貸したのが鮎喰響。サラサラと描いた英語の歌詞だったが、ヴィヴィアンとロッテは度肝を抜かれた。英詩であっても卓抜した響の文才は外国人にも伝わった。

そして、「HIBIKI」の名前はイギリスでもこれから轟く?…という場面で完結します。いわゆる「俺たちの物語はまだまだ続くぜ」的な終わり方になってます。

他にも総理大臣の加賀美が自身の支持率アップに鮎喰響を首相官邸に呼びよせたり、中原愛佳が結婚してたり、「雛菊」の創刊号も大成功を収めるなど色んなエピソードは描かれるものの割愛。

鮎喰響が卒業式の答辞を読むシーンなどだいぶネタバレを端折ってる部分もありますが、内容が内容なのであっさりとレビューしました。その他の最終話の詳細はコミックス最終13巻を読んで下さい。

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【響】最終回・最終話のネタバレ感想レビューまとめ【評価評判】

以上、当サイト・ドル漫による『響-小説家になる方法-』の最終回・最終話のネタバレレビューでした。

あくまで個人的な感想をまとめると、『響』の最終回はやや陳腐な結末でした。正直、インパクトに欠けるラスト。鮎喰響は一度フィンランドに逃避行してる点でも二番煎じ感や既視感は否めない。日本に戻ってきた意味とは?

やはり最後は舞台や場所を変えて終えるのではなく、未来など「時間軸」を移した終わり方であって欲しかった。

例えば、ラストの最終回は「50年後100年後の日本」を描くべきだったのではないか?芥川龍之介や夏目漱石が現在でも語られるように、未来の日本人に「鮎喰響」という名前を語らせるシーンを描くべきだった。

他にも鮎喰響はノーベル文学賞を死ぬまでに3度受賞したとか、芥川賞がなくなって鮎喰賞が取って代わってたなど、後のエピソードや逸話を事後報告的に書いたとしても納得感しかなかったはず。

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○鮎喰響は「時代」を超える天才小説家

つまるところ、鮎喰響というキャラクターは「国境を超えるような天才」というより、「時代を超えるような天才」だった気がする。芥川賞と直木賞のダブル受賞という前代未聞の功績を残した名声も、国境ではなく時代を超える偉業。

日本語の文才があるからといって、必ずしも英語の文才があるとも限らない。ノーベル文学賞を受賞してる非英語圏の作者は、むしろ翻訳家の腕の影響も大きい。ただでさえ超人的な鮎喰響ですから、そこまで行くとリアリティがなくなる。

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(響 最終13巻 柳本光晴/小学館)

鮎喰響自身もコミックス最終13巻で「私は私。それだけは絶対永遠に変わらない」と語ってる。「永遠」という表現を借りるのであれば、いかに未来の日本においても「鮎喰響がいかに爪痕を残したか」を描くべきだった。

鏑木も「漫画家10年やってふと気付いたら、昔憧れていた先輩漫画家が次々枯れていった。生涯現役なんていうが、本当に寿命で死ぬまで天才でいつづけたやつはいない。いつかは枯れるお前も、私も」と語るシーンなどもある。時間の概念は描かれていたはず。

変に結末を先延ばしにしない終わり方も良かったですが、個人的には「そこらへんのズレ」や「違和感」を少し感じた終盤の展開でした。漫画や小説といった「作品」は未来永劫に生き続ける。つまり、作者の名前や思想も生き続ける。そのアプローチを描いた結末であって欲しかった。

ただし、それでも『響』は内容的に面白い漫画。最後のラストはいまいちでしたが、作品全体の評価をそこまで下がるほどのものでもないと思います。ワンピースの作者もおすすめするぐらいですから、一度は読んで欲しい漫画。

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