【進撃の巨人考察】1話目の伏線がヤバすぎたw二千年後の君のタイトルの意味とは?845とバビロン王朝との関連まとめ【2000年】

別冊少年マガジンが誇る大人気漫画が『進撃の巨人』。巨人同士の戦いなど派手なバトル描写に目が行きがちですが、『進撃の巨人』のストーリーやプロットは非常に緻密。そのため読者が気付かない内に伏線が張られていることもしばしば。

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(進撃の巨人1話目 諫山創/講談社)

そこで今回ドル漫では『進撃の巨人』の「1話目のヤバい伏線」について徹底的に考察していこうと思います。

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1話目タイトルと九つの巨人の関係性

ということで早速『進撃の巨人』1話目の伏線を考察したいと思います。

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(進撃の巨人1話目 諫山創/講談社)

結論から言うと、『進撃の巨人』1話目の伏線とは「二千年後の君へ」というタイトルに隠されてる。どうしても血なまぐさいバトル漫画というイメージが強い。それ故に「二千年後の君へ」というタイトルはどこか恋愛漫画のような甘酸っぱさも匂わせます。

この「二千年後の君へ」という伏線に重要な鍵を握るのが「九つの巨人」。

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(進撃の巨人22巻 諫山創/講談社)

九つの巨人とはかつて始祖ユミルが作り出した9タイプの巨人。圧倒的な戦闘力を誇るものの、この九つの巨人の最大のデメリットは「継承した者は13年後に死亡する」というルールを背負わされてる。能力を継承した人間の余命は必然的に13年に縮まってしまう。

九つの巨人の謎が判明したのは『進撃の巨人』20巻以降のため1話目の時点で既に考案されていたことも分かりますが、この13年という数字が「二千年」という数字に大きく関わってる。

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フリッツ王145代×余命13年+107年前=?

そこで改めて『進撃の巨人』の「世界観や時間軸」をおさらいしたいと思います。

元々は奴隷のエルディア人だった始祖ユミルは大地の悪魔と契約して、ひょんなことで始祖の巨人の力を得る。初代フリッツ王に巨人化の力を気に入られて婚約するものの、とある事件をキッカケにユミルは「道」と呼ばれる不死の世界に閉じこもった。

だから正確には死亡してないんですが、ユミルの能力は9つに分けてフリッツ王との子供に継承される。その後もフリッツ家の王族に巨人の能力は継承され続け、エルディア人は隆盛を誇る。ただ九つの巨人の能力を巡って、フリッツ家ではたびたび内紛が起きる。

そこで145代目にあたるフリッツ王はこの現状を憂いて、一部のエルディア人を引き連れてパラディ島(主人公のエレンが生まれた世界)に引きこもる。これが107年前の話

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2000年後という数字は「始祖ユミル視点」

もちろんユミルから始祖の巨人の能力を継承したフリッツ王の末裔も、必然的に寿命が13年に縮まる。そこで145代×13年で掛け算すると年数にして「1885年」。そして、145代目のフリッツ王がパラディ島に籠もったタイミングが「107年前(850年時点)」。

これらを単純に合算すると「1992年」という数字が導き出されます。

  • 845年…エレンが始祖と進撃の能力を継承する
  • 850年…107年前に145代フリッツ王がパラディ島で壁を作る
  • 854年…マーレ編始動
  • 858年…ユミル死亡から2000年後

そこで改めて確認すると、『進撃の巨人』1話目以降の時系列がこちら。

だから、エレンが九つの巨人としての余命を終えるタイミング(858年)が「ユミルが死亡した2000年後」にあたることが分かります。

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「二千年後の君へ」から「二千年前の君へ」の伏線

一方、「二千年後の君へ」という1話目のタイトルを考えると、どこかどこか手紙の書き出しのような文章にも聞こえます。2000年前に生存していたキャラクターは一人だけ。まさに1話目のタイトルは「始祖ユミル(ユミル・フリッツ)」視点で語られた言葉だった。

ユミルはかつて身を挺してまでフリッツ王を逆賊の手から守ったものの、王の口からユミルを気遣う言葉は出なかった。この失意をキッカケに、不死の世界である「道(座標)」の空間に閉じこもる。ユミルは自分が最後まで愛されないことに苦しんでいた。

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(進撃の巨人30巻 諫山創/講談社)

だからユミルの行動原理は「愛のみ」だったものの、本心では「誰か」に助けも求めていた。そのため【君】とは主人公のエレン・イェーガーを指してる可能性が高い。まさに『進撃の巨人』1話目のタイトルは「始祖ユミルから2000年後のエレンに届いた魂の叫び」だった。

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(進撃の巨人122話 諫山創/講談社)

逆に、始祖ユミルの過去が発覚した『進撃の巨人』122話目のタイトルを見ると「二千年前の君から」。これはエレン視点でのタイトル。この場合の【君】とは「ユミル・フリッツ」のこと。まさに『進撃の巨人』1話目のタイトルのアンサーソングだった。

画像の場面では始祖ユミルが「女の子らしい女の子」と解説されてますが、フリッツ王に対する愛に執着する姿勢が暗に描かれていたことが分かります。

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1話目の「いってらっしゃい」と発言した人物はミカサ?

ただし、『進撃の巨人』は最終回を既に迎えてるんですが、どうやら1話目のタイトルの【君】とはミカサのことを意味していた模様。

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(進撃の巨人1話目 諫山創/講談社)

改めて確認すると、『進撃の巨人』1話目でエレンは夢の中で「いってらっしゃい。エレン」と呼びかける謎の少女との夢を見る。この謎の女の子は明らかにミカサの風貌ですが、どこかに送り出すかのような「いってらっしゃい」という発言は違和感しかない。

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(進撃の巨人34巻 諫山創/講談社)

だからループ説などが考察されまくったんですが、これは「エレンと一緒に逃亡した別の未来」の二人が描かれていた模様。進撃の巨人の未来を知る能力の延長線上?

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○天国にいってらっしゃい

ただミカサは最終的に「エレンを殺す」という判断を選ぶ。つまり前述の発言は「天国にいってらっしゃい」という意味だった。そのため1話目のマフラーの女の子は結局ミカサと同一人物でした。ちょっと服装が異なるのは年齢の違いに来るもの。

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(進撃の巨人1話目 諫山創/講談社)

『進撃の巨人』1話目でエレンが涙していた理由は「大好きなミカサとの別れ」から来る涙だった。

【ユミルとフリッツ王】は【ミカサとエレン】という関係性に置き換えて考えると分かりやすい。

ユミルが愛したフリッツ王は「巨人の力」の存続を望んだ一方、ミカサが愛したエレンは「巨人の力」の存続を望まなかった。ユミルの死をトリガーに巨人は永遠に作り続けられたのに対して、エレンの死をトリガーに巨人は消滅した。

始祖ユミルは自分の目の前で「ミカサが愛すべき男を殺したこと」でフリッツ王に対する妄執を断ち切れたのではないかと考えられます。結果的にユミルは自死を選んで、世界中のエルディア人から巨人の能力が消え去る。

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結局2000年後に何が起こったのか?

じゃあ結局「2000年後」に何が起こったのか?エレンの死(天と地の戦いの勝利)をキッカケに巨人が世界から消え去ったのは、ユミルが「道(座標)」の世界に閉じこもってから1996年後の話。始祖ユミルが消滅した時点で、正確には2000年後はまだ訪れてない。

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(進撃の巨人最終回 諫山創/講談社)

『進撃の巨人』の最終回では「天と地の戦いから3年後」に舞台が移ります。例えばヒストリア・レイスは身籠っていた子供を出産し、年齢的には2歳か3歳。『進撃の巨人』の最終回ラフ画で話題となったキャラは、このヒストリアだったことが判明してます。

でも何故か「三年後」の話。2000年後が訪れるためには、正確にはあと1年分だけ足りない。だから『進撃の巨人』は完結したんですが、最後の最後まで2000年後は訪れてません。何故3年後ではなく4年後に設定しなかったのか正直よく分かりません。

ただ今度は愛すべき人の命を自ら奪ったミカサは失意のどん底に陥る。エレンが望んだ状態ではあるものの、ミカサは「またあなたに会いたい」と涙を流す。

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(進撃の巨人最終回 諫山創/講談社)

そんなミカサの元に、エレン・イェーガーの生まれ変わりと思しき謎の鳥が突然現れる。ミカサのマフラーを巻いたと思ったら、そのまま謎の鳥は飛び去る。それでもミカサは「エレンありがとう」と再び再会できたことに喜びの涙を流す。

仮に最終回の時点で2000年後だったと仮定すると、【君】はやはりミカサのことを指し示しているのかも。更に言えば、ユミル視点で考えると「恋が成就しない女性全般」を意味している?北欧神話のユミルは両性具有なので性別そのものに深い意味はない?

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845という数字にも大きな伏線が?

続いては「845」という数字の伏線を考察しようと思います。

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(進撃の巨人1話目 諫山創/講談社)

ユミルの記憶を追体験した直後のエレンですが、その次のコマには「845」という白塗りの数字が描かれていました。いつの間にか白塗りの数字は登場しなくなりましたが、これは進撃の巨人の「世界観の年表」と考えられます。

事実、ミカサがアズマビト家の勲章を母親から聞いた時には「844」という数字が表記されていました。この数字は845年や846年と素直に解釈するのが正しい模様。ただ845年という年表は現代に置き換えて考えると、更に大きな伏線が見えてきます。

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実は現代の世界史に置き換えて考えると、845年を2000年前に遡ると「紀元前1155年」に行き着く。これはバビロン第3王朝のカッシート朝が滅んだ年とされます。また最後のファラオと言われるラムセス3世が死亡した年でもある。

古代バビロニアや古代エジプトでは奴隷制度が敷かれていたため、まさに奴隷だった始祖ユミルと重なります。

1話目に初めて登場した巨人は「九つの巨人」だった?

ちなみに、最後は『進撃の巨人』1話目に登場した謎の巨人について考察して終わります。

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(進撃の巨人1話目 諫山創/講談社)

ネット上では随分前から「1話目に一番最初に登場した巨人の正体」が考察されていました。この巨人は森の中から突如として現れて、調査兵団に在籍していたキースやエルヴィンたちが立ち向かう。1話目だけあって印象に残っている進撃の巨人読者も多いはず。

当該巨人は何故か首元のウナジからは煙のようなものが立ち上がっているため、当時は全ての九つの巨人が登場していなかったこともあって戦鎚の巨人ではないか?とも考えられていました。

ただ1話目当時の継承者の居場所は、パラディ島内にはフリッツ・レイス(始祖)とグリシャ(進撃の巨人)。顎は偽ユミル。アニ(女型)とライナー(鎧)とベルトルト(超大型)はウォール・マリア襲撃前でした。無垢の巨人から逃げ回るなど調査兵団と戦ってる暇はない。

マーレ国にはジーク(獣)とピーク(車力)とタイバー妹(戦鎚の巨人)。タイバー家は徹底して静観を貫いていた平和を重んじる家系。マーレ国とパラディ島とは距離が離れすぎてる。『進撃の巨人』のスピンオフ漫画でも、わりと似たようなモブ巨人は多数登場してる。

強いて言えば奇行種止まりでしょう。

コメント

  1. 匿名 より:

    エレンが全ての巨人を回収し、”ユミルの少女”になることで擬似的なループになっていくのではないか。
    一巻の擬似ミカサはその前の時代のミカサの同じ立場の人。

  2. アソパソマソ より:

    大地の悪魔が[エレン]という人格を作った説

  3. エト より:

    最初の巨人は調査兵団の精鋭が一斉に斬りかかってもダメだったとか絶対何かあるやろ。エルヴィンたちが五体満足だったのは単に実力があったのとおそらくリヴァイがいたから

  4. 匿名 より:

    アッカーマン一族はユミルの民じゃなくても巨人化して継承できるものなんでしょうか?

  5. 匿名希望 より:

    いってらっしゃいと言ったのはミカサだと思います。
    理由は、そのあとのエレンがミカサに言った、髪伸びてねーか?
    と言ってました。未来のミカサがエレンとなんらかの関係をもち、
    いってらっしゃい、と言っている夢をエレンが見て、髪伸びてねーか
    とミカサに行ったのだと思います。

  6. 匿名 より:

    なるほどと唸る考察ばかりで感動しました
    改めて進撃の凄さを感じれれる内容でした
    思わず深夜なのにコメントしてしまいました

    ただ最近の進撃の巨人のオワコン化が悲しいです
    こんな素晴らしい進撃の考察も読んでる人も少なそう
    周りは誰も進撃の話題してませんからね

  7. もろ より:

    買おうせい→可能性
    誤字だと思います。

  8. ご指摘感謝ですm(_ _)m
    修正しておきました。

  9. 匿名 より:

    1992 + 8で 2000
    エレンが8歳となる2000年後に始祖を継承したのでは?

  10. ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。
    自分でも変だなと思いつつ考察してたんですがスッキリしました。

  11. 匿名 より:

    そしてエレンの活躍?でユミルの呪いが解けて後に、最初に、生まれた子供がヒストリアの赤ちゃんなのでは

  12. 匿名 より:

    ユミルの呪いでエレンが死ぬ年(継承13年目)がユミルちゃん巨人化の2000年後なのでは?
    845年にエレンが進撃と始祖を継承し、「今から107年前」という言葉が出てきたのはそれから5年経って850年になった2話なので、その時点でのエレンの残りの寿命は 13 – 5 = 8年ですのでその8であり、8才ということではないのでは

  13. 匿名 より:

    仮に考察の通りに、第一話でエレンが見た夢の内容が二千年前のユミルの過酷な体験だとして、疑問が。

    第一話の冒頭、エレンが夢を見ていたというシーンにおいて、エレンはまだ「進撃」を継承してません。
    なので、過去の夢を見るなんらかの理由づけができません(進撃の運命干渉や、継承者の記憶共有はあくまで巨人能力を有している人物にのみ起こるもので、強いて言えばユミルの民なので、ユミルの血がそうさせた可能性くらいでしょうか)

    なので、夢の内容=始祖ユミルが仮に成立したとしても、夢を見た理由=継承者だから、は成立しないので
    まだ考察の余地はあると思います
    そしてそれは、最終話において決定的に判明するような内容なのでは?(擬似的なループエンドとかの可能性もまだゼロではないので)

  14. コメントありがとうございます。
    どうやら最初の考察の方が正しかったっぽいですね。
    改めて考察内容を修正しておきました。

  15. 確かに1話目の初登場時のエレンはまだ進撃を継承してないんですよね。
    ただエレンを見初めた(?)のは始祖ユミル自身ですから、
    全エルディア人と繋がる「座標の世界」にいるユミルだからこそ、
    過去の夢を強制的に見せつけることは可能な気はします。

    ◆845年…エレンが始祖と進撃継承
    ◆850年…107年前に145代フリッツ王が壁を作る
    (ユミル死亡から1992年後)
    ◆854年…マーレ編始動

    一応、進撃の巨人の時間軸をおさらいしておくとこんな感じです。
    だからエレンの残りの寿命は最新話では「残り4年」なので、
    ユミルが死亡してから1996年しか経過してないんですよね。

    そのため現在から「4年後」の最終回に何かが?
    確かに海に行く前にクリスタに触れた際に、
    「もっと未来の自分」を見てるはずなので
    それこそが4年後に死ぬエレンの姿だった?

  16. なるほど。そこで「あの赤ちゃん」が鍵を握るわけですね。
    でも赤ちゃんが産まれるのは一年以内なので、
    4年という残り時間がどう関わってくるのか。

  17. ヨキ より:

    2000年後の君へは1話で目が覚めたエレンに対してではないでしょうか。
    ミカサと一緒に逃げた未来で4年後に寿命がきたエレンに「いってらっしゃい」とミカサが言ったならば1話で目覚めたエレンは2000年後のエレンとも捉えられます。
    最終話も2000年後のエレンが未来を変えて巨人のいない結末を作ったと伝えるためにあえて2000年後ではなく、3年後の1999年後としているのではないでしょうか。

  18. 匿名 より:

    1999年後にしたのは続編の含みもあるからだと思います。
    このまま完結でもいいし、構想が出来たら2000年後から始まってもいいし、
    スピンオフでアッカーマン一族の謎を解くストーリーだっておもしろいと思います。
    何より漫画の世界なんでエレンの復活だってあり得ない話ではないと思います。

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