【進撃の巨人】九つの巨人とは結局なんなの?【考察完全まとめ】

別冊少年マガジンが誇るおすすめ人気バトル漫画といえば、『進撃の巨人』。つい先日発売された21巻で明らかになったのが「九つの巨人(9つの巨人)」と呼ばれる存在。

そこで今回ドル漫では「九つの巨人」について徹底的に解説考察していこうと思います。是非『進撃の巨人』を考察するときのご活用ください。

そもそも九つの巨人とはなんぞや?

そもそも9つの巨人とは一体どういう存在なのか?興味が無い方はスルー推奨。

進撃の巨人 21巻

かつてエルディア人の開祖であるユミルは「大地の悪魔」と契約。

そして大地の悪魔から「巨人の力」という強大な力を手に入れ、ユミルは世界を支配した。その後、ユミルは死後に自ら手に入れた巨人の力を九つの魂に分解し、9人のエルディアの子孫たちに分け与えた。

これこそが後に「九つの巨人」と呼ばれる能力。

○九つの巨人の力でエルディア帝国を築く

その後、エルディア人の子孫たちは「九つの巨人」の力を使ってエルディア帝国を築く。ついには古代の大国マーレすらも滅ぼした。まさに名実ともにエルディア人たちは人類の頂点に立てたのも、この「九つの巨人」のチカラがあってこそ。

しかし1700年近くの時間が経過した時、エルディア帝国は弱体化。そこで100年前に「九つの巨人」の力を巡って巨人大戦が勃発。かつて栄華を誇りエルディアに虐げられたマーレ国は、その間隙を縫って9つのうち7つの巨人の力を手に入れて覇権奪回を図る。

結果、エルディア帝国のフリッツ王は残された2つの巨人の力を手に、パラディ島に逃げ込んだ。このパラディ島こそが『進撃の巨人』の序盤の物語の舞台であり、主人公・エレンやミカサたちが住んでいた場所だった。

そして世界は再びマーレが支配するようになり、一転してエルディア人の子孫たちは迫害される立場となる。ただしフリッツ王が未だに持つ「始祖の巨人」の力は、全ての巨人を操ることができるため非常に強力。

そこでマーレ国は残された巨人のチカラも奪おうと画策。「9つの巨人」の力はエルディア人の血を引くものしか使えないため、マーレ国はエルディア人のジークやライナーたちをパラディ島にスパイとして送り込む。

○9つの巨人の能力をめぐる戦争

つまり『進撃の巨人』1話目に登場した超大型巨人の襲来は、まさにパラディ島外にあるマーレ国が仕掛けた直後のものだった。

ただし厳密な歴史はフリッツ王は負けて逃げたのではなく、意図的にマーレ国が勝ったかのように見せかけただけなんですが、これ以上長々と世界観をネタバレしても本題からズレるので割愛。『進撃の巨人』のコミックを読んで下さい。

まさに「九つの巨人」のチカラは世界の覇権争いの鍵を握ると言っていい強大なチカラ。ということで長々と解説しましたが、今現在の所有者だれなのかも含めて「九つの巨人(9つの巨人)」について詳しく解説したいと思います。

超大型巨人…9つの巨人

(進撃の巨人20巻 諫山創/講談社)

まず最初の九つの巨人は「超大型巨人」。九つの巨人の中で、最も体のサイズが大きい巨人。画像だと右足に主人公・エレンがぶら下がっていますが、コチラも巨人。それだけいかに巨躯か体感できるはず。

超大型巨人は『進撃の巨人』1巻1話目から登場。前述のように主人公・エレンたち人類を最初に襲ってきた巨人であり、マーレ国からのスパイだから。この絵的なインパクト感も含めて、まさに進撃の巨人という漫画は「=超大型巨人」として鮮明な記憶に残ってる読者も多そう。

この超大型巨人の特徴は体の大きさだけではなく、巨人化時に周囲に熱風を放つことも大きな武器となる。場合によっては爆発に近い威力を発揮することも可能であり、その威力たるや軽く街が吹き飛ぶレベル。超大型巨人は意外と近接戦闘には弱いかと思いきや、いざとなれば爆風で防げるチート仕様を持つ。

そのためマーレ国内で超大型巨人は「破壊の神」と称されるほど。ただし超大型巨人は他の九つの巨人よりも消耗が激しいため、基本的に長期戦には向いておらず一撃必殺に特化してると言えるでしょう。

○超大型巨人の所有者はエルミン

(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)

現在の「超大型巨人」の所有者はアルミン。当初はエルディア人のベルトルトが所有していたものの、結果的に主人公・エレンたちとの戦いで敗北。瀕死のアルミンを生き返らせる目的もあって、ベルトルトは食べられてしまう。

ちなみに九つの巨人の所有権を移動させる方法は「所有者の脊髄を食べる」こと。

鎧の巨人…9つの巨人

(進撃の巨人11巻 諫山創/講談社)

続いての九つの巨人は「鎧(よろい)の巨人」。九つの巨人の中でも超大型巨人と同様に、読者の印象に残っている九つの巨人の一つ。何故なら前述の超大型巨人と同様に、壁(ウォール・マリア)をぶち破って最初に襲ってきた巨人(マーレ国のスパイ)だから。

鎧の巨人は全身を硬質化することができ、まさにその名の通り「鎧をまとった」かのように防御力の高さを誇る。まさにメタルキング並みであり、鎧の巨人に対して誰も容易にダメージを与えることはできない。

また全身を硬質化させた攻撃は極厚の岩の壁すら破壊するほど強烈であり、鎧の巨人のタックルは軽くバズーカ砲を超える。実は攻守共に優れているため厄介。ただし同じく硬質化された巨人の攻撃を受けるとダメージは食らうため、9つの巨人の所有者側には忍耐力なりが求められる。

鎧の巨人の所有者はライナー

(進撃の巨人23巻 諫山創/講談社)

鎧の巨人の所有者はライナー。『進撃の巨人』23巻24巻でも所有権は移行しておらず。ちなみにライナーはパラディ島攻略が失敗に終わったため、その後ライナーは再びジークたちと同様にマーレ国に戻っています。

(進撃の巨人23巻 諫山創/講談社)

ライナーの次の継承者は、ガビという少女が最有力候補とされています。ガビは決断力・精神力・戦闘力を全て兼ね備えたような少女。一方、9つの巨人の能力者は余命が13年と決められているため、ガビを好きなファルコという少年が鎧の巨人継承者になろうと孤軍奮闘中。

女型の巨人…9つの巨人

進撃の巨人8巻 諫山創/講談社

続いての九つの巨人は「女型(めがた)の巨人」。この女型の巨人の登場から「巨人にも意思」があり、もしかすると「巨人化した人間が複数いるのではないか?」という疑惑が持ち上がる。

名前の通り女性型の巨人ではあるものの、九つの巨人の中で一番汎用性が高い巨人とされています。

女型の巨人は巨人化できる時間が比較的長く、そして肉体の可動範囲が広いため機動力にも優れる。さながら人間のように動ける女型の巨人は、アニのような格闘センスに優れた人間に所有権が継承されると相性がピッタリ。

前述のライナーほど強固ではないものの部分的に硬質化できるため、蹴りやパンチといった打撃技と組み合わせることでまさに破壊的な攻撃力を誇る。また「無垢の巨人」を範囲は限られているが操ることも可能など、あらゆる作戦遂行上において女型の巨人は使い勝手が良い。

○女型の巨人の所有者はアニ?

(進撃の巨人8巻 諫山創/講談社)

女型の巨人の所有権はアニ

ただしアニは主人公・エレンたちに追い詰められた結果、半ば自滅気味に氷のように結晶で全身を覆うことで回避。しかし自身が動けなくなってほぼ囚われの身となってしまうため自滅行為に近い。

おそらく現在も所有権はアニのままと思われます。そのためアニは未だにパラディ島内に幽閉中か。

顎の巨人…9つの巨人

(進撃の巨人16巻 諫山創/講談社)

続いての九つの巨人は「顎(あぎと)の巨人」。九つの巨人の中でも、体のサイズは小さめの部類に入る巨人。ただその分だけ敏捷性に優れており、森の中でも猿のように動き回ることが可能。

そのため敵を翻弄するといった急襲・強襲攻撃に向いてるとされ、さながら特攻隊長的な役割を担います。

○顎の巨人の所有者はガリアード

(進撃の巨人23巻 諫山創/講談社)

顎の巨人の所有権は当初はユミル(前述画像)が所有していたものの、現在の所有者はガリアード

このガリアードはライナーの友人だったマルセルの弟。マルセルはライナーと共にパラディ島に侵入した矢先、ユミルに食べられて九つの巨人の力を奪われてしまった。そのため結果的に顎の能力は元に戻ったカタチ。

(進撃の巨人23巻 諫山創/講談社)

ガリアード版の「顎の巨人」のお姿はコチラ。九つの巨人とは言っても全て同じではなく、どうやら所有者のルックスや性格・戦闘力が巨人の相貌にも特徴として大きく現れる模様。

そのため前述のユミルは不完全なカタチで9つの巨人が継承されたせいか極めてひ弱そうでしたが、ガリアード版顎の巨人は女型の巨人の結晶化もいとも砕けるほどのアゴの力を持つ。

また本来の顎の巨人は顎だけではなく爪も強力。発砲すら防ぐ防御力を持ち合わせてる。

獣の巨人…9つの巨人

進撃の巨人 16巻

続いての九つの巨人は「獣(けもの)の巨人」。見た目が猿なので、いつも「猿の巨人」と言い間違えてしまうのは自分だけ?

獣の巨人は猿のよう手足が長く、手先も器用。そのため野球のピッチャーや砲丸選手のように岩などを投擲することが可能。その威力たるや、まさに砲弾の嵐。他の9つの巨人が不得手とする長距離戦でも対応できる珍しいタイプ

そして「獣の巨人」は見た目とは反して、九つの巨人の中では珍しく「流暢にしゃべる」ことが可能。

また自身の脊髄液を注入した「無垢の巨人」を叫ぶことで思い通りに動かせるのも特徴。しかも普段であれば夜は動きが鈍くなる巨人でも、月さえ出ていれば夜でも無垢の巨人を動かせるため戦力をいとも簡単に強化することもできる。

先程の女型の巨人もそうですが、九つの巨人では意外と「叫び」が重要な能力。獣の巨人は大きさも17メートルサイズと割りと大きいなど、九つの巨人の中ではオールラウンダー的に最強と言えそう。

○獣の巨人の所有者はジーク

獣の巨人の所有者はジーク。『進撃の巨人』マーレ編でも引き続き所有権はジーク。

ジークは主人公・エレンの異母兄弟であり、グリシャの息子。父親などのエルディア人を裏切って、マーレ側に寝返って戦士長まで上り詰めた過去を持つ。ある意味、究極の現実主義者なのかも知れない。

車力の巨人…9つの巨人

進撃の巨人16巻 諫山創/講談社

続いての九つの巨人は「車力(しゃりき)の巨人」。四足歩行で常に移動するため、やや動物に近いタイプの九つの巨人。

車力の巨人の特徴はやはり「背中に荷物や人間を背負って運べる」ことが特徴。それ自体に攻撃力はないものの、戦争時には兵糧物資や負傷者を運ぶことをメインに活用。また車力の巨人も「しゃべる」ことが可能なため、偵察や索敵目的に活用されることもある。

(進撃の巨人23巻 諫山創/講談社)

「車力の巨人」は顎の巨人並に俊敏性に優れているだけではなく、とにかく長時間(数ヶ月単位レベル)の巨人化を維持できるため作戦状況に応じて武装化できる。画像だと顔面をガードしつつ、背中に人を乗せてバンバンと発砲してる場面。

○車力の巨人の所有者はピーク

(進撃の巨人23巻 講談社)

「車力の巨人」の所有者はピーク

『進撃の巨人』の序盤(パラディ島編)では一切登場してませんでしたが、おそらくジークやライナーと一緒にパラディ島に侵入していたはず。そのため一枚目の画像もピークの姿と考察されます。

つまり今まで『進撃の巨人』連載中における数年単位の時間軸では、まだ車力の巨人の能力が誰かに所有権は移ったことはないはず。

始祖の巨人…9つの巨人

続いての九つの巨人は「始祖(しそ)の巨人」。「九つの巨人」の中で一番重要な巨人。

何故ならマーレ国の人間からは「座標」や「叫び」と呼ばれ、おそらく範囲を問わず無垢な巨人たちをあらゆるレベルで操作できる能力だから。大量の無垢な巨人を操作できるため、九つの巨人の中でも最強とすら評価可能。

また大量の無垢の巨人たちを硬質化させることで、巨大な壁を一度に一気に建設することも可能。他にも同じエルディア人同士であれば「記憶の改竄」も可能となる。「巨人の正体まとめ」という考察記事もあとで読んでみてください。

つまり冒頭でフリッツ王がパラディ島に逃げ込んだと説明しましたが、「始祖の巨人」の力でウォールマリアやウォールローゼが建設されている。そして「始祖の巨人」はレイス家に代々受け継がれ、過去100年の間壁内を統治していたチカラ。

『進撃の巨人』のストーリーの核としては、まさに「始祖の巨人」のチカラを誰が奪うかが重要になってくる。

○始祖の巨人の所有者の変遷まとめ

進撃の巨人16巻 諫山創/講談社

「始祖の巨人」の所有者はウーリ→フリーダ→グリシャと続き、現在はエレンに受け継がれていると考えられます。画像はグリシャがフリーダから始祖の巨人を奪った、まさにその瞬間の場面。

ちなみに始祖の巨人は「王族の血(フリッツ王の血脈)」を引いてないと使うことはできません。現在の所有者であるエレンはフリッツ王の子孫ではないため、実際には始祖の巨人の力は使えないものの実は…という展開。

具体的に少しネタバレしておくと、王家の血を引くジークがマーレ国を裏切ってエレンたち側に付く。

進撃の巨人…9つの巨人

進撃の巨人22巻 諫山創/講談社

続いての九つの巨人は「進撃(しんげき)の巨人」。漫画タイトルそのものの9つの巨人ですが、主人公・エレンが『進撃の巨人』の割と序盤から所有していた能力。

画像はマーレ国内のスパイ・フクロウ(クルーガー)からエレンの父・グリシャに継承される場面。グリシャはマーレ国からパラディ島に流刑されるものの、「進撃の巨人」の力を得たことで生き延びる。

その後、グリシャはパラディ島新たな家庭を持ち、エレンを産み育てる。しかしライナーやベルトルトが襲来したため、エレンに「進撃の巨人」の力を継承した。つまり進撃の巨人の所有者はエレン。

○進撃の巨人の能力は不明

ただ進撃の巨人の能力は不明。一定の硬質化ができたり身体能力が高かったり、9つの巨人の中では割りと欠点が少ないタイプっぽい。ただし前述のように主人公・エレンは「始祖の巨人」も同時に所有している可能性が高い。

これはどういうことなのか?

そこでネット上では「進撃の巨人」は「複数の巨人のチカラを使用できる能力」ではないかと考察されています。中には「九つの巨人を統一できる能力」という説もあります。ただ獣と女型が一緒に発動したら、見た目的に偉いことになりそうですが(笑)

戦鎚の巨人…九つの巨人

九つの巨人の最後は「戦鎚(せんつい)の巨人」。ちなみに細かい部分ですが「戦槌」ではなく「戦鎚」のため注意しましょう。木偏ではなく金偏。

(進撃の巨人100話 諫山創/講談社)

戦鎚の巨人」を所有するのはタイバー家。

かつて100年前の巨人大戦でフリッツ王に反旗を翻した貴族・タイバー家の末裔。そのためエルディア人ではあるものの救国の一族としてマーレ国でヒーロー扱いされ、実質的にマーレ国を裏で統治する。

ただし、タイバー家は基本的に表舞台には登場せず、これまでの幾度の戦争においても「戦鎚の巨人」が戦うことはなかった。しかし事態は一変。現タイバー家の当主であるヴィリーは「始祖の巨人」の力を持つ主人公・エレンたちが住むパラディ島の侵略を目論む。

○戦鎚の巨人の所有者はヴィリー妹

(進撃の巨人102話 諫山創/講談社)

でも当主であるタイバー・ヴィリー自身は「戦鎚の巨人」の力を所有しておらず、実際の所有者はヴィリーの妹。ただし名前は不明。おそらく「戦鎚の巨人」の能力者であることを隠すためか、妹は常に地味な家政婦を演じていた模様。

○戦鎚の巨人の強さがハンパない

(進撃の巨人102話 諫山創/講談社)

戦鎚の巨人が持つ能力はまさに「ハンマー」。めちゃめちゃ長いハンマーを振り回して攻撃してくる。柄の部分が長いからこそ、遠心力がもたらす破壊力が抜群。獣の巨人ほどではないにしても、遠距離攻撃にも対応できるのが魅力。

ただ戦鎚の巨人の能力は厳密に言うと「土や岩を変形させる能力」に近く、その力を使ってハンマーそのものを急造しているっぽい。そのため『鋼の錬金術師』のように、戦鎚の巨人は大地をいとも簡単に変形させることが可能。地理的条件を有利に進めたり、相手の動きを奪うことも可能。

先程の9つの巨人・車力の巨人は用途に合わせてあらかじめ兵装できるメリットはあったものの、この戦鎚の巨人は自力でその場に応じて様々に武装化できるメリットがありそう。

(進撃の巨人102話 諫山創/講談社)

あと「戦鎚の巨人」はマスクみたいなんで覆われているのも大きな特徴。他の9つの巨人と比べると、明らかに異質な部分。他の9つの巨人は目や口などむき出しでしたが、戦鎚の巨人だけはガードされてる。何かしらの意味があるのかも知れません。

ちなみに九つの巨人を筆頭に作った「進撃の巨人最強強さランキング」も是非おひまつぶしに読んでください。できるだけ丁寧な考察に基づいて、九つの巨人の強さランキングを執筆できたはず。