別冊少年マガジンが誇るおすすめ人気漫画が『進撃の巨人』。謎の得体の知れない巨人が登場するバトル漫画。コミックス単行本の発行部数ランキングでも上位に位置する漫画ですが、ここで鍵を握る存在が「九つの巨人(9つの巨人)」。
九つの巨人は無垢の巨人(名前を持たないモブの巨人)と違って様々な能力を持ち、また『進撃の巨人』のストーリーにも大きく絡んでくる存在。
そこで今回ドル漫では「九つの巨人(9つの巨人)」について画像付きで徹底的に考察していこうと思います。九つの巨人の現在の継承者・所有者は誰なのか?かつて存在した過去の九つの巨人(始祖ユミルが召喚した九つの巨人)なども少しだけ紹介します。
一応、ネタバレ注意。
九つの巨人とは何ぞや?
まずは九つの巨人について改めて簡単に考察。
かつてエルディア人の開祖とされるユミルは「大地の悪魔」と契約する。大地の悪魔から「巨人に変身するチカラ」を与えられたユミルは世界を支配した。ちなみに、ユミルは実際には初代エルディア国王の奴隷。巨人の能力を手に入れた後も酷使され続けた。
その後、ユミルは死後に巨人の能力を「九つの魂」に分解して子孫に分け与える。これが後に「九つの巨人」と呼ばれる能力。ただし、最初は「3人の娘(マリア・ローゼ・シーナ)」にだけ巨人の能力が分配されてるので、マリアたちは3つの能力が使えたのかも。
そのため『進撃の巨人』で無垢の巨人も含めて、九つの巨人の能力を発揮できる(or 巨人化できる)民族はエルディア人(ユミルの民)だけ。
その後、エルディア人の子孫は「九つの巨人」の破滅的な力を使って強大なエルディア帝国を築く。古代の大国マーレすらも滅ぼして安寧を築いた。ちなみに、九つの理由は北欧神話の世界樹ユグドラシル(9つの世界を内包する)とリンクさせてるから。
○進撃の巨人は「9つの巨人」をめぐるストーリー
しかし1700年近くの時間が経過した時、エルディア帝国は弱体化する。何故なら、九つの巨人を巡って内戦のようなものが常に勃発していたから。そこで100年前にマーレ国に間隙を縫われて「九つの巨人」の力を巡って巨人大戦が勃発する。
そしてマーレ国は9つのうち7つの巨人の力を手に入れて覇権を再び握る。エルディア帝国のフリッツ王は残された2つの巨人の力(始祖と巨人だが、実際には進撃の能力は大陸に残ったまま)を手に、パラディ島に逃げ込む。このパラディ島こそが『進撃の巨人』序盤の舞台でした。
つまり、主人公・エレンたちはフリッツ王の子孫であり、エルディア人の生き残りだった。
一方、外の世界では再びマーレが支配するようになった結果、一転してエルディア人の子孫たちは迫害される立場となった。それでもフリッツ王が未だに持つ「始祖の巨人」の力は、全ての巨人を操ることができるため非常に強力。
そこでマーレ国は「始祖の巨人」の能力を奪おうと画策する。
九つの巨人はエルディア人の血を引くものしか使えないため、エルディア人のライナーやベルトルト、アニをパラディ島にスパイとして送り込んだ。つまり進撃の巨人1話目に登場した超大型巨人の襲来は「マーレ国」が仕掛けたものだった。エレンたちが戦ってる相手は「世界」だった。
そのため『進撃の巨人』のストーリー根幹は「九つの巨人」の能力を巡る争いが描かれていた。
超大型巨人…九つの巨人
まず最初の九つの巨人は「超大型巨人」。
超大型巨人は九つの巨人の中でも「最も体のサイズ」が大きい巨人。まさに文字通り。画像でも右足にぶら下がってるのも実は巨人(エレン)。それだけいかに巨躯か体感できるはず。この絵的なインパクト感も含めて、まさに「進撃の巨人=超大型巨人」と認識してる進撃読者も多そう。
まさに「THE巨人」と呼ぶべき九つの巨人。
また超大型巨人は巨人化時に周囲に熱風を放つ能力を持つ。爆風は周囲数百メートルを焼き尽くすほど。超大型巨人は近接戦闘には弱いかと思いきや、いざとなれば爆風で防げるチート仕様を持つ。そのためマーレ国内で超大型巨人は「破壊の神」と称されるのも納得。
ただし、エネルギーの消耗があまりに激しい為、九つの巨人の中では最も長期戦に向かない巨人でした。
○超大型巨人の継承者はアルミン
超大型巨人の現在の所有者は「アルミン・アルレルト」。当初はベルトルトが超大型巨人を所有していたものの、主人公・エレンたちとの戦いで敗北してしまう。ベルトルトとの戦いで瀕死の重傷を負ったアルミンを生き返らせるため、逆にベルトルトは食べられてしまった。
マーレ編でもアルミンの超大型巨人の能力は遺憾なく発揮。『進撃の巨人』終盤ではアルミンとエレンとの戦いも描かれます。
ちなみに九つの巨人の能力を継承させる方法は「所有者の脊髄を食べる」こと。また九つの巨人の能力を継承すると余命は13年に短く制限されます。何故13年という期間なのかは「1話目の伏線」の考察などもご参照。
鎧の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「鎧(よろい)の巨人」。
鎧の巨人は「全身を硬質化」できる能力を持つ九つの巨人。やはり文字通り、鎧をまとった九つの巨人。壁(ウォール・マリア)をぶち破って最初に襲ってきた巨人が鎧の巨人でした。超大型巨人と同様に、読者の印象に残っている九つの巨人の一つでしょう。
そのため鎧の巨人は全身を硬質化させた攻撃は極厚の岩の壁すら破壊するほど強烈。ただタックルするだけで、その威力はバズーカ砲を超える。九つの巨人でも意外と攻守共に優れているため厄介。
ただし、全身を硬質化しても意外と防御力は知れてる。メタルキング並みとは到底言い難い。その上、九つの巨人でも持久力は少ない方なので、それほど実は強みはなかったりします。
鎧の巨人の継承者はライナー
鎧の巨人の所有者は「ライナー・ブラウン」。実はエルディア人とマーレ人のハーフだったりするんですが、マーレでは落ちこぼれでした。ただ顎の巨人の能力を持つマルセルが自分の弟(ポルコ)を守るため、意図的にライナーが鎧の巨人に選ばれるように仕向けた。
しかもパラディ島侵略の際には、自分のミスでマルセルが無垢の巨人(後の偽ユミル)に食べられる。だからライナーは一貫して情けないヘタレだった。画像のキメ顔なんやねんっていう。パラディ島攻略が失敗に終わった後は、ライナーは再びマーレ国に戻る。
ライナーの次期継承者は「ガビ」が有力候補でした。ライナーの従姉妹。ガビは決断力・精神力・戦闘力を兼ね備えて正義感も強い戦士でしたが、サシャを殺して不人気キャラに。ただガビは『進撃の巨人』最終盤で無垢の巨人となるなど、最後まで鎧はライナーでした。
女型の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「女型(めがた)の巨人」。
女型の巨人は九つの巨人の中で一番汎用性が高い巨人とされます。巨人化できる時間が比較的長く、そして肉体の可動範囲が広いため機動力にも優れる。この女型の巨人から「巨人にも意思がある?」という疑惑が持ち上がりました。
鎧の巨人ほど強固ではないものの部分的に硬質化できるため、蹴りやパンチといった打撃技と組み合わせることでまさに破壊的な攻撃力を誇る。さながら人間のように自由に動ける九つの巨人。アニのような格闘センスに優れた継承者との相性がピッタリでした。
また「無垢の巨人」を叫び声で操ることも可能など作戦遂行上も使い勝手が良い九つの巨人でした。
○女型の巨人の継承者はアニ
女型の巨人の所有権は「アニ・レオンハート」。パラディ島攻略の際にも、女型の巨人の長期間動ける特徴が最大限発揮されました。本来は顎の巨人(マルセル)で移動するはずだったんですが、それをアニの女型の巨人が一人で補うカタチになりました。
その後、アニはエレンたちに追い詰められた結果、最後は「氷の結晶」で全身を覆うことで回避する。ただ自分自身が動けなくなる。いわば囚われの身となってしまうため自滅行為に近かった。逆に言うと、その間は女型の巨人の所有権は移行しなかった。
そして『進撃の巨人』終盤でエレンと始祖ユミルが地鳴らしを発動した際、アニの氷の結晶は半強制的に解除される。そして、アニはアルミンやミカサと一緒に行動を共にする。終盤でも女型の巨人のバトルシーンは描かれるなど、最後まで女型の巨人の所有者はアニでした。
顎の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「顎(あぎと)の巨人」。アギトとは呼んでますが、アゴ(顎)と読み替えた方が分かりやすいと思います。
顎の巨人は読んで字の如く、「顎」による噛みつき攻撃が強烈。戦鎚の巨人の氷の結晶すら容易に噛み砕く。また顎の巨人とは言いつつも、「爪」による攻撃も非常に強力でした。偽ユミルの顎の巨人は非常に軟弱でしたが、ポルコ・ガリアードの顎は非常にたくましい。
顎の巨人は九つの巨人でも「体のサイズ」は最も小さめ。でも、その分だけ敏捷性に優れるため森でも猿のように動き回ることが可能。敵を翻弄するといった急襲・強襲攻撃に向いてる。発砲すら防ぐ防御力も持ち合わせるなど、さながら特攻隊長的な役割も担います。
かつての歴代九つの巨人には、このような顎の巨人もいた模様。車力の巨人の可能性もありますが、強力な爪を見る限りは顎の巨人か。だから九つの巨人とは言っても、所有者のルックスや性格・戦闘力が巨人の相貌にも特徴として大きく現れる模様。
○顎の巨人の継承者はポルコからファルコに
顎の巨人の所有者はマーレ編では「ポルコ・ガリアード」。これはライナーの友達だったマルセル・ガリアードの弟。パラディ島ではマルセルから奪った偽ユミル当初が所有していたものの、マーレ国に連行されてポルコが偽ユミルを食べた。
だから顎の巨人の継承者をおさらいすると「マルセル(マーレ国)→偽ユミル(パラディ島)→ポルコ(マーレ国)」といった順番になります。当初はポルコが継承する予定だったため、結果的に顎の能力は元に戻ったと言えるのか。
ただしその後、顎の巨人の能力は「ファルコ・グライス」に継承されます。ファルコはマーレ国でエレンとライナーを引き合わせた少年。ポルコがライナーを守るために自ら犠牲となった。顎は最も継承者の移り変わりが激しかった九つの巨人でした。
ちなみに、最終的にファルコ版顎の巨人は空を飛んだりしちゃいます。
獣の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「獣(けもの)の巨人」。
獣の巨人は猿のよう手足が長く、手先も器用。そのため野球のピッチャーや砲丸選手のように岩などを投擲することが可能。その威力たるや、まさに砲弾のごとし。いわば飛び道具を持ってるに等しいため、九つの巨人でも長距離戦でも対応できる珍しいタイプ。
そして「獣の巨人」は見た目とは反して、九つの巨人でも珍しく「人語を流暢にしゃべる」ことが可能。
ただし、過去の歴代九つの巨人には「羊のような獣の巨人」もいた模様。どうしても獣の巨人はお猿さんのイメージが強いですが、あくまでジークの話。だから獣の巨人が必ずしも強いかと言うと、その当時の所有者の能力や体質に拠るはず。羊の巨人が強そうには思えない。
そのため九つの巨人の中でも「見た目や能力が所有者次第で最も変わってくる巨人」なのかも知れない。
○獣の巨人の継承者はジーク
獣の巨人の所有者は「ジーク・イェーガー」。マーレ編でも引き続き所有権はジークのままですが、『進撃の巨人』最後までジークは変わらないはず。
ジークはグリシャ・イェーガーの息子でした。つまり時間と場所を隔てて生まれた、主人公・エレンの異母兄弟。エレンからは「兄さん」などと呼ばれてる。ジークは不毛な戦いを終わらせるため、全てのエルディア人を永久に子供を産めないように画策する。
一方、ジークの母親はエルディア人の貴族でした。そのためジーク版獣の巨人は自身の脊髄液を注入した「無垢の巨人」を叫ぶことで思い通りに動かせる能力を持っていた。普段であれば夜は動きが鈍くなる巨人でも、月さえ出ていれば夜でも無垢の巨人を動かせることも。
だから獣の巨人本来の能力に「無垢の巨人を操作するチカラ」はありません。歴代の九つの巨人の中にもいなかったはず。
車力の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「車力(しゃりき)の巨人」。
車力の巨人の特徴は「四足歩行で移動する」こと。やや動物に近いタイプの九つの巨人ですが、「背中に荷物や人間を背負って運べる」ことが大きな特徴。戦争時には兵糧物資や負傷者を運ぶ目的で使われる。数ヶ月単位で巨人化を維持できるなど、九つの巨人でも持続力が最も長い。
また車力の巨人は顎の巨人並みに俊敏性に優れてるんですが、とりわけ顔や背中に武装兵器を積載することも可能。車力の巨人単体の攻撃力は知れてますが、画像だと顔面をガードしつつも背中に人を乗せてバンバンと発砲することも可能。
また車力の巨人も「しゃべる」ことが可能なため、偵察や索敵目的に活用されることも多い九つの巨人でした。
○車力の巨人の継承者はピーク
車力の巨人の所有者は「ピーク・フィンガー」。
ピークは『進撃の巨人』序盤では一切登場してませんでしたが、おそらくジークと共に後からパラディ島に侵入していた模様。だから獣の巨人が登場した時点で、ピークの車力の巨人も既にパラディ島には潜伏していた模様。初登場時の車力の巨人は顔むき出しの状態でした。
だから『進撃の巨人』の時間軸では、車力の巨人の所有者は一貫してピークのはず。最終盤の展開でも活躍するシーンは多く、最後まで車力の巨人の継承者はピークでした。ちなみにピークの性別は女性。
戦鎚の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「戦鎚(せんつい)の巨人」。
戦鎚の巨人の能力はまさに「ハンマー」。めちゃめちゃ長いハンマーを振り回して攻撃してくる。柄の部分が長いからこそ、遠心力がもたらす破壊力が抜群。九つの巨人の中でもリーチが長く、比較的中距離攻撃にも対応できるのが魅力。
ただ厳密に言うと「土や岩を変形させる能力」に近い。ハンマーもその能力を応用して作ってる。さながら『鋼の錬金術師』のような能力を持ち、大地をいとも簡単に変形させることが可能。地理的条件を有利に進めたり、相手の動きを奪うことも可能。
あと「戦鎚の巨人」はマスクで顔が覆われているのも大きな特徴。他の九つの巨人と比べると、「生身感」が薄い。
一方、過去の九つの巨人を見ると「鎌」のような武器を持つ戦鎚の巨人もいた模様。だから戦鎚の巨人というよりも、「武器の巨人」と言い換えた方が分かりやすい。ただあえて戦鎚(ハンマー)という表現を使ったのは、北欧神話のトールに合わせたものか。
それでも戦鎚の巨人は仮面のようなものを被ってるのは今も昔も同じだった模様。
○戦鎚の巨人の継承者はヴィリー妹だったが…
「戦鎚の巨人」を所有していたのはタイバー家。100年前の巨人大戦でフリッツ王に反旗を翻した貴族・タイバー家の末裔。そのためエルディア人ですがマーレ国でヒーロー扱いされてる。ただし、実際にはフリッツ王とタイバーが裏では結託していた。
でも当主のタイバー・ヴィリーは戦鎚の巨人の力を所有しておらず、実際の所有者はヴィリーの妹(ラーラ・タイバー )でした。おそらく戦鎚の巨人の能力者とバレると命が狙われるから。そのため継承者の妹は影で地味な家政婦を演じていた模様。
ただし、最終的にヴィリー妹は敗北して、戦鎚の巨人の能力は「エレン」に最終的に継承されます。
進撃の巨人…九つの巨人
続いての九つの巨人は「進撃(しんげき)の巨人」。
進撃の巨人はまさに「漫画タイトル」を象徴する九つの巨人。主人公・エレンが『進撃の巨人』序盤から所有していた能力ですが、元々は父親のグリシャが継承しておりました。それがライナーたちが襲撃してきた日の夜に、エレンに自らの脊髄を食わせた。
一方、グリシャが進撃の巨人の能力を継承したのは、スパイ容疑でパラディ島に島流しになった際。この時に母親のダイナ・フリッツが無垢の巨人に変えられてるんですが、グリシャはエルディア人のスパイだったエレン・クルーガーから継承される場面。
その後、グリシャはウォール・マリアの壁内で新たな家庭を持って、エレンが産まれた。だから進撃の巨人の継承者は「エレン・クルーガー→グリシャ・イェーガー→エレン・イエーガー」といった流れ。グリシャがエレンと命名したのは使命を忘れないため?
○進撃の巨人は「未来に干渉する能力」
一方、進撃の巨人の能力は「未来に干渉する能力」。当初はいついかなる時代においても自由を求めて進み、自由のために戦った巨人等と漠然とした説明しかありませんでしたが、グリシャ曰く、「未来の継承者の記憶を知る能力」とのこと。
正直かなり分かりづらい能力なんですが、グリシャに始祖の巨人の継承者・フリーダを殺すように仕向けていた張本人がエレンでした。「未来の継承者の記憶を見せる≒過去の継承者の行動を左右させる」という意味では、進撃の巨人は未来に干渉できる能力と言っても良さそう。
他にも九つの巨人で唯一始祖の巨人の支配下に入らない特徴を持ちます。戦闘面では硬質化や可動域など進撃の巨人はどれも平均的に強い部類に入るものの、どちらかというと「ストーリー面で重要な働きをする九つの巨人」と言えます。
始祖の巨人…九つの巨人
最後の九つの巨人は「始祖(しそ)の巨人」。
始祖の巨人は最強の九つの巨人。前述の九つの巨人を全て生み出す能力を持つだけではなく、全てのエルディア人を巨人化させることが可能。ウォール・マリアといった巨大な壁も始祖の巨人の能力で作られました。エルディア人であれば「記憶の改竄」も可能となる。
また「座標」などと呼ばれますが、始祖の巨人の能力があれば全世界にいるエルディア人の脳内に干渉することが可能。だから始祖の巨人はエルディア人の金玉を全部握ってる状態。座標の世界には、奴隷時代の姿でユミル・フリッツが約二千年もの間ずっと働いてる。
そして、始祖の巨人は「地鳴らし」と呼ばれる超大型巨人よりも大きい巨人を一斉に移動させる、まさに世界を滅亡させる技も使えます。だから『進撃の巨人』のストーリーの核としては九つの巨人というより、まさに「始祖の巨人」のチカラを誰が奪うかが世界の命運を握る。
○始祖の巨人の継承者まとめ
始祖の巨人の継承者は「フリーダ・レイス」。ヒストリア・レイス(クリスタ・レンズ)の姉。それ以前の継承者には「ウーリ・レイス」がいました。また更に遡ると、後の初代レイス王を名乗る145代エルディア王(カール・フリッツ)も継承者の一人でした。
一方、フリーダはライナーたちが襲撃してきた夜、グリシャによって始祖の巨人が奪われる。だからエレンは進撃の巨人を継承した際、既に始祖の巨人の能力も継承していたことになります。継承者をさらいすると「歴代フリッツ王…ウーリ→フリーダ→グリシャ→エレン」といった流れ。
ただし、始祖の巨人は「王族の血筋(フリッツ王の血脈)」を引いてないと能力は発揮できない。現在の所有者エレンはフリッツ王の子孫ではなかった。でもグリシャの妻のダイナ・フリッツと一瞬触れた時だけ、エレンは一時的に始祖の能力が使えた。
この仕組みを応用してエレンはフリッツ王の血筋を引くジークに近付いたということ。既にネタバレしてますが、エレンはユミルの気持ちを汲み取ることで、ジークの血筋を無視して「地鳴らし」を発動させます。『進撃の巨人』最終回の考察記事は別途ご参照ください。
コメント
進撃の巨人の能力は、未来の進撃の巨人の継承者のを見ることが出来るです。
二年ぐらいずっと放置してて加筆してませんでしたm(_ _;)m
改めて他の九つの巨人についても再考察しておきました。