【ネタバレ感想】トリコ 最終回がヒドすぎた理由 徹底考察まとめ【最終話・ラスト結末】【漫画】

漫画『トリコ』の最終回・最終話のネタバレ感想をレビュー。

『トリコ』の作者は島袋光年。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのバトル漫画グルメ漫画。AmazonのKindleや楽天koboなどで無料で試し読み・立ち読みができます。

『トリコ』は2008年から2016年まで長期連載されてた人気漫画なんですが、どうやら最終回がヒドかったらしい。結論から書くと、もはや「打ち切り」と言ってもいいような終わり方や内容。

そこで今回ドル漫ではラストの結末をレビューしつつ、『トリコ』が面白い漫画だったのかつまらない漫画だったか今更ながら考察してみようと思います。

【トリコ】最終話までのあらすじ内容まとめ【解説】

まずは『トリコ』の最終話までのあらすじ内容をおさらい。

主人公は美食屋・トリコ。

世界はグルメ時代と呼ばれ、あらゆる食材に満ち溢れていた。そこでトリコは「人生のフルコース」を探すために、料理人・小松と共に旅に出る。しかし、NEOと呼ばれる謎の勢力の台頭で、人間界のグルメ時代は突如として終焉を迎えた。

そこでトリコはグルメ時代を再び復活させるため、美食神・アカシアが封印したとされる7つのフルコース(エア、ペア、アナザなど)の捕獲に食材の宝庫とされる「グルメ界」に向かう。

ただ『トリコ』のラスボスこそがアカシアだった。伝説の食材の「GOD」を食べたアカシアは覚醒し、体内に秘めていたグルメ細胞・ネオすら完全に取り込んでしまう。

(トリコ42巻 島袋光年/集英社)

結果、アカシアはもはや「完全なる悪魔」の姿に。捕獲レベルは3万を超え、明らかに常軌を逸する強さを獲得。

本来はブルーニトロがネオにアカシアを食べさせ、完全に覚醒した状態のネオを封印しようと試みていた。つまり、ラストの場面でアカシアの裏切り。ずっとGODの調理が完成するのを待っていた。

(トリコ42巻 島袋光年/集英社)

一方、トリコは兄・スタージュンが自らの命と引き換えに得たGODを食すと、グルメ細胞が完全に実体化。そして、アカシアと同様にトリコも自らのグルメ細胞を取り込むことで覚醒し、さらなる強さを会得。

果たして、トリコ vs アカシアの最終決戦の結末はいかに?

(トリコ42巻 島袋光年/集英社)

ちなみに、『トリコ』と『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とのコラボはトリコが例のグルメ細胞を取り込んだ場面の話になるため、最終43巻より一巻前になります。

【ネタバレ感想】怒りの拳でネオとアカシアを倒せ!

ということで本題。『トリコ』の最終回を考察していこうと思います。

『トリコ』で最初に登場したブルーニトロであり、かつてアカシアの協力者でもあった「ペア」がネオの倒し方を耳打ちでアドバイス。

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

ネオのグルメ細胞の色は「漆黒」。黒は全てを飲み込み、食欲や食運ですらも食い尽くす。まさに圧倒的な食欲の前に、八王ですら一切歯が立たず。しかしながら、ネオにとって最も苦手な味があった。

その苦手な味こそが「怒り」。つまり、ネオを取り込んだアカシアを倒すためには怒りで戦うしかなかった。逆に、アカシアに微塵でも恐怖感を感じてしまうとネオに食い殺される。

その後、三虎や八王なども参戦して地球が破壊されるほど壮絶なバトルが勃発。しかし、アカシアやネオにとっては「攻撃」すらも美味。

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

八王ですら次々と美味しく頂いたアカシアの姿は、もはや原型を留めないほど化物に進化。徐々にアカシアの意識もネオに侵食されつつあり、ブルーニトロですら恐怖する状況にトリコたちももはや為す術もない状態。

○最後は「愛情」という食材でネオの空腹は満たされる

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

しかし、トリコの「最後の三番目のグルメ細胞」が姿を現す。

このグルメ細胞はアカシアとネオの攻撃を受け止めるだけではなく、ネオの腕すらグジュグジュに取り込んでいく。圧倒的強者。また「食べすぎですよ。何十億年も…」とネオに一言。どうやら何かネオの正体について前から知っていた様子。

またトリコに対しては「アレ…大好きなんですよ僕」とアドバイス。実は既にトリコの度重なる攻撃や食運を取り込んだことによって、ネオの食欲は限界を達していた。

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

最後にトリコは「感謝のごちそうさまでした」の手を合わせる。そのままアカシアは死亡し、ネオはこれまで食べ込んだ大量の食材を吐き出すこととなる。

ちなみに、このネオの中に隠されていた「完象」を最後に選び、ついにトリコのフルコースメニューも完成する。

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

ただ生き残ったネオに対して、最後にトリコは食材を分け与えた。これまで孤独で生きてきたネオにとって初めての経験(愛情)だった。そして初めて笑顔を見せたネオは、もう空腹ではなくなった…というオチ。

【ネタバレ結末】最終回はトリコとリンの結婚式で終わるが…

ただし、厳密には『トリコ』のストーリーはもう少し続いて、いよいよ本当の最終回。

アカシアとネオとの一戦からしばらく経過。人間界は三虎の犠牲もあって、完全に平和が訪れて再びグルメ時代を取り戻しつつあった。そして、食没の岬で三虎の墓を立てたトリコはリンとの結婚式に出る。

トリコとリンの結婚式は壮大で参加者は5000人超え。そこにはネオ、ブルーニトロ、美食會、世紀末リーダー伝たけしの姿。今は亡きアカシアやフローゼ、三虎も魂となって食卓を囲んでいた。

このリンとの結婚式に出されたのが、トリコがようやく完成させた前述のフルコースメニュー。もちろん料理したのは小松。他にも結婚式にはジュエルミートなどかつてトリコが倒してきたそうそうたる食材も並ぶ。

まさにハッピーエンドな結末。

○打ち切りじゃなかったらトリコは「宇宙編」まで続いてた?

そして、そこから更に数年後。

トリコと小松が次に目指した場所が「宇宙」だった。

何故なら、アカシアのフルコースのおかげで、次々と謎が解明され始めたから。例えば、グルメ日食もグルメ衛生が太陽を覆い隠していただけだった。

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

またトリコのグルメ細胞曰く、「かつて最果ての地と呼ばれた場所では、美食の神々が暮らしていたが、そこで食欲のインフレーションが爆発して起きたのが、137億年前のグルメビッグバン」とのこと。

この美食の神々は「直径10光年もある惑星群」ほどのサイズであり、この神々のグルメエネルギーが細分化されたのが「食運」の源だった。そして、トリコと小松は宇宙旅行の旅に出る…というのが本当のラストの結末。

宇宙食材とやらも詳細に設定が作り込まれており、グルメ界の成り立ちも合わせて考えると、どうやら打ち切りにならなければまだまだ『トリコ』のストーリーは続いていただろうと思わせるような最終回でした。

きっとトリコに秘められた「謎のグルメ細胞の悪魔」などの正体も、おそらく宇宙編で明らかにしていく予定だったのかも。逆に考えると未だに解明されず、最終回後も伏線として残ってる状態。結婚したはずのリンの行方も不明。

【ラスト考察】アカシアの変貌がヒドすぎるwww

一応ハッピーエンドで完結してるものの、『トリコ』の最終回がヒドいと思わせた理由がやはり「ラスボス・アカシア」の存在。

最後はもっと時間を掛けて結末に持っていこうと考えたんでしょうが、いかんせん最終回までの展開が慌ただしいため、読者的には腑に落ちないことも。

(トリコ最終43巻 島袋光年/集英社)

改めて確認しておくと、ラスボス・アカシアの最終的な目的は「トリコたちを怒らせる」ことだった。

前述のように、ネオは「怒りの味」が苦手なので、アカシアが徹底的にトリコたちを煽り倒した。ネオは純粋に食欲が強いだけ。実際、トリコはネオを「美しい食欲」と評価してるように、トリコがネオ単体に怒りのパワーで倒すことは難しかった。

ただアカシアがあまりにはっちゃけすぎて、トリコたちへの煽り方の度が超えていた。

○【一応善人】アカシアの「ひどさ」が演技とは思えない件

(トリコ41巻 島袋光年/集英社)

例えば、アカシアの前にトリコとスタージュンが登場した場面ですが、アカシアは「デカい二匹の蝿は…何だこいつら?」という印象を抱く。

でも吹き出しを見ても分かるように、別にアカシアは口に出して煽ってはいない。だから、アカシアがひたすら心の中で悪態をついてるだけ。言ってしまえば、この「蝿」という表現はアカシアの本音(笑)

もしアカシアのひどい振る舞いが演技であれば、こんな吹き出しは不要。そもそもトリコやスタージュンの存在を知らんかったんかい。

(トリコ42巻 島袋光年/集英社)

他にも、「おい神を出し抜いて何をしている?本当にいいかげんにしろよお前」とトリコの首をへし折ろうとする。いや、怒らせるどころか、もはや完全にトドメを刺そうとしていますやんwww

この場面でトリコが死亡してたらどうなってたのか。

(トリコ42巻 島袋光年/集英社)

そして極めつけがトリコの母・フローゼに対して、「私にとってフローゼは決して都合の悪い料理人ではなかったぞ。いつもキスマークをつけて帰ってくる私を、最高の料理でもてなしてくれるいい女だったよ」とニタリ。

いや、シンプルに口が悪いwwwそして演技だったという割に完全にお前ノリノリですやんwww

他にも悪態の連続でして、さすがに最終的にアカシアの真意が涙ながらに語られるものの、こういった数々の言動を見た直後に「あーそうですか」という読後感にはならない気がする。

やはり最終盤の展開がかなり慌ただしく回収されていただけに、アカシアの唐突な変遷っぷりには苦笑いしかこみ上げない。

【漫画】トリコ 最終42巻 総合評価・評判口コミまとめ

以上、ドル漫による『トリコ』最終話のネタバレ感想でした。

結論をまとめると『トリコ』の序盤は面白いバトル漫画でしたが、終盤にかけてはつまらないというのが個人的な感想です。

『トリコ』という漫画がつまらなかった理由は、やはり最終話にかけての「グルメ界編」に原因がありそう。

序盤の「人間界編」の連載期間が約6年続いたんですが、それ以上に設定の風呂敷を広げたグルメ界編はわずか約2年半で完結してることからも、いかに終盤のストーリーが駆け足気味に消化されていたか分かるはず。

最終回後も未だに理解できてない設定もちらほらあったりして、グルメ界以降の『トリコ』は人間界編ほどのテンポ感はなし。グルメ界編は設定の解説などが終始多い。八王も人語を喋ることができず、どうしても周囲のキャラの「説明的な語り」が増えた。

そのため最後のグルメ界編は「ひたすら読まされてる感」は強い。

○【最終話】トリコの「世界観」の描写にこだわりすぎた

そもそもグルメ界編は初っ端から面白くなかった。何故か人間界とグルメ界を行ったり来たりを繰り返して、ほぼ1巻分まるまるを消費してようやく出発したグズグズっぷりに個人的には早々に萎えたことを覚えてる。

そのため『トリコ』の後半以降は作者が変に守りに入った印象を受けます。

とにかく作者が考えた世界観や設定を大事に描こうとしすぎた感は否めない。とりわけ出し惜しみも多く、ストーリーが進みそうで進まないの連続がつまらない。大々的に前フリや伏線を張ったはいいものの、それを回収するまでに間が空きすぎる。

例えば、ドン・スライムやノッキングマスター次郎など「これから戦うぞ」という前フリでワクワクさせたものの、最終的に回収されるのは数巻分後とかもザラ。バトル漫画でバトルを出し惜しみにするとかフルコースで肉料理を出さないのも同じじゃね?

だから何でそんなに展開を引っ張るの?というのが最終回・最終話以前から続いてた。一応、最終回は作者が望むような終わり方・結末だったと思いますが、結果的に内容だけで評価すると「打ち切りギリギリ直前の状態」が続いていた感じ。

バトル描写に定評がある人気漫画家さんなので連載は最後までしぶとく続いてましたが、最後の場面に「読者の姿」はいなかったように思います。『トリコ』を一言でまとめると、作者が考えた設定を淡々と独善的に描写することに終始してただけの漫画と評価してみる。

ちなみに【結末】BLEACH 最終回 ネタバレ感想まとめ【結末】アイアムアヒーロー 最終回 ネタバレ感想まとめ【予想】ONE PIECE 最終話考察まとめ【予想】ハンターハンター 最終話考察まとめなども併せてご参照ください。

コメント

  1. たむお より:

    設定の端々に「あとで困った時にまた来て使おう」的な思惑(保険)が見え見えの回収しきらない無駄に広大な数字がいっぱいでなんか白けるそんな印象を持った漫画でした
    文字通り獄中で飯の有難さを思い知った上で保険だらけの物語。もう彼には期待できませんね

  2. 匿名 より:

    意味不明を漫画力で誤魔化しきれなかった凡作