1996年から連載が開始した『ONE PIECE(以下ワンピース)』もいよいよ最終回を迎えようとしています。だからベガパンクや緑牛といった、これまで謎が多かったキャラクターも次々判明しています。赤髪海賊団のメンバーもほぼ判明しています。
そこで今回ドル漫では黒ひげ海賊団の「サンファン・ウルフ」について徹底的に考察していこうと思います。果たして悪魔の実や懸賞金は?
サンファンウルフはワンピースで「最も巨大な巨人族」
まずサンファン・ウルフの略歴を解説します。
サンファン・ウルフは【黒ひげ海賊団】の七番船船長。10人の巨漢船長の一人。元々はインペルダウンのLEVEL6に収監されていた極悪海賊だったものの、2年前に黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)と共に脱獄を図る。いわゆる後発メンバーにあたります。
ウルフの出身地は「西の海」。声優CVは「小野健一」。年齢は「99歳」。種族は「巨人族」だけあって、まだまだ見た目は青年期といった雰囲気。ただ西の海で生まれていることから、出身国はエルバフではないはず。
ウルフの口癖は「つった」。元王下七武海のエドワード・ウィーブルと同様、IQは見た目通り低そう。
○ウルフの元ネタはサン・ファン・バウティスタ号?
ウルフの異名は「巨大戦艦」と呼ばれています。
キャラクター元ネタは不明ですが、かつて江戸時代に「サン・ファン・バウティスタ号」というガレオン船(海賊船)がありました。これは慶長遣欧使節団をスペインやローマに赴かせるために、伊達政宗によって1600年頃に造船されたそう。
巨大戦艦という異名が命名されていることも考えると、名前の由来としてはまさにピッタリか。『ワンピース』のキャラの名前の元ネタは実在する海賊が多かったですが、ウルフは唯一の「実在した海賊船」が元ネタだった?
ウルフの身長は「巨人族」の10倍近くデカい
しかしサンファン・ウルフの「身長」は一般的な巨人族をゆうに上回ります。
サンファン・ウルフの「身長」は最大180メートルとのこと。画像のウルフは60メートル程度だと思いますが、海軍本部・マリンフォードと大差ありません。さながら妖怪のデイダラボッチ。
そのためサンファンウルフの「好物」も海王類の塩焼きとなかなかぶっ飛んでいます。ここまで巨躯の空腹を満たすためには、やはり海王類ぐらいの飯を食べないとお腹が膨れないのかも知れない。きっと燃費も悪そう。
例えば、丸ビルや京王プラザホテルの高さがちょうど180メートル。関西だと梅田阪急ビルの高さが186メートル。高さ240メートルの東京都庁や六本木ヒルズには負けるものの、もはやサンファン・ビルディングと表現した方が良いか。
他にもウルトラマンの身長が40~50メートルですから、サンファン・ウルフは約3倍超。いかに巨大であるかが実感できるでしょう。巨人族の一般的な身長は10~20メートルのため、ウルフは一般的な巨人族よりも「約10倍」以上もデカい計算。
サンファン・ウルフの悪魔の実はデカデカの実
まさに『ワンピース』で最も巨大な海賊と表現できると思いますが、これはサンファン・ウルフの「悪魔の実」が関係しています。
サンファン・ウルフの悪魔の実は【デカデカの実】。ちなみに僕の予想が偶然にもバッチリ当たりました。
巨大化人間と表現されているように、デカデカの実は超人パラミシア系悪魔の実に該当します。文字通り、自身の肉体をデカデカと巨大化できる能力。どこまでサイズ感をアップできるかは不明ですが、前述の最大180メートルという表現を信じると一定の限界値はありそう。
何となくキロキロの実やトントンの実に近そうな能力ですが、デカデカの実は見た目そのものも大きく変化していることから、筋肉量をダメージに応じて増やせる最悪の世代のウルージの悪魔の実の上位互換といったところか。
数年前に発売された『VIVRE CARD~ONE PIECE図鑑~』には「例の巨体は悪魔の実の影響によるもの」と記載されているだけだったので、これまでは動物ゾオン系悪魔の実の「ヒトヒトの実(モデル:巨人族)」という予想もありました。
巨人族と巨人族をかけ合わせれば、更に肉体が巨大化するだろう…という理屈。
○ウルフは「陸上戦艦」として活躍する?
ウルフが海水に浸かってるシーンでは「体に力も入らねー」と発言していましたが、これは能力者特有の副作用からでした。魚人島でのルフィの戦いを見る限り、海水に触れても能力が即座に解除されるわけではないため、海底に足が付いていれば立ち続けることはできるっぽい。
逆に言うと、一度巨大化してしまうとサイズを縮めることができない副作用もあるのか。現状ではデカデカの実が元のサイズに戻れる力があるかなどは不明。「巨大戦艦」という異名も、このまま海面をプカプカと浮かんでいれば問題なさそう。
ただ戦艦と名の付く以上はやはり「破壊的な武器」が必須になってくるはず。
だから戦艦という名が付くものの、正確には戦車のような「陸上艦」「陸上戦艦」といったニュアンスが強い異名なのかも。海でも移動手段としてはそれなりに活躍できるものの、サンファン・ウルフの主戦場は何やかんやで他の海賊と同じく陸上ではあるのでしょう。
ウルフが更に巨大化できる可能性も加味すると、ウオウオの実のカイドウやイシイシの実のピーカのように倒すのは困難を極めるか。果たしてウルフを倒すのは一体誰になるのか?
サンファンウルフは古代兵器プルトンか?
続いてはウルフの正体が【古代兵器プルトンだった説】を考察します。
「戦艦」という言葉を聞いてワンピース読者であれば真っ先に思い出される存在が、やはり【世界最悪の戦艦】と恐れられる古代兵器プルトンでしょう。
現実世界の戦艦を見ても、例えば海上自衛隊・イージス護衛艦こんごうの全長が161メートルですから、最大180メートルに匹敵するウルフは「世界最悪」の条件を満たしているように思えます。
しかし、古代兵器プルトンは「ワノ国に隠されている事実」が天狗山飛徹こと光月スキヤキの口から既に確定しています。
麦わらの一味のフランキーが燃やしたように、古代兵器プルトンには「設計図」が存在していたことから空白の100年に建造された無機物であったことはほぼ確定的。サンファン・ウルフのような生物が代用できるものでもないと考察されます。
もちろん古代兵器ポセイドンのような実例はあるものの、ウルフにしらほし姫のような歴史的背景があるとも考えにくいため、今回の説は完全に外れたと考えていいでしょう。
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