『ONE PIECE(以下ワンピース)』の世界を牛耳るのが「天竜人」。またの名を世界貴族とも呼びますが、800年前に世界政府を樹立した20の王族の末裔たち。
しかし、天竜人の道を唯一選ばなかった王家が「アラバスタ王国」でした。だから何故、当時のネフェルタリ家が他の王家と同じように天竜人にならなかったのか。また聖地マリージョアに住むことを拒否した理由などがワンピース考察界隈でも話題になります。
この800年前当時のアラバスタ国王が【リリィ女王】と最近判明しました。
そこで今回ドル漫では「リリィ女王」のヤバい正体などを徹底的に考察しようと思います。
ネフェルタリ・リリィは800年前のアラバスタ国王
まずリリィ女王に関して判明している情報をまとめます。
リリィ女王とは800年前当時の【アラバスタ王国】の国王でした。年齢(享年)などは不明ですが、本名は「ネフェルタリ・リリィ」。またシルエット姿や髪型から、ネフェルタリ・ビビとの類似性も見て取れます。名前もLilyとViviと似てる。
アラバスタ王国は空白の100年の時代に「巨大な王国(Dの一族)」に勝利した20の王家の一つでしたが、リリィ女王は聖地マリージョアに定住する道を選ばずに、最終的にアラバスタ王国に戻る選択をしています。
アラバスタ王国以外の19の王国では、それぞれ新たに王が選出されていることはドレスローザ王国の歴史を見ても分かるでしょう。だから現在の天竜人(世界貴族)は元々治めていた国を捨てて、聖地マリージョアという場所に新たに移住しているカタチ。
ただし、800年前以降にアラバスタ王国を実際に統治したのは「リリィ女王の弟」でした。コブラ曰く、リリィはアラバスタ王国には帰国していないそう。更に言うと、リリィという名前が800年前以降の全ての文献において一切と言っていいほど登場せず。
ポーネグリフを世界中にバラ撒いた張本人?
つまり、リリィ女王は「歴史的に消された存在」である点も見過ごせません。空白の100年が禁忌の歴史であったように、リリィ女王も禁忌の人物だった。何故、アラバスタ王国だけが天竜人の道を選ばなかった理由もそこにあるはず。
この理由は「ポーネグリフ」を世界中にバラ撒いたから。
イム様の表現を正確に借りると、「リリィ女王のミスでポーネグリフという忌々しき遺物が世界中に散らばった」とのこと。ポーネグリフの解放は計画的だったと意味深に語っていることから、断定こそされていませんが意図的にリリィ女王がバラ撒いたに違いない。
ただポーネグリフの解放という表現を聞く限り、リリィ女王が光月家に直接ポーネグリフを作らせたのではなく、Dの一族側がもともと光月家に作らせていたポーネグリフをリリィ女王が何らかの方法で世界中にバラ撒いたことが読み取れます。
つまり、空白の100年で敗北して勢力が大きく削られたであろうDの一族側が、ポーネグリフそのものをバラ撒いた訳ではなさそう。
本名はネフェルタリ・D・リリィ
だから、ネフェルタリ・リリィはDの一族との関係性が深いキャラ程度にしか初登場時は思われていました。
ただリリィ女王はDの一族そのものでした。
つまり、リリィ女王の正式な本名は「ネフェルタリ・D・リリィ」ということ。
更に言うと、アラバスタ王国を長年統治していたネフェルタリ家そのものがDの一族でした。ビビやコブラもルフィたちと同じくDの一族。だから、800年前にアラバスタ王国を代わりに統治したリリィ女王の弟もDの一族。まさにDのバーゲンセール。
アラバスタ王国に「古代兵器プルトン」の秘密が隠されていた理由も、ネフェルタリ・リリィがDの一族だったからと考えたら納得。
○ネフェルタリ・リリィは最大級の裏切り者
もちろんアラバスタ王国はDに勝利した20の王家の一つでした。それにも関わらず、イム様は最近までネフェルタリ家はDの一族だった事実を知りませんでした。結局、Dの一族の正体も謎が深まったとも言えそう。一体何を持ってD足らしめているのか?
まさにネフェルタリ・D・リリィは19の王国(後の天竜人)からしたら裏切り者と呼べる立場。リリィのその後の消息は誰も把握していない様子なのでなんとも言えませんが、アラバスタ王国は世界の創造主と結果的に名乗ることがなかったのも納得です。
世界会議(レヴェリー)閉幕後に海軍中将のモンキー・D・ガープが語っていた「アラバスタ王国に関する事件」も、コブラ王がリリィ女王が遺したDの手紙についてうっかり口を滑らせてしまったからでしょう。結果、ビビの命もイム様に狙われるハメになった。
イム様はビビの写真だけ丁重に見つめていましたが、それは敵か味方か判断付きかねていたからか。
リリィ女王が遺した手紙の内容とは?
ただ消息不明のリリィ女王は「Dの一族に関する短い手紙」をアラバスタ王国に遺しています。このリリィ女王の手紙は800年にも渡ってネフェルタリ家に語り継がれていました。結果、コブラたちも自らがDの一族という事実をうっすら理解していた様子。
リリィ女王の手紙の内容は「ポーネグリフ(歴史の本文)を守りなさい。○○ゆく世界に夜明けの旗をかかげ」というものでした。最後に自らの本名を記載しているものの、やはり気になるのは五老星の咆哮でかき消されている部分でしょう。
個人的に一番しっくりした考察が「沈みゆく」tという言葉でした。最終地点のラフテルは海底にある説など、ワンピースの世界観は世界が沈む設定が少なくない。司法の島エニエス・ロビーの周囲は海に穴が開いており、インペルダウンも海中に沈んでいました。
○沈みゆく世界に夜明けを
何故、天竜人たちは天空にそびえ立つレッドラインに住んでいたのか?まさに世界が海の底に沈んでいくことを予期していたからではないか?
また夜明けという表現を見ると、「太陽が沈んでいく」というニュアンスも込められていたに違いない。太陽が沈むと夜が来ます。この暗黒の時代を救ってくれるのが、まさにDの一族。
手紙という点で考えると、ジョイボーイとの繋がりも薄っすらと見えていきます。
そのことからリリィ女王の正体はジョイボーイだった説もにわかに浮上しています。レディボーイ(ニューハーフ)という言葉もありますが、ジョイボーイの性別が実は女性だった可能性。考えてみると、手紙を残すという行為そのものはどこか女性的。
空白の100年でDの一族と後の天竜人が戦っている最中、ネフェルタリ家はDの一族と裏では繋がっていたはず。それにも関わらず、何故Dの王国は20の王国に敗北してしまったのか?ここらへんはジョイボーイと人魚姫との悲恋も関係しているのか。
『ワンピース』の世界は女性キャラが支配していたのかも知れない。
リリィは正体は光月トキだった?未来に飛ばされたから文献に名前が残らない?
ただリリィ女王は本当に殺害されていなかったケースも考えられます。
それがリリィの正体が【光月トキ】だったパターン。
光月トキは空白の100年が起きた800年前に生まれた人物でしたが、トキトキの実の能力を使って現代にタイムスリップしてきた謎の女性でした。後に光月おでんと結婚して名字を変えていますが、当時は天月という名字でした。
リリィが800年前から未来にタイムスリップしていたとしたら、それ以降の歴史の文献にリリィの名前が残っていないのも自然。またワノ国に古代兵器プルトン本体が実際に隠されていましたから、アラバスタ王国にその秘密が残っていたとしても不思議ではない。
むしろ全て辻褄が合う。しかしながら髪型や出身地も大きく異なるため、二人は同一人物と見るのは少し無理があるか。それでもトキトキの実は「第三者」も未来に飛ばすことができたため、リリィ女王が光月トキによって未来に飛ばされた可能性が一番高いか。
源義経がモンゴルに渡ってチンギス・ハーンとなった説もありますが、リリィ女王も現代にタイムスリップして「別人の人生」を歩んでいるのではないか?
アマゾン・リリーの初代皇帝だった?
そこで新たに考えられる説が「アマゾン・リリー」の初代皇帝だった説。
アマゾン・リリーは女系戦闘民族・九蛇(クジャ)が暮らす国家。何故か女性ばかりが生まれる謎の男子禁制の国家。元王下七武海のボア・ハンコックもアマゾン・リリーの出身でした。
何故アマゾン・リリーという名前だったのかというと、まさにリリィ女王が建国したからではないか?『ワンピース』の女性キャラクターには「花の名前」が付くことが多かっただけに、リリーとリリィは単なる偶然の一言で片付けられるのか?
アマゾン・リリーはカームベルトの中に位置しているため、外国から侵略されることも少ない特殊な立地性だったのも意味深です。これはイム様の侵略を回避するためだった?
Lilyは日本語で百合。漫画やアニメではレズビアンものを指す言葉。イム様と恋愛トラブルが発展したのが天竜人の座を剥奪された原因か?
考えてみると、マリージョアという言葉も2つに分解すると「マリー」と「ジョア」になる。マリーは花のマリーゴールド、ジョアも花のフェイジョアのこと。マリージョアも最初からマリージョアではなかったはずなので、これもリリィ女王に対する当てつけで命名されたものだったのかも知れない。
コメント
800年前のネフェルタリ・リリィ女王が赤ちゃんにって未来に飛ばされ、ビビとして育った説はなかろうか…
>ネフェルタリ・リリィ女王が赤ちゃんにって未来に飛ばされ
リリィ本人がポーネグリフを守りなさいと号令を出してるからその線は薄そう
誰かがリリィを騙ってリリィとして振舞ってリリィ本人は別にいて…みたいな
かなりの変化球設定じゃないと難しそう