ワンピース最新1084話ネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは『天竜人殺人未遂事件』。前回のワンピース1083話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
次のワンピース最新1085話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
サボとボニーの共闘
聖地マリージョアのパンゲア城に潜り込んだサボ。衛兵に見つかるも、メラメラの実で撃破する。その直後に父親のバーソロミュー・くまを探すために同じく潜入していたジュエリー・ボニーと遭遇する。二人は初対面だったが、新聞報道などで既にお互いの存在は見知っていた。
サボは「くまさんに娘がいることは聞いていた」と語ると、「あたしも革命軍の記事はいつでも追いかけていた。だからお前たちを信用する。父の身柄は頼む」とはジュエリー・ボニー。くまという目的で合致していた二人は一時的に行動を共にする。
サボは手の平に付着していた煤から鳥を生み出して、くまや奴隷を拘束する錠を解放する鍵を預ける。くまの身柄を確保したら、サボを置いてカマバッカ王国にある本部まで戻れとカラスに命令する。ススススの実は煤さえ預けたら第三者でも容易に発動できる?
幻の部屋とは?
そして、ボニーにこれからどう動くのか尋ねると、「エッグヘッドに向かってベガパンクに父の意識を取り戻す方法を聞く。それができねぇときは…」とサボに答える。現在ボニーは麦わらの一味とエッグヘッドにいるため、まさにその前日譚といったエピソードでしょう。
追跡を続ける衛兵に発見されそうになるが、サボはボニーを抱きかかえて物陰に隠れる。衛兵は「人影が見えたのに…」と訝しがると、別の衛兵が「見ちゃったって奴?【幻の部屋】を…」と意味ありげに語り出す。どうやらパンゲア城ではタブーとされている話題っぽい。
つまり幻の部屋とはイム様が常に隠れている部屋のこと?
サボは「幻の部屋」という謎の噂話を聞いた後、エッグヘッドに向かおうとするボニーをマリージョアから逃がす。ボニーは「革命軍に親切にされて調子が狂うなァ」と言いつつも、サボを信頼してその場を後にするのであった。
虚の玉座の前でコブラと五老星が対面する
一方、アラバスタ王国のコブラ王は五老星たちと既に面会を果たしていた。
しかし、その場所は「虚の玉座」が置かれている部屋だった。
虚の玉座とは世界の中心に位置する平和の象徴。五老星ですら座れない謎の玉座。800年前に世界の創造主である「最初の20の王家」は誓い合った。全員が対等な存在。それ故に一人の独裁者も生ませないため、あえて虚ッポの玉座を作って誰も座らせないようにした。
虚の玉座の周辺には20人の王を象徴する「20本の様々な剣」を突き刺していた。
コブラは五老星を前に臆することなく、800年前の世界政府の成り立ちや20の王家が現在の天竜人と呼ばれている事実、またドレスローザのように王を失った国は新たな王を選出した過去を改めて説明した後、空白の100年の謎に果敢に迫っていく。
リリィ女王は800年前のアラバスタ国王
特にアラバスタ王国は最初の20の王家でありながら、800年前にマリージョアには留まらずに下界に降りていた。
その当時のアラバスタ王国を治めていたのは【リリィ女王】だったとはコブラ。
リリィ女王は天竜人とは名乗らず、ネフェルタリ家はアラバスタ王国に戻った。だから未だにアラバスタ王国ではネフェルタリ家が統治し、その名前が祖国に残り続けているとはコブラ。そのため虚の玉座の周りに刺さる剣の本数も、正確には19本しかなかった。
五老星は「だからどうした?」と平静を装うが、コブラの追及は止まらない。もちろん空白の100年の歴史研究は禁忌となっているため、『ワンピース』の歴史はそれ以降の文献しか残っていない(正確には900年以上前の文献は残っているはず)のは周知の事実。
リリィ女王の名前が文献に残されていない理由
ただ800年前以降の文献の中にも「リリィ女王の名前がなかった」とはコブラ王。しかもリリィ女王は結局アラバスタ王国には帰国していないそう。最終的にその後のアラバスタ王国を統治したのは「リリィ女王の弟」とされます。何故、リリィが歴史の灯から消えているのか?
明らかに何か知っていそうでうが、五老星は「800年も昔の話。確かにネフェルタリ家の王だけがここに住まなかったのは事実だが、我々とて国に帰ったものと考えていた。その理由やその後の動向も知る由もない。すまんな」と丁寧に回答を拒否する。
しかしコブラ王も引き下がらなかった。
「ではDとは?」と詰め寄ると、五老星は「なぜ…それを聞く?」と表情が一変する。コブラ王の追及が止まるわけもなく、「実は800年前の彼女の短い手紙が、代々王家の中に受け継がれているのだが…」と衝撃の告白をする。
リリィ女王はDの一族と関連しているから、当時の19の王家によって消された?もしくは半強制的に追い出された?古代兵器プルトンに関する秘密がアラバスタ王国に隠されていた理由も、このリリィ女王が強く関係していた?
しらほし姫がチャルロス聖に捕まる
そして、19の王家の末裔が現在のチャルロス聖たちだった。
パンゲア城の社交の広場では、このチャルロス聖が奴隷化したバーソロミュー・くまを使ってしらほし姫を捕縛していた。痛みで涙を流すしらほし姫に対して、チャルロス聖は「やったえ!諦めない心で巨大人魚を捕らえたえ!毎日お前に乗って散歩するんだえ!」とテンションアゲアゲ。
「エサは何かえ~」と恍惚の表情を浮かべるチャルロス聖の表情は、いつにも増して醜悪に描かれてて草。ひたすら助けを求めるしらほし姫の声は虚しく響くだけだったが、そこに駆けつけたのがリュウグウ王国のフカボシ・リュウボシ・マンボシたち。しらほし姫の兄だった。
人魚にしてはそれなりの戦闘力を誇ったフカボシは、くまのレーザービームも華麗に避ける。それでもくまに立ち向かってくる姿を見て、チャルロス聖は「殺してよいぞえ!王族だろうと金を積めば許されるえ!」とくまに徹底抗戦を命令する。天竜人の権力も王族相手でも絶対ではない?
しかし、ここに駆けつけたのが麦わら大船団のサイとレオだった。
サイとレオがチャルロス聖をフルボッコ
そして、その隣りにいたのが天竜人のミョスガルド聖だった。オトヒメと出会って改心した数少ないまともな天竜人。
サイが「やい!ミョスガルド!今度はやっちまっていいんだな?」と尋ねる。「構わん!責任は全て私が取る!」と答えたミョスガルドは「フカボシ殿!王族は我慢してくれ!彼らは背負う国がない海賊なのだ!」とその前に立ちはだかる。
ミョスガルドの言葉の意味するところは、サイとレオによるチャルロス聖のフルボッコ。これがチャルロス殺人未遂事件の真相だった。麦わら大船団が後に引き起こすとされる大事件もこれだったか。ただ未遂という表現を見ると、チャルロスの生命力の強さが何気にヤバい。
くまがチャルロス聖を救出しようと動くが、革命軍軍隊長のモーリーが地面からウニョウニョと現れてくまを体ごとそのまま引きずり込む。巨人族の唐突な出没に周囲は驚くが、「もういいのよ!」と複雑な感情に襲われたモーリーの目には涙が流れていた。
イム様がまさかのコブラ王と対面
そこにカラスがサボから預かった鍵を使って、くまの首輪を解除し、その後、カマバッカ王国まで連れて帰った模様。
そして、虚の玉座がある部屋ではカツンカツンと階段を登るイム様の姿があった。もちろんイム様の存在は誰にも知られてはいないし、知られてもいけない。五老星も思わず「まだコブラ王がここにッ!!」と慌てふためくが、時すでに遅し。
虚の玉座にドサッと座ると、イム様は「リリィ…」と初めて言葉を発する。ただコブラ王は「え…」とイム様の顔を見て意味深な表情を浮かべる。果たして、イム様の正体は一体誰なのか?コブラ王が実は知っていた人物だったのか?
…という場面でワンピース1084話は終わります。
ワンピース最新1084話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1084話のネタバレ感想でした。
今回で世界会議(レヴェリー)で判然としていなかった事実がおおかた判明しました。
ボニーはどういう経緯でエッグヘッドに訪れたのか。くまがどういう経緯でカマバッカ王国に戻ったのか。そして、天竜人暗殺未遂事件の真相も判明。更に言うと、麦わら大船団が引き起こす大事件の謎もほぼ判明した感じか。
そして、「リリィ女王」というキャラクターも新たに登場しました。アラバスタ王国が天竜人と名乗らなかった根源的な存在と言えます。コブラ王の人格から自主的に権力を放棄したかと思いきや、どうやら他の王家から無理やり追い出されたような雰囲気も。
○イム様はやはり不老不術を受けていた?
一方、イム様はリリィ女王の存在を詳しく知っていそうでした。これの意味するところは、イム様が800年前から生き続けている何よりの証拠。
つまり、イム様の正体が不老不死である可能性が俄然高まったカタチです。仏だから死者。死者でも生きている。太陽の下に出られない理由も、不老不死のドラキュラを彷彿とさせます。
だから、800年以上前から生存していた場合、トキトキの実で未来に逃避行してきた光月トキが再び描かれる可能性も高そうです。光月日和は月姫という歌を歌っていましたが、かぐや姫も不老不死の存在と言われています。
イム様が不老不死だったことは「女性説」の裏返しでもあった。リリィ女王が結果的に消された理由も、まさに女同士の因縁が関係していたのか。
○ルフィが海賊王になる?
だからワンピースの最終回も近付いている気配がプンプンですが、、いよいよイム様のご尊顔が判明する日も近いかも知れない。ローが黒ひげ・ティーチに敗北した直後という展開も、イム様に繋がる仕掛けや演出なのではないかと期待させます。
ちなみに、今回の少年ジャンプの「表紙」とイム様の「最後のコマ」が対になっていました。虚の玉座には1本の剣が足りなかったわけですが、その最後の剣を握っているのがルフィ。ルフィが持つ骸骨には「KING」の文字。骸骨は海賊の象徴でしたから、
個人的にはバギー説も推したいところですが、やはりルフィが最終的に何やかんやで「次期海賊王になる」という伏線か。【夢の果て】という伏線もルフィが海賊王になってこそ実現するものなのか。
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